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内製化・DXでITコンサルは「死ぬ」のか|役割が「代行」から”内製の伴走・補完”へ変わる理由

監修者

リメディ株式会社 ディレクター

馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji

神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。

目次

内製化・DXでITコンサルは「死ぬ」のか — 本記事のポイント

「内製化が進めばITコンサルは要らなくなる」「DXが当たり前になればコンサルはオワコンだ」。そう語られる場面が増えました。結論から言えば、内製化が進んでもITコンサルという仕事が消えるわけではありません。消えるとすれば、それは作業をまるごと請け負う「丸投げ代行」型の一部です。むしろ内製化は、内製組織の立ち上げを助けてほしい、社内だけでは足りない部分を補ってほしい、という新しい需要を生みます。本記事では、内製化・DXで何が起きているのかを中立に分解し、コンサルの役割が「代行」から「伴走・補完」へどう変わっていくのかを整理します。

Q内製化・DXが進むとITコンサルは本当に「死ぬ」のか?
A業界全体がなくなるとは考えにくいです。作業をまるごと請け負う丸投げ代行型の一部は縮小しうる一方、内製組織の立ち上げ・育成支援や、社内に不足する高度専門・第三者視点・全社横断の変革推進といった需要が残り、むしろ増える場面もあります。コンサルの役割が「代行」から「伴走・補完」へ変わる、という整理が実態に近いというのが弊社の見解です。
Q内製化が進んでもコンサルに残る仕事は何か?
A主に4つです。内製部隊の組成・立ち上げ・育成の支援、生成AIやデータ基盤などの高度専門の補完、社内の利害から独立した第三者視点、そして部門をまたぐ全社横断の変革推進です。いずれも内製の一部門だけでは抱えきれない、または構造的に出しにくい役割です。
Q内製化でコンサルの役割はどう変わるのか?
A「請けて作る丸投げ代行」から「一緒に組成し、足りない中身を埋める伴走・補完」へ重心が移ります。IPAのデジタルスキル標準でも、変革を担う人材類型は上下関係ではなく協働関係とされており、内製とコンサルが補い合う関係に近づいています。
Q「コンサル オワコン」という言葉は本当か?
A旧来の人月代行を前提とした見方が縮小しうるのは事実です。ただし、IPAは「DXを推進する人材の不足」を公式に問題提起しており、内製化を進めたい企業ほど推進人材が足りない構図があります。業界全体が不要になるという結論には飛躍があるというのが弊社の見解です。
Q内製化時代にITコンサルで価値を出すには?
A内製を立ち上げ、伴走できる人になることです。手を動かして作った経験と、推進して動かし切った経験の両方を持つ人は、内製組織を一緒に育てる役割で重宝されます。SE・SIerでの実装・推進経験はここで効きます。詳しくはSEからITコンサルへ転職できる?エンジニアのスキルはコンサルでどう武器になる?で扱っています。
QSEの経験は内製化時代のコンサルで評価されるのか?
A評価されます。厚生労働省の職業情報でも、コンサルへの転身は専門業務の経験を経た後が多く、学歴より職歴が重視されるとされています。内製の現場を理解している人ほど、内製を伴走する側で価値を出しやすいというのが弊社の見解です。具体的な年収レンジはコンサル業界の年収をご覧ください。

「ITコンサルは死ぬ」と言われる背景 — 内製化・DXで何が起きているか

「内製化でコンサルは死ぬ」という言葉が出てくる背景には、ここ数年で企業のDXに対する向き合い方が変わってきたことがあります。かつては、システム開発やデジタル化の取り組みを外部にまるごと委託するのが一般的でした。しかし、競争のスピードが上がるなかで、自社のサービスや業務に関わる開発を自社の中でコントロールしたいという企業が増えています。エンジニアを直接採用し、社内に開発組織を持つ動きが広がってきました。

この流れのなかで縮小しうるのは、要件を渡されて作業をまるごと請け負う、いわゆる丸投げ代行型の仕事の一部です。社内にエンジニアがいれば、日々の改善や小さな開発は自社で回せます。外部に依頼していた部分を内製に置き換えれば、その分だけ外部委託は減ります。「コンサルは死ぬ」という言葉は、この代行型の一部が減るという現象を、業界全体の話に拡大して語ったものだという整理です。

