
監修者
リメディ株式会社 ディレクター
馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji
神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。
本記事のポイント
M&A仲介の年収はいくらか?
M&A仲介の報酬を考えるときは、公的分類の参考年収1,134.6万円と、各社の募集要項にある固定給・成果連動報酬を分けて見る必要があります。job tagの1,134.6万円は対応する職業分類の統計であり、M&A仲介単体の平均ではありません。各社の募集要項では、固定年収400万〜600万円の育成枠から、初年度1,300万円以上の管理職採用、在籍1年超アドバイザー平均3,325万円の実績まで幅があります。
M&A仲介で年収が上がる人はどんな人か?
年収が上がりやすいのは、営業成果、経営者折衝、財務理解、長期案件の推進力を示せる人です。日本M&Aセンターの各社の募集要項は、営業成果や経営者折衝を対象経験に挙げており、job tagも法律・財務などの専門スキルを使う職種として整理しています。
未経験からM&A仲介で高年収を狙えるか?
未経験からでも狙える企業はありますが、完全な職種未経験と隣接経験ありでは評価が変わります。M&A総合研究所は未経験者420万円+家賃・住宅補助+インセンティブの枠を掲載しています。一方で、金融・法人営業・コンサル・会計系の経験がある方が、年収を上げる転職にはつなげやすいです。
| 項目 | 結論 | 根拠 |
|---|---|---|
| 公的分類の参考年収 | 1,134.6万円 | job tag、令和7年賃金構造基本統計調査加工 |
| 各社の募集要項の初年度目安 | 400万〜1,700万円以上+成果連動報酬 | 主要M&A仲介4社の各社の募集要項 |
| 高年収化の要因 | 固定給+成果連動報酬 | 成約や売上実績に応じて報酬が上振れするため |
| 採用されやすい前職 | 金融、法人営業、コンサル、FAS、会計系 | job tagと各社の募集要項の応募要件 |
| 相談タイミング | 応募前の実績整理段階 | 報酬条件と評価軸が企業ごとに異なるため |
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M&A仲介の年収レンジ
M&A仲介の年収を見るときは、最初に3つの数字を分けることが大切です。1つ目はjob tagが示す公的分類の参考年収、2つ目は各社の募集要項に記載された固定給や初年度目安、3つ目は成果連動報酬を含む実績値です。これらを混ぜると、転職後の現実的な年収を見誤ります。
job tagでは、M&Aマネージャー、M&Aコンサルタント/M&Aアドバイザーが属する主な職業分類に対応する賃金として、全国の年収1,134.6万円、年齢39.4歳が示されています。ただし、この統計は職業分類に対応する参考値であり、M&A仲介だけの平均値ではありません。
| 区分 | 年収レンジ・数値 | 見方 |
|---|---|---|
| 公的分類 | 1,134.6万円 | job tag対応分類の参考値。M&A仲介単体の平均ではない |
| 育成・ポテンシャル枠 | 400万〜600万円+成果連動報酬 | ストライク、M&A総合研究所などの各社の募集要項で確認 |
| 初年度高年収枠 | 約950万〜1,700万円以上+成果連動報酬 | M&Aキャピタルパートナーズの採用区分で確認 |
| 成果連動を含む実績値 | M&Aキャピタルパートナーズ在籍1年超平均3,325万円、中央値2,475万円 | 在籍年数、成約、担当領域で大きく変動 |
比較検討では、現在の年収と希望年収だけでなく、初年度の固定部分と成果連動部分を分けて確認してください。高い実績値だけを見て応募すると、入社初年度のキャッシュフローや評価期間を読み違えることがあります。
年収が上がる人・上がりにくい人
M&A仲介で年収が上がる人は、営業成果を単に「売れた」と説明するのではなく、誰に、何を、どのようなプロセスで提案し、どの成果につなげたかを整理できます。job tagでも、M&Aは対象企業の選定、交渉、契約締結までを進捗管理する職種とされており、長い案件を前に進める力が必要でしょう。
一方で、短期の営業成績だけを強調し、財務や経営者折衝の説明が薄い人は、年収の高い企業ほど評価が伸びにくくなります。M&A仲介は高単価商材の営業であると同時に、経営者の意思決定を扱う仕事です。数字だけでなく、信頼形成と論点整理を言語化する必要があります。
