
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
日髙 大志 | HIDAKA Taishi
筑波大学大学院を卒業後、日本工営(開発コンサルティング会社)に新卒入社。官公庁・建設・不動産・総合商社セクターでの国際開発プロジェクトにコンサルタントとして従事。その後、KPMGコンサルティング株式会社に参画し、DXコンサルタントとして、官公庁・不動産セクターでのDX推進に携わる。
コンサルタントとしてキャリアを歩む中で、優秀な人材がポテンシャルを最大限発揮して活躍することが企業の成長へ直結することを実感し、ヘッドハンターとしてリメディに参画。コンサルティングファーム、M&A、不動産・建設業界を中心にハイキャリア層の採用・転職支援を実施。
カオナビへの中途応募では、SaaSの経験年数や利用したツールを並べるだけでは、入社後に任せられる仕事が伝わりません。セールス、カスタマーサクセス、エンジニア、プロダクト企画、アライアンス、コーポレートでは、顧客との距離も成果の確かめ方も異なります。本記事では実務経験者を対象に、応募求人が示す責任を読み取り、自分の経験を職種別に選び直す方法を解説します。
カオナビ向け職務経歴書の結論
最初に決めるのは文章の表現ではなく、応募する職種です。2026年8月16日に採用情報を確認した時点で、求人はセールス、カスタマーサクセス、エンジニア、プロダクト企画・設計、コーポレートなどに分かれていました。一通の万能な職務経歴書を作るより、求人で任される仕事に近い案件を上へ移し、成果の説明方法を変える方が読み手の判断を助けます。
| 応募領域 | 主役にする経験 | 成果の確認方法 | 避けたい状態 |
|---|---|---|---|
| セールス | 顧客課題、案件形成、提案、受注・拡大 | 対象期間と担当範囲が明確な営業結果 | SaaS用語と売上だけが並ぶ |
| CS・導入 | 利用目的、導入、定着、更新、改善提案 | 顧客行動や利用状態の変化 | 担当社数だけで支援内容がない |
| エンジニア | ユーザー課題、設計判断、実装、運用 | 品質・性能・利用・開発運用の変化 | 技術名だけを長く列挙する |
| 企画・アライアンス | 仮説、調査、選択肢、交渉、実行 | 意思決定と事業の前進 | 資料作成や会議参加で終える |
| コーポレート | 事業変化に応じた制度・仕組みの改善 | 運用開始、統制、利用部門の変化 | 定常業務だけを並べる |
どの職種でも共通するのは、チームや会社の成果と、自分の行動を分けることです。大型受注、利用定着、プロダクト改善、提携成立などは多くの関係者による成果です。自分が把握した課題、選んだ打ち手、動かした関係者、作った仕組みを示したうえで、全体結果との関係を説明してください。
募集職種を確認して書類の主題を絞る
カオナビの採用情報は、閲覧時に41件、うち正社員40件、キャリア36件と表示されていました。職種別ではエンジニア9、プロダクト企画・設計2、セールス16、カスタマーサクセス5、コーポレート5です。募集件数は変わるため固定値として覚えるのではなく、提出直前の求人で仕事内容と応募要件を再確認することが必要です。
求人を選んだら、仕事内容を「誰の、どの課題に対し、どの責任を持ち、何を実現する仕事か」という一文へ縮めます。テクニカルアカウントマネージャーは、顧客のシステム・人事業務上の課題を把握し、要件定義、ベンダー調整、導入、活用、改善までを進める仕事です。職務経歴書では、その一連のどこを既に経験したかを示します。
| 求人例 | 公開情報から読める責任 | 優先する実績 |
|---|---|---|
| アライアンス企画・推進 | 候補探索、経営層折衝、条件交渉、契約、部門連携 | 提携を構想から実行へ運んだ経験 |
| 事業戦略企画・推進 | 事業課題の分析、計画、関係部門との実行 | 意思決定と実行をつないだ経験 |
| エンタープライズセールス管理 | 大手顧客への営業とチーム運営 | 複雑な案件形成と営業組織の改善 |
| テクニカルアカウントマネージャー | 要件、顧客・ベンダー調整、導入、活用、改善 | 顧客支援と技術導入を横断した経験 |
複数の求人に関心がある場合は、応募の中心となる求人に合わせて書類を完成させ、隣接する職種で差し替える箇所を決めます。たとえばセールスとアライアンスでは法人折衝が共通していても、前者は顧客課題から商談・受注・拡大を進める経験、後者は相互の事業目的を捉えて提携条件や社内外の実行体制を作る経験が中心です。
