
監修者
リメディ株式会社 ディレクター
馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji
神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。
野村総合研究所(NRI)のキャリア採用へ応募するなら、職務経歴書を「NRI向け」の一枚として作り始めるのは得策ではありません。経営コンサルタント、アプリケーションエンジニア/プロジェクトマネージャー、研究員では、公式求人が求める仕事と、先頭に置くべき実績が異なるためです。
2026年8月23日時点の公式職種一覧と代表的な3求人をもとに、応募する求人を一件選び、同じ職歴を職種別に書き分ける方法を解説します。本記事は株式会社野村総合研究所の本体採用が対象です。野村證券やNRIグループの別法人とは分けて確認してください。
最初に応募求人を一件選び、先頭案件を決める
NRIの公式職種一覧には、経営コンサルティング、システムコンサルティング、金融IT、産業IT、IT基盤など幅広い求人があります。社名だけに合わせると、どの仕事で再現性を示したいのかが曖昧になります。
| 応募系統 | 先頭に置く証拠 | 成果の終点 |
|---|---|---|
| 経営コンサル | 課題設定、分析、選択肢、提言 | 意思決定、施策採択、実行 |
| AE/PM | 業務要件、設計、開発推進、品質・リスク | 要件確定、本番移行、安定稼働 |
| 研究員 | 専門領域、エビデンス、分析、政策提言 | 提言の採択、制度・活動への接続 |
案件規模が大きいものより、応募求人の動詞に近く、自分の判断を面接でも説明できる案件を優先します。先頭案件を一件、補助案件を二件まで選ぶと、主張を絞りやすくなります。
応募職種は仕事内容・必須経験・成果の終点で絞る
NRIの職種名を眺めるだけでは、自分に近い求人を選べないことがあります。最初に、現職の役職名ではなく日常的に担ってきた仕事、求人が示す必須経験、案件で確認できる成果の終点を3列で並べてください。
| 確認順 | 経営コンサル | AE/PM | 研究員 |
|---|---|---|---|
| 仕事内容 | 分析、戦略・アクションプラン、実行支援 | 最上流設計、開発推進、プロジェクト管理 | 課題特定、調査分析、政策提言、実現活動 |
| 近い経験 | 製造業向け支援または製造業の経営企画等 | 設計・開発またはプロジェクト管理と対象金融領域 | 制度設計、当局対応、政策立案プロジェクト等 |
| 成果の終点 | 意思決定、施策採択、実行開始 | 要件確定、移行、安定稼働 | 提言、発信、制度・活動への接続 |
仕事内容が近くても、必須経験を満たすとは限りません。たとえばプロジェクト管理経験があっても、資産運用AE/PM求人では対象金融領域との組み合わせを確認する必要があります。逆に、肩書が企画職でも、製造業の経営課題を扱い、分析から実行まで担当した事実があれば、経営コンサル求人との接点を具体的に検討できます。
3列のうち一つだけが近い場合は、職務経歴書の表現で埋めようとせず、別求人も確認します。書き方で変えられるのは事実の順序と詳しさであり、未経験の業務そのものではありません。
NRI本体と野村證券・グループ別法人を混同しない
株式会社野村総合研究所と野村證券株式会社は別法人です。NRIの金融IT求人に応募する場合でも、証券営業や投資銀行業務の求人要件へ置き換えることはできません。
- 応募先の法人名を確認する
- 職種一覧で分野と求人名を控える
- 個別求人の期待役割と必須経験を分けて読む
- NRIセキュア、NRIデジタル、海外法人採用を本体求人へ混ぜない
NRIのキャリア登録は、募集ポジションやイベント情報を受け取るための仕組みです。公式サイトもスカウトを確約しないと明記しています。応募求人が決まっている場合は、職種一覧から個別求人を確認してください。
経営コンサルは課題設定から実行までを一本につなぐ
経営コンサルティングの現行求人「グローバル製造業」は、競争環境・事業分析、戦略とアクションプラン、M&AやPoCなどの実行支援、DX、新規事業、情報発信などを職務例に挙げています。
職務経歴書では「製造業の戦略策定を支援」とまとめず、何を決める必要があり、どの事実を分析し、どの選択肢を比較したかを書きます。相手が何を決め、その後どこまで実行したかも続けます。