| タイプ | 年収が上がりやすい人 | 年収が上がりにくい人 |
|---|---|---|
| 営業成果 | 売上、粗利、単価を数字で説明できる | 達成した事実だけで再現性を説明できない |
| 顧客層 | 経営者・役員・オーナーへの提案経験がある | 担当者向け営業だけで意思決定者との接点が薄い |
| 専門性 | 財務三表、企業価値、契約論点を学んでいる | 財務・法務を入社後任せにしている |
| 案件推進 | 複数関係者を巻き込み、長期案件を進めた経験がある | 短期受注型の経験しか説明できない |
経験別の年収アップルート
経験別に見ると、年収アップのルートは大きく分かれます。金融法人営業や証券営業は、経営者接点や財務相談を示しやすく、M&A仲介との接続が強い経歴です。法人向け無形商材営業は、新規開拓や高単価提案の実績を整理できれば、成長系仲介や育成枠で評価されます。
FAS、会計、法務、経営企画の経験者は、財務や論点整理を強みにできます。ただし、フロントのM&A仲介では案件創出や顧客折衝も報酬に影響するでしょう。専門性だけでなく、顧客を動かした経験を補うと年収アップにつながりやすくなります。
| 現在の経歴 | 可能性 | 狙いやすい企業タイプ | 先に補うべき経験 |
|---|---|---|---|
| 同業M&A・FAS経験者 | 高 | 大手仲介、M&Aアドバイザー職、専門職 | 案件推進、企業価値評価、対外交渉 |
| 銀行・証券・保険の法人営業 | 中〜高 | 大手仲介、成長系仲介、地域特化 | 企業価値評価、オーナー提案、紹介営業 |
| 法人向け無形商材営業 | 中 | 成長系仲介、ソーシング職、育成枠 | 財務理解、長期案件管理、経営者折衝 |
| 会計・法務・経営企画 | 中〜高 | FA、専門職、コーポレートアドバイザー | 営業力、案件創出、対外交渉 |
| 完全未経験 | 低〜中 | 育成枠、周辺職種、金融・営業経由 | 法人営業実績、簿記、事業理解 |
企業タイプ別の報酬構造
M&A仲介の年収は、企業タイプによって構造が違います。大手仲介は高い成果連動報酬が目立ちますが、成果が出るまでの固定部分や評価期間も確認が必要です。成長系仲介は育成枠があり、未経験者にも門戸があります。専門職・FA型は固定給が厚い場合がある一方、案件創出より専門性が評価されやすくなります。
転職時は、単に「高年収企業」を選ぶのではなく、自分の経験が報酬に変わる企業を選ぶことが重要です。営業で成果を出してきた人と、会計・法務で専門性を積んだ人では、同じM&A仲介でも狙うべきポジションが変わります。
| 企業タイプ | 向いている人 | 年収レンジ傾向 | 選考で見られる点 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 大手上場仲介 | 成果連動で大きく伸ばしたい人 | 高い上振れがある | 営業実績、経営者折衝、専門性 | 応募者層が強く、成果責任も重い |
| 成長系仲介 | 未経験から早く経験を積みたい人 | 固定給は抑えめでも上振れ余地あり | 行動量、学習力、カルチャーフィット | 初年度の固定部分を確認する |
| 専門職・アドバイザリー型 | 財務・会計・法務を深めたい人 | 専門性で高くなる場合がある | 企業価値評価、条件交渉、契約論点 | 案件創出力が別途求められる場合あり |
| 金融提携・会計提携型 | 紹介元との関係構築を活かしたい人 | 固定給と成果連動の組み合わせ | 金融機関・会計事務所との連携、経営者折衝 | 担当チャネルにより評価軸が変わる |
年収が高い企業・ポジション
各社の募集要項で確認できる範囲では、M&AキャピタルパートナーズのM&Aアドバイザーは高年収事例が明確です。同社は社員・主任採用で想定初年度年収約950万円+成約インセンティブ、課長・次長採用で1,300万円以上+インセンティブ等、部長採用で1,700万円以上+インセンティブ等を掲載しています。
M&A総合研究所、ストライク、日本M&Aセンターも、固定給に成果連動報酬を加える設計です。特にストライクは、売上実績が年間1億円の場合の支給モデルとして約1,200万〜1,500万円を掲載しており、成果が報酬に反映されやすい構造が確認できます。
| 企業・ポジション | 各社の募集要項で確認できる年収・報酬 | 見方 |
|---|---|---|
