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KPMGコンサルティングとKPMG FASの違い|仕事・採用・年収の見方

監修者

リメディ株式会社 ディレクター

馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji

神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。

KPMGコンサルティング株式会社と株式会社 KPMG FASは、同じKPMGジャパンに属する別法人です。前者は企業変革を幅広く扱い、後者はM&A、企業価値、再生、不正対応などへ強く接続します。応募先は優劣ではなく、扱いたい経営イベントと成果物で選ぶのが基本です。

KPMGジャパンの公式発表によると、KPMGアドバイザリーホールディングスは2025年12月1日に事業を開始しました。それでも、2社が一つの法人になったわけではありません。雇用主体、求人、応募窓口は各社の現行採用ページで確認してください。

目次

KPMGコンサルティングとKPMG FASは別法人

両社はKPMGのブランドとネットワークを共有しますが、正式社名も採用主体も異なります。「KPMG内の部門違い」ではなく「同じグループに属する法人違い」と理解すると、求人を正しく読めます。

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項目KPMGコンサルティングKPMG FAS
正式社名KPMGコンサルティング株式会社株式会社 KPMG FAS
主な支援の起点企業変革、業務、IT、リスクM&A、企業価値、再生、不正対応
採用入口同社キャリア採用サイトKPMG公式FAS経験者採用
出所:KPMGコンサルティング、KPMG FASの公式会社概要・採用ページ

KPMGコンサルティングの公式会社概要は、2026年7月1日現在の社員数を2,447名としています。一方、KPMG FASの公式会社概要は役員や拠点を掲載していますが、同じ時点・定義の社員数は示していません。比較できる項目だけを同じ表に置き、未開示情報は空欄のまま扱います

2025年12月以降のKPMG組織をどう見るか

KPMGジャパンは、アドバイザリー領域を統轄するKPMGアドバイザリーホールディングス株式会社を設立し、2025年12月1日に事業を開始しました。公式発表では、KPMGコンサルティングとKPMG FASを同社と一体となって専門性を発揮するメンバーファームとして別々に記載しています。統轄会社の設立は、両社が同一法人へ合併したことを意味しません

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時点出来事応募者への意味
2025年12月1日事業開始旧組織説明と現行情報を区別する
2026年8月両社が各法人名で会社概要・採用情報を掲載応募は各社の現行求人を基準にする
出所:KPMGジャパン公式発表、各社公式会社概要

統轄会社の設立後も、応募書類、雇用条件、求人は各法人の採用ページで確認します。統轄体制と各法人の雇用条件を同じものとして説明しないようにしましょう。

仕事内容とサービス領域の違い

KPMGコンサルティングは、戦略、オペレーション、IT・デジタル、リスク・ガバナンスなどを組み合わせ、企業変革を幅広く支援する会社です。

KPMG FASの公式サイトでは、戦略立案に加え、M&A・PMI、事業再生、不正調査・防止などを通じた企業価値向上支援を紹介しています。経験者採用ページには、Corporate Finance、Transaction Services、Turnaround & Restructuring、Forensic、Strategyなど8領域が掲載されています。

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判断軸KPMGコンサルティングKPMG FAS
主な経営課題全社・業務・IT・リスクの変革取引・企業価値・再生・不正対応
成果物の例変革構想、業務設計、IT計画、ガバナンス取引助言、財務分析、価値評価、再生計画、調査
接続しやすい専門性業界、業務、テクノロジー、リスク会計、財務、M&A、再生、フォレンジック
出所:両社公式サービス・経験者採用情報を基に整理

ここで注意したいのは、KPMG FASも戦略を扱い、KPMGコンサルティングもM&A後の変革へ関わり得ることです。サービス名の重なりではなく、案件の起点と最終成果で見分ける必要があります。

担当する成果物から両社の違いを見分ける

「戦略」「DX」「PMI」といった名称だけでは、配属後の仕事を判断し切れません。求人票を読む際は、案件の開始条件、日々扱う資料、最終的に誰の意思決定を支えるかまで分解します。KPMGコンサルティングの公式サービス一覧は、戦略策定、業務改革、AI・DX、IT導入、ガバナンスやリスク管理を幅広く掲げています。したがって、変革構想を業務・システム・組織へ展開する経験を積みたい場合は、個別求人に実装局面が含まれるかを確かめることが重要です。

