外資系製薬企業で、30年以上にわたり医薬品営業とマネジメントに携わってきたAさんは、これまでの経験を生かしながら、今後のライフスタイルに合った働き方を実現したいと考えていました。一方、CSO企業(Contract Sales Organization)への転職については、雇用の安定性や年収、配属の仕組みなどが独特で、転職後の生活や中長期のキャリアを具体的に描けずにいました。
担当の臼居 正晃はまず、CSO企業の説明と仕組みを丁寧にお伝えしました。CSO企業とは、製薬企業や医療機器企業などから営業業務を受託し、所属するMR・営業担当者を各社のプロジェクトへ配属する企業です。そのうえで、仕事内容にとどまらず、雇用形態、年収、福利厚生、定年制度、配属変更の可能性といった、生活とキャリアの両方に関わる論点を一つずつ整理しました。求職者のライフスタイルを起点に置き、Aさんが現在の条件と中長期の見通しを同じ基準で比較できる状態をつくりました。
出所:リメディの支援記録をもとに編集部作成。本人特定を防ぐため情報を一般化。
※候補者本人への公開インタビューではありません。リメディに残る支援記録をもとに、社名・時期・属性・数値を一般化して再構成しています。
支援のポイント
雇用形態と配属の仕組みを分けて説明する
CSO企業では、雇用元となるCSO企業と、実際に勤務する配属先の製薬企業が異なります。そこで、正社員・契約社員などの雇用形態、プロジェクトごとの配属期間、案件終了後の再配属や待機期間の取り扱いなどをAさんに共有しました。
年収だけでなく、生涯年収の見通しを比較する
提示年収だけでは、中長期的にどちらの選択が有利かは判断できません。基本給、賞与、各種手当、昇給、退職金などを確認し、現在の働き方を続けた場合とCSO企業へ転職した場合の生涯年収概算を試算しながら支援しました。目先の年収の増減だけでなく、何歳まで働けるか、収入がどのように推移する可能性があるかまで可視化し、Aさんが将来の生活設計をしやすいように説明しました。
福利厚生と定年制度を中長期の視点で確認する
社会保険、休暇、住宅・転居に関する支援、退職金、継続雇用など、生活に影響する制度も比較しました。CSO企業の中には定年制度を設けていない企業もあるため、長く働くことを希望する場合には重要な判断材料となります。
ライフスタイルを起点に、キャリアの優先順位を整理する
求職者によっては、ご家族の事情や現在の生活基盤を踏まえ、転居を伴わないエリア限定の就業を希望する場合があります。そこでAさんとの面談においても、勤務地、転勤の可否、出張範囲、家族との時間など、ライフスタイルに関わる希望条件を先にヒアリングし整理しました。
現職とCSO、双方の良い面と留意点を並べて比較する
現職にとどまる場合とCSO企業へ移る場合を同じ土俵に並べて比較しました。どちらか一方を勧めるのではなく、双方を突き合わせたうえで、Aさんご自身が納得して決断できる状態を目指しました。
支援の結果
結果としてAさんは、CSO企業を「雇用や配属が不安定な働き方」と一括りにせず、企業ごとの制度や条件を見比べて判断できるようになりました。
目先の年収だけでなく、生涯年収、福利厚生、定年制度、配属の仕組みまで確認したうえで、Aさんのライフスタイルと中長期のキャリアに合う選択肢として、CSO企業への転職を選ばれました。「何を優先し、何を許容するのか」が整理されたことで、迷いのない意思決定につながっています。
この事例から分かるリメディの支援
- CSO企業の雇用形態と配属の仕組みを分けて分かりやすく説明する
- 提示年収だけでなく、生涯年収の見通しを試算して比較する
- ライフスタイルを起点に、優先条件と調整できる条件の優先順位を整理する
- 現職とCSO、双方の良い面と留意点を並べて比較し、納得のいく決断を支える
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