
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
飯田 貞大 | IIDA Sadahiro
早稲田大学を卒業後、三菱UFJ銀行に新卒入社。4年間の勤務期間でベンチャーから上場企業まで500社以上の法人を担当。また、オーナー社長の相続、事業承継提案や個人の資産形成提案等にも従事。その後、2020年4月にプルデンシャル生命保険に転職。2年半営業として社内表彰を受賞する等活躍。その後マネージャーに昇格し、新規の採用と育成に従事する中で、200名を超える転職相談を実施。現在は自身のキャリアチェンジの経験も踏まえ、ハイキャリア層への転職サポートを行う。
【先に結論】ZOZOの年収はどれくらい?ポイントを3分で
ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(東証プライム・証券コード3092)の年収について、最初に要点を整理しておく。検索でたどり着いた人がいちばん知りたい「いくらもらえるのか」「他社と比べて高いのか」を、有価証券報告書と公式IRの一次情報だけで先にまとめた。本文では年度ごとの推移や職種別の目安まで踏み込んで解説していく。
ZOZOの平均年収はいくら?
最新の有価証券報告書(2026年3月期)によると、提出会社単体の平均年間給与は約855万円だ。前期(2025年3月期)は656万円で、単年では大きく伸びている。平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は7.5年という構成になっている。
他社と比べて高いの?
EC・小売業の中では高めの水準にある。背景の一つとして、ZOZOの連結営業利益率が約30%(2025年3月期)と、小売・EC業界では突出して高い収益体質が挙げられる。ただし高収益が即座に高年収を生むと断定はできず、あくまで水準を支える要素の一つと捉えたい。
職種によって差はある?
公式は職種別・役職別の年収を開示していない。エンジニアやデータサイエンティストなどの専門職は一般的に上振れしやすい傾向があるが、本記事で示す職種別レンジはすべて弊社独自調べの目安であり、確定額ではない点に留意してほしい。
年収は上がっている?
直近10年で従業員数は448名から1,662名へと約3.7倍に拡大し、平均年収もおおむね上昇傾向にある。事業規模の成長に合わせて組織と報酬水準が伸びてきた会社だと言える。
株式会社ZOZOとはどんな会社?基本情報
年収を理解する前に、まずどんな企業なのかを押さえておきたい。ZOZOは1998年5月にスタートトゥデイとして創業し、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を主力に成長してきた会社だ。現在は東証プライム市場に上場し、ファッションECの国内最大級プラットフォームとしての地位を築いている。
事業は主力のファッションECだけにとどまらない。ブランド古着、コーディネートアプリ、体型計測技術など、ファッションを軸にした独自のテックサービスも展開している。単なる通販企業ではなく、テクノロジーで衣服の買い方そのものを変えようとしている点が特徴だ。
会社概要は以下のとおり。数値はいずれも公式の会社概要および有価証券報告書(第28期)に基づく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | 株式会社ZOZO |
| 設立 | 1998年5月21日 |
| 資本金 | 約13.6億円(2026年3月末) |
| 代表者 | 代表取締役社長兼CEO 澤田宏太郎 |
| 本社 | 千葉県千葉市稲毛区緑町 |
| 上場区分 | 東証プライム(証券コード3092) |
| 決算期 | 3月期 |
| 従業員数 | グループ1,664名/単体1,662名(2026年3月末) |
| 平均年齢 | 34.7歳 |
| 平均勤続年数 | 7.5年 |
注目したいのは平均年齢の若さと従業員規模の伸びだ。平均年齢34.7歳はIT・インターネット業界の中でも比較的若く、成長企業らしい組織構成になっている。次の章では、この企業の収益構造が年収水準とどうつながるのかを見ていく。