ただし、この拡大には飛躍があります。内製化を「進めたい」企業は多い一方で、自社だけで内製組織を立ち上げ、回し続けられる企業はまだ限られます。むしろ、内製化を志向するほど「どう立ち上げればいいのか」「社内に足りない知見をどう補うのか」という課題に直面します。エンジニアを数人採用しただけでは、開発のスピードも品質も安定しません。どんな順番で何を内製化するか、外部とどう役割を分けるか、評価や育成の仕組みをどう作るか。こうした設計を抜きに人だけ集めても、内製は期待した成果につながりにくいのが実態です。

もう一つ見落とされがちなのが、内製化と外部活用は「どちらか一方」ではないという点です。実際には、自社で持つべき中核の機能は内製し、移り変わりの速い専門領域や立ち上げ期の知見は外部から補う、という組み合わせを取る企業が少なくありません。内製化が進むほど外部委託がゼロに近づくわけではなく、外部に頼む中身が「作業の代行」から「立ち上げと補完」へ移っていく。この見方を取ると、「内製化=コンサル消滅」という単純な図式は成り立ちにくいことが見えてきます。

なお、そもそもコンサルとSIerでは価値の源泉やビジネスモデルが異なります。この土台を先に整理したい方は、SIerとITコンサルの違いをあわせてご覧ください。「死ぬのか」を考えるには、まず内製化が何を減らし、何を新たに生むのかを分けて見る必要があります。次の章では、内製化が進んでも残る、あるいはむしろ増える需要を具体的に分解していきます。

内製化が進んでも残る・むしろ増える4つの需要

内製化を進める企業が増えても、社内のリソースだけでは埋めにくい領域。ここでは、内製化と並行して残る、あるいはむしろ増える需要を4つに分けて整理します。いずれも「コンサルが要らなくなる」のではなく、コンサルに求められる中身が変わっていくことを示すものです。

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残る・増える需要内製化との関係背景
① 内製部隊の組成・立ち上げ・育成支援内製化を「やりたい」が立ち上げ方が分からない企業の入口需要DX推進人材の不足が公式に問題提起されている
② 高度専門の補完常時は社内に抱えきれない最先端領域を必要なときに補う生成AI・データ基盤・クラウド設計・セキュリティ等
③ 第三者視点・客観性社内の利害や前例から独立した判断は内製では出しにくい論点を整理し意思決定を支える役割
④ 全社横断の変革推進部門をまたぐ変革は内製の一部門だけでは牽引しにくい変革目的の定義と関係者の調整が必要
出所:IPA「DX動向」(DXを推進する人材の不足という問題認識)およびIPA デジタルスキル標準の人材類型を踏まえ、弊社の転職支援の観点から作成。市場規模等の数値は領域や時期で大きく変わるため断定しません

① 内製部隊の組成・立ち上げ・育成支援

内製化は「エンジニアを採用すれば完成」ではありません。どんな体制を作り、どんな役割分担で、どの順番で何を内製化していくのか。採用や評価の仕組み、外部との役割の線引き、技術の選定といった土台を設計し、軌道に乗せるまでには時間と知見が要ります。IPAは「DXを推進する人材の不足」を公式に問題提起しており、内製化を志向する企業ほど、立ち上げを担える人材が社内に足りないという課題に直面します。この立ち上げと育成の伴走は、内製化が進むほど生まれる入口の需要です。

立ち上げの伴走には、ゴールから逆算する設計が欠かせません。最終的にどんな内製組織を目指すのか、そこに至るまでにどの機能を先に持ち、どの機能は当面外部と組むのか。この道筋を描き、最初の数年を一緒に走りながら社内に知見を残していく。これは作業の代行とは性質が異なり、内製化を「自走できる状態」に持っていくための役割です。内製を志向する企業が増えるほど、この入口で伴走できる人の需要は増えていくと考えられます。

② 高度専門の補完

生成AIの活用、データ基盤の設計、クラウドのアーキテクチャ、セキュリティといった領域は、技術の移り変わりが速く、専門性も深い分野です。これらをすべて社内に常時抱えるのは、多くの企業にとって現実的ではありません。必要なときに必要な専門性を補い、社内のエンジニアに知見を移していく役割は、内製化と矛盾しません。IPAのデジタルスキル標準でも、データやソフトウェア、セキュリティはそれぞれ独立した人材類型として整理されており、専門ごとに高い知見が求められることが前提になっています。内製の現場を補完する高度専門は、これからも求められます。