| M&Aキャピタルパートナーズ M&Aアドバイザー | 約950万円〜1,700万円以上+成果連動報酬。在籍1年超平均3,325万円、中央値2,475万円 | 成果連動で大きく上振れする代表例 |
| M&A総合研究所 M&Aアドバイザー | 未経験者420万円+家賃・住宅補助+インセンティブ。金融提携部は420万円〜1,200万円+家賃・住宅補助+インセンティブ | 育成枠と成果連動の組み合わせ |
| ストライク M&Aコンサルタント | 固定年収400万〜600万円。成果連動報酬の支給モデルあり | 固定給より成果連動部分の影響が大きい |
| 日本M&Aセンター M&Aコンサルタント | 想定初年度年収500万〜1,200万円 | 営業・経営者折衝経験を評価 |
企業別の詳しい比較は、M&A仲介業界の年収分析も参考になります。個別企業の平均年収と、M&Aアドバイザー職の報酬は一致しないため、応募時は職種別の条件を確認しましょう。
年収交渉で評価される実績
M&A仲介の年収交渉では、現年収だけでなく、転職先でどのように売上や案件化に貢献できるかを示す必要があります。日本M&Aセンターの各社の募集要項は、ソリューション営業、融資営業、新規開拓、高単価商材、無形商材、プロジェクトマネジメント、経営者折衝のいずれかで高い成果を残した人を対象にしています。
職務経歴書では、成果、顧客、単価、プロセスを分けて書くと評価されやすくなります。金融出身者なら融資先・法人顧客への提案、営業出身者なら新規開拓と高単価提案、会計・FAS出身者なら企業価値評価の経験を整理してください。
| 評価される実績 | 見せ方 | 関連する各社の募集要項要件 |
|---|---|---|
| 新規開拓・高単価営業 | 商談数、受注額、粗利、意思決定者との接点を整理 | MACP、日本M&Aセンター、ストライク |
| 経営者折衝 | 社長・役員向け提案、合意形成、長期フォローを説明 | 日本M&Aセンター、job tag |
| 財務・会計理解 | 財務三表、企業価値、契約論点の理解を示す | job tag、ストライク、日本M&Aセンター |
| 案件推進 | 複数関係者を巻き込んだプロジェクト管理を説明 | job tag、日本M&Aセンター |
転職で年収を上げるタイミング
M&A仲介で年収を上げるなら、応募前に実績が見える状態を作ることが先です。営業職であれば、売上、粗利、顧客属性を整理します。金融・会計系であれば、財務分析、企業評価、経営者への提案、専門家との連携経験を言語化します。
タイミングとしては、現職で成果を説明できる案件が終わった直後、または次の評価期に入る前が動きやすいです。成果連動報酬の企業へ移る場合、初年度の固定部分と評価開始時期が重要になります。入社後すぐに成果が出る前提で試算せず、固定給と評価期間を分けて確認しましょう。
| 状況 | 動くべきか | 理由 |
|---|---|---|
| 直近で高い営業成果を出した | 動きやすい | 年収交渉で定量実績を示せる |
| 財務・会計の経験はあるが営業実績が薄い | 応募先を選ぶ | 専門職寄りの方が評価される可能性がある |
| 現年収だけを上げたい | 準備が必要 | 成果連動部分の変動を理解してから比較すべき |
| 完全未経験で財務接点もない | 段階を踏む | 法人営業や金融周辺の実績を作る方が現実的 |
年収だけで選ぶリスク
M&A仲介は高年収を狙える一方、年収だけで企業を選ぶとミスマッチが起きます。成果連動報酬は魅力的ですが、案件のリードタイムは長く、成果が出るまでの期間も必要でしょう。固定給、評価期間、担当領域、育成体制を見ずに高い実績値だけで判断すると、入社後の期待値がずれます。
また、M&A仲介は経営者の重要な意思決定を扱います。job tagも、法律・財務などの専門スキルを使い、交渉や契約締結までのプロセスを進捗管理する仕事と説明しています。高年収の裏側には責任の重さがあるため、働き方と価値観も合わせて確認してください。
| リスク | 確認すべきこと | 応募前の対策 |
|---|---|---|
| 成果連動部分の変動 | 固定給、支給条件、評価期間 | 初年度の最低ラインを保守的に試算する |
| 案件期間の長さ | 担当工程、成約までの期間、研修内容 | 育成体制と評価期間を確認する |
| 専門性不足 | 財務・法務・税務の学習環境 | 簿記、財務三表、企業価値評価を準備する |
