筑波大学大学院を卒業後、海外駐在を経て、KPMGコンサルティング株式会社に参画。先端技術・DXコンサルタントとして、官民のDX推進・新規事業創出に携わる。その後、リメディからのヘッドハントを受け参画。リメディでは、緻密なキャリア設計・徹底的な選考対策・自身の経験に裏打ちされた深い業務知見を軸とした支援により、コンサルティングファームへの支援に圧倒的な強みを持つ。IT領域を中心に広範な領域で実績を有するが、特にDX領域のエグゼクティブ層支援において業界トップクラスの支援実績を有する。
NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)は平均年収を公表しておらず、キャリア採用の想定年収は500万~1,900万円です(全職種共通、専門能力・経験に応じて個別に決定)。金額は2026年10月19日に募集要項で確認しました。採用は野村総合研究所(NRI)が行い、入社後はNRIセキュアへ出向する形で、待遇・福利厚生はNRIと共通です。
ただし、NRIの2026年3月期有価証券報告書にある平均年間給与は、他社へ出向中の社員を従業員数に含めずに算出した数値です。NRIセキュアで働く社員の平均として読むことはできません。提示年収の見通しを立てる材料は、募集要項にある職種ごとの必須・歓迎要件と、昇給・賞与・職階の仕組みです。
本記事のポイント
NRIセキュアの平均年収はいくらか?
NRIセキュアは非上場で、平均年収を公表していません。公式に確認できる金額は、キャリア採用の募集要項にある想定年収500万~1,900万円です。親会社NRIの平均年間給与は出向者を含めずに算出されており(金額は後述の同業比較の表に参考として掲載)、NRIセキュアへ出向している社員の平均ではありません。
NRIセキュアのキャリア採用の想定年収はいくらか?
キャリア採用の募集要項は、全職種に共通する給与欄として「想定年収:500万~1,900万(専門能力・経験に応じて個別に決定)」と記載しています。昇給は年1回、賞与は年2回です。コンサルタント、SOCのアナリスト、営業といった職種ごとのレンジは公開されていないため、同じ職種でも経験によって提示額はこの幅の中で変わります。
NRIセキュアの役職別の年収はいくらか?
職階ごとの年収は公表されていません。公式情報から分かるのは、年収を左右する制度の仕組みです。募集要項ではアソシエイト職への昇格を境に勤務制度が変わり、退職一時金の付与額は職階によって異なります。
| 年収に関わる要素 | 公式に書かれている内容 |
|---|---|
| 入社時の年収 | 想定年収500万~1,900万円の範囲で、専門能力・経験に応じて個別に決定 |
| 昇給 | 年1回 |
| 賞与 | 年2回 |
| 職階と勤務制度 | アソシエイト職昇格前はフレックスタイム制、昇格後は裁量労働制 |
| 退職一時金 | 確定拠出年金とは別に会社が拠出。付与額は職階により異なる |
| 確定拠出年金 | 会社が拠出。付与額は職種により異なる |
NRIセキュアの初任給はいくらか?
2027年卒向けの新卒募集要項では、初任給(予定)は修士了364,500円です。大学卒は336,500円で、どちらも全員に一律で支給される住宅手当60,000円を含みます。新卒もNRIで採用されてNRIセキュアへ出向し、待遇・福利厚生はNRIと共通と明記されています。
NRIセキュアと同業他社の年収を比べるとどうか?
NRIセキュアの平均は非公表のため、比べられるのは上場しているセキュリティ企業と親会社NRIの平均です。下表のとおり、NRIセキュアの想定年収の幅(500万~1,900万円)は、上場セキュリティ企業3社の平均年収の水準を下側から上側まで含んでいます。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 決算期 |
|---|---|---|---|
| 野村総合研究所(親会社・参考) | 約1,333万円 | 39.7歳 | 2026年3月期 |
| トレンドマイクロ | 約989万円 | 40.3歳 | 2025年12月期 |
| サイバーセキュリティクラウド | 約813万円 | 37.6歳 | 2025年12月期 |
| FFRIセキュリティ | 約766万円 | 38.1歳 | 2026年3月期 |
| NRIセキュア | 非公表(想定年収500万~1,900万円) | 非公表 | 募集要項の記載 |
各社の平均は提出会社の従業員の値で、平均年齢や職種構成が異なります。NRIセキュアの欄は求人の想定年収の幅で、平均ではありません。そのため、表から差額や順位は読み取れません。応募者によっては、下限500万円に近い提示もありえます。
NRIセキュアの想定年収の上限が高い理由は何か?
