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不動産ファンド向け職務経歴書の書き方|取得・AM・管理別の例文

監修者

リメディ株式会社 ディレクター

馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji

神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。

不動産ファンド向けの職務経歴書では、業界用語を増やすより、どの物件で、どの工程を担い、何を判断し、誰と調整し、どの結果につなげたかを明確にすることが重要です。2026年7月時点の公式求人は、取得、期中AM、ファンド管理で求める工程が異なります。応募先の求人票から業務を抜き出し、自分の事実を対応させてください。

目次

不動産ファンド向け職務経歴書の結論

書類は、①職務要約、②担当資産・案件、③担当工程、④成果と判断、⑤活かせる知識・資格、の順で作ります。取得担当へ応募するのにPM業務だけを長く書く、期中AMへ応募するのに成約件数だけを並べる、といった求人とのずれをなくすことが最優先です。

応募職種前半に置く情報後半で補う情報
取得案件発掘、評価、DD、契約・決済保有収支、出口の理解
期中AM計画、予算、PM、投資家、売却取得時の前提理解
ファンド管理SPC、会計、融資、契約、期限物件運営と投資判断

採用側が確認したい5項目

  1. 物件・案件: アセットタイプ、地域、規模、件数、期間
  2. 役割: 作成、提案、レビュー、決裁のどこを担ったか
  3. 判断: 前提、選択肢、リスク、採否の理由
  4. 調整: 誰と、何を、どの期限で合意したか
  5. 結果: 取得・売却、収支、稼働、コスト、期限など

会社全体の事業説明やチームの成果だけでは、本人の再現性を判断できません。「担当」「関与」と書いた箇所では、自分の具体的な行動まで示せているかを見直す必要があります。

公式求人から記載キーワードを逆算する

マリモAMの取得求人にはソーシング、DD、バリュエーション、アンダーライティング、ドキュメンテーション、クロージングが並びます。CREALの期中AM求人には事業計画、リーシング計画、キャッシュマネジメント、PM対応、投資家説明、出口戦略が並びます。デジタル証券の求人にはSPC、信託受益権決済、ノンリコースローン、コベナンツ等があります。

これらの語をそのまま足すのではなく、自分が実際に担った工程だけを使います。求人の語と自分の社内用語が違う場合は、「社内では○○と呼称。求人票の△△に相当」と読み替えて整理します。

職務要約は4文で現在地を示す

職務要約は次の4要素で組み立てます。

  • 在籍領域と経験年数
  • 扱ったアセット・案件規模
  • 中心となる担当工程
  • 応募先で再現できる強み

取得職の例:「不動産売買仲介に[年数]年従事し、[アセット]を中心に[件数]件の取引へ関与。案件発掘、査定、権利・契約条件の整理、決済調整を担当した。特に[案件]では[論点]を早期に特定し、[関係者]との条件調整を通じて[結果]へつなげた。これらを取得検討とDD・クロージングで活かしたい」

角括弧は自分の事実で置換し、該当しない要素は削除してください。

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  • キャリアの選択肢を中長期で整理
  • 年収・職種・希望条件に合う求人を確認
  • 各業界の専門領域に詳しいヘッドハンターが最適なキャリアをプランニング

転職意思が固まる前の情報収集にも
ぜひご活用ください。

アクイジション志望の書き方

工程書く内容数字の候補
ソーシング情報源、対象条件、初期判断検討件数、面談先数
評価CF前提、比較、感応度、見送り条件価格帯、想定期間
DD発見した論点、対応、価格・契約への反映論点数より重要度
契約・決済条件交渉、関係者、期限管理取引件数、期間

記載例:「[アセット]の取得検討[件数]件を担当。賃貸借契約、修繕履歴、法務・エンジニアリングDDの論点を一覧化し、CF前提と契約条件への影響を整理した。[案件]では[リスク]に対する代替案を提示し、[結果]とした」

期中アセットマネージャー志望の書き方

期中AMは、報告業務の量ではなく、計画との差異を捉えて施策へつなげた過程を書きます。CREALの求人が掲げる事業・リーシング計画、キャッシュマネジメント、PM対応、投資家説明、出口戦略を、自分の担当実績と照合してください。

記載例:「[アセット][物件数]棟の運用を担当。月次実績と予算の差異を賃料、稼働、費用、工事進捗に分解し、PMと[施策]を実行した。[期間]で[指標]を[変化]させ、投資家向け報告では要因と次期見通しを説明した」

改善しなかった案件も、兆候の把握、打ち手の変更、損失抑制を事実に基づいて書けば、判断力を示せます。

ファンド管理・金融経験の書き方

SPC、融資、会計、契約の経験は、対象ファンド、担当成果物、期限、承認経路を明確にします。デジタル証券の求人には銀行、投資家、PM、会計士との調整が挙げられているため、正確性だけでなく、複数関係者の論点をどう揃えたかも記載対象です。