一方、KPMG FASのCorporate Finance部門は、M&Aアドバイザリー、企業・事業価値評価、ストラクチャリングを職務として明記しています。Transaction Services部門の中心は財務デューデリジェンスです。Strategy部門は経営・事業戦略、ビジネスデューデリジェンス、事業計画、Value Creationの実行支援を扱います。企業や事業の価値を取引前後で検証し、投資・売却・再生の判断へつなげる成果物に関心があるなら、KPMG FAS側の各部門を個別に比べると選択肢が明確です。

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求人で確認する項目KPMGコンサルティングの確認例KPMG FASの確認例
案件の起点全社変革、業務課題、IT刷新、規制・リスク対応買収・売却、投資判断、再生、フォレンジック・危機対応
主な分析対象業務プロセス、組織、システム、統制、顧客体験財務、事業価値、取引条件、再生計画、調査データ
成果物変革ロードマップ、業務・IT設計、実行計画、統制方針DD報告、価値評価、FA助言、事業計画、調査報告
関係者経営企画、事業部、IT、管理部門、現場責任者経営者、投資家、金融機関、法務・会計専門家
出所:両社の公式サービス・経験者採用ページを基に、求人比較の観点として整理

同じプロジェクトで両社や他のKPMGメンバーファームが連携する場合もあります。その場合でも、採用は求人単位です。面接では「KPMG全体で何ができるか」だけでなく、応募部門が受け持つ工程と、自分が担える成果物を具体的に説明すると、法人選択の理由が伝わりやすいでしょう。

同じ用語でも担当工程が異なる

両社の求人には、戦略やPMI、AIといった共通語が現れます。同じ用語でも、取引や企業価値を中心に置くか、全社変革を中心に置くかで必要な経験は別です。

  • 戦略:事業ポートフォリオや全社変革が中心か、M&A・再生の選択肢が中心か
  • PMI:取引後の価値創出計画が中心か、業務・IT・組織の実装が中心か
  • AI・データ:全社DXが中心か、ディール分析・不正対応・企業価値分析が中心か

求人票では、プロジェクト例だけでなく、必須経験と入社後の成果を読みます。会計・財務と、業務変革・ITでは、同じ「経営支援」でも入口が異なるためです。自分の専門性が分析、助言、設計、実装のどこで価値になるかを確認してください。

PMI・戦略・AIの求人を具体的に比較する

PMIを例にすると、買収成立後の一連の支援には複数の工程があります。事業計画の妥当性を検証し、価値創出施策を定める仕事もあれば、会計・人事・IT・業務プロセスを統合する仕事もあります。前者は取引や企業価値を起点とする求人、後者は企業変革を起点とする求人に現れやすいものの、会社名だけでは断定できません。求人票の担当フェーズ、チーム構成、入社後に作る資料の3点を採用担当者へ確認しましょう。

戦略領域も同様です。KPMG FASのStrategy部門の募集は、経営・事業戦略に加えて、M&Aディールにおけるビジネスデューデリジェンス、事業計画、買収後・売却前・再生局面のValue Creationを記載しています。KPMGコンサルティング側で戦略職を検討する場合は、全社戦略や事業変革の構想から、どの実行領域まで関わる求人なのかを読みます。戦略という共通語の後ろに、取引があるのか、継続的な企業変革があるのかが比較の分岐点です。

AI・データ領域では、技術名より利用場面を見ます。KPMGコンサルティングの公式サービスには生成AIを活用した変革支援やデータ分析ソリューションがあります。KPMG FASのCSS-AIX部門は、M&A・戦略コンサルタントと協働するAIソリューション開発や、FAS事業横断のAI変革を示しています。また、Client Value Analytics部門はM&Aや戦略策定の意思決定場面でデータ分析を用いる職務です。技術を全社業務へ実装したいのか、ディールや企業価値評価へ適用したいのかで応募先を絞れます。