ZOZOの事業領域とビジネスモデル|年収の背景を読む
ZOZOの年収水準を語るうえで欠かせないのが、そのビジネスモデルの収益性だ。主力のZOZOTOWNは、アパレルブランドから商品を預かって販売する受託販売を中心とした仕組みで成り立っている。自社で大量に在庫を買い取るのではなく、ブランドの商品を自社サイトで売り、その手数料を収益とする構造が中心になっている。
このモデルの強みは、在庫リスクを比較的抑えながら、出店ブランド数と取扱高の拡大に応じて収益が伸びやすい点にある。プラットフォームとして多くのブランドと顧客を抱えるほど、手数料ベースの収益が積み上がっていく。ファッションという嗜好性の高い領域で、巨大な集客基盤を持っていることがZOZOの競争力の源泉だ。
周辺事業も収益を支えている。ブランド古着の「ZOZOUSED」、コーディネートアプリ「WEAR」を通じた広告事業、そして計測技術を活かしたサービスなど、ファッションを軸に複数の収益源を組み合わせているのが現在のZOZOだ。広告事業は利益率の高い収益柱として年々存在感を増している。
こうした事業構造の結果として、ZOZOの連結営業利益率は約30%(2025年3月期)に達している。小売・EC業界の平均的な営業利益率は数%にとどまることが多く、その中で30%という水準は際立って高い。この高い収益体質が、社員に還元できる原資の厚みにつながっていると考えられる。ただし、利益率の高さがそのまま個々人の年収を決めるわけではないため、あくまで水準を支える背景の一つとして読んでおきたい。
ZOZOの平均年収と業績の推移|有価証券報告書ベース
ここからが本記事の中心だ。ZOZOの平均年収を、有価証券報告書(提出会社単体)の数値で年度ごとに追っていく。まず結論から言うと、最新の2026年3月期(第28期)の平均年間給与は約855万円。前期の2025年3月期は656万円だったため、単年では大きく跳ね上がっている。
過去10年あまりの推移を表にまとめた。平均年収だけでなく、従業員数・平均年齢・平均勤続年数も併記している。数値はすべて有報(EDINET掲載)の単体ベースだ。
| 決算期 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続 |
|---|---|---|---|---|
| 2016年3月期 | 578万円 | 448名 | 29.4歳 | 5.1年 |
| 2018年3月期 | 524万円 | 471名 | 31.4歳 | 6.0年 |
| 2020年3月期 | 545万円 | 689名 | 33.3歳 | 4.8年 |
| 2022年3月期 | 573万円 | 1,338名 | 33.3歳 | 6.3年 |
| 2023年3月期 | 645万円 | 1,418名 | 33.6歳 | 6.2年 |
| 2024年3月期 | 692万円 | 1,604名 | 33.9歳 | 6.2年 |
| 2025年3月期 | 656万円 | 1,664名 | 34.3歳 | 6.8年 |
| 2026年3月期 | 855万円 | 1,662名 | 34.7歳 | 7.5年 |
表を見ると、2016年3月期の578万円から、2024年3月期の692万円へと長期的には上昇傾向にあることがわかる。その後2025年3月期にいったん656万円へ落ち着き、2026年3月期に855万円へと大きく伸びている。この単年の跳ね上がりだけを見て「急に給料が上がった会社」と早合点しないよう注意したい。
背景として読み取れるのは、平均勤続年数が6.8年から7.5年へ伸びている点だ。勤続が長期化すると、ベテラン層の構成比が高まり平均給与が押し上げられやすい。従業員数が前期からほぼ横ばい(1,664名→1,662名)である一方で勤続年数が伸びていることからも、組織が成熟フェーズに入りつつあることがうかがえる。平均年収は単年でなく、複数年の流れで捉えるのが正確だ。
