社員インタビュー
ホンダ、BCGを経て人材業界へ。「人の意思決定は、ロジックだけでは捉えきれない」──エグゼクティブ支援に挑む

高橋 諒
ヘッドハンター
出身本田技研工業ボストン コンサルティング グループ
ご本人の世界観に深く入り込み、まだ存在しない選択肢まで一緒につくっていく。
プロフィール・これまでの歩み
── まずはこれまでのご経歴や、お仕事内容について教えてください。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、新卒で本田技研工業(ホンダ)に入社しました。入社後は工場での現場研修を経て調達部門に配属され、メーターやオーディオ、スイッチ類などを担当。量産体制の管理に加え、コロナ禍の半導体不足の中では、部品の供給確保や生産計画の調整にも携わりました。
その後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)へ転職しました。インフラ企業の海外展開戦略や、カーボンフットプリント(CFP)と呼ばれる環境指標を活用した産業政策の骨太方針の策定など、幅広い戦略案件を経験したのち、希望していた自動車領域を担当しました。自動運転や、車のソフトウェア化に関わるSDV(Software Defined Vehicle)の事業戦略策定など、自動車業界の将来を左右するテーマに従事しました。
── 学生時代はどのように過ごしていましたか。
大学では登山系のサークルに所属し、代表も務めました。もともと登山が趣味だったわけではなく、男子校時代のように、仲間と気兼ねなく笑い合える雰囲気に惹かれて入部したのがきっかけです。振り返ると、私は昔から人とのつながりや、同じ目標に向かって仲間と取り組むことを大切にしてきたのだと思います。
転職を考えたきっかけ
── ホンダからBCGへ転職した背景を教えてください。
大きく2つあります。1つ目は、当時最重要の経営アジェンダであったSDVの事業化に関わる戦略立案に携わる中で、自分の能力に自信がなく、問題解決力といったゼネラルなスキルを身につけたかったためです。2つ目は、恥ずかしながら、東京を中心に築いてきた人間関係を保ちたくて、転勤のあるメーカーから東京勤務の企業に勤めたかったためです(笑)。
そこで、東京で働きながら汎用性の高いスキルを身につけられる環境として、戦略系コンサルティングファームを志望しました。とはいえ自分に自信などさらさらなく、入社できる絵姿も全く描けていませんでしたが、担当エージェントの方に半年近く粘り強く伴走いただき、「高橋さんならきっといけます」と背中を押してくれたことで非常に励まされ、第一志望だったBCGに入社することができました。この経験から、人に寄り添い、その人の人生にプラスの影響を与えながら収益を生み出す人材紹介の仕事に、漠然と興味を持つようになりました。
── BCGからの転職では、どのような軸で会社を見ていましたか。
BCGでは、自分が望んでいた成長機会と、自動車業界の重要な戦略テーマに関わる経験の両方を得ることができました。そこで次は、以前から関心のあった人材業界や自動車業界の企画ポジションなど、自分が本当にやりたいことに挑戦しようと考えました。
転職活動では、大手自動車メーカーと人材業界を中心に見ていました。最後まで大手自動車メーカーと人材業界で悩みましたが、人とのつながりを大切にしたいという価値観や、今後の成長性、自分が担える裁量を考え、人材業界を選びました。
リメディを選んだ理由
── 最終的にリメディへ入社した決め手は何でしたか。
デジタルツールや生成AIの活用が進んでいて、かつ投資銀行やコンサルティングファーム出身者など、優秀な方が多く参画されており、今後さらに成長していく可能性を感じたこと。それでありながら、温かく、サポーティブな方が多かったことです。
また、急成長する組織では、変化に伴ってさまざまな課題が生まれ、新しい役割や裁量が生まれるという仮説がありました。そのダイナミックな環境に自分も加わり、会社とともに成長していきたいと思い、入社を決めました。
入社後のリアル
── 入社前と後でギャップはありましたか。
一番のギャップは、人の意思決定は、ロジックだけでは捉えきれないということでした。候補者様がご自身の意思決定の軸や、その優先順位を最初から完璧に言語化できているケースは、ほとんどありません。相手の立場に立ち、対話を重ねながら、本当に大切にしたいことを一緒に見つけていく必要があります。
一方で、良いギャップは周囲のサポートの手厚さです。どの候補者様にアプローチするか、どのようなスカウトを送るか、面談でどう思考を整理するか、企業とどう交渉するかなど、業務の一つひとつについて、色々な先輩方からフィードバックをもらえました。直接の利害に関係なく時間を割いてくれるメンバーが多く、想像以上に支え合う文化が根づいていました。
現在の仕事とやりがい
── 現在はどのような仕事を担当していますか。
前職での経験を活かし、主にコンサルティングファームやAIカンパニーへの転職を目指す方を支援しています。加えて、当該領域の企業の採用責任者やパートナートラックの方との議論を経て、独占求人の作成や企業とのリレーション構築を担当しています。最近は、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーなど、エグゼクティブ層のご支援も増えています。