- 対象事業と意思決定者
- 最初に定めた課題と検討範囲
- 市場・顧客・競合・社内データのうち担当した分析
- 選択肢と評価基準、見送った案
- 提言後の実行計画、体制、PoC、確認結果
海外案件は国名や出張回数より、拠点間で異なった条件、意思決定者、合意へ向けて変えたことを示す方が仕事の中身が伝わります。
経営コンサル向け案件は「提言しました」で止めない
案件欄の冒頭には、対象事業、意思決定者、期限、検討事項を置きます。続いて、自分が担当した市場・顧客・競合・社内データの範囲、比較した選択肢、評価基準を書きます。最後に、提言が採択されたのか、追加検証へ進んだのか、PoCや実行計画へ接続したのかを記載します。
構造例:海外拠点を含む対象事業で、成長領域を選ぶための分析を担当。市場性・自社能力・投資条件の評価軸を設計し、複数案を比較した。自分は分析と選択肢整理を担い、責任者の判断後は実行計画の作成と検証条件の設定まで担当した。
この構造例に企業名や数値を足す前に、本人の責任範囲を確認してください。顧客や経営層が決めたことを自分の判断として書かず、提言後の活動も、実際に担当した工程までに限定します。
AE/PMは業務理解と最上流からの推進を具体化する
「資産運用ソリューション アプリケーションエンジニア/プロジェクトマネージャー」の求人は、最上流工程からの設計、開発推進、プロジェクトマネジメントを期待役割に挙げています。顧客向けまたは自社サービスの設計・開発・プロジェクト管理と、対象金融領域の経験を組み合わせて確認する求人です。
| 書く項目 | 具体化する問い |
|---|---|
| 業務 | 誰がどの業務で何に困っていたか |
| 計画・要件 | 何をシステム化し、何を対象外にしたか |
| 設計・開発 | 本人が決めた方式、品質、移行条件は何か |
| 管理 | 規模、体制、依存関係、主要リスクをどう扱ったか |
| 結果 | 要件確定、受け入れ、本番移行、運用のどこまで進んだか |
「上流から下流まで担当」「大規模案件を推進」だけでは、本人が判断したことが分かりません。PMは人数や予算に続けて、品質、納期、障害、変更、顧客合意のうち何を担ったかを示します。
PMPやクラウド資格は歓迎要件を補う情報になり得ますが、実務成果の代わりにはなりません。資格名より先に、どの業務要件と技術判断へ使ったかを書いてください。
AE/PM向け案件は業務とシステムの境界を示す
金融IT案件では、製品名や技術名だけでなく、利用部門の業務、制度・運用上の制約、システム化した範囲を先に示します。次に、要件、設計、開発管理、テスト、移行のうち、本人が決めた範囲と、顧客・ベンダー・社内チームとの合意事項を分けます。
構造例:資産運用関連業務の機能改修で、利用部門へのヒアリングから対象業務と例外処理を整理。自分は要件の優先順位、受け入れ条件、移行時の確認項目を定め、開発チームと未決事項を管理した。本番移行後は、担当範囲の運用確認まで実施した。
対象金融領域の経験は、業界名だけで済ませません。担当した商品・業務・利用者と、制度改正や業務改革への対応範囲を記載します。金融領域に触れていない案件なら、その事実を変えず、別の必須条件を満たす求人がないか職種一覧へ戻ります。
研究員は専門知見を政策提言と実現活動へつなぐ
金融分野の研究員求人は、政策・業界課題の特定、エビデンスに基づく調査分析、制度・政策提言、情報発信、提言実現のための活動を職務に挙げています。論文数だけではなく、調査がどの提言と行動へつながったかが重要です。
- 専門領域と、解く必要があった政策・業界課題
- 使用した統計、制度資料、ヒアリング等のエビデンス
- 分析手法、論点、既存案との違い
- 提言先、成果物、合意や反応
- 提言後に進めた制度・業界活動・発信
官公庁や金融機関との非公開協議を扱った経験は、守秘義務を優先します。公開済みの論文・寄稿・登壇は、書誌情報やURLを確認できる場合だけ補助証拠として添えます。
研究員向け案件は調査テーマと提言先を分ける
研究テーマを一行で示した後、なぜ政策・業界課題として扱う必要があったのかを書きます。使用した統計や制度資料、ヒアリング等を列挙するだけでなく、どの仮説や論点を確かめるために使ったか、分析の限界をどう扱ったかまで整理します。