次に、年収の土台となる業績(連結)も確認しておく。こちらは決算短信ベースの数値だ。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 1,834億円 | 564億円 | 395億円 | 約30.8% |
| 2025年3月期 | 2,131億円 | 648億円 | 453億円 | 約30.4% |
2025年3月期は売上高2,131億円、営業利益648億円、当期純利益453億円と、いずれも前期を上回って増収増益となった。営業利益率は約30%を維持しており、規模を拡大しながら高い収益性を保っている。従業員数が2016年の448名から2026年の1,662名へと約3.7倍に増えてもこの利益率を守れているのは、プラットフォームモデルの強さの表れと言えるだろう。
ZOZOの給与制度と評価のしくみ|昇給・賞与・等級
平均値がわかったところで、次に気になるのは「どうやって給料が決まるのか」という点だろう。ZOZOの公式情報(ZOZO WORKSTYLE)によれば、人事考課はバリュー(行動指針)を軸に行われ、年2回の処遇決定が実施される。半期ごとに評価と処遇を見直すサイクルになっているわけだ。
昇進については、マネジメント職とスペシャリスト職の二系統から選択できる。組織を率いる道だけでなく、専門性を深めて評価される道も用意されているため、マネジメントを志向しないエンジニアやデザイナーでも昇給・キャリアアップの余地がある。専門職にとっては重要なポイントだ。
賞与制度と退職金制度はいずれも整備されている。ただし、賞与の支給月数や金額の内訳、等級ごとの基準額は公式に開示されていない。したがって本記事でも具体的な賞与額を断定することはしない。初任給については大卒で月額25万円が目安とされている(日経会社情報)。
なお、ZOZOといえば過去のスタートトゥデイ時代に「給与一律」という話題が広まったことがある。しかし、これは当時の取り組みとして語られたもので、現行の公式情報では「バリュー軸での評価・年2回の処遇決定」が制度として明記されている。現在のZOZOを「給与が一律の会社」と捉えるのは正確ではなく、評価と等級にもとづいて処遇が決まる仕組みになっていると理解しておくのが妥当だ。
また、SERPでは「最大年収1億円の天才採用枠」といった話も見かけるが、これは公式の中途・新卒採用ページでは確認できなかった情報のため、本記事では掲載しない。年収の判断材料は、あくまで有報と公式が示す範囲にとどめるのが安全だ。
ZOZOの福利厚生・働き方|フルフレックスとリモート
年収という金銭的な報酬だけでなく、働き方や福利厚生といった「総報酬」の観点もZOZOの魅力を理解するうえで欠かせない。ここでは公式(ZOZO WORKSTYLE)が示す制度を具体的に見ていく。
勤務形態はコアタイムのないフルフレックス制が採用されている。開発部門には全国どこからでも働ける在宅勤務制度があり、ビジネス部門は週2出社・週3リモートのハイブリッドが基本だ。さらに許可制ながら副業も認められており、働く場所と時間の自由度が高い設計になっている。
手当・割引も充実している。通勤手当は月額上限15万円で、飛行機や新幹線も対象となるため、遠方在住者でも通いやすい。加えてZOZOTOWNの従業員割引、オフィス周辺の飲食店優待「ZOZOコネ」、部活動支援なども用意されている。ファッションが好きな人にとっては従業員割引の魅力は大きいだろう。
休暇・ライフイベント支援の手厚さも特徴的だ。最大1年の妊活サポート休職(性別・婚姻の有無を問わない)、育児・介護・ペットケアなどに使える家族時短制度(1日最大2時間・30分単位)、子の看護休暇、慶弔休暇などが整っている。多様なライフステージに対応した制度設計と言える。
成長支援としては、1on1ミーティング、研修・書籍購入補助、クラウド技術の補助、セミナー参加費の補助などが提供される。健康診断や各種社会保険も完備されている。給与水準に加えて、これらの非金銭的な報酬を含めて総合的に評価すると、待遇面の充実度はさらに高く映るはずだ。
ZOZOの採用情報と転職難易度|募集職種・選考の流れ・入りやすさ