想定年収の上限が高く設定されている背景として、公式情報から読み取れる要因は次の3点です。
1. 待遇がNRIと共通
NRIセキュアの社員はNRIで採用され、出向という形で働きます。募集要項は「待遇・福利厚生はNRIと共通です」と明記しており、給与水準の土台はNRIグループにあります。
2. セキュリティ人材を市場価値で処遇するNRIの方針
NRIは2026年3月期の有価証券報告書で、AI・セキュリティ分野の専門人材の獲得競争が「一層激化」していると記載しました。そのうえで、高い専門性を持つ人材には市場価値に応じた処遇を適用し、採用を強化する方針を示しています。NRIセキュアの社員もNRIで採用されるため、提示額を考えるうえで押さえておきたい方針です。
3. 高度資格者が担う専門サービス
NRIセキュアの資格取得者は、2026年4月1日現在で高度情報処理技術者が延べ996名、CISSPが延べ152名です。専門資格を持つ人材がコンサルティング、診断、24時間365日の監視といったサービスを提供しています。想定年収は「専門能力・経験に応じて個別に決定」とされており、資格や実務で示せる専門性が提示額の判断材料になります。
NRIセキュアとNRIの待遇の関係
NRIセキュアへの転職では、働く会社はNRIセキュアでも、雇用契約を結ぶ相手はNRIです。年収をどの数字と比べるかも、この出向の形によって変わります。
採用はNRI、勤務はNRIセキュアという出向の形
出向の範囲について、キャリア採用の募集要項の記載は「野村総合研究所(NRI)で採用後、NRIセキュアテクノロジーズへ出向」です。雇用契約はNRIと結び、日々の仕事はNRIセキュアで担う形です。新卒採用でも同じ扱いで、NRIセキュアの採用窓口はNRIになると案内されています。
待遇・福利厚生はNRIと共通です。給与の決まり方を知りたい場合は、NRIセキュアの採用ページに加えて、NRIの人事制度の説明も合わせて読むと全体像がつかめます。
NRIの平均年収をNRIセキュアに当てはめられない理由
NRIの2026年3月期有価証券報告書は、提出会社の平均年間給与を従業員の状況の表に載せています。ただし注記によると、他社に出向中の社員は従業員数に含まれていません。平均年間給与はこの従業員を対象に計算されているため、NRIセキュアへ出向して働く社員の給与を表した数値ではありません。
ここはリメディの見解ですが、NRIの平均額を目標値にして提示額を評価するより、応募職種の必須・歓迎要件に自分の経験がどこまで当たるかを先に確かめたほうが、提示額の妥当性を判断しやすくなります。NRI本体の年収や役職別の給与を知りたい場合は、野村総合研究所の年収を解説した記事で確認できます。
NRIグループ内異動の可能性
募集要項には「将来的にNRIグループ内での異動の可能性があります」とも書かれています。NRIセキュアのセキュリティ事業に長く携わるつもりで入社しても、雇用元がNRIである以上、グループ内の異動が起こりうるということです。異動の頻度や本人希望の扱いは公開されていないため、気になる場合は選考中に確認しておくと安心です。
NRIの平均額を物差しにできない以上、提示額は応募職種の要件と自分の経験の重なりから判断することになります。出向という雇用の形や異動の扱いを踏まえ、どこを比べればよいかは面談で個別に聞けます。
NRIセキュアの企業情報
NRIセキュアは、NRIが100%出資する情報セキュリティの専門会社です。1995年にNRIの「社内ベンチャー第1号」として事業を始め、2000年8月に会社として設立されました。
本社は東京・大手町にあり、横浜オフィス、2025年4月に設けた関西支店、米国カリフォルニア州の北米支社を拠点としています。
NRIの有価証券報告書では、NRIセキュアは「IT基盤サービス」セグメントの主要な関係会社(連結子会社)として記載され、事業の内容は「情報セキュリティに関するアウトソーシングサービス及びコンサルティングサービス」です。グループ会社には、セキュリティ診断のユービーセキュアと、デンソーとの合弁で設立したNDIASがあります。
会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(NRI SecureTechnologies, Ltd.) |
| 設立 | 2000年8月1日 |
| 事業開始 | 1995年6月(NRIの社内ベンチャーとして) |
| 資本金 | 4.5億円 |
| 株主 | 株式会社野村総合研究所(議決権所有割合100%) |
| 代表者 | 代表取締役社長 池田 泰徳(2026年10月19日確認) |
| 社員数 | 連結:815名 単体:679名 |
| 拠点 | 東京本社、横浜オフィス、関西支店、北米支社 |
