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【2026年6月更新】データサイエンティストの職務経歴書の書き方|評価される実績・NG例・面接で聞かれる表現を解説

監修者

リメディ株式会社 ディレクター

馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji

神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。

目次

本記事のポイント

データサイエンティストの選考に出す書類では、SQL、Python、機械学習などの技術名を並べるだけでは評価が伝わりにくくなります。採用側が知りたいのは、どの事業課題を、どのデータで、どう分析し、どの意思決定や改善につなげたかです。応募前の方は、以下の観点で書類を見直してください。

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確認項目 職務経歴書で見るポイント
評価される経験 課題定義、データ理解、分析設計、統計・機械学習、効果検証、実装・運用、関係者説明
成果指標 KPI改善、業務効率、モデル評価、データ品質、意思決定支援、運用改善など
弱く見える書き方 技術名だけ、分析テーマだけ、チーム成果だけ、面接で説明できない数値だけを書く
相談タイミング 応募先の募集要項との対応、面接深掘り、企業タイプ、年収交渉材料を提出前に確認したいとき
出所:厚生労働省job tag、データサイエンティスト協会、IPA、各社の募集要項をもとにリメディ作成

特にデータサイエンティストは、企業によって役割が大きく変わります。プロダクト改善型、AI・数理最適化型、事業会社DX型、マーケティング分析型では、同じ経験でも前面に出す実績が違います。応募先の募集要項から逆算して、見せる成果の順番を変えることが重要です。

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データサイエンティストの職務経歴書で見られるポイント

厚生労働省のjob tagでは、データサイエンティストについて職業分類に対応する統計情報が示されています。ただし、同ページでは統計がその職業のみを表すものではないという注記もあります。職務経歴書では、職種名だけでなく、どの業界、どの事業、どのデータを扱ったかを具体化する必要があります。

データサイエンティスト協会やIPAの整理を見ると、評価軸はデータサイエンスだけに閉じません。課題定義、データ理解、データエンジニアリング、分析評価、価値創造までが関係します。そのため、職務経歴書では「モデルを作った」だけでなく、なぜ作り、どう使われ、何を改善したかまで書く必要があるのです。

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評価軸 職務経歴書に書くこと 弱い書き方
事業課題 対象事業、KPI、課題の背景、優先した理由 データ分析を担当
データ理解 データの定義、粒度、欠損、前処理、品質課題 SQLで抽出
分析設計 仮説、比較対象、評価指標、手法選定の理由 機械学習を実施
効果検証 検証設計、結果の解釈、施策や改善への接続 精度を改善
実装・運用 パイプライン、監視、再学習、運用改善、利用部門 モデルを構築
関係者説明 事業部門、開発、経営、顧客へどう説明したか レポートを作成
出所:job tag、データサイエンティスト協会、IPA、各社の募集要項をもとにリメディ作成

経歴別に強調すべき実績

データサイエンティストの職務経歴書は、現在の経歴によって見せ方を変える必要があります。経験者は課題設定から成果までの再現性、データ分析やBIの経験者は意思決定への接続、MLエンジニアはモデル運用と事業課題、データエンジニアは基盤が分析や意思決定をどう変えたかを前面に出します。

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現在の経歴 強調すべき実績 弱く見えやすい書き方 補うべき情報
データサイエンティスト経験者 課題定義、分析設計、モデル評価、意思決定支援、運用改善 担当案件名だけを並べる 自分の役割、成果、再現性
データ分析 / BI SQL、可視化、KPI設計、施策効果の分析 集計・ダッシュボード作成で止まる 分析後に何が変わったか
MLエンジニア モデル設計、評価指標、実装、運用、品質改善 モデル名や精度だけを強調する 事業課題との接続、利用者、運用制約
データエンジニア データ基盤、品質改善、パイプライン、利用部門支援 基盤構築だけに見える 分析や意思決定への貢献
ITコンサル / 事業企画 業務課題、要件定義、KPI、関係者調整 企画や調整だけで分析実装が弱い 自分で扱ったデータ、手法、検証
完全未経験 業務改善、データ活用、学習、分析補助の接点 意欲や資格だけを書く 実務データに触れた証拠と入口職種
出所:job tag、各社の募集要項、リメディの転職支援観点から弊社独自作成

完全未経験の場合は、上位求人にそのまま応募できるように見せるより、隣接経験をどう作るかまで整理した方が現実的です。分析補助、BI、データ基盤、業務改善、事業企画などの経験を、データサイエンティストの評価軸へ翻訳しましょう。

書類選考で落ちやすい書き方

書類選考で弱く見える職務経歴書には、技術名が多いのに課題が見えない、分析結果が施策や意思決定につながっていない、成果がチーム全体なのか自分の担当なのか分からない、という共通点があります。データサイエンティストでは、分析の正しさだけでなく、使われる形にした経験が見られます。