  • PMI:価値創出計画、統合設計、実行管理のどこを担当するか
  • 戦略:継続的な事業変革か、取引前後の意思決定か
  • AI:全社・業務の変革か、M&A・価値分析の高度化か
  • リスク:平時の統制設計か、不正調査や危機対応か

経歴別に向いている応募先を考える

社名から先に決めるより、これまでの成果と次に深めたい専門性から候補を作る方が合理的です。経歴のラベルではなく、意思決定へ与えた影響を分解します。

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経歴KPMGコンサルティング寄りの例KPMG FAS寄りの例
事業会社企画全社変革、業務・IT、経営管理事業ポートフォリオ、M&A戦略、PMI
会計・財務CFO領域、経営管理の変革財務DD、価値評価、再生
IT・データAI/DX、ERP、デジタル変革ディール分析、不正調査、価値分析
リスクガバナンス、内部監査、規制対応フォレンジック、調査、危機対応
出所:両社公式求人の職務領域を基に、応募判断の例として整理

これは固定的な振り分けではありません。必要経験は個別求人によって異なるものです。「どちらに入れるか」ではなく「どちらで何を積み上げたいか」を先に決めると、志望理由が具体的になります。

入社後のキャリアを職位と専門性で比べる

KPMGコンサルティングの公式キャリアパスは、Consultant、Senior Consultant、Manager、Senior Manager、Partnerなどの役割に加え、PrincipalやSpecialist系の複線的なパスを示しています。中途入社者は経験やスキルに応じた職位から始まります。オファー面談では職位名だけでなく、期待されるプロジェクト範囲、顧客対応、提案活動、育成責任までが確認事項です。

KPMG FASは部門ごとに募集職位と要件を公開しています。たとえばCorporate Finance部門はマネージャー候補、シニアアソシエイト、アソシエイトが募集対象です。Transaction Services部門はシニアアソシエイトとアソシエイトを掲げています。Strategy部門はジュニアアソシエイトからディレクターまで募集対象が広く、Turnaround & Restructuring部門も複数職位を示しています。同じ年齢や現職年次でも、応募部門が求める専門経験によって入口の職位は変わり得るため、他社の職位名をそのまま横並びにするのは避けましょう。

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キャリアの希望確認したい求人・面談事項
業界と機能を横断したいKPMGコンサルティングで所属ユニット、アサイン方法、専門パスの選択肢を確認
M&Aの一連の工程を深めたいKPMG FASで部門間連携、案件フェーズ、異動・協働の実例を確認
会計・財務資格を生かしたいTransaction Services、Corporate Finance、再生などで資格と実務の接続を確認
テクノロジーを経営課題へつなげたい全社変革・IT実装と、ディール分析・FAS内AI変革のどちらを志向するか整理
各社公式キャリア・募集情報を基にした確認例。実際の配属・異動は選考時の説明を優先してください。

キャリアの比較では「幅広い」「専門的」という一語で結論を出さない方がよいでしょう。幅を取りたい場合でも、どの業界、機能、技術を横断したいかが必要です。専門性を深めたい場合は、財務DD、価値評価、再生、フォレンジック、戦略のどれを軸にするかで準備内容が変わります。3年後に一人で担いたい成果物を一つ決めれば、面接で確認すべき質問も具体的です。

採用ルートと年収を確認するポイント

KPMGコンサルティングの採用サイトでは、職種、ソリューション、業界、経験、勤務地から求人を確認できます。KPMG FASは、公式の経験者採用ページから8領域の募集へ進む構成です。応募窓口は法人ごとに分かれるため、それぞれの現行募集要項を確認してください。

KPMG FASのCorporate Finance募集は、給与を年俸制、経験・能力を考慮のうえ応相談としています。両社の平均年収差を、同じ対象と定義で示す公式情報は限られます。推定平均ではなく、個別オファーの職位と報酬構成をそろえて比較しましょう。

  • 固定報酬:基本給または年俸に何が含まれるか
  • 変動報酬:賞与の算定方法と初年度の扱い
  • 職位:期待役割、評価時期、昇格の判断単位
  • 勤務条件:勤務地、勤務時間、柔軟な働き方