| 事業内容 | セキュリティコンサルティング事業、セキュリティエンジニアリング事業、マネージドセキュリティサービス事業、セキュリティソリューション事業 |
| グループ会社 | 株式会社ユービーセキュア、株式会社NDIAS |
NRIセキュアの4つの事業
NRIセキュアは研究開発と4つの事業を組み合わせ、企業のセキュリティ課題を「ワンストップ」で解決すると説明しています。採用職種もこの4事業に沿って分かれているため、どの事業の仕事かが応募先選びの起点になります。
- セキュリティコンサルティング事業
- セキュリティエンジニアリング事業
- マネージドセキュリティサービス事業
- セキュリティソリューション事業
1. セキュリティコンサルティング事業
人・組織・経営と技術の両面から、企業のセキュリティ課題の解決を支援する事業です。募集要項に並ぶプロジェクト例は、グループ企業の対策状況の可視化、セキュリティロードマップの策定、ゼロトラスト構想の策定、公共機関向けのAIリスクに関する制度設計支援など幅広く、金融セキュリティコンサルティング部や決済セキュリティコンサルティング部のように業界名を冠した部門もあります。
2. セキュリティエンジニアリング事業
Webやネットワーク、ブロックチェーン、IoTなどのシステムに擬似的な攻撃を行い、脆弱性を見つけて改善を提案する診断・ペネトレーションテストが中心です。公式の事業紹介は、この役割を「正義のハッカー」と表現しています。開発工程にセキュリティを組み込むDevSecOpsの支援も、この領域の募集に含まれます。
3. マネージドセキュリティサービス事業
顧客のセキュリティ機器やサービスを設計・構築・運用し、そのログを監視するSOCサービスです。公式の事業紹介では、400種類以上のデバイス/サービスを扱うとしています。端末の不審な挙動を検知してインシデント対応まで代行するマネージドEDR(MDR)も、この事業の募集職種です。
4. セキュリティソリューション事業
「ID」と「データ」を守る製品を、自社開発とリセールの両方で提供する事業です。統合ID管理の「Uni-ID Libra」、ファイル交換サービスの「クリプト便」、特権ID管理の製品、企業のセキュリティ状況を評価する「Secure SketCH」などがあり、営業職の募集もこの製品群に対応しています。
NRIセキュアの4つの特徴
4つの特徴のうち、専門資格を持つ社員の多さは提示額の決まり方に、24時間365日の監視体制は応募職種ごとの勤務形態に関わります。
- NRIの社内ベンチャーから始まったセキュリティ専門会社
- 高度資格を持つ社員が多い
- 海外拠点を含む24時間365日の監視体制
- 自動車・制御システムまで広がる守備範囲
1. NRIの社内ベンチャーから始まったセキュリティ専門会社
1995年6月にNRIの社内ベンチャー第1号として発足し、同年12月に現在のSecurePROtechtにあたるマネージドセキュリティサービスの提供を始めました。翌年にコンサルティング、1998年に診断サービスを加え、2000年に分社しています。2023年4月にはNRIからネットワーク関連事業を継承し、セキュリティとネットワークを一体で扱える体制になりました。
2. 高度資格を持つ社員が多い
2026年4月1日現在、延べ人数で高度情報処理技術者996名、うち情報処理安全確保支援士183名、GIAC 374名、CISSP 152名、CISA 111名、CISM 77名が在籍しています。会社は資格の取得・維持費用を負担する制度を設け、5カテゴリ以上・10以上の推奨資格を取った社員を「NRIセキュア認定セキュリティエキスパート」として表彰しています。
3. 海外拠点を含む24時間365日の監視体制
2007年に日米拠点による24時間365日のSOCサービスを始め、2015年にインド、2023年にデンマークの拠点を監視体制に加えました。監視業務が昼夜を通して途切れない一方、社員の声では3人体制のシフト勤務などで、急な休みもほかのメンバーが補う仕組みが紹介されています。
4. 自動車・制御システムまで広がる守備範囲
2018年にデンソーと合弁で自動車サイバーセキュリティのNDIASを設立し、キャリア採用にはNDIASへ出向するモビリティ領域の職種もあります。工場やプラントの制御システム(OT)、IoT機器のセキュリティを扱うコンサルタントも募集しており、ITシステムの外側にも仕事が広がっています。
NRIセキュアの直近の業績
NRIセキュア単体の売上高や利益は公開されていません。そこで、NRIセキュアが属するNRIの「IT基盤サービス」セグメントと、NRIが掲げるデジタルセキュリティの指標から事業の勢いを確かめます。いずれもNRIグループの数値で、NRIセキュア単体の業績ではありません。