転職や就職を検討している人に向けて、ZOZOの採用区分と募集職種を公式採用ページの情報で整理する。年収レンジの具体額は公式に開示されていないため、ここでは「どんな職種で募集があるのか」「どう選考が進むのか」という枠組みを中心に解説していく。
新卒採用は「ビジネス部門」「開発部門」「デザイナー部門」の3区分で応募する形になっている。とくに開発部門の職種は幅広く、以下のような専門職が募集されている。
- バックエンド/フロントエンド/モバイル(iOS・Android・Flutter)
- SRE/MLエンジニア/データエンジニア/データサイエンティスト
- グロースアナリスト/PM/QA・テスト
- セキュリティ/コーポレートエンジニア
中途採用はさらに細分化されており、16のカテゴリで募集が行われている。エンジニア各種(バックエンド・フロントエンド・SRE・モバイル・ML)、データサイエンティスト/データアナリスト、情報セキュリティ、コーポレートエンジニア、広告・マーケティング、営業、バックオフィス、PM・BizDev、物流、デザイナー、そしてオープンポジションなどだ。技術職からビジネス職、コーポレート職まで幅広く門戸が開かれている。
選考の流れについては、開発部門の新卒では入社前に希望する職種やプロダクトをヒアリングし、配属可能性のある部門との面談を経て配属が決まる仕組みが公式に示されている。一方で、面接の回数や具体的な質問内容までは公式に明記されていない。そのため、選考対策としては志望職種への理解を深め、自分の経験と募集ポジションの接点を言語化しておく、という一般的な準備に重点を置くのが現実的だろう。
職種別の年収レンジは公式が開示していないため、次章以降の同業比較と独自調べの目安を参考にしつつ、確定額は内定時のオファーで確認するのが確実だ。
ZOZOへの転職難易度はどのくらい?
「ZOZOへの転職は難しいのか」という点も気になるところだろう。先に整理しておくと、ZOZOは応募倍率・選考通過率・面接回数といった難易度を測る具体的な数値を公式に開示していない。そのため、ネット上で見かける「倍率◯倍」「難関」といった断定的な数字は出どころが不確かなものが多く、本記事でも数値での難易度ランク付けはしない。代わりに、公式情報から読み取れる範囲で「入りやすさ・入りにくさ」を左右する要素を見ていく。
難易度を考えるうえでまず押さえたいのは、募集職種が技術職を中心に幅広いことだ。前述のとおり中途は16カテゴリで募集しており、エンジニアやデータサイエンティスト、SRE、機械学習といった専門領域の枠が複数ある。これらの専門職は採用市場全体で需給が逼迫しており、企業側も人材を取り合っている状況だ。裏を返せば、該当スキルを持つ人にとっては門戸が開かれている一方で、求められる専門性のハードル自体は高くなりやすい。職種によって体感の難易度が変わる点は意識しておきたい。
もう一つの要素が、選考で「職種・プロダクトへの理解」が重視される構造だ。新卒の開発部門では、入社前に希望職種やプロダクトをヒアリングし、配属可能性のある部門との面談を経て配属が決まる仕組みが公式に示されている。これは、自分がどの領域でどう貢献したいかを言語化できているかが見られる、ということでもある。したがって難易度を下げる現実的な準備は、奇をてらった対策ではなく、志望職種への理解を深め、自分の経験と募集ポジションの接点を具体的に説明できるようにしておくことに尽きる。倍率の数字に一喜一憂するより、この接点づくりに時間を使うほうが通過率に効きやすい。
ZOZOの年収は同業他社と比べてどう?平均年収比較
同社の平均年収が業界の中でどの位置にあるのかを、IT・インターネット/EC領域という大きな枠組みの中で捉えてみる。判断の土台にするのは、有価証券報告書で公開された平均年間給与(提出会社単体)だ。口コミサイト等の数値は前提がそろわないため使わず、一次情報を軸に位置づけを考える。
結論から言えば、ZOZOの855万円(2026年3月期)は、IT・インターネット領域の上場企業全体の中でも高めの水準に入る。EC・小売という業態でこの金額に届く企業は限られており、ファッションEC企業としては相対的に厚い待遇と言ってよいだろう。背景には、前章で見た連結営業利益率約30%(2025年3月期)という高い収益体質があり、社員に還元できる原資の厚みが水準を支えていると考えられる。
