ハイクラス転職のリメディ無料登録

IT営業の年収は?SaaS・SIer・外資・インフラ別に報酬条件を解説

監修者

リメディ株式会社 ヘッドハンター

飯田 貞大 | IIDA Sadahiro

早稲田大学を卒業後、三菱UFJ銀行に新卒入社。4年間の勤務期間でベンチャーから上場企業まで500社以上の法人を担当。また、オーナー社長の相続、事業承継提案や個人の資産形成提案等にも従事。その後、2020年4月にプルデンシャル生命保険に転職。2年半営業として社内表彰を受賞する等活躍。その後マネージャーに昇格し、新規の採用と育成に従事する中で、200名を超える転職相談を実施。現在は自身のキャリアチェンジの経験も踏まえ、ハイキャリア層への転職サポートを行う。

全国659.4万円が、厚生労働省 job tagでIT営業に対応する公的分類の年収参考値です。IT営業の公式募集要項では600万〜1,000万円台前半の例が多く、金融ITでは上限1,500万円の例もあります。ただし固定給、成果給、手当、株式報酬の扱いで実質条件は変わるため、「営業職の平均」だけで判断せず、SaaS、SIer、外資クラウド、公共・インフラ向けを分けて確認してください。

目次

IT営業の年収を見る前に押さえたい結論

IT営業の年収は、扱う商材、顧客規模、営業プロセス、報酬制度で大きく変わります。厚生労働省 job tagは、IT営業員を含む「コンサルティング営業(IT)」を「通信・情報システム営業員」に分類しています。IT営業に対応する統計の年収参考値は全国659.4万円です。ただし、この数値はSaaS営業、SIerのアカウント営業、外資クラウド営業を個別に分けた平均ではありません。

項目結論確認した根拠
公的分類の参考値対応分類の年収は全国659.4万円厚生労働省 job tag
公開募集レンジSaaS・SIerでは600万〜1,000万円台前半、金融ITでは上限1,500万円の例もあるSmartHR、マネーフォワード、SCSK、NTTデータ北陸
報酬構造固定給、成果給、賞与、固定手当、株式報酬を分けて見る各社公式採用ページ
年収が上がる人受注金額だけでなく、顧客課題、提案設計、契約、導入後の継続価値まで説明できる人job tagのタスク、公式採用ページ
転職時の注意点上限年収だけでなく、成果給の条件、未達時の下振れ、固定手当時間、担当顧客を確認する報酬条件の比較
出所:厚生労働省 job tag、各社公式採用ページをもとにリメディ編集部作成(2026年8月10日確認)

IT営業の年収レンジ

公的分類では、IT営業の年収は600万円台半ばが参考値です。公式採用ページでは、SaaSのフィールドセールス、SIerの製造業向けソリューション営業、金融機関向けIT営業に600万円台から1,000万円超までの幅があります。上限だけを見ると魅力的ですが、成果給や固定手当の有無で手取り感は変わります。

区分確認できた年収・報酬情報見方
公的分類全国659.4万円IT営業だけの単独平均ではなく、通信・情報システム営業員等に対応する参考値
SaaS営業SmartHRフィールドセールスは想定年収例588万〜1,050万円月次給与と成果給の内訳を確認する
金融IT/SaaSマネーフォワードの金融機関向けセールスは700万〜1,500万円の例金融知識とソリューション提案経験で上限が伸びやすい
SIer営業SCSKの製造業DXソリューション営業は600万〜1,000万円大型顧客、ERP、データ活用など専門テーマの経験が評価される
公共・インフラ向けNTTデータ北陸の自治体・法人向けIT営業は約551万〜633万円、課長モデルは890万〜1,015万円固定給・役職昇格・安定性を含めて見る
外資クラウドAWSの米国勤務地求人ではサインオン、RSU、sales incentivesの記載あり日本求人の年収レンジ根拠にはせず、総報酬の内訳確認例として見る

IT営業の求人を年収条件で探す

リメディが扱うハイクラスの非公開ポジションを、年収・職種で絞り込んで確認できます。
経歴を登録された方には、合致するポジションのスカウトが届くこともあります。

遷移先で年収・職種から絞り込めます

同じIT営業でも、月給に固定手当が含まれる求人、年額に成果給を含む求人、役職モデル年収を別に示す求人があります。年収比較では、求人票の総額を並べるだけでなく、固定で受け取れる部分と成果・評価で変わる部分を分けて読んでください。