| IT基盤サービスセグメント | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 201,480百万円 | 221,545百万円(+10.0%) |
同セグメントは2026年3月期に売上収益が10.0%増となりました。ただし有価証券報告書が挙げる増収の理由はデジタルワークプレイス事業の案件活況とクラウド事業の好調で、セキュリティ事業の寄与は個別に示されていません。セグメント区分は同期に一部変更されており、前年度は変更後の区分で記載されています。
| NRIの重要指標 | 2026年3月期実績 | 2029年3月期目標 |
|---|---|---|
| セキュリティ高度人材数 | 1,198名(NRI籍のみ) | 2,000名(国内グループ会社を含む) |
NRIはデジタルセキュリティサービスの拡大を重要指標の一つに掲げ、セキュリティ人材の採用強化とアップスキリングにも取り組むとしています。人材数の目標は国内グループ会社を含む数字で、NRIセキュアもその対象範囲に入ります。
一方で、2026年3月期のNRI連結の営業利益は前年度から大きく減りました。豪州と北米の子会社でのれん等の減損損失を計上したことが主因です。業績の数値は、NRIが提出した有価証券報告書で確認できます。賞与と会社業績の連動の仕方はNRIセキュアの募集要項に書かれていないため、提示年収に占める賞与の割合と、業績でどの程度動くかは面接で確かめておきたい点です。
NRIセキュアの給与制度と昇給の仕組み
職階別の年収表がない以上、提示額を読み解く手がかりは制度の仕組みです。公式に書かれている内容を4つの観点に分けて見ていきます。
想定年収500万~1,900万円の読み方
この幅は、コンサルタントからSOCのアナリスト、営業、社内セキュリティの担当まで、すべての募集職種に共通の記載です。下限と上限の差は1,400万円あり、職種よりも経験と専門能力で提示額が決まる書き方になっています。
裏を返すと、自分の職種でどの位置の提示になるかは、選考の後半まで見えにくいということです。募集要項の必須・歓迎要件に自分の経験がいくつ当てはまるかが、提示額を見通すいちばん確かな材料です。
アソシエイト職昇格で変わる勤務制度
勤務時間は「裁量労働制(アソシエイト職昇格後)」で、昇格前はフレックスタイム制が適用されます。ワークライフバランスのページでも、裁量労働制は通常、入社から数年後に適用されると説明しています。
社員の声には、労働時間が短くてもアウトプットは必要なため、別の日に足りない部分を補って遅くなることもあるという記述があります。昇格の前後で時間外の扱いがどう変わるか、入社時にどちらの制度が適用されるかは、提示年収の中身を左右するため内定前に確認しておきましょう。
賞与・評価・退職一時金の決まり方
賞与は年2回です。待遇が共通のNRIでは、2022年4月に導入した人事制度のもと、当期の職務や役割への達成度で職階が決まり、事前に設定した目標に対する成果を複数の観点で評価して賞与に反映するとNRIの採用サイトで説明しています。
同じ説明によると、NRIは管理職掌でマネジメントと同格の専門職「チーフエキスパート」を設け、非管理職掌には年齢に関係なく昇格できる飛び級制度を導入しています。これはNRIの制度説明であり、NRIセキュアでの職階の名称や評価の運用まで公開されているわけではありません。年金面では、確定拠出年金に加え、職階によって付与額が変わる退職一時金が設けられている点も見逃せません。
内定前に確認したい4つの質問
募集要項に書かれていない次の4点は、応募前の問い合わせや人事面接でそのまま使える質問です。
- 提示年収のうち賞与はいくらで、評価や会社業績によってどの程度動くか
- 入社時に適用される職階はどれで、アソシエイト職昇格の前後で時間外の扱いはどう変わるか
- 入社時の一時金はあるか、ある場合はどんな条件で支給されるか
- 書類提出から内定までの目安期間と、不採用になった場合に別職種へ再応募できるまでの期間
1〜3の答えがそろうと、同じ想定年収でも賞与や勤務制度による中身の違いが見えてきます。4の答えは、選考の日程と、別職種で再挑戦できる余地を見込む材料です。自分の職務経歴が共通レンジの下限寄りか上限寄りかを確かめたい場合は、応募前の面談で見通しを聞くのも一つの方法です。
NRIセキュアの労働環境・福利厚生
休日は土日祝の完全週休2日制です。年末年始のほか、暑中休暇とリフレッシュ休暇(いずれも連続1週間)があり、リフレッシュ休暇は前後の土日を含めて連続9日間の取得を推進しています。年次有給休暇は入社時に年度17日が付与され、在籍年数に応じて最高23日まで増えます。