職務要約で専門領域と顧客価値を伝える
職務要約は、在籍企業、所属、年数の圧縮版にしません。専門領域、顧客またはユーザー、経験工程、直近の責任、応募職種に近い成果を、無理なく読める長さにまとめます。SaaS経験者なら、サービス名よりも、営業、導入、活用、更新、開発のどこで価値を出してきたかを先に示します。
SaaS未経験者も、業界名を理由に経験を小さく見せる必要はありません。無形商材の法人営業、業務システム導入、コンサルティング、顧客の継続支援、自社プロダクト開発などから、応募求人と共通する責任を選びます。ただし「SaaSでも活かせる」と結論だけを書くのではなく、継続利用を前提にした支援や、複数部門を巻き込んだ具体的な案件を続けてください。
| 要約の要素 | セールス・CS | 開発・企画 |
|---|---|---|
| 専門 | 顧客規模、営業段階、導入・活用領域 | プロダクト領域、技術、企画テーマ |
| 対象 | 業界、顧客部門、意思決定者 | ユーザー、業務、システム |
| 責任 | 案件形成、提案、導入、更新、管理 | 探索、要件、設計、実装、検証 |
| 代表成果 | 本人の行動で説明できる受注・利用変化 | 利用・品質・事業への確認可能な変化 |
要約の最後には、応募職種で再現したい仕事を一文で置く方法も有効です。「顧客より顧客を考える」など企業が掲げる言葉をそのまま自己評価にせず、顧客の依頼の背景を掘り下げ、別の打ち手を提案した経験で示す方が、後続の案件記述と一貫します。
セールス経験は案件形成から利用拡大まで分解する
セールスの職務経歴書では、売上結果の前に営業の条件を示します。対象顧客、業界、企業規模、新規・既存、担当社数、商材、平均的な案件期間、自分の担当範囲の整理が必要です。同じ受注額でも、既に商談化した案件を引き継いだのか、対象市場を選び、初回接点から意思決定者との合意まで進めたのかで、再現できる仕事は異なります。
エンタープライズ領域では、利用部門、情報システム、人事、経営、購買、法務など複数の関係者が関わることがあります。職務経歴書には、誰の課題を起点にし、異なる懸念をどう整理し、提案内容や進め方をどう変えたかを書きます。技術・CS・法務と連携した場合も、「連携した」で終えず、自分が渡した情報、求めた判断、合意した期限を示してください。
| 成果 | 併記する条件 | 本人の行動 | 面接で確認する根拠 |
|---|---|---|---|
| 売上・受注 | 期間、担当範囲、新規・既存、個人・チーム | 案件創出、課題整理、提案、交渉 | 集計資料、案件記録、担当区分 |
| 大型顧客の獲得 | 顧客規模、案件期間、関係者 | 意思決定条件の整理と合意 | 提案過程、反対論点、最終条件 |
| 利用拡大 | 対象部門、利用前の状態、期間 | 活用提案、部門調整、CS連携 | 契約・利用状態の変化 |
| チーム改善 | 対象人数、課題、実施期間 | 案件レビュー、仕組み化、育成 | 運用開始とメンバー行動の変化 |
目標に届かなかった期間も、事実を隠さず学びを具体化できます。案件のどこで停滞し、どの仮説を変え、対象顧客、ヒアリング、提案、社内連携の何を見直したかを示します。成功談だけに整えるより、自分で原因を特定して行動を修正できることが伝わります。
カスタマーサクセス・導入経験を顧客の変化で書く
カスタマーサクセスは、担当社数、更新、アップセルの結果だけでは支援内容が見えません。顧客がサービスを導入した目的、利用開始時の課題、社内の推進者、オンボーディング、運用設計、活用の障壁、実施した支援、その後の状態を一つの流れにします。問い合わせ対応と能動的な活用提案も分けてください。
テクニカルアカウントマネージャーの募集では、顧客の既存システムとの連携に向けた要件定義、顧客折衝、ベンダー管理、オンボーディング、セキュリティ観点の折衝、指標管理、開発部門への改善提案などが示されています。この職種へ応募するなら、顧客対応とIT導入を別々の強みとして並べず、同じ顧客課題をどのように導入・活用へ運んだかを示す構成が有効です。
更新や継続に関わる成果は、外部要因も大きいため本人の貢献を慎重に書きます。顧客状況の把握、リスクの検知時点、対策の合意先、利用方法や体制の変更が記載の中心です。結果の数字を使う場合は対象期間、母数、担当範囲を説明できるものに限ります。
- 顧客の導入目的と成功状態を定義したか
- 利用が進まない原因をどの情報から把握したか
- 顧客内の推進者と意思決定者をどう巻き込んだか