年収が上がるIT営業・上がりにくいIT営業

年収が上がりやすいIT営業は、商品説明で止まらず、顧客の経営課題や業務課題を把握する人です。社内の技術者と提案を組み立て、見積・契約・導入後の対応まで語れることも評価されます。job tagでも、顧客の課題把握、導入案作成、見積提示、契約締結、仕様調整、導入後対応がタスクとして挙げられています。

状態年収が上がりやすい理由転職時に示す材料
大手顧客を担当単価や契約規模が大きく、社内外の調整も複雑担当顧客規模、商談期間、関係者数、受注までの役割
技術者と提案を作れる顧客課題をシステム要件に近い言葉へ落とせる提案書、要件整理、技術部門との連携例
既存拡大を担える導入後の活用、追加提案、更新まで価値を作れる更新率、追加受注、利用部門拡大、顧客満足の改善
業界知識がある金融、製造、公共など顧客業務を理解した提案ができる業界別の課題、法規制、業務フロー理解
商材理解が浅い価格交渉や機能説明に寄り、付加価値が出にくい資格、製品理解、導入事例、顧客課題の棚卸し

反対に、年収が上がりにくいのは、受注結果だけを話し、なぜその顧客にその提案をしたのかを説明できないケースです。IT営業では、営業成果と技術理解の両方が見られます。数字だけでなく、案件の構造を説明できる状態にしておきましょう。

経験別の年収アップルート

IT営業は、完全未経験、法人営業経験者、SIer営業経験者、SaaS営業経験者、プリセールス・SE経験者で狙うルートが変わります。現職の経験を下げる必要はありません。事業モデルによって報酬の付き方が変わるため、自分の経験がどの商材・顧客に近いかを見極めましょう。

現在の経験狙いやすい入口上振れ条件先に補うこと
完全未経験インサイドセールス、IT商材の既存営業、導入支援補助法人顧客との折衝経験、IT学習の成果物基本的なIT用語、商材理解、顧客課題の説明
法人営業経験者SaaS営業、SIer営業、IT商材のアカウント営業無形商材、大手顧客、複数関係者調整の経験IT商材を選ぶ理由、導入後価値の理解
SIer営業経験者大手SIer、クラウド、ERP、公共・金融IT営業採算管理、契約更新、技術者連携、上流提案成果を金額だけでなく課題解決で語る準備
SaaS営業経験者エンタープライズSaaS、金融IT、営業企画、CSARR、更新、追加提案、利用部門拡大の実績単価の高い商材や業界特化領域の理解
プリセールス・SE経験者セールスエンジニア、ソリューション営業、ITコンサル寄り営業技術提案と商談推進の両方を担えること営業目標や顧客折衝の経験を補う

完全未経験からいきなり高いレンジだけを狙うと、商材理解と実績説明で苦しくなります。法人営業の経験がある人は、顧客の課題、提案単価、意思決定者、導入後の変化をIT営業向けに言い直すと、評価される材料が増えます。

企業タイプ別の報酬構造

IT営業の年収差は、企業タイプごとの報酬構造を見ると理解しやすくなります。SaaSは成果給やARR、SIerは案件規模や採算、外資は総報酬、公共・インフラ向けは役職と安定性が論点になりやすいです。

企業タイプ報酬の見方年収が伸びる条件注意点
SaaS月次給与、成果給、役職手当、場合により株式報酬新規ARR、エンタープライズ開拓、更新・追加提案成果給込みの想定年収かを確認する
SIer固定給、賞与、役職、担当案件規模大型顧客、ERP、クラウド、データ活用など高単価テーマ営業だけでなく採算・契約・技術者連携が問われる
外資クラウド基本給、成果連動、サインオン、株式報酬大手顧客のクラウド利用拡大、グローバル連携、英語での調整日本円レンジが非公開の場合は内訳確認が必須
公共・インフラ向け固定給、賞与、役職モデル、手当自治体、電力、社会基盤など長期顧客の深耕短期成果より長期提案と組織営業が重視される

年収を上げたい人ほど、求人票の上限ではなく「どの成果でその上限に届くのか」を確認してください。SaaSなら新規契約だけか既存拡大も含むのか、SIerなら個人売上かチーム達成か、外資なら株式報酬が毎年同じ前提なのかで、実際の見え方は変わります。

年収が高い企業・ポジション

IT営業の公開募集レンジは、金融機関向けIT、製造業DX、エンタープライズSaaS、外資クラウド、大型公共案件の上位役職で高く出やすい傾向があります。共通点は、単にIT商材を販売するだけではなく、顧客の業務課題と投資判断に踏み込むことです。