働く場所では、2016年度からテレワーク制度を導入しており、キャリア採用の勤務地は東京・横浜(リモートワーク制度有)です。リスクマネジメント系コンサルタントの募集では、組織メンバーの大半がテレワークを活用しているとしています。
注意したいのは、マネージドセキュリティサービス関連の業務が24時間365日の対応を求められる点です。社員の声では3人体制のシフト勤務などで不在時をカバーする仕組みが紹介されており、応募職種がシフト対象かは面接で確かめておく必要があります。
育児の制度では、育児休業(最長で子どもが2歳になる日まで延長可能)、育児短時間勤務、子の看護休暇などがそろい、NRIグループとして次世代認定マーク「くるみん」を継続して取得しています。福利厚生は交通費全額支給、従業員持株会、保養所、各種スポーツ施設などです。
学ぶ時間への投資も特徴で、研修や自己研鑽に年間168時間を充てる目標を定め、米国SANS Instituteのトレーニングや海外カンファレンスへの参加機会を設けています。入社後は人事部が入社半年の社員全員と面談する取り組みもあります。
NRIセキュアの採用情報
キャリア採用の募集職種は2026年8月17日に更新され、コンサルティング、エンジニア・運用、営業、リサーチの各領域に広がっています。想定年収はどの職種も500万~1,900万円の共通記載で、必須要件は「いずれかの経験」を求める形が中心です。代表的な職種を領域ごとに整理しました。
コンサルティング職
| ポジション | 想定年収 | 応募条件 | 経験・スキル |
|---|---|---|---|
| セキュリティコンサルタント(リスクマネジメント・アセスメント・ガバナンス統制) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか ・セキュリティ/システムコンサルタント経験 ・セキュリティ/システムエンジニア経験 ・公共系の調査業務経験 | ・高度情報処理技術者、登録セキスペ ・CISA、CISM、CISSP、GIAC等 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC750点以上目安)があれば尚可 |
| セキュリティコンサルタント(セキュリティ戦略/インフラ構想・方式設計) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか ・セキュリティ・ITのコンサル経験 ・クラウド・ネットワーク等のエンジニアリング経験 ・開発・運用でPM/リーダー経験(顧客対応必須、セキュリティ経験不問)とキャリアチェンジの明確な意思 | ・セキュリティ関連資格 ・PMP ・クラウド関連資格(AWS、GCP、Azure等)があれば尚可 |
| OffensiveSecurityコンサルタント(脆弱性診断・ペネトレーションテスト等) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(自ら手を動かしている方) ・Webアプリ/システムの開発・実装 ・スマホアプリや組み込みシステムの開発 ・スレットインテリジェンスの業務 | ・セキュリティ診断、TLPTの業務経験 ・OSCP、GIAC等の資格 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC800点以上目安)があれば尚可 |
| セキュリティコンサルタント(金融系・決済系) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか ・職務内容の業務経験 ・コンサルティング会社/セキュリティ会社/システム会社でのセキュリティまたはITのコンサル経験 ・クラウド・ネットワーク等のエンジニアリング経験 | ・高度情報処理技術者、登録セキスペ ・CISA、CISM、CISSP、GIAC等 ・PMP、クラウド関連資格があれば尚可 |
| セキュリティコンサルタント(OT領域) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(開発PM/PLや提案など顧客対応経験も必要) ・職務内容の業務経験 ・制御システムの導入・構築・運用経験 ・工場のセキュリティ対策経験(監査経験等) | ・ネットワーク、サーバ等の基盤技術の知識 ・工場ネットワークの運用経験 ・高度情報処理技術者、登録セキスペ、CISA等の資格があれば尚可 |
戦略/インフラ構想のポジションは、システム開発や運用でリーダーを務めた人ならセキュリティ経験を問わないと明記しています。ただし、キャリアチェンジへの強い意思と明確なキャリア展望を伝えられることが条件です。