構造例:金融分野の制度課題について、公開統計、制度資料、関係者への確認をもとに論点を整理。自分は調査設計、分析、提言案の作成を担当し、対象者への説明と意見反映を経て成果物をまとめた。公表可能な範囲では、発信または提言実現に向けた活動も記載する。
論文・レポート作成経験は、執筆本数だけでなく、対象読者、本人の執筆範囲、根拠確認、提言との関係を示します。チームマネジメントは人数だけでなく、調査の品質基準、役割分担、レビュー方法を具体化します。
同じ金融DX案件でも応募職種に合わせて順序を変える
一つの案件に戦略、制度、業務、システムが含まれていても、すべてを同じ密度で書く必要はありません。応募求人に近い判断を先に置きます。
| 応募職種 | 同じ案件で先に示す内容 | 補助に回す内容 |
|---|---|---|
| 経営コンサル | 経営課題、選択肢、投資判断、実行計画 | 個別機能や開発工程 |
| AE/PM | 業務要件、設計、体制、品質・移行 | 市場分析や政策背景 |
| 研究員 | 制度課題、エビデンス、提言、発信 | 実装の詳細 |
順序を変えるだけで、担当していない工程を足してはいけません。経営会議へ同席していない場合は「経営判断を主導」と書かず、自分が作成した分析や要件がどう使われたかまでに限定します。
職務要約は年数・領域・役割・成果を一続きにする
職務要約は在籍企業の説明ではなく、「何を解く人か」を示す部分です。年数、対象領域、役割、主要成果、応募求人への接続を120〜200字程度でまとめます。
例:金融機関向けシステムの企画・開発に○年従事。業務部門と開発チームの間で要件整理とプロジェクト推進を担い、基幹機能の要件確定から本番移行までを担当した。直近案件では、主要リスクの早期整理と受け入れ条件の合意を進めた。
この例は構造を示すものです。年数、工程、成果は読者自身が説明できる事実へ置き換え、担当していない業務を補わないでください。
主要案件は背景・役割・判断・結果の順で書く
- 顧客または社内部門と対象課題
- 背景、制約、プロジェクト目的
- 体制と本人の責任範囲
- 本人が行った分析・設計・合意・管理
- 作成した成果物
- 結果と確認方法
- 残課題または次工程への引き継ぎ
チーム全体の成果を使う場合は、「プロジェクトとして達成した結果」と「本人が担当した行動」を分けます。共同成果を自分一人の実績に見せると、面接で担当範囲を確認されたときに説明が崩れます。
数値を出せない場合は確認できる状態で示す
売上、コスト、顧客数、工数、障害件数などは、算定範囲、期間、比較対象、本人の寄与を説明できる場合だけ使います。機密上の理由で数値を書けない場合も、架空の割合を足す必要はありません。
| 数値の代わりに使える状態 | 確認する内容 |
|---|---|
| 提言・施策の採択 | 誰が何を決めたか |
| 要件確定 | 対象範囲と未決事項 |
| PoC完了 | 評価方法と次工程の判断 |
| 利用部門の受け入れ | 受け入れ条件と残課題 |
| 本番移行・運用開始 | 本人の担当範囲と安定化までの状況 |
求人の能力語を案件内の行動へ変換する
公式求人には、企画力、プレゼン能力、コミュニケーション、論理的思考、問題解決、チームマネジメントなどの表現があります。自己評価として並べるより、案件内の行動で示します。
| 能力語 | 行動の証拠 |
|---|---|
| 企画力 | 課題、選択肢、評価基準、実行条件を設計した |
| 論理的思考 | 仮説、必要データ、棄却条件、限界を整理した |
| コミュニケーション | 相手別に論点を変え、判断事項を合意した |
| 問題解決 | 原因を分け、優先順位と対応順を決めた |
| マネジメント | 役割、品質基準、依存関係、未決事項を管理した |
抽象表現は担当範囲と判断へ書き換える
抽象語を削るだけでなく、誰に対して何を判断したかへ置き換えます。次の対応表を使い、応募求人に近い行動を残してください。
| 抽象的な表現 | 書き換える方向 |
|---|---|
| 戦略策定を支援 | 課題、分析、選択肢、提言、実行範囲を示す |
| 大規模開発を推進 | 規模、工程、本人の責任、品質・リスク判断を示す |
| 政策提言に貢献 | 制度課題、エビデンス、提言内容、実現活動を示す |
| 関係者を巻き込んだ | 意見の違い、判断事項、合意条件を示す |
| 専門性を発揮 | 専門知見がどの判断を変えたかを示す |