- 営業・開発・サポートへ何を共有し、何を変えたか
- 支援後の状態をどの事実で確認したか
エンジニア・プロダクト経験は利用後まで示す
エンジニアは、技術スタックを独立した欄にまとめ、案件本文ではユーザー・事業課題から書き始めます。要件、設計、実装、テスト、リリース、監視、障害対応のうち、実際に担当した範囲を示し、特に判断した点の掘り下げが必要です。なぜその設計を選び、どの制約を優先し、運用後に何を確認したかが分かると、技術名の羅列より仕事の再現性が伝わります。
プロダクト企画やPdM経験者は、機能数ではなく、課題発見と優先順位を中心にします。顧客インタビュー、利用データ、営業・CSの声など、どの情報から課題を捉えたか。事業性、ユーザー価値、実現可能性をどう比較したか。開発チームや事業部門と何を合意したか。リリース後に何を見て次の判断をしたかをつなげます。
| 記載欄 | エンジニア | プロダクト企画 |
|---|---|---|
| 課題 | 品質、性能、保守、セキュリティ、開発運用 | 顧客・ユーザー・事業上の未解決課題 |
| 判断 | 設計案、技術選定、トレードオフ | 仮説、優先順位、対象ユーザー、範囲 |
| 協働 | レビュー、他チーム、運用・CSとの連携 | 開発、デザイン、営業、CSとの合意 |
| 結果 | 利用、品質、性能、運用の確認可能な変化 | 利用後の検証と次の意思決定 |
障害や失敗も、原因と改善を説明できれば重要な経験です。何が想定外で、検知までに何が不足し、どのように復旧し、設計・監視・運用をどう改めたかを示します。「問題なくリリースした」だけでは、困難な状況での判断を確認できません。
事業企画・アライアンス経験は意思決定の前進で示す
事業企画の書類は、経営会議資料、事業計画、予算策定など成果物の名前だけになりがちです。何を課題と捉え、どの情報を集め、どんな仮説を置き、どの選択肢を比較し、意思決定後に誰と実行したかを示します。数字を使う場合は、事業全体の結果と本人が直接動かした範囲の区別が必要です。
アライアンス企画・推進の募集は、候補企業の調査・初期接点、経営陣の商談支援、条件交渉・契約、営業・法務・CS・マーケティングとの調整、進捗管理などを含みます。提携を「成立させた」という一行ではなく、相手の目的、自社の狙い、候補の比較、交渉論点、契約、実行体制を分けることで、本人の責任が明確です。
候補企業の発掘だけを担ったのか、条件交渉や契約、開始後の運用まで関与したのかで、説明すべき成果は異なります。担当していない段階は広げず、自分が作った選択肢、合意、実行条件までを対象にするのが原則です。
| 段階 | 書く内容 | 本人の責任を示す問い |
|---|---|---|
| 構想 | 事業課題、狙い、仮説、候補条件 | 何を調べ、候補をどう絞ったか |
| 初期協議 | 相手の目的、双方の価値、懸念 | どの論点を発見したか |
| 設計・交渉 | 役割、条件、契約、リスク | 選択肢をどう作り合意したか |
| 社内連携 | 営業、法務、CS、開発等との役割 | 誰に何を依頼し期限をどう管理したか |
| 実行・検証 | 開始後の運用、指標、修正 | 成立後に何を確認し改善したか |
経営層との仕事は、距離の近さを強みにするのではなく、判断に必要な情報をどう整えたかで示します。論点が定まっていない状況で、未決事項、選択肢、リスク、次の行動を整理した経験は具体的な材料になります。役員の指示を受けた事実だけでは本人の価値が伝わらないため、準備と推進を切り出してください。
Valuesは共感文ではなく行動事実で示す
カオナビは企業理念ページで「誠実さを大切にする」「会社を使って成長する」「顧客より顧客を考える」「仕組みを磨き続ける」「全員で勝ちに行く」という五つのValuesを掲げています。自己PRに五項目を写して「共感する」と書くだけでは、職務での再現性は確認できません。自分の実績と強く対応するものを選び、過去の行動で示します。
| 公表されている価値観 | 経験から選べる行動 | 根拠として添えるもの |
|---|---|---|
| 誠実さを大切にする | 悪い情報や見込み差異を早く共有し、対応した | 報告の時点、対応案、結果 |
| 会社を使って成長する | 学習を実務へ適用し、知見を共有した | 学んだ内容、適用先、チームへの展開 |
| 顧客より顧客を考える | 依頼の背景を確認し、別案を提案した | 顧客課題、選択肢、合意、利用後 |
| 仕組みを磨き続ける | 属人的な手順を可視化し、運用しながら更新した | 変更前の課題、仕組み、定着 |