エンジニア・SOC・MSS職
| ポジション | 想定年収 | 応募条件 | 経験・スキル |
|---|---|---|---|
| セキュリティエンジニア(DevSecOps) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか、かつセキュリティへの関心 ・ソフトウェアの開発・運用経験と複数言語でのプログラミング ・クラウド基盤の設計・構築・運用経験 | ・システム全体の方式設計の経験 ・ネットワーク、クラウド等の認定資格 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC800点以上目安)があれば尚可 |
| セキュリティスペシャリスト(MSS事業) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(自ら手を動かしている方) ・ネットワーク、サーバ、クラウドのインフラ設計・構築・運用 ・セキュリティを意識したWebアプリ・Webサーバの設計・開発 | ・高度情報処理技術者、登録セキスペ ・CISA、CISM、CISSP、GIAC等 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC800点以上目安)があれば尚可 |
| セキュリティコンサルタント(MDR事業) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(自ら手を動かしている方) ・EDR製品を使ったサービス開発・導入・運用 ・フォレンジック調査 ・マルウェアの動的・静的解析 | ・インシデント発生後の対応支援 ・Windows、Linux等のOSやファイルシステムの知識 ・クラウドベンダー資格があれば尚可 |
| セキュリティアナリスト(SOC事業) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(自ら手を動かしている方) ・SOCでのアナリスト業務 ・インシデントハンドリング、パケット解析等 ・SIEMを利用したSOCの構築・運用 | ・インフラの設計・構築・運用 ・脅威情報の収集・活用 ・脆弱性ハンドリングの経験があれば尚可 |
| インフラエンジニア(MSS事業) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか(自ら手を動かしている方) ・インフラ設計・構築・運用 ・Java、Python、Ansible等での開発 ・CI/CDによる自動化の開発 | ・IaCの経験 ・DevOps、SREの経験 ・AI技術を活用した業務変革の経験があれば尚可 |
この領域の必須要件には「自ら手を動かし、業務を遂行していること」という注記が繰り返し出てきます。マネジメントだけの経験より、実際に構築・解析した経験を具体的に示せるかが問われる書き方です。
営業・リサーチ・コーポレート職
| ポジション | 想定年収 | 応募条件 | 経験・スキル |
|---|---|---|---|
| セキュリティセールス(MSS事業) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のような経験 ・エンタープライズ向けNW・IT製品/サービスの営業、プリセールス ・マーケティング・プロモーションの企画、実行 | ・MSS、SOCサービスの営業やプリセールスの経験 ・高度情報処理技術者、登録セキスペ ・セキュリティに関する認定資格があれば尚可 |
| コンサルティング営業 | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれかの営業経験 ・インサイド/フィールド/パートナーセールス ・アカウントマネジメント、SE/PM、マーケティング | ・IT・セキュリティサービスの取り扱い経験 ・チームマネジメント、人材育成の経験 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC700点以上目安)があれば尚可 |
| アカウントマネージャー | 500万~1,900万円(全職種共通) | ・法人営業でアカウント顧客向け戦略を担当した経験(コンサルティング営業) ・アカウントマネージャーとしての経験 | ・同等の製品/サービスの取扱経験 ・セキュリティ関連資格 ・ビジネスレベルの英語(TOEIC750点以上目安)があれば尚可 |
| セキュリティリサーチャー(サイバーインテリジェンス分野) | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか ・サイバーセキュリティのリサーチ業務の実務経験 ・IT企業等での事業企画・事業創発の実務経験 | ・コンサルタント/リサーチャーの実務経験 ・インテリジェンス業務の実務経験 ・セキュリティ関連資格があれば尚可 |