ポジション例公開レンジ・報酬情報評価される経験
金融機関向けソリューション営業700万〜1,500万円の例金融業務、Fintech、システム提案、役員・部長層との折衝
製造業DXソリューション営業600万〜1,000万円の例ERP、データ活用、業務改革、社内専門人材との提案構築
SaaSフィールドセールス588万〜1,050万円の例新規開拓、商談創出、顧客課題の深掘り、成果給達成
公共・インフラ向けIT営業担当者層は約551万〜633万円、課長モデルは890万〜1,015万円の例自治体・インフラ企業への提案、長期案件、チーム営業
外資クラウドのアカウント営業基本給以外の報酬要素が示される例大手顧客のクラウド利用拡大、グローバル連携、英語での調整

高いレンジを狙うほど、同じ成果を別の顧客でも出せる根拠が見られるポイントです。「売れました」だけでは弱く、なぜ受注できたのか、誰を巻き込んだのか、導入後にどの業務が変わったのかまで説明できると、上位レンジの求人でも評価対象です。

年収交渉で評価される実績

IT営業の年収交渉では、売上金額、達成率、表彰歴だけを出すより、顧客課題から契約までの流れを分解した方が伝わりやすいです。特にSIerやエンタープライズSaaSは、受注までの期間が長く、意思決定者も多い領域です。商談設計そのものが評価対象です。

実績弱い伝え方強い伝え方
新規受注大きな案件を受注した顧客課題、提案テーマ、関係者、受注金額、受注までの期間を説明する
既存拡大アップセルをした導入後の利用部門拡大、追加提案の理由、更新への影響を説明する
技術者連携エンジニアと同行した顧客の業務課題を技術要件に近い形で整理し、提案の論点を作ったことを示す
採算管理見積を作った原価、工数、リスク、契約条件を踏まえて提案した範囲を説明する
マネジメントメンバーを見た商談レビュー、パイプライン管理、提案品質の改善を数字と行動で示す

職務経歴書では、自分の実績を盛る必要はありません。確認できる事実だけで、担当顧客、提案内容、受注プロセス、導入後の変化を整理しましょう。面接で深掘りされても説明できる粒度にしておく方が、年収交渉では強くなります。

転職で年収を上げるタイミング

IT営業で年収を上げやすいタイミングは、担当商材や顧客規模が一段上がるときです。中小企業向けの営業からエンタープライズSaaSへ、単一商材の販売から複数ソリューション提案へ、商談創出から受注責任へ移ると、評価される経験の幅が広がります。

タイミング動いてよいケース準備を優先したいケース
法人営業からIT営業へ無形商材、大手顧客、課題解決型の提案経験があるIT商材の理解が浅く、商品説明で止まりそう
IT営業からSaaS営業へ新規開拓、既存深耕、導入後支援のどれかを説明できる成果給の評価条件を理解せず上限年収だけで選んでいる
SIer営業から外資クラウドへクラウド移行、基盤、セキュリティ、グローバル調整に接点がある英語、クラウド商材、変動報酬への耐性が未整理
メンバーからマネージャーへ商談レビュー、チーム予算、育成の経験がある自分の受注実績だけで、チーム成果を説明できない

年収アップを急ぐ場合でも、次の会社で積める経験を見落とさないことが大切です。短期的な上限年収より、担当顧客の大きさ、提案テーマ、技術者との距離、導入後の責任範囲を確認した方が、次の転職でも使える実績になります。

IT営業の転職難易度と年収の関係

IT営業の転職難易度は、完全未経験では高め、法人営業経験者は中程度、SIer・SaaS・SE経験者は狙う企業タイプ次第で下がります。年収600万円以上を狙うIT営業には、営業成績だけでなく、顧客課題の整理、技術者との連携、導入後の価値説明も求められます。

応募者の状態難易度年収を上げるための準備
完全未経験高めIT商材の理解、法人折衝経験、顧客課題を説明する練習
法人営業経験者中程度無形商材、大手顧客、複数関係者の商談経験をIT営業用に整理
SaaS営業経験者企業タイプ次第ARR、更新率、追加提案、エンタープライズ経験を数字で示す
SIer営業経験者企業タイプ次第案件規模、採算、要件整理、技術者連携の役割を説明する
SE・プリセールス経験者営業経験次第技術提案だけでなく、商談推進、契約、顧客折衝の経験を補う

難易度が高い求人ほど、応募前に「なぜその年収レンジに届くのか」を言語化しておきましょう。求人票の上限ではなく、担当顧客、商材単価、成果給の条件、選考で問われる技術理解を確認してください。