| 顧客責任の重さ | 経営者折衝、交渉、契約締結までの進捗管理 | 志望動機で社会的意義と責任感を説明する |
M&A仲介で年収を上げる難易度
M&A仲介は高年収を狙える一方で、転職後すぐに成果連動報酬が安定するとは限りません。難易度を左右するのは、前職の年収よりも、営業成果、経営者折衝、財務理解、長期案件を進めた経験をどこまで説明できるかです。
| 経験タイプ | 年収アップの難易度 | 応募前に整えること |
|---|---|---|
| 金融法人営業・証券営業 | 比較的接続しやすい | 決裁者折衝、提案金額、顧客課題、継続取引の実績を整理 |
| 無形商材・高単価法人営業 | 企業選定が重要 | 新規開拓、商談化、受注率、単価、長期提案のプロセスを整理 |
| FAS・会計・経営企画 | 専門性は評価されやすいが営業補完が必要 | 財務分析だけでなく、顧客説明、条件調整、関係者対応を示す |
| 完全未経験 | 慎重な準備が必要 | 法人営業や金融周辺で近い経験を作る、または育成前提の求人を選ぶ |
企業別に報酬モデルを読む
M&A仲介の年収比較では、平均額だけを並べても判断しにくいです。M&Aキャピタルパートナーズのように在籍1年超アドバイザーの実績値を開示する企業、M&A総合研究所のように部門別給与とインセンティブを示す企業、ストライクのように固定年収と支給モデルを分けて示す企業があり、同じ「高年収」でも構造が異なります。
応募前に見るべきなのは、初年度の固定部分、インセンティブの発生条件、評価期間、担当する工程、育成期間の5点です。特に未経験・隣接経験から入る場合は、初年度に成約実績を作る前提で年収を試算すると期待値のずれが起きやすいです。固定給で生活を組み立て、成果連動部分は上振れとして見る方が、入社後のギャップを抑えやすい判断です。
未経験と経験者で年収の見方を分ける
M&A仲介の年収を調べると、高い実績値や上限のないインセンティブに目が向きがちです。ただし、未経験者と経験者では、同じ求人票でも見るべき場所が異なります。未経験者は初年度の固定部分、育成期間、最初に任される工程を確認し、経験者は過去の営業成果や専門性がどの報酬テーブルで評価されるかが確認対象です。
たとえば、金融法人営業の経験者は経営者折衝や財務理解を示しやすい一方で、M&Aの成約経験がない場合は、最初から高額な成果連動報酬を前提にしすぎない方が無理がありません。FASや会計出身者は専門性を評価されやすい反面、案件を自分で獲得する力や顧客との合意形成については、別途説明が要ります。
| 応募者の状態 | 年収を見る順番 | 面接で説明すること |
|---|---|---|
| 未経験・第二新卒寄り | 固定給、研修、配属後の担当工程、評価開始時期 | なぜM&A仲介を選ぶのか、営業・財務の基礎をどう補うか |
| 金融法人営業 | 初年度レンジ、インセンティブ条件、既存顧客基盤の使い方 | 決裁者折衝、与信・財務理解、長期提案の実績 |
| 高単価・無形商材営業 | 新規開拓の評価、商談化率、受注単価、成果連動の比率 | 経営課題を聞き、複数関係者を巻き込んだ提案経験 |
| FAS・会計・経営企画 | 専門性の評価、営業補完、FA寄りか仲介寄りか | 財務分析、企業価値、顧客説明、専門家連携の経験 |
この整理をしておくと、「平均年収が高い企業」だけでなく、「自分の経験が早く評価される企業」を選びやすくなります。年収アップを狙う場合でも、最初の1年で何を任され、どの時点から成果連動報酬が乗るのかを確認することが、入社後の納得感につながります。
年収比較で見落としやすい3つの条件
M&A仲介の求人を見るときは、提示年収や実績平均だけでなく、条件が発生するタイミングを確認してください。成果連動報酬は魅力的ですが、案件化、マッチング、条件調整、クロージングまで関与して初めて評価されるケースがあるためです。入社直後にどの工程を任されるかで、実際の年収の立ち上がりは変わります。
また、同じ「インセンティブあり」でも、売上実績に対して支給されるのか、成約件数や粗利、チーム貢献を含むのかは企業によって異なる設計です。選考中に質問する場合は、報酬額を直接聞く前に、評価期間、評価対象、未経験入社者の担当工程を確認すると、自然に条件面を把握しやすい聞き方になります。
| 確認条件 | 年収への影響 | 面接・面談での聞き方 |
|---|---|---|
| 評価開始時期 | 初年度から成果連動が乗るか、研修後に本格評価されるかが変わる | 入社後の担当工程と評価サイクルを確認する |