| 社内セキュリティの運営・企画推進 | 500万~1,900万円(全職種共通) | 次のいずれか ・情報セキュリティ関連業務の経験(3年以上程度) ・情報セキュリティに関する資格(1つ以上) | ・主担当として独力で遂行した経験 ・サブリーダー経験(3名程度の管理) ・CISA、CISM、CISSP等の資格があれば尚可 |
ここはリメディの見解ですが、想定年収が全職種で同じ記載である以上、年収レンジで職種を選ぶ意味はあまりありません。必須要件の「いずれか」に自分の経験を一つずつ対応させ、当てはまる項目が多い職種から応募するほうが、選考で経験を説明しやすくなります。
求める人物像
募集要項を横断して読むと、求められているのは手を動かした実務経験と、専門性を伸ばし続ける姿勢です。歓迎要件には職種を問わず高度情報処理技術者やCISSPなどの資格が並び、年間168時間の研修・自己研鑽目標とも重なります。英語は多くの職種で、TOEIC700〜800点以上が歓迎要件の目安です。
キャリアの方向性については、コンサルタント職の募集要項が、特定分野の第一人者を目指す道と、複数領域を経験してマネージャーを目指す道の両方を示しています。どちらを目指すかを自分の言葉で語れるようにしておけば、職種を選んだ理由が伝わります。
必須要件の「いずれか」に当たる職種が見えてきたら、同じ年収帯や職種で募集しているほかの企業も並べておくと、NRIセキュアの共通レンジが相場のどのあたりにあるかをつかみやすくなります。
NRIセキュアの採用動向
NRIはセキュリティ高度人材を、国内グループ会社を含めて2029年3月期に2,000名へ増やす目標を有価証券報告書に掲げました。2026年3月期の実績はNRI籍で1,198名です。NRIセキュアの社員はNRIで採用されるため、この人材計画とNRIセキュアのキャリア採用は同じ方向を向いています。
募集職種を見ると、コンサルティングや診断に加え、脅威インテリジェンス、OT・IoT、モビリティ(NDIAS出向)といった領域の職種も並び、2024年1月に開設したインテリジェンスセンターのリサーチャーも募集中です。
キャリア入社者の割合は、NRIセキュアのFAQでは採用窓口であるNRIの数値を確認するよう案内されています。NRI単体の従業員に占めるキャリア採用者の割合は25.8%(2024年度実績)です。部署単位では、リスクマネジメント系コンサルの組織は約半数、MDRの組織は半数以上、SOCの組織は約3分の1がキャリア入社者と募集要項に書かれています。
NRIセキュアへの転職難易度
選考倍率などの公表値はありません。そのうえで募集要項から難易度を見ると、応募資格は国内外の大学卒業以上、年齢制限はなく、必須要件は複数の経験の「いずれか」を満たせばよい職種が大半です。入口の条件だけを見れば、セキュリティ専業の経験者に限った採用ではありません。
実際に、OffensiveSecurityコンサルタントやセキュリティエンジニアの組織には、セキュリティ未経験(開発経験あり)から入社したキャリア採用者がいると明記されています。一方で、選考は書類選考と適性検査のあと面接が原則3回あり、技術職では自ら手を動かした経験が前提です。開発やインフラの実務経験がない人や、職務内容と重なる経験を説明できない人にとっては、ハードルは低くありません。
NRIセキュアの面接のポイント
キャリア採用の選考方法は「書類選考、適性検査、面接(原則3回。場合により回数が増えることがあります)」です。FAQでは、面接の流れを現場面接→役員面接→人事面接と説明しています。面接は平日に行い、日時は相談のうえ調整されます。
中途面接の流れ
- 書類選考
- 適性検査
- 現場面接
- 役員面接
- 人事面接
適性検査の種類や各面接の評価基準は公開されていません。以下は、各段階で公式情報から準備できることをまとめたものです。
1. 現場面接
応募職種の必須要件に対応する経験を、案件単位で説明できるようにしておきます。MDRの募集要項には、担当領域を面接・面談ですり合わせて決定するとあります。どの業務を担当したいかを、得意分野と合わせて伝えられると話が具体的になります。
2. 役員面接
役員面接の評価軸は公開されていません。公式情報から言えるのは、会社がプロフェッショナルとしてのインプットを重視し、研修・自己研鑽に年間168時間を充てる目標を掲げていることです。専門性をどう伸ばしたいかを、資格取得や学習の実績とともに話せるよう準備しておくと、会社の方針と自分の志向のつながりを示せます。
3. 人事面接