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Before After
Pythonを用いて需要予測モデルを構築 対象事業の需要変動課題に対し、利用データ、前処理、比較した手法、評価指標、業務側への説明、導入後の改善を分けて記載する。数値は読者自身の実績に置き換える。
SQLでデータ抽出と可視化を担当 誰の意思決定を支援するために、どの指標を定義し、どの粒度で集計し、可視化後にどの施策や判断へ使われたかを書く。
A/Bテストを実施 仮説、対象ユーザー、比較条件、評価指標、解釈、次の改善方針を記載し、テスト実施だけで終わらせない。
データ基盤を改善 データ品質、処理時間、利用部門、分析速度、運用負荷など、自分が改善した範囲と利用者への影響を示す。
出所:各社の募集要項、データサイエンティスト協会、IPAをもとにリメディ作成

Afterの文章は、そのまま実績として貼るものではありません。職務経歴書では、自分が担当していない範囲まで書くと面接で説明が崩れます。担当範囲、判断した内容、成果指標を自分の実績に合わせて置き換えてください。

各社の募集要項から逆算する成果指標

データサイエンティストの職務経歴書は、各社の募集要項から逆算して作ると精度が上がります。LINE Digital Frontierは事業課題分析、KPI設計、効果検証、SQL、BI、統計を示しています。グリッドはAI・数理最適化と顧客課題理解、カカクコムは課題特定からMLモデル構築、カウシェはA/BテストやML基盤、インテージグループはモデル開発・運用までの技術責任を示しているのです。

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募集要項で求められる経験 職務経歴書で書く項目 成果指標 弱い表現 改善方向
事業課題分析・KPI設計 対象事業、課題、KPI、仮説、関係者 意思決定、施策化、利用率、継続率、業務効率 分析を担当 誰のどの判断を支援したかを書く
SQL・BI・可視化 指標定義、データ抽出、粒度、ダッシュボード、利用部門 可視化後の意思決定、更新工数、利用定着 SQLが使える データ定義と利用場面を示す
統計解析・A/Bテスト 仮説、比較条件、評価指標、解釈、次の施策 検証結果、施策判断、改善サイクル テストを実施 設計と解釈まで書く
機械学習・数理最適化 モデル目的、特徴量、評価指標、比較手法、制約 予測精度、業務適用、運用改善、制約下での最適化 モデルを構築 なぜその手法を選んだかを書く
ML基盤・運用 パイプライン、監視、再学習、品質、障害対応 安定運用、処理時間、再現性、利用部門の負荷軽減 基盤を整備 運用後の変化まで示す
技術責任・育成 品質基準、レビュー、技術選定、メンバー支援 品質、標準化、技術負債解消、チーム生産性 リード経験あり 責任範囲と判断基準を書く
出所:LINE Digital Frontier、グリッド、カカクコム、カウシェ、インテージグループ各社の募集要項をもとにリメディ作成

企業タイプ別の見せ方

データサイエンティストは、企業タイプによって評価される経験が変わります。プロダクト改善型ではKPI、A/Bテスト、UI/UX改善、レコメンドが伝わるようにします。AI・数理最適化型ではモデル設計や制約条件、事業会社DX型では業務理解やデータ品質、マーケティング分析型では顧客理解と施策化を前面に出すのです。

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企業タイプ 前面に出す実績 整理しやすい観点 注意点
Webサービス / SaaS KPI、ユーザー行動、A/Bテスト、施策効果 分析結果がプロダクト改善に使われたか ダッシュボード作成だけにしない
AI / 数理最適化企業 モデル設計、評価指標、制約条件、実装、運用 技術が顧客課題をどう解いたか 研究テーマだけに寄せすぎない
事業会社DX 業務データ、部門横断、基盤、ガバナンス、定着 現場で使われる形にした経験 社内調整だけに見せない
マーケティング / リサーチ 顧客理解、広告効果、需要予測、生活者分析 分析結果を施策へつなげた経験 レポート提出で止めない
コンサル型 顧客ヒアリング、要件定義、分析設計、説明 手を動かした分析と提案の両方 資料作成だけに見せない
出所:各社の募集要項、job tagをもとにリメディ作成

SaaSやWebサービス企業を検討する場合は、企業研究も合わせて進めると書類の調整がしやすくなります。たとえば、マネーフォワードの年収記事サイバーエージェントの年収記事は、企業タイプや報酬水準を比較する材料になります。

未経験・隣接経験者の補強方法

未経験・隣接経験者は、「データサイエンティストになりたい」という意欲だけでは弱くなるのです。各社の募集要項では、SQL、BI、統計、Python/R、機械学習、A/Bテスト、関係者連携、意思決定支援などが求められます。職務経歴書では、すでに持っている経験をデータ職の評価軸へ翻訳することが必要です。