ここで重要なのは、補完の目的が「外部に依存させ続けること」ではなく「社内に専門性を根づかせること」へ移っている点です。最先端の知見を一時的に補いながら、社内のエンジニアが扱えるところまで引き上げる。専門領域を内製で常時抱える必要はないものの、立ち上げ期や転換期には外部の深い知見が要る。この「補って、移す」関わり方こそ、内製化が進む企業ほど求められやすいものでしょう。

③ 第三者視点・客観性

社内のメンバーだけで判断すると、どうしても部署の利害や過去の経緯、社内の力関係が判断に影を落とします。これは能力の問題ではなく、内側にいる以上は避けにくい構造です。社内の利害から独立した第三者の視点で論点を整理し、客観的な根拠を示して意思決定を支える役割は、内製化が進んでも内製では埋めにくい領域です。厚生労働省の職業情報でも、コンサルタントには論点を整理し意思決定を支える力が求められるとされており、この客観性こそが、外部に依頼する価値の一つです。

④ 全社横断の変革推進

部門をまたぐ変革は、内製の一部門だけでは牽引しにくいものでしょう。IPAのデジタルスキル標準では、変革で実現すべき目的を定義し、関係者をコーディネートしてプロセス全体を牽引して成果を生み出す役割を「ビジネスアーキテクト」として整理しています。これは設計や実装を担う「ソフトウェアエンジニア」とは役割の重心が異なる類型です。社内に開発部隊ができても、全社を動かす変革推進の役割が自動的に埋まるわけではありません。ここを補い、社内と一緒に動かしていく役割が残ります。

変革推進が内製で出しにくいのは、能力の問題ではなく立場の問題でもあります。社内の一部門が他部門に変革を迫ると、どうしても部署間の力関係や過去の経緯が壁になります。全社の目的に立って関係者を動かすうえでは、特定の部門の利害から一歩引いた立場が動きやすい場面も。だからこそ、社内と一緒に走りつつ、部門横断の調整を担える外部の役割が、内製化の進む企業でも求められ続けます。以上の4つは、内製化が進むほど「コンサルが要らなくなる」のではなく、コンサルに求められる中身が変わることを示しています。

コンサルの役割は「代行」から「内製の伴走・補完」へ変わる

4つの需要を踏まえると、内製化がコンサルにもたらすのは「消滅」ではなく「役割の変化」だと分かります。これまでの代表的な関わり方は、要件を受け取って作業をまるごと請け負う代行型でした。これからの重心は、内製組織と一緒に体制を組み、社内に足りない中身を埋めながら、知見を移していく伴走・補完型へ移ります。IPAのデジタルスキル標準でも、人材類型は上下関係ではなく協働関係として連携することが重要とされており、内製とコンサルが補い合う関係は、この考え方とよく整合するものです。

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観点従来:丸投げ代行型これから:伴走・補完型
関わり方要件を受け取り作業を請け負う内製と一緒に体制を組み、足りない中身を埋める
成果物納品物そのもの内製組織が自走できる状態と、移転された知見
知見の流れ外部にとどまりやすい社内のエンジニアへ移していく
求められる人言われた範囲を作り切る人立ち上げ・推進・専門補完を担える人
出所:コンサルの関わり方の一般的な整理と、IPA デジタルスキル標準の協働関係の考え方を踏まえ、弊社の転職支援の観点から作成

伴走・補完型では、価値の測り方も変わります。代行型では「決められた仕様どおりに納品できたか」が評価の中心でした。伴走型では、それに加えて「社内が自分たちで回せるようになったか」「知見がどれだけ社内に残ったか」が問われます。一見すると、自走できる状態を作ることは外部にとって仕事を減らす行為のようにも見える側面。しかし、立ち上げから自走までを支え切れる相手だからこそ、企業は次の変革でも声をかけます。信頼される伴走者であることが、結果として継続的な関係につながっていきます。