| 担当工程 | ソーシング中心か、一気通貫かで報酬機会が変わる | 案件探索からクロージングまでの関与範囲を聞く |
| 支給条件 | 成約、売上、粗利、チーム成果のどこで評価されるかが変わる | 成果連動部分の評価対象を確認する |
この3点を見ずに年収だけで比較すると、固定部分は高いが成果連動の立ち上がりに時間がかかる企業、固定部分は控えめでも早期に案件へ関われる企業を同じものとして見てしまいがちです。希望年収を満たすかだけでなく、自分の経験がどの時点で報酬に反映されるかまで確認してください。
選考中に条件面を確認する際は、現職の年収不満から話し始めるより、入社後にどの工程で成果を出す想定かを聞く方が自然です。たとえば「前職では決裁者向けの提案を担当していたため、入社後はどの段階から経営者折衝に関われるかを知りたい」と聞けば、担当工程と報酬機会を同時に確認できます。FASや会計出身者なら、財務分析や企業価値評価の経験が、ソーシング後のどの工程で使われるかを確認すると、年収交渉の材料が整理しやすくなります。
年収アップを狙う読者ほど、求人票の上限額を自分の初年度年収として読まないことが大切です。まず固定部分で生活とリスクを見積もり、次に評価開始時期と成果連動の条件を確認し、最後に自分の実績がどの工程で使えるかを照合してください。この順番にすると、高年収求人に応募しながらも、入社後のギャップを抑えた判断ができます。
この確認をしておくと、内定後の条件交渉でも話が具体的になります。希望額だけでなく、どの工程で貢献できるか、どの実績を再現できるかを示せるため、企業側も期待役割を置きやすくなります。
企業研究の段階では、求人票、採用サイト、面接で聞いた情報を分けてメモしておくと便利です。求人票には初年度レンジや固定部分、採用サイトには働き方や担当工程、面接では評価のされ方が出ます。情報源を分けておけば、希望年収を伝えるときにも、根拠を示しながら話しやすくなります。
年収交渉前に整理する実績
年収交渉では、希望額だけを伝えても評価されません。企業側が確認したいのは、入社後にどの報酬モデルで成果を出せるかです。金融法人営業なら決裁者折衝と提案金額、無形商材営業なら新規開拓と受注率、FAS・会計出身なら財務分析と顧客説明の経験を、応募先の業務工程へ接続して説明します。
| 交渉材料 | 確認されやすいこと | 準備する証拠 |
|---|---|---|
| 営業成果 | 売上、粗利、達成率、継続率が一過性ではないか | 年度別の実績、担当顧客、単価、再現した手順 |
| 経営者折衝 | 経営課題を聞き、意思決定者と合意形成できるか | 商談相手、提案内容、反対意見への対応 |
| 財務理解 | 財務三表、企業価値、事業KPIを説明できるか | 分析した資料、使った指標、判断した論点 |
| 長期案件推進 | 成約まで時間がかかる案件を追い切れるか | 案件期間、関係者数、停滞時の打ち手 |
次に読むべきM&A仲介記事
年収だけで企業を選ぶ前に、自分の経験がどの選考軸で評価されるかも確認してください。応募可能性を見たい人は「M&A仲介の転職難易度」、法人営業経験をどう活かすか知りたい人は「法人営業からM&A仲介への転職ルート」、書類提出前の人は「M&A仲介の職務経歴書」、面接前の人は「M&A仲介の面接対策」を確認すると、報酬条件と選考準備をつなげやすくなります。
M&A仲介で年収を上げる前に整理したいこと
M&A仲介で年収を上げたい方は、最初に「どの企業が高いか」ではなく、どの報酬モデルで評価されるかを整理しましょう。金融法人営業、証券営業、法人向け無形商材営業、FAS、会計、経営企画では、同じM&A仲介でも評価される材料が異なります。
M&A業界で年収を上げるには、職務経歴書の実績整理、応募企業の選定、面接対策、年収交渉を同じ評価軸でつなげる必要があります。企業ごとに、成果連動報酬の比率、初年度の固定部分、評価開始時期、求められる営業・財務経験が異なるためです。
現年収、営業実績、財務経験、希望する働き方をもとに、狙うべき企業タイプを整理したい方は、応募前の段階でご相談ください。高年収の求人ほど、書類提出前の準備が選考結果と条件交渉に影響します。
ハイクラス転職・キャリア相談のご案内
- ハイクラス求人の比較・検討をサポート
- キャリアの選択肢を中長期で整理
- 年収・職種・希望条件に合う求人を確認
- 各業界の専門領域に詳しいヘッドハンターが最適なキャリアをプランニング
転職意思が固まる前の情報収集にも
ぜひご活用ください。