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経験タイプ 補強する見せ方 職務経歴書で使う表現
完全未経験 学習だけでなく、業務改善やデータ活用の実務接点を作る 実務で扱ったデータ、改善テーマ、学習成果を分けて記載
BI / 分析補助 集計や可視化を、意思決定や施策改善へ接続する KPI定義、可視化、利用部門、改善後の変化を書く
エンジニア データ処理、品質、基盤、ML実装への接点を示す 実装範囲だけでなく、分析者や事業側への価値を書く
事業企画 / マーケティング KPI、顧客理解、施策検証、仮説構築を示す SQLや統計の深さが弱い場合は補強計画も書く
ITコンサル 業務課題、要件定義、関係者調整、データ活用支援を示す 提案だけでなく、自分で扱ったデータや検証を書く
出所:job tag、DS協会、IPA、各社の募集要項をもとにリメディ作成

隣接経験者は、できないことを隠すより、応募先の募集要項との差分を整理した方が面接で説明しやすくなります。SQLや統計の実務が浅いなら、どの業務でデータに触れ、どの範囲を自分で分析し、どこからチームで補ったのかを明確にしましょう。

面接で深掘りされる表現

職務経歴書は、書類選考だけでなく面接の質問材料になります。LINE Digital Frontierでは書類選考後に課題選考と面接が示され、グリッドではプログラミングテストが公開されています。つまり、職務経歴書に書いた技術や成果は、面接や課題で説明できる粒度まで整理しておく必要があります。

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職務経歴書の表現 面接で深掘りされること 準備する内容
精度を改善した 評価指標、比較手法、データ分割、過学習対策、事業上の意味 モデル比較表、評価指標、改善前後の説明
事業貢献した どのKPIに、どの施策を通じて、どの範囲で関与したか KPIツリー、施策メモ、担当範囲
AIを活用した なぜAIが必要だったか、代替案は何か、運用リスクをどう見たか 手法選定理由、制約条件、運用設計
データ基盤を整備した データ品質、利用者、処理、監視、運用後の変化 データフロー、品質課題、利用部門の反応
関係者を巻き込んだ 誰と何を合意し、対立や制約をどう整理したか 関係者整理、意思決定ログ、説明資料
出所:LINE Digital Frontier、グリッド、カカクコム、カウシェ、インテージグループ各社の募集要項をもとにリメディ作成

特に避けたいのは、職務経歴書では強く見えるのに、面接で説明すると曖昧になる表現です。自分の担当範囲、判断した内容、使ったデータ、結果の限界まで説明できる表現に直すと、書類と面接のズレを減らせます。

年収交渉につながる実績の書き方

本記事ではデータサイエンティストの年収水準を詳しく扱いません。ただし、職務経歴書の書き方は年収交渉にも影響します。年収交渉で見られるのは、技術名の多さではなく、任された範囲、意思決定への関与、成果の再現性、技術責任です。

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交渉材料 職務経歴書での見せ方 注意点
担当範囲 分析のみか、課題設定、実装、運用、説明まで担ったかを明示する チーム成果を自分だけの成果にしない
意思決定 手法選定、指標設計、施策判断、技術選定への関与を書く 「提案した」だけで終えない
成果 読者自身の実績に基づき、改善指標、利用部門、運用後の変化を示す 出典や説明がない数値を置かない
再現性 別の事業・企業でも使える進め方、判断基準、改善サイクルを整理する 一度きりの偶然に見せない
技術責任 品質基準、レビュー、運用設計、育成、技術負債への対応を書く 肩書だけで伝えない
出所:各社の募集要項、データサイエンティスト協会、リメディの転職支援観点から弊社独自作成

年収交渉を意識する場合も、誇張は逆効果です。面接では「なぜその成果が出たのか」「同じことを別企業でも再現できるか」が問われます。職務経歴書では、成果の大きさだけでなく、成果が出た理由と自分の役割を説明できる形にしましょう。

データサイエンティストの職務経歴書を相談すべきケース

データサイエンティストの職務経歴書を相談すべきなのは、書き方に自信がない時だけではありません。応募先によって、プロダクト改善、AI・数理最適化、データ基盤、マーケティング、DX支援など評価される実績が変わります。応募前に、どの実績を先頭に置くかを整理することが重要です。

  1. SQL、Python、機械学習などの技術名が多く、事業成果が伝わらない
  2. データ分析、BI、ML、データ基盤のどれを強みにすべきか迷っている
  3. 応募先の募集要項に対して足りない経験をどう補うか整理したい
  4. 面接で深掘りされる成果や数値の説明を準備したい
  5. 年収交渉に使える実績と、書かない方がよい実績を分けたい

リメディでは、IT・SaaS・データ領域への転職を検討する方に向けて、求人票の読み解き、職務経歴書の整理、面接で伝える成果の設計まで一貫して支援しています。データサイエンティストへの転職を考えている方は、応募前に一度、自分の経験がどの企業タイプの評価軸に接続しやすいかを整理してみてください。

リメディのキャリア支援のポイント
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