公開求人から候補を絞る作業は自分でも可能です。ただし、異なる法人の職位やオファーを同じ物差しへ直すには手間がかかります。自分の経験がどの求人で評価され、入社後にどの専門性が伸びるかを整理したい場合は、応募前に第三者へ相談する方法もあるでしょう。

応募書類で法人選択の理由を示す

KPMG FASのCorporate FinanceやTransaction Servicesの募集要項は、履歴書、職務経歴書に加え、A4用紙1枚程度の志望動機書を案内しています。また、応募書類には現年収・希望年収を記載しないよう明記しています。応募部門によって案内が変わる可能性があるため、提出前に対象ページを再確認してください。志望動機書で示すべきなのは、KPMGというブランドへの関心だけでなく、その部門が扱う意思決定と、自分の実務経験の接点です。

KPMGコンサルティングの応募・選考ガイドは、職種、事業領域、業界、職位など多様なポジションを掲載し、コンサルタント未経験者も応募可能としています。ただし、職務内容と応募資格は求人ごとに異なります。事業会社から応募するなら、単に「プロジェクトを推進した」と書くのではなく、課題設定、分析、関係者調整、意思決定、実行管理のうち自分が担った範囲を明示しましょう。

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経験の書き方弱い説明比較に耐える説明
業務改革DXプロジェクトに参加対象業務、課題、担当工程、意思決定者、導入後の変化を分けて記載
M&A買収案件を経験案件フェーズ、分析対象、作成資料、社内外の関係者、自身の責任範囲を記載
財務・会計決算や管理会計を担当数値を使ってどの判断を支え、どの改善を実行したかを記載
IT・データシステム導入を推進経営・業務課題と技術選定をどう結び、設計・実装・定着のどこを担ったかを記載
職務経歴書で応募先との接点を示すための整理例

両社へ併願する場合でも、同じ志望理由を使い回すべきではありません。KPMGコンサルティング向けには、企業変革の対象と実行への関与を中心に置きます。KPMG FAS向けには、取引、価値評価、再生、調査など、応募部門の意思決定にどう貢献できるかを示します。共通する経験は保ちつつ、応募先ごとに「次に作りたい成果物」を変えると、法人と部門を選んだ理由が一貫します。

選考で準備したい説明

どちらの選考でも、「KPMGだから」という理由だけでは役割適合が伝わりません。なぜこの法人の、この求人で、この成果を担いたいかまで分解します。

  1. 経営課題:どの問題を解きたいか
  2. 専門性:会計、業務、IT、業界、リスクの何を持ち込めるか
  3. 本人の行動:分析、提案、合意形成、実行で何を担ったか
  4. 次の成長:どの成果物を自分で担えるようになりたいか

両社とも、応募要件は職種ごとの公式求人で確認します。社名比較より先に、求人の必須条件と自分の証拠を一行ずつ対応させてください。

経歴別の面接準備を具体化する

事業会社の経営企画から応募する場合、KPMGコンサルティングでは全社・事業変革をどのように構想し、実行部門を巻き込んだかが説明材料になります。KPMG FASのStrategyやCorporate Financeを志望するなら、投資審査、事業計画、ポートフォリオ見直し、M&A検討で用いた判断基準まで掘り下げます。結果だけでなく、前提の置き方、代替案、意思決定者への提案を話せるようにしましょう。

会計士・監査法人出身者は、監査経験がどの業務へ接続するかを分けます。KPMG FASのTransaction Services部門は、会計資格・知識と監査法人での勤務経験を要件に挙げています。Corporate Finance、再生、Forensicでは、価値評価、財務モデリング、不正調査、利害関係者調整など別の能力が求められます。KPMGコンサルティングのCFO・リスク領域を検討する場合は、会計知識を業務改革や統制設計へどう展開したかが重要です。

金融機関出身者は、融資・審査・市場・投資・法人営業のどの経験を持つかで候補が変わります。KPMG FASのTurnaround & Restructuring部門は、金融機関や事業会社、監査法人、コンサルティングファーム、再生アドバイザリーなど複数の経歴を募集対象として示しています。財務・事業DD、再生計画、財務モデリング、利害調整が同部門のコア知見です。KPMGコンサルティングを志望する場合は、金融業界の知見を規制対応、業務変革、IT・データ、リスク管理のどこへ生かすかを具体化します。