FAQは、入社日について選考の段階から希望を聞き、都合に合わせて調整すると案内しています。入社可能時期のほか、給与制度の節で挙げた賞与の割合、適用される職階、グループ内異動の扱いなど、条件面の疑問を整理して臨むと、承諾の判断に必要な情報をそろえやすくなります。
NRIセキュアの社員のキャリアパス
入社後の道筋は、社内で専門性を深める道と、在籍中の経験を社外で生かす道の2つです。
社内でのキャリアパス
NRIセキュアは事業を越えた社内トレーニーやローテーションを行っており、セキュリティアナリストがCSIRT支援のコンサルティングに移るといった例を紹介しています。コンサルタント職では、希望や適性に応じて他のコンサルタント職種への転換も可能です。
メッセージページに登場する足立道拡氏は、独立系セキュリティベンダーから2008年に入社し、コンサルタントからコンサルティング事業開発室長、セキュリティSaaS「Secure SketCH」の責任者を経て事業本部長になりました(2021年7月の取材時点)。専門職としての道は、NRIの人事制度にあるマネジメントと同格の「チーフエキスパート」が参考になります。
社外でのキャリアパス
NRIセキュアは退職者の転職先を公表していません。一方で、NRIの有価証券報告書は、AI・セキュリティ分野の専門人材の獲得競争が一層激化していると記載しています。ここはリメディの見解ですが、募集要項の職務内容から見ると、在籍中に担った業務の種類によって、経験を生かしやすい転職先は次の4つの方向に分かれると考えます。
1. 事業会社のセキュリティ部門
規程整備やリスク分析、インシデント対応といった社内セキュリティの仕事は、NRIセキュア自身も募集しているように事業会社にも存在します。顧客のCSIRT整備やセキュリティ計画の策定を支援した経験は、発注側で同じテーマを担う立場でも生きる経験です。
2. 監査法人・コンサルティングファーム
メッセージページでは、市場の拡大に伴い大手監査法人なども競合として参入してきたと述べています。ガバナンスや規格準拠のコンサルティング、監査体制の構築支援の経験は、同じ領域のサービスを提供するファームでも説明しやすい経験です。
3. セキュリティベンダー・SOC事業者
SOCでのアナリスト業務、EDRを使った監視、フォレンジックやマルウェア解析は、運用の現場で通じる技術経験です。監視サービスや診断サービスを提供する企業で、より専門を絞った役割を担う選択肢があります。
4. ID・認証などのプロダクト企業
統合ID管理や特権ID管理の製品開発・導入支援、セキュリティSaaSの企画に携わった経験は、プロダクトを持つ企業で製品側の役割を担うときに生かせます。営業職でも、ID・データ保護の製品を扱った経験は同じ分野の企業で説明しやすい実績になります。
NRIセキュアの年収を踏まえた応募判断のポイント
NRIセキュアの年収は、全職種共通の想定年収500万~1,900万円の中で経験に応じて決まり、待遇はNRIと共通です。NRIの平均額は出向者を含まない数値なので目標値には使えず、必須要件との重なりが提示額を見通す材料になります。
募集要項の必須要件のいずれかに、自分で手を動かした実務経験があり、資格取得や研修を続けながら専門性を伸ばしたい人には合う環境です。反対に、入社時点で職種別の確定年収を最優先したい人や、NRIグループ内での異動を避けたい人は、職種別のレンジを公開している求人と並べて検討したほうが納得のいく選択になります。
内定の連絡を受けてから職種の要件と提示額の関係を確かめようとしても、時間は多くありません。オファー面談の前に、給与制度の節で挙げた4つの質問への答えを集めておくと、承諾するかを落ち着いて判断できます。
NRIセキュアへの転職を相談する前に整理したいこと
募集要項は職種ごとの必須・歓迎要件まで公開されているため、応募職種の候補を2〜3に絞り、職務経歴書に書く案件を要件と並べる作業は自分で進められます。書き方はセキュリティコンサルの職務経歴書の記事で具体例を確認できます。
相談が役に立つのは、公開情報だけでは詰めきれない論点が残るときです。たとえば、想定年収の共通レンジの中で自分の経験がどの位置に当たるか、出向とグループ内異動の扱いをどう確認するか、SOCとコンサルのどちらで経験を生かすかといった判断です。
転職エージェントのリメディは、Google口コミで4.9/5.0の評価(2026年6月時点)を得ています。相談できる範囲は、応募職種の選び方から職務経歴書、面接準備、条件の確認までです。
職種の候補と職務経歴に書く案件がそろっていれば、面談の時間を応募先ごとの評価ポイントの確認に充てられます。IT・セキュリティ領域を担当するエージェントを選んで、面談の日程を予約できます。