記載例:「[スキーム]の[ファンド数]件について、資金繰り、借入条件、コベナンツ、支払・決算スケジュールを管理。[事象]発生時にレンダー、PM、会計士の確認事項を整理し、[期限]までに[成果物]を完了した」

前職経験を応募職種に対応させる

前職の表現不動産ファンド向けに補う情報
仲介で大型案件を成約情報源、査定、DD、契約条件、自分の役割
PMとして稼働率を改善予算差、施策、費用、オーナー報告
融資案件を担当CF前提、担保評価、条件、コベナンツ、審査論点
開発プロジェクトを推進事業収支、工程、追加投資、出口、関係者
SPC決算を担当ファンド数、スキーム、期限、監査・投資家対応

数字・守秘義務・チーム成果の扱い

  • 件数には検討、取得、売却のどれかを明記する
  • 稼働率や予算差には対象期間と比較基準を添える
  • 金額を開示できない場合は幅や比率を使う
  • チーム実績は「チーム全体」、自分の範囲は「担当」と分ける
  • 物件・投資家名は必要に応じて匿名化する
  • 公開情報でない契約条件や個人情報は書かない

数字を大きく見せるより、定義が明確で質問に答えられることが重要です。根拠を示せない推計値は使わないでください。

弱い記載と改善例

弱い例:「不動産管理業務に幅広く従事し、社内外と円滑に連携して収益改善に大きく貢献した」

改善例:「[アセット][物件数]棟のPMを担当。月次の予算差を賃料、空室期間、原状回復、修繕費に分解し、AMへ施策別の収支影響を提案した。仲介会社と募集条件を再設計し、[期間]で[指標]を[変化]させた」

改善例は完成済みの実績ではありません。角括弧を自分の実績として説明できる事実に置き換え、実行していない工程は削除してください。架空の数値で補ってはいけません。

提出前チェックリスト

  • 応募求人の主要業務が本文前半に現れている
  • 取得・期中・管理を混同していない
  • 物件、役割、判断、調整、結果が一つ以上ある
  • 数字の定義・期間・担当範囲を説明できる
  • チーム実績と個人実績を分けた
  • 求人にない資格を必須のように書いていない
  • 守秘義務・個人情報を確認した
  • 誤字だけでなく、面接で深掘りされる箇所を確認した

最初に応募先の成果物へ見出しを合わせる

不動産ファンド向けの職務経歴書は、所属会社ごとの時系列だけでは採用側が担当可能な工程を判断しにくくなります。2026年7月21日に再確認した公式求人では、CREALの取得職はソーシング・CF分析・DD・契約、同社の期中AMは事業計画・資金・PM・投資家・売却、ヒューリック不動産投資顧問のバック職は指図・コベナンツ・SPC決算・配当管理を分けています。まず応募求人の成果物を抜き出し、自分の経歴のどこに置くか決めましょう。

公式求人の職域主な成果物・業務職務経歴書の見出し書かないこと
CREAL 取得ポテンシャル案件情報、CF分析、DD、契約・決済取得検討実績/収支分析/DD・クロージング取得後の運用を未経験のまま担当と書く
CREAL 期中AM事業計画、資金、PM、投資家、売却運用資産/予実管理/PM統制/報告PM作業だけをAM判断として書く
SMBCリートマネジメント 取得情報収集、評価、交渉、契約ソーシング/評価/関係者交渉チームの投資判断を個人判断と書く
ヒューリック不動産投資顧問 REIT予算、工事、予実、決算補助、投資家QA、売却中長期運用/CAPEX/投資家対応単発の工事実績だけで終える
同社 AMバック指図、コベナンツ、決算・配当、契約ファンド管理/期限統制/例外対応正確に処理した、だけで終える
出所:各社公式採用情報(2026年7月21日確認)からリメディ作成

案件記述は一案件一ページではなく判断単位で選ぶ

担当案件をすべて同じ粒度で並べると、重要な判断が埋もれます。案件一覧ではアセット、地域、規模の表示、担当期間、工程、自分の役割を短くそろえ、その後に応募職種と接点が強い二件か三件を詳述します。取得志望なら取得した案件だけでなく見送った案件、期中AM志望なら計画どおり進まなかった案件、管理職志望なら例外が発生した案件を選ぶと、判断と再現性が伝わります。