書き換えた後は、担当範囲と判断の根拠を面接でも同じ順序で説明できるかを確認します。
提出直前に現行求人との差分を確認する
本記事は2026年8月23日に掲載されていた公式職種一覧と求人を確認して作成しています。求人名、業務、必須経験、勤務地は更新されるため、提出直前に個別求人を開き直してください。
- 法人名、分野、職種名が職務要約と一致している
- 期待役割の動詞が先頭案件で確認できる
- 必須経験と自分の経験の対応を説明できる
- 別求人の歓迎要件や勤務地を混ぜていない
- 掲載終了した求人を前提にしていない
職種一覧には別法人採用も含まれます。求人ページに記載された採用法人を確認し、本体採用でない場合は、その法人の事業・役割へ合わせて書類を作り直します。
面接で判断理由まで説明できる状態にする
提出前に、先頭案件について「なぜその課題を優先したか」「他に何を比較したか」「本人が決めたことは何か」を口頭で説明します。結果の確認方法と次回変えることも続けます。
職務経歴書と面接の主張がそろわない場合は、書類に情報を足す前に案件選択を見直してください。経験を広く見せるより、一つの判断を具体的に追える方が担当範囲を確認しやすくなります。
求人要件と自分の証拠を一対一で対応させる
本文を書き終えたら、個別求人から仕事内容と必須経験を抜き出し、職務経歴書の記載箇所を対応させます。一つの要件に対して、どの案件のどの行動が証拠になるかを一か所で指せる状態が目安です。
| 求人側の確認項目 | 職務経歴書で対応させる内容 | 不足時の対応 |
|---|---|---|
| 担当する仕事 | 先頭案件の課題・行動・成果物 | 近い案件がなければ求人を再選定 |
| 必須経験 | 勤務先、期間、対象領域、責任範囲 | 歓迎要件や資格で置き換えない |
| 能力・スキル | 判断、合意、分析、管理の具体例 | 自己評価語ではなく行動へ修正 |
| 成果 | 採択、確定、移行、発信など確認可能な状態 | 説明できない数値を削除 |
対応表に空欄があれば、文章を長くする前に原因を分けます。経験はあるが記載がないなら案件欄へ追記し、経験自体がないなら不足として扱います。応募職種を変えるか、同じ分野でも必須経験の異なる求人を探すかを判断してください。
同じ案件を複数の要件へ対応させる場合も、同じ説明を繰り返しません。案件欄で事実を一度詳しく書き、スキル欄では参照先が分かる程度に絞ると、書類全体の重複を減らせます。
完成形は職務要約から証拠へ読み下せる順にする
NRI向けに情報を増やしても、読む順序が崩れると主張が伝わりません。職務要約で示した強みを、先頭案件、補助案件、スキル・資格で順に裏づける構成にします。
- 職務要約:年数、領域、役割、主要成果、応募求人との接続
- 勤務先・役職:所属と期間、事業や担当領域
- 先頭案件:応募求人に最も近い課題、本人の判断、成果
- 補助案件:先頭案件では示せない能力や別条件
- スキル・資格・発信:実務との使い方が確認できる補助証拠
経営コンサル向けなら先頭案件の分析と選択肢を早く見せ、AE/PM向けなら対象業務、担当工程、品質・移行を早く示します。研究員向けなら専門領域、エビデンス、提言先を職務要約から追えるようにします。
最後に職務要約だけを読み、どの求人へ応募する書類か判断できるか確認します。判断できなければ、NRIの社名や「幅広い経験」といった表現を足すのではなく、応募求人に近い領域・役割・成果へ差し替えてください。
三つの読み方で書類の矛盾を探す
提出前は誤字だけでなく、応募求人との対応、案件の再現性、面接での説明可能性を分けて確認します。同じ書類を三つの読み方で確認すると、事実を増やさずに弱い箇所を見つけられます。
| 読み方 | 確認する問い | 修正する場所 |
|---|---|---|
| 求人との対応 | この経験は個別求人のどの仕事・必須経験に対応するか | 職務要約、案件順、要件対応表 |
| 仕事の再現性 | 別の案件でも使える判断や進め方が分かるか | 課題、選択肢、本人の行動、結果 |
| 面接での説明 | 主語、判断理由、寄与、確認方法を口頭で答えられるか | チーム成果、数値、抽象語 |
経営コンサル向けでは、分析から提言・実行へ論理がつながるかを確認します。AE/PM向けでは、対象業務、本人が決めた要件・設計、品質や移行の責任範囲が混ざっていないかを見ます。研究員向けでは、調査テーマ、使用した根拠、提言内容、実現活動を一続きに説明できるかを確認します。