この変化は、コンサルにとって不利な話ではありません。むしろ、内製組織を立ち上げ、社内と一緒に動かしていく役割のほうが、提供する価値は分かりやすくなります。納品して終わりではなく、社内が自走できる状態を一緒に作ることに価値が置かれるようになるからです。役割の中身が変わるという前提に立てば、「死ぬのか」という問いは「どんな関わり方なら価値を出せるのか」という問いへと姿を変えます。

「内製化でコンサルは縮小」論を中立に検証する

ここまで「死なない」と整理してきましたが、楽観論だけを並べるのは公平ではありません。内製化によって減る仕事は確かにあります。大切なのは、減る仕事と残る仕事を同じものとして語らないことでしょう。両者を区別して見れば、縮小論がどこまで当てはまるのかが見えてきます。

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内製化で減りやすい仕事内製化でも残る・増える仕事
定常的な運用・保守の常駐代行内製組織の立ち上げ・育成の伴走
仕様が固まった開発の丸ごと受託移り変わりの速い高度専門の補完
社内でも回せる小規模な改善対応社内の利害から独立した第三者視点
言われた範囲を作り切るだけの作業部門をまたぐ全社横断の変革推進
出所:内製化が影響する業務範囲の一般的な整理を踏まえ、弊社の転職支援の観点から作成。実際の影響は企業や領域で異なります

左側の「減りやすい仕事」は、社内にエンジニアが増えれば自社で回せる範囲です。ここを主戦場にしてきた関わり方は、内製化の影響を受けます。一方、右側は内製の一部門だけでは抱えきれない、あるいは構造的に出しにくい役割です。縮小論が当てはまるのは主に左側であり、それを業界全体に広げて「コンサルは死ぬ」と語るのは飛躍だ、というのが弊社の見解です。

もう一つ付け加えるなら、生成AIの広がりも縮小論の文脈で語られます。ただし、自動化が進みやすいのは定型的な作業や下流の工程が中心で、何を実現すべきかを定義し、関係者を動かして成果につなげる上流の役割は残りやすいと考えられます。技術が進むほど、その技術で何を成し遂げるかを決める役割の重要性は下がりにくい。この観点も、縮小論を一方的に受け取らないための補助線になります。

市場全体が拡大するのか縮小するのか、という規模の議論には、確かな数値で答えにくい部分があります。本記事でも、市場規模や成長率の具体的な数字は領域や時期で大きく変わるため断定しません。ただ、規模の増減とは別に、ひとつ確からしいことがあります。それは、内製化が進むほど外部に求められる役割の中身が変わるということです。減る仕事を抱え続けるのか、残る・増える仕事に軸足を移すのか。「死ぬのか」という問いに対する現実的な答えは、業界全体ではなく、どの役割に立つかという個別の選択に宿ります。

内製化時代に価値を出すITコンサルとは — 求められる像の変化

役割が「代行」から「伴走・補完」へ変わると、求められるコンサル像も変わります。要件を渡されて作り切る力だけでなく、内製組織を一緒に立ち上げ、走らせる力が問われるようになります。具体的には、技術の現場を理解したうえで体制づくりを設計でき、社内のエンジニアに知見を移しながら、全社の関係者を動かして変革を前に進められる人です。

逆に、内製化時代に立場が弱くなりやすいのは、決められた範囲を作り切るだけの関わり方にとどまる場合です。それ自体は価値のある仕事ですが、社内のエンジニアが増えれば自社でも担える領域と重なります。だからこそ、作る力に加えて、立ち上げを設計する力、専門を補い社内に移す力、全社を動かす力のいずれかを自分の軸として伸ばすことが、これからの価値の出し方につながります。

言い換えれば、内製化時代のコンサルに必要なのは、手を動かして作った経験と、推進して動かし切った経験の両方です。作る側の感覚が分かるから内製組織の現実的な立ち上げを設計でき、推進の経験があるから部門をまたぐ調整を担えます。この「作れて、動かせる」両面を持つ人は、内製化が進むほど価値が際立つ存在です。そして、この両面はSEやSIerの現場で培われるものと重なります。次の章で、その経験がどう効くのかを具体的に見ていきます。