ただし、企業ごとに決算期や単体/連結の集計区分、平均年齢の構成が異なるため、他社と一円単位で優劣を競うような比較にはあまり意味がない。重要なのは、ZOZOが「EC・小売という枠を超えて、IT・web系の主要企業と並べても遜色のない水準にある」という大づかみの位置づけだ。具体的な年収は職種・等級・評価で変わるため、最終的な判断は次章以降の目安と内定時のオファーで確認してほしい。
水準感をより具体的につかみたい場合は、同じIT・web領域の主要企業の年収も併せて見ておくとよい。たとえばゲーム・エンタメ系のDeNAの年収や、メディア・広告基盤を持つLINEヤフーの年収は、それぞれ事業構造が異なるため有報ベースで比べると違いが見えてくる。いずれも各社の有価証券報告書をもとに解説しているので、横並びで確認する材料になるはずだ。
同業他社の年収をまとめて確認したい人向けに、関連記事を挙げておく。
- サイバーエージェントの年収(メディア・広告・ゲームを軸とするインターネット大手)
- GMOインターネットグループの年収(インフラ・金融・広告など多角的なネット事業)
- DeNAの年収(ゲーム・ライブ配信・ヘルスケア領域)
- LINEヤフーの年収(検索・メッセージ・コマースの大規模プラットフォーム)
ZOZOの役職別・職種別の年収目安
ここからは、知りたい人の多い「役職別」「職種別」「年代別」の年収目安を示す。ただし最初に強調しておきたいのは、ZOZOは公式に役職別・職種別・等級別の年収を開示していないという点だ。以下に示すレンジはすべて、有報の平均年収・平均年齢・初任給と、職種ごとの一般的な需給を踏まえ、求人レンジから推計した目安であり、確定額ではない。あくまで参考の幅として読んでほしい。
まず役職別の目安は次のとおり。平均年齢34.7歳・最新有報855万円(前期656万円)を起点に幅を持たせている。
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| メンバー(一般職) | 500万〜750万円 |
| リーダー/シニア | 700万〜950万円 |
| マネージャー | 900万〜1,200万円 |
| 部長クラス | 1,100万〜1,500万円 |
| 執行役員クラス | 1,500万円〜 |
続いて職種別の目安だ。エンジニアやデータ系の専門職は、他社相場でも需給が逼迫しやすく上限が高めに出やすい。この傾向はZOZOに限らずIT業界全般に共通するため、目安レンジにも反映している。
| 職種カテゴリ | 年収目安 |
|---|---|
| バックエンド/フロントエンド/モバイル | 600万〜1,100万円 |
| SRE/ML/データサイエンティスト | 700万〜1,300万円 |
| PM・BizDev | 700万〜1,200万円 |
| 広告・マーケティング/営業 | 550万〜1,000万円 |
| デザイナー | 550万〜1,000万円 |
| バックオフィス/コーポレート | 500万〜900万円 |
| 物流 | 500万〜850万円 |
参考までに年代別の大まかな目安も示しておく。20代は450万〜700万円、30代は650万〜950万円、40代は900万〜1,300万円、50代は1,100万円〜が一つの目安だ。いずれも平均年齢34.7歳のボリュームゾーンを中心に置いた推定であり、実際の金額は等級・職種・評価によって大きく変わる。確定額は必ずオファー時に確認してほしい。
ZOZOのキャリアパスと成長環境|昇進ルートと学べること
年収の伸びしろは、入社後にどんなキャリアを描けるかと密接に関係する。ZOZOのキャリアパスは、前述のとおりマネジメント職とスペシャリスト職の二系統に分かれている。チームを率いて事業を動かす道と、専門性を磨いて第一線で価値を出し続ける道のどちらも選べる点が、専門職にとっての安心材料になる。
成長を後押しする仕組みも整っている。定期的な1on1ミーティング、研修や書籍購入の補助、クラウド技術習得への支援、セミナー参加費の補助などが用意されており、自分の専門性を伸ばし続けやすい環境だ。とくにエンジニアにとっては、大規模ECのプロダクト開発に携われること自体が大きな学びの機会になる。