数値や固有名詞が多くても、本人が何を判断したか分からなければ証拠として弱いままです。一方、守秘のため詳細を出せない案件でも、対象範囲、役割、成果物、次工程への接続を説明できれば、仕事の終点を示せます。説明できない箇所は削るか、確認できる事実へ戻してください。
足りない経験は隠さず応募判断へ戻す
求人の仕事内容に近い経験があっても、対象業界、担当工程、役割のいずれかが足りない場合があります。不足を抽象語や資格で覆うのではなく、満たす事実と満たさない条件を分けます。
- 同じ業界だが役割が違う:実際に担った工程までを書き、未担当工程を足さない
- 役割は近いが対象領域が違う:転用できる判断・管理経験と、領域未経験を分ける
- 歓迎資格はあるが実務がない:学習内容と実務経験を同列に置かない
- チーム成果はあるが本人の寄与が曖昧:成果と本人の行動を別の文にする
現行求人の必須経験と照合した結果、主な条件を説明できない場合は、応募書類の修辞で解決しようとしません。職種一覧から別求人を探す、今の職場で近い工程を経験する、公開情報で業務理解を深めるなど、応募前の行動へ戻します。
一方、経験があるのに職種名が違う場合は、社内呼称ではなく案件内の行動で照合します。企画職であっても分析・選択肢・実行支援を担ったのか、エンジニアであっても業務要件と関係者合意を担ったのかを具体的に確認します。
NRIの求人は分野と職種が多く、自分の経験をどの求人へ寄せるかで迷うことがあります。応募求人の選定、先頭案件、守秘に配慮した成果表現を第三者と整理したい場合は、提出前に相談する選択肢もあります。
あなたの経歴で狙える非公開求人と想定年収レンジを受け取る
業界特化のヘッドハンターが、公開求人に出ない選択肢と次の一手をご案内します。
野村総合研究所の職務経歴書に関するよくある質問
NRI向けの職務経歴書は何ページが適切ですか?
枚数を先に決めるより、応募求人に近い主要案件を優先し、職務要約、補助案件、スキル・資格を重複なく整理します。具体性を保ったまま重複を削り、応募時の案内に提出形式の指定がある場合は、その指定を優先してください。
コンサル未経験でも社内プロジェクトを書けますか?
書けます。社内の意思決定者、対象業務、制約、本人の役割、判断、成果を分けて示します。「社内案件だからコンサル経験と同じ」とは断定せず、応募求人と共通する行動と、未経験の範囲を分けてください。
金融業界経験がなければ金融IT求人へ応募できませんか?
求人ごとに必須経験が異なるため、一律には判断できません。本記事で例示した資産運用AE/PM求人は業務・IT経験と対象領域を具体的に示しています。応募する個別求人の必須条件を確認し、足りない経験を資格だけで補ったように見せないことが大切です。
研究員向けに論文や寄稿はすべて載せるべきですか?
応募求人の専門領域と近く、本人の役割を確認できるものを選びます。件数を増やすより、どの課題を分析し、どの提言や活動へつながったかを示します。非公開情報や顧客・当局との機密事項は記載しません。
同じ職務経歴書で複数求人へ応募してもよいですか?
経歴の事実は共通でも、先頭案件と強調する行動は個別求人に合わせて見直します。経営コンサルとAE/PMでは、同じ金融DX案件でも先に示す判断が異なります。担当していない業務を加えず、職務要約、案件順、詳しく書く工程を変えてください。
キャリア登録をしたら応募書類は不要ですか?
キャリア登録は募集ポジションやイベント情報の案内を受け取るための仕組みで、公式サイトはスカウトを確約しないと明記しています。応募したい求人が決まっている場合は個別求人を確認し、その仕事内容と必須経験に合わせた書類を準備します。
まとめ
野村総合研究所の職務経歴書は、企業名ではなく応募求人から逆算します。経営コンサルは課題設定・分析・提言・実行、AE/PMは業務要件・設計・開発推進・品質とリスク、研究員は専門領域・エビデンス・政策提言・実現活動を主証拠にします。
応募求人を一件選び、先頭案件一件と補助案件を決め、チーム成果と本人の判断を分けてください。提出直前には現行求人を再確認し、職務経歴書に書いた前提・選択肢・結果を面接でも説明できる状態に整えましょう。
関連記事|次に読むべき記事
応募先の比較、書類の深掘り、面接準備へ進む場合は、次の記事も参考にしてください。