日々の業務は、候補者様との面談やキャリアの整理、求人・ポジションの検討、スカウト、企業との打ち合わせや交渉、選考対策などです。面談や企業との予定に合わせて、その日の優先順位を組み替えながら進めています。
── 印象に残っている支援を教えてください。
AIと金融の知見を持つ、米国系経営コンサルティングファームのシニアマネージャーの方をご支援したことです。既存の求人を紹介するだけではご本人が望むキャリアを実現できなかったため、金融サービスを展開するスタートアップなどへ働きかけ、ポジションをつくるところから動きました。
ご本人の著書やレポート、これまでの対話をすべて振り返ったうえで、意思決定の軸を整理し、「金融×AIの領域で、将来的に経営を担う道を目指すべきではないか」と提案しました。ご本人の世界観に深く入り込み、まだ存在しない選択肢まで一緒につくっていく。まさに、人材紹介だからこそ生み出せる価値を実感した支援でした。
入社して変わったこと
── 入社後、どのようなスキルや視点が身につきましたか。
相手の立場に立ち、本質的な問いや意思決定の要点を見極める「論点思考」が、さらに磨かれました。同時に、経歴や役職から相手を決めつけず、先入観を取り払い、一人ひとりの価値観や感情に向き合う姿勢も身につきました。
転職は人生に大きな影響を与える意思決定です。その伴走を重ねる中で、ロジカルに考える力だけでなく、相手に寄り添う力やEQも大きく伸びたと感じています。
── 前職の経験はどのように活きていますか。
コンサルティングで培った論点思考はもちろん、ファームの評価・指標管理、業界の将来像、AIの進展によって求められるスキルやキャリアがどう変わるかを、実体験をもとにお伝えできる点が活きています。
コンサルティングファーム出身者にとっても、これまでの経験と連続性を持ちながら挑戦できる仕事です。リメディにはファーム出身者も複数在籍しており、互いに支え合える環境があります。
カルチャー・働く環境
── チームの雰囲気はいかがですか。
利他精神が強く、明るく、冗談を言って笑い合える前向きな雰囲気です。人材紹介は成果が報酬に直結する仕事だからこそ、自分の業務だけに集中する選択もできます。それでもリメディでは、メンバーが互いのために時間を使い、相談やフィードバックに惜しみなく応じています。
高い成果を追求するプロフェッショナリズムと、他者を思いやる温かさが両立していることが、リメディの大きな魅力です。
── 働き方や、リメディならではの特徴を教えてください。
成果へのコミットメントを前提に、働き方は柔軟です。出社とリモートの割合はチームによって異なりますが、在宅勤務も取り入れられており、自分で時間を組み立てやすい環境です。
また、AI・デジタル活用が業務フロー全体に浸透していることも特徴です。社内の知見はデータベースに蓄積され、面談準備、求人提案、選考対策資料、企業との会議準備、議事録作成など、さまざまな場面でAIを活用できます。テクノロジーによって生産性を高めているからこそ、顧客に向き合う時間や、互いを支える余裕をつくれていると感じます。
今後の展望
── リメディで今後挑戦したいことを教えてください。
エグゼクティブ層の支援に特化したプラクティスを立ち上げたいと考えています。
採用やスカウトの自動化が進む中でも、経営層やコンサルティングファームのパートナークラスの支援には、高い専門性と個人の介在価値が残り続けます。既存の求人を紹介するだけでなく、経営者との思想の相性を見極め、ときには企業とともに新たなポジションをつくる必要があるからです。
まだ再現性を確立できている段階ではありませんが、長い時間をかけて挑戦を重ね、リメディと人材市場に大きなインパクトを与えられる領域へ育てていきたいです。
転職を考えている方へのメッセージ
── どんな人がリメディに向いていると思いますか。
- 自分自身の成長を追求しながら、チームワークも大切にできる方
- 他者のために自然と手を差し伸べられる、利他精神の強い方
- ベンチャーならではの速い変化を楽しめる方
- AIや人材市場の変化に、知的好奇心を持って学び続けられる方
反対に、変化を避けたい方や、自分の成果だけを追いかけたい方には、リメディの環境は合いにくいかもしれません。
── 転職を迷っている方へ一言お願いします。
この仕事は、実際の働き方が外からは見えづらいと思います。だからこそ、まずは軽い気持ちで会社を調べたり、カジュアル面談でメンバーの雰囲気に触れたりするところから始めてみてください。
人材業界は変化が速く、企業の戦略理解や個人の意思決定の要点を紐解いたうえで、オーダーメイドの提案が求められる、成長機会の大きい業界です。その中でもリメディには、優秀でサポーティブな仲間とともに、プロフェッショナリズムとチームワークの両方を追求できる環境があります。少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひお気軽にお声がけください。