働き方の自由度がキャリア形成を支えている点も見逃せない。フルフレックスやリモートを前提とした環境は、専門性を深める時間の確保や、許可制の副業による越境経験の獲得を後押しする。社外での経験を本業に還元しやすい設計は、市場価値を高めたい人にとって魅力的だ。
さらに、ZOZOは事業そのものが成長を続けている。売上・人員ともに拡大基調にあり、新しい事業領域や役割が生まれやすい。組織が広がる局面では、早い段階で責任あるポジションを任される機会も増える。成長企業ならではのポジションの広がりを、自分のキャリアの伸びに結びつけやすい環境だと言える。
ZOZO出身者の市場価値|培った経験はどう活きる
転職を考えるとき、入社後だけでなく「その先」のキャリアまで見据えておきたい。ZOZOで培える経験は、転職市場でどのように評価されるのだろうか。一般的な傾向として整理してみる。
ZOZOは国内最大級のファッションECを運営しているため、大規模トラフィックのプロダクト開発やデータ活用の経験を積みやすい。膨大なユーザーと取引を扱うサービスの設計・運用は、他のEC企業や事業会社、SaaS企業などでも通用する汎用性の高いスキルだ。ファッションテックや物流DXに関わった経験も、専門性として評価されやすい。
職種ごとに見ると、エンジニアやデータ職は他のEC・事業会社・SaaS領域で需要が見込まれ、ビジネス職はEC・D2C・小売DXといった領域での経験が活きやすい。いずれも市場全体で人材ニーズが大きい分野であり、ZOZOでの実務がキャリアの選択肢を広げる材料になりやすいと言える。
なお、退職金制度が整備されている点は公式に確認できる事実だが、退職後の処遇額や転職先での年収がいくらになるかは個人差が大きく、ここで断定はしない。自分の経験がどの程度評価されるかを正確に知りたい場合は、転職市場での客観的な評価を専門家に確認するのが近道だ。リメディでは、こうしたキャリアの棚卸しや市場価値の見極めについての相談も受け付けている。
応募・面談前に確認したい質問
ZOZOの年収を検討するときは、平均年収だけでなく、自分が応募する職種・等級・働き方で条件がどう変わるかを確認する必要があります。面談やオファー前には、以下を整理しておくと判断しやすくなります。
- 応募職種で期待される役割は、専門職、マネジメント、事業推進のどれに近いか
- 提示年収の内訳、評価改定、賞与、働き方の前提を確認できているか
- ZOZOで得たい経験が、次のキャリアや市場価値にどうつながるか説明できるか
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業界特化のヘッドハンターが、公開求人に出ない選択肢と次の一手をご案内します。
まとめ|ZOZOの年収と働き方を一次情報で総括
最後に、ZOZOの年収と働き方を一次情報の観点から総括しておく。ポイントは大きく3つだ。
- 平均年収:2026年3月期は約855万円(前期2025年3月期は656万円・単体)。IT・EC領域では高めの水準。
- 収益体質:連結営業利益率は約30%(2025年3月期)と、小売・ECで突出して高い。
- 働き方:フルフレックス・リモート・充実した福利厚生で、総報酬としての魅力が高い。
一方で、職種別・役職別の年収は公式が開示していないため、本記事で示したレンジはあくまで求人レンジから推計した目安だ。最新の正確な数値は、有価証券報告書や公式採用ページ、そして内定時のオファーで確認するのが確実である。平均年収を見るときは、単年の数字に惑わされず、複数年の推移と勤続年数の変化まで踏まえて判断したい。
ZOZOをはじめとするIT・EC企業への転職を具体的に検討しているなら、自分の経験がどう評価され、どの企業でどのくらいの年収を狙えるのかを客観的に把握することが第一歩になる。リメディでは、一次情報にもとづいたキャリア相談や年収交渉の支援を行っている。情報収集の段階からでも構わないので、気になる方は気軽に相談してみてほしい。