IT・データ人材は、技術の種類だけでなく、どの意思決定を改善したかを準備します。全社DXや基幹システム変革、サイバー・デジタルリスクならKPMGコンサルティング側の求人が比較対象です。M&Aや戦略の分析、FAS業務そのもののAI変革へ関心があるなら、KPMG FASのClient Value AnalyticsやCSS-AIXも候補です。モデル精度や導入実績に加え、利用者、判断、業務プロセスがどう変わったかまで話せると、技術と経営課題の接続を示せます。

  1. 応募求人の職務内容から、主要な成果物を3つ抜き出す
  2. 自分の経験から近い成果物を選び、役割と工夫を一つずつ対応させる
  3. 不足する経験を認めたうえで、移行可能なスキルと学習計画を示す
  4. 他方の法人ではなく応募先を選ぶ理由を、案件の起点と成果物で説明する

面接で比較を問われた場合、一方を下げる必要はありません。「両社には共通する領域がある」と認めたうえで、自分は全社変革の実装、または取引・企業価値の意思決定のどちらへ軸足を置くのかを答えます。会社の優劣ではなく、自分が担いたい課題と成果物の一致として説明するのが安全です。

応募先を決める前の最終チェック

最後に、候補求人を同じ様式で並べます。求人名だけを比較すると、両社に共通する「戦略」「変革」「データ」といった言葉に引っ張られがちです。求人ごとに、顧客の意思決定、担当工程、成果物、必須経験、入社後の職位を書き出すと、違いが可視化されます。記載のない条件は推測せず、採用担当者や面接官への質問として残してください。

  • 法人:雇用主体はKPMGコンサルティングかKPMG FASか
  • 部門:所属先と、隣接部門との協働範囲はどこまでか
  • 案件の起点:継続的な変革か、取引・再生・調査などの経営イベントか
  • 成果物:入社後1年で自分が作成・レビューする資料は何か
  • 職位:顧客対応、チーム管理、提案活動の責任範囲はどこまでか
  • 報酬:固定・変動報酬、評価期間、初年度の扱いを同じ条件で比べたか
  • 成長:3年後に深める専門性と、希望する案件経験が一致するか

KPMGコンサルティングが合いやすいのは、業務・IT・組織・リスクを横断し、企業変革を構想から実行へつなげたい人です。KPMG FASが合いやすいのは、M&A、企業価値、再生、フォレンジックなど、明確な経営イベントに沿って分析と助言を深めたい人でしょう。ただし、これは法人全体の傾向を整理したものです。最終判断では、応募する一つの求人に書かれた職務内容と要件を優先してください。

両社の求人に応募できる経歴であっても、同時に選考を受けるかは準備時間を含めて決めます。比較軸が固まっていない段階で応募先を増やすと、志望理由が曖昧になりやすいためです。まず第一志望群の求人を2〜3件に絞り、成果物と経験の対応表を作ります。そのうえで選考日程、志望順位、オファー比較の条件をそろえると、判断の一貫性を保てます。

KPMG FASとKPMGコンサルティングのよくある質問

KPMG FASはKPMGコンサルティングの一部門ですか?

一部門ではありません。株式会社 KPMG FASとKPMGコンサルティング株式会社は別法人です。

アドバイザリーホールディングス設立後は同じ会社ですか?

同じ会社になったわけではありません。統轄体制と各社の法人格を分けて理解してください。

戦略コンサルタントならどちらですか?

両社に戦略関連の仕事があります。取引・企業価値・再生へ接続するか、全社・業務・IT変革へ接続するかを求人で確認してください。

どちらが年収は高いですか?

公式情報だけで同じ定義の平均を一律比較するのは困難です。職位、固定報酬、賞与、勤務条件をそろえた個別オファーで判断してください。

KPMGコンサルティングとKPMG FASは、同じブランドの中で異なる専門性を担う別法人です。全社変革を広く扱うか、取引・企業価値・再生を軸に深めるかを決め、現行求人の期待成果と自分の経験を照合してください。

複数求人で迷う場合は、職位や待遇だけでなく、入社後に自分が作る成果物と伸ばす専門性まで並べると判断しやすくなります。

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