年収だけで選ぶリスク

IT営業の求人は、年収レンジの上限だけを見ると魅力的に見えます。ただし、成果給込み、固定手当込み、役職者モデル、採用候補者の経験に応じた上限など、同じ「年収」でも意味が違います。入社後のミスマッチを避けるには、面接やオファー面談で条件を具体的に確認してください。

確認項目質問例見落とすリスク
固定給年収のうち固定で支給される金額はいくらですか成果部分が大きく、未達時に下振れする
成果給何を達成すると、いつ、どのように支給されますか評価期間や支給条件を誤解する
固定手当何時間相当の手当が含まれ、超過分はどう扱われますか稼働と報酬の見合いが分からない
担当領域新規と既存、直販と代理店、SMBと大手の比率はどうなりますか自分の強みと違う営業活動になる
商談供給マーケティングやインサイドセールスからの商談供給はありますか入社後に自力開拓の比重が想定より大きい
技術者連携提案時にプリセールスやエンジニアはどこまで同席しますか技術説明の責任範囲を読み違える

年収だけで選ぶと、商材理解、営業スタイル、評価期間、担当顧客が合わず、成果を出しにくくなることがあります。自分で進めてよいのは、固定給と成果給の内訳、担当領域、求められる成果を説明できる求人です。条件が曖昧なままなら、応募前に整理した方が早いでしょう。

IT営業で年収を上げたい人の相談ポイント

IT営業で年収を上げたい人は、求人を増やす前に、現職の実績をどの企業タイプへ接続するかを決めてください。SaaS向きなのか、SIerの大手顧客向きなのか、外資クラウドやセールスエンジニア寄りなのかで、職務経歴書と面接の見せ方は変わります。

状態自分で進めてよいケース相談した方が早いケース
求人選び固定給、成果給、担当顧客、商材を比較できている上限年収だけで応募先を選んでいる
職務経歴書顧客課題、提案内容、受注までの役割を説明できる売上数字だけで、案件の中身が伝わらない
面接技術者との連携や導入後の価値まで話せるIT知識の深掘りに不安がある
年収交渉現年収、希望年収、最低条件、変動給許容度を整理済みオファー年収の内訳をどう聞くべきか迷う

リメディの見解では、IT営業の年収アップは「高い求人を探す作業」より「自分の実績がどの報酬構造で評価されるかを見極める作業」が先です。リメディでは、IT営業、SaaS営業、SIer営業、ITコンサル周辺の転職支援で、求人票の報酬条件、職務経歴書、面接で伝える成果、オファー時の確認事項を一緒に整理します。

FAQ

IT営業の平均年収はいくらですか?

厚生労働省 job tagでは、IT営業員を含む「コンサルティング営業(IT)」の対応分類で、年収の参考値が全国659.4万円と示されています。ただし、これはIT営業だけを単独で集計した平均ではありません。SaaS、SIer、外資、公共向けで報酬構造が異なるため、公式採用ページのレンジと合わせて見てください。

SaaS営業とSIer営業ではどちらが年収を上げやすいですか?

IT営業の年収は、SaaS営業とSIer営業のどちらか一方が常に高いわけではありません。SaaS営業は成果給やARR、エンタープライズ開拓で上振れしやすい一方、SIer営業は大型案件、役職、採算管理、専門テーマで上がるケースがあります。固定給と成果給、担当顧客、評価期間を分けて比較してください。

IT営業未経験でも高年収を狙えますか?

IT営業未経験からすぐに高いレンジだけを狙う場合は、商材理解と実績説明で苦戦しやすくなります。ただし、法人営業、無形商材営業、業務改善、導入支援、ITツール活用の経験があれば、IT営業に接続できる可能性があります。まずは商材理解と顧客課題の説明力を補い、狙う企業タイプを分けましょう。

外資IT営業の年収を見るときの注意点は何ですか?

基本給だけでなく、成果連動、サインオン、株式報酬、評価期間、為替や支給条件を確認してください。求人によっては日本円レンジが公開されていない場合もあります。総報酬が高く見えても、どの部分が固定で、どの部分が成果や在籍条件に左右されるかを分けて判断してください。

IT営業で年収交渉する前に何を準備すべきですか?

担当顧客、商材、提案内容、受注金額、受注までの役割、導入後の成果、技術者との連携を整理してください。あわせて、希望年収のうち固定給で必要な金額、成果給として許容できる変動幅、転職後に伸ばしたい経験を決めておくと、オファー面談で条件を確認しやすくなります。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次