| 全員で勝ちに行く | 部門間の目標差を整理し、共通成果へ進めた | 関係者、対立論点、役割、結果 |
価値観に合うよう経験を脚色してはいけません。該当する事実がなければ、無理に全項目へ触れる必要はありません。自分の実績として確認できる案件を選び、当時の状況、判断、周囲との関係、結果を説明します。企業の言葉を借りる前に、自分の行動を具体化する順番を守ってください。
書類で弱く見えやすい書き方を直す
よくある問題は、「顧客に伴走した」「部門を横断した」「事業成長に貢献した」のような大きな言葉に、具体的な仕事が続かないことです。誰のどの課題に対して、何を判断し、誰へ働きかけ、何が変わったかを一段深く書きます。抽象語を削るだけでなく、仕事の場面を足してください。
次の問題は、SaaS指標やツール名を多く置くことです。指標は対象期間・母数・担当範囲が説明できて初めて意味を持ちます。業務システムや開発ツールも、どの業務で何を判断するために使ったかの併記が必要です。機密情報を守る必要がある場合は、顧客名を伏せても、業界、企業規模、利用部門、仕事の目的は残せます。
- 応募職種と関係の薄い案件が先頭にある
- チームの売上・更新・開発成果を本人の成果として書いている
- 「課題解決」「伴走」「仕組み化」の中身がない
- SaaS指標の期間、母数、担当範囲がない
- 企業の価値観を写しただけで、行動例がない
- 成果を具体化するために、確認できない数字を加えている
Beforeを「顧客の利用定着に貢献」とするなら、Afterは模範的な数字を作るのではなく、「利用が進まない理由をどの情報から特定し、顧客内の誰と運用を変え、どの状態になったか」という構造へ変えます。数字を入れる場合は読者自身の実績へ置き換え、架空の成果を盛らないでください。
面接で説明できる事実だけを残す
職務経歴書に書いた内容は、面接で理由と過程を確認される前提で準備します。個別の選考回数を記憶するのではなく、提出直前に現行の応募ページで選考に関する記載を確認してください。案件の判断、成果、役割は、書類と口頭で同じ根拠を説明できる状態に整えます。
| 書類の一文 | 確認しておく問い | 説明材料 |
|---|---|---|
| 大型案件を受注した | 自分が前へ進めた局面はどこか | 案件形成、提案、交渉、社内連携 |
| 利用定着を実現した | 利用前の障壁と打ち手は何か | 顧客状況、運用変更、支援後の状態 |
| 機能を企画・開発した | なぜ優先し、何を見送ったか | 根拠、制約、合意、利用後の検証 |
| 提携を推進した | 双方の目的と対立論点は何か | 候補選定、交渉、契約、実行体制 |
| 仕組みを改善した | 誰の行動がどう変わったか | 変更前、設計、定着、見直し |
成功だけでなく、失注、更新の不成立、開発の延期、提携条件の見直しなども、原因と改善を説明できれば重要な経験です。何を早く検知できなかったか、どの仮説が違ったか、次にどの手順や判断条件を変えたかが準備対象です。失敗を小さく見せるより、責任を持って学んだ事実を示します。
前職別にカオナビで使う経験を選ぶ
SaaS企業からの転職者と、異業界からの転職者では、職務経歴書で補うべき情報が違います。SaaS経験者は共通用語を使える一方、自社での役割を業界標準のように書きやすい点は要注意です。異業界の経験者はSaaS用語を持たなくても、顧客課題、継続支援、プロジェクト推進、部門横断の実績から応募求人と共通する責任を示せます。
| 前職 | 優先する経験 | 不足しやすい説明 | 書き方 |
|---|---|---|---|
| SaaSセールス | 担当段階・顧客規模に近い営業案件 | 本人の行動とチーム結果の区別 | 案件形成から利用拡大まで分ける |
| SIer・導入コンサル | 顧客要件、導入、運用定着を担った案件 | ユーザー価値と継続支援 | 稼働後の利用・改善まで書く |
| 法人営業 | 複数関係者へ無形商材を提案した案件 | 契約後の顧客との関係 | 導入支援や既存深耕があれば分ける |
| 事業企画 | 仮説から実行・検証まで進めた施策 | 自分が決めたことと運用 | 資料ではなく意思決定の前進を書く |
| 人事・コーポレート | 組織変化に応じ制度・業務を変えた経験 | 事業側との連携 | 対象、課題、仕組み、定着を示す |