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SE・SIerの経験は内製化時代のコンサルでどう効くか

内製化時代のコンサルが「内製を立ち上げ伴走できる人」を求めるなら、その要件と最も重なるのは、開発の現場を知っている人です。SEやSIerとして要件定義・設計・開発・運用、そしてプロジェクト推進を経験してきた人は、内製組織がどんな壁にぶつかるかを作る側の感覚として理解しています。机上の理想ではなく、現実に動く体制を一緒に設計できることは、伴走・補完型のコンサルにとって大きな強みです。

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SE・SIerでの経験内製化時代のコンサルでの効き方
要件定義で本当に必要なものを詰めた経験内製化の対象や優先順位を見極める論点設計に翻訳できる
設計でトレードオフを判断した経験技術選定や体制設計の意思決定を支える力になる
開発・運用の現場を担った経験内製組織の現実的な立ち上げと育成を設計できる
プロジェクト推進で関係者を動かした経験全社横断の変革推進の核として活きる
出所:厚生労働省の職業情報(コンサルへの転身は専門業務の経験を経た後が多い)を踏まえ、弊社の転職支援の観点から作成

とりわけ効きやすいのが、内製組織が現実にぶつかる壁を先回りして見通せることです。要件が固まらないまま走り出すとどうなるか、技術的負債がどこに溜まるか、運用に回ったときに何が重荷になるか。こうした作った人にしか分からない勘どころは、内製の立ち上げを設計するうえで貴重です。きれいな計画を描くだけでなく、現場で起きることを織り込んで設計できる。これは外から眺めてきただけでは身につきにくい、現場経験者ならではの強みです。

厚生労働省の職業情報でも、コンサルへの転身は専門業務の経験を経た後が多く、学歴より職歴が重視されるとされています。技術の現場を経験してきたことは、内製化を伴走する役割でこそ評価される職歴資産です。内製の苦労を知っている人が、内製を立ち上げる側に回る。これは内製化と対立するどころか、内製化が広がるほど求められる組み合わせです。SEからの移行ルートと評価される経験の整理はSEからITコンサルへ転職できる?で、技術スキルを価値にどう翻訳するかはエンジニアのスキルはコンサルでどう武器になる?で詳しく扱っています。

一方で、SEからコンサルへ移ると、日々の仕事の中身は変わります。コードを書く時間より、論点を整理し関係者を動かす時間へのシフト。この変化を事前に理解しておくと、移行後のギャップは小さくできます。転職して実際に何が変わるのかはSE→ITコンサルで本当に変わることで整理しているので、あわせて確認すると判断材料が増えます。

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ITコンサルへの転職を考えるときの相談先

内製化やDXの広がりは、ITコンサルという仕事を消すのではなく、求められる中身を変えています。だからこそ、「どんな関わり方ができるファームなのか」「自分の技術経験が伴走・補完型のどこで効くのか」を、応募前に見極めておくことが大切です。求人票の言葉だけでは、代行中心なのか伴走中心なのかは読み取りにくいものです。

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内製化時代にコンサルでキャリアを築くポイント

押さえておきたい3つの観点

役割の中身を見極める

同じITコンサルでも、ファームや案件によって関わり方は異なります。作業を請け負う代行が中心なのか、内製組織を一緒に立ち上げる伴走が中心なのか。どちらの役割に立てるかで、内製化時代の価値の出しやすさは変わります。ビジネスモデルの土台から理解したい方はSIerとITコンサルの違いを確認すると、役割の見極めがしやすくなるはずです。

技術経験を「価値」の言葉に翻訳する

「何年やった」「どれだけの工数を担った」という時間の言葉ではなく、「どんな課題を、どう構造化し、どんな成果につなげたか」という成果の言葉で経験を語ることが、伴走・補完型の役割で評価される準備になります。技術を価値にどう翻訳するかはエンジニアのスキルはコンサルでどう武器になる?で具体的に整理しています。

変化の方向に合わせて準備する

内製化時代に求められるのは、作れて、動かせる両面の力です。作る側の経験に、推進して動かし切る経験を重ねていくと、内製を伴走できる人に近づきます。今の経験のどこを伸ばすか、どんな案件で経験を積むかを、変化の方向に合わせて設計しておく。それが、キャリアの納得度を高める準備になるはずです。

ITコンサルへの転職を検討するなら

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