SaaSセールス経験者は、インサイド、フィールド、エンタープライズ、既存深耕、営業管理のどこを担ったかを明確にします。会社ごとに役割分担が異なるため、職種名だけでは判断できません。リード獲得前後、提案、契約、導入連携、利用拡大のうち、担当した段階の明示が必要です。
SIerや導入コンサルからTAM・CSへ応募する人は、要件定義や進行管理だけでなく、導入後の顧客がどの業務で使い、どの状態を目指したかを補います。納品を終点にせず、運用設計、利用部門への展開、問い合わせや改善提案、次の課題まで関与した経験があれば、同じ案件の後半として示す材料です。
法人営業からSaaS営業へ移る人は、業界経験の有無より、顧客の意思決定をどう進めたかを示します。無形商材、複数部門、長い検討期間、導入支援、既存顧客の拡大など、共通する条件が、優先する材料です。一方で、継続利用やプロダクト組織との連携を経験していなければ、経験済みのように書かず、隣接経験と学習を分けます。
人事やコーポレート経験者は、カオナビの事業領域に近いことだけを志望理由にしません。人材データ、制度、労務、組織開発などの知識を、どの課題に使い、誰と仕組みを変え、利用部門にどう定着させたかが記載の要点です。顧客側の経験を持つ場合は、利用者として見た課題を事業へどう活かしたいかまで整理できます。
異職種への応募では、経験の共通点と不足を同時に扱います。共通点だけを強調し、未経験の責任を曖昧にすることは、面接で説明が崩れる原因です。最初に貢献できる領域、これから補う領域、応募職種へ移る理由を分けることで、無理に万能な候補者へ見せず、現実的な成長の道筋を示せます。
提出前チェックと相談すべきケース
提出前は、求人、職務要約、活かせる経験、代表案件、自己PRが同じ応募職種を向いているか確認します。セールス志望なのに要約がマーケティング、代表案件が社内改善、自己PRが人柄だけでは、経験が多くても採用後の役割を判断しづらい書類です。応募求人に近い案件を上へ移し、成果指標も職種に合わせます。
| 点検箇所 | 確認する内容 | 修正 |
|---|---|---|
| 求人 | 責任を一文で説明できる | 仕事を顧客・課題・責任・結果へ分ける |
| 要約 | 専門領域と直近責任が冒頭にある | 在籍歴の説明を減らす |
| 案件 | 本人の判断と行動が分かる | チーム成果から担当を切り分ける |
| 数字 | 期間、母数、担当範囲を説明できる | 根拠がない値は削除する |
| 自己PR | 価値観の引用ではなく行動がある | 一つの場面を課題から結果まで書く |
まず自分で準備してよいのは、応募職種が明確で、成果の根拠があり、書類の数字と面接での説明が一致している場合です。相談を検討したいのは、セールスとCS、CSと導入コンサル、事業企画とアライアンスなど、隣接職種のどちらへ寄せるか迷う場合です。職種が変われば、同じ案件でも前に出す行動と成果が変わります。
相談前には、応募候補のURL、現在の書類、応募職種に近い代表案件、各案件の本人の役割と確認できる結果を用意します。カジュアル面談の募集も、自分に合うポジションが分からない人を対象に含めていますが、登録内容から提案が難しい場合があるとしています。職種未定でも、経験領域と希望する仕事、相談したい点は言語化しておきましょう。
求人は変更・終了します。提出直前にカオナビ採用情報へ戻り、職種名、仕事内容、応募要件、勤務地、働き方、選考に関する記載を確認してください。古い募集を基準にした職務要約や必須経験が残っていれば、現在の応募ページへ合わせて修正します。
応募前に開いておくカオナビの情報
会社理解では、事業概要で人材データを軸にした事業の方向を、カルチャーで働き方と制度を、採用サイトで人と仕事の情報を確認します。これらを職務経歴書へ要約するのではなく、自分がどの顧客・ユーザー・組織課題に関わりたいかを判断する材料にしてください。
企画系を検討する人は、事業戦略企画・推進とアライアンス企画・推進を比較すると、分析・計画と社外提携・交渉の違いが明確です。営業系ならエンタープライズ領域の募集を読み、顧客対応と組織運営のどちらを先に示すか決めます。
比較結果は、求人の文章を職務経歴書へ貼り付けず、自分の案件へ問い直します。責任を担った案件、自分が決めたこと、結果を説明できる事実、不足する経験が問い直す対象です。求人と同じ言葉を使うことより、仕事の対応関係が読み取れることを優先してください。
提出用PDFは、書き出し後の最終ファイルを開き、選考の読み手が読める表示になっているかを目視で確かめます。複数職種へ応募する場合は、職務要約と代表案件が提出対象ごとに差し替わっているかを最終ファイルで点検してください。