案件欄記載する内容守秘時の置き換え
案件概要アセット、地域、投資・運用目的、期間固有名を「首都圏レジデンス」等へ一般化
担当工程作成、提案、レビュー、決裁のどこか社内役職名は役割名へ変更
初期課題計画差、契約、工事、期限等の論点相手先名を「レンダー」「PM会社」等へ変更
判断比較した選択肢、採用理由、相談先非公開条件は幅・方向で表現
結果期限、収支、稼働、費用、リスク低減実数が出せなければ比率または定性結果
再現性次の案件へ反映した手順・チェック社内機密の様式を持ち出さず項目だけ記載

案件の規模が大きいこと自体より、自分が何を変えたかを明確にします。投資委員会資料を作ったなら、全資料を担当したのか、収支モデル、マーケット、DD論点など一部を担当したのかを分けます。決裁者が最終判断した案件では、「取得を決定した」ではなく「取得推奨案を作成し、○○の論点を説明した」と書けば、権限を正確に保ちながら貢献を示せます。

取得職の案件サンプルは探す・見極める・仕上げるに分ける

CREALの取得ポテンシャル求人は、ソーシング、アンダーライティング、DD・クロージングを明確に分けています。SMBCリートマネジメントも情報収集、物件評価、関係者との交渉、契約を掲げています。取得志望の職務経歴書では、案件ごとに全工程を経験したように見せず、どの工程を主担当とし、どこから他担当へ引き継いだかを書きます。

取得工程記載項目成果指標の候補面接で確認される説明
ソーシング投資方針、情報源、初期選別、相手先検討件数、情報化件数、面談先案件を優先・除外した基準
初期評価レントロール、費用、CAPEX、出口前提価格帯、感応度、修正回数価値を最も動かした前提
DD法務、建物、環境、税務、会計の論点重要論点、期限、価格・契約への反映専門家意見をどう判断へ使ったか
契約条件、表明保証、前提条件、未充足事項交渉期間、論点、代替案自分が交渉した範囲
決済資金、信託、登記、引継ぎ、期限完了件数、遅延回避、引継ぎ精度前後工程の管理方法

取得職向けサンプル:「首都圏の収益不動産について、仲介会社・信託銀行からの情報収集と初期選別を担当。投資方針に照らしてレントロール、修繕履歴、周辺賃料を確認し、CFの賃料・稼働・CAPEX前提を作成した。DDでは[論点]を専門家と整理し、価格・契約条件への影響を投資判断資料へ反映。最終決裁は投資委員会が行い、本人は[担当資料]の作成と説明を担った」

このサンプルの角括弧は読者自身の事実で置き換えます。収支モデルを作っていなければ削除し、レビューのみなら「既存モデルの前提確認」と書き直してください。取得に至らなかった案件では、見送り基準、追加調査の結果、投資方針との不一致を記載できます。架空の取得実績を作る必要はありません。

期中AMの案件サンプルは計画差と施策を中心にする

期中AMの職務経歴書は、担当物件数や月次報告の本数だけでは判断材料が不足します。CREALは事業計画、資金管理、PM、投資家、売却を、ヒューリック不動産投資顧問は予算、工事、予実、決算補助、投資家QAを職務として公開しています。一つの案件で、計画を作った場面、差異を発見した場面、施策を選んだ場面、結果を報告した場面をつなげてください。

期中工程職務経歴書に書く項目数値の定義
事業計画賃料、稼働、費用、工事、資金の前提年度、対象物件、作成・レビューの別
予実管理差異の発見時期、原因分解、通期影響予算比、前年同期比、月次・累計
リーシング条件、仲介会社、空室期間、費用の比較賃料だけでなく募集費用・期間を含む
修繕・CAPEX緊急性、見積、優先順位、テナント影響予算内外、実施時期、投資区分
投資家報告実績、計画差、原因、施策、見通し作成・レビュー・説明の責任範囲
出口売却準備、データ整備、買主QA、引継ぎ意思決定者と本人担当を分離

期中AM向けサンプル:「[アセット][物件数]物件について、年度事業計画と月次予実管理を担当。空室長期化による賃料・募集費用の計画差を分解し、PM会社と募集条件・工事時期・仲介施策を比較した。承認後に[施策]を実行し、[期間]の指標推移と通期見通しを投資家向け報告資料へ反映した。報告資料は本人が作成し、上席レビュー後に確定した」

改善結果が目標に届かなかった案件でも削除する必要はありません。初期仮説が外れた時点、施策を変更した理由、損失を抑えた行動、次年度計画へ反映した学びを書けば、運用中の判断を示せます。「収益を最大化した」のような結論だけでなく、比較した打ち手と承認過程を残してください。

ファンド管理・AMバックのサンプルは統制と例外処理を書く

ヒューリック不動産投資顧問のAMバック求人では、PMレポート、信託・SPC指図、コベナンツ、AMレポート、SPC決算・配当、契約管理が別々の担当業務として示されています。ファンド管理志望者は、「正確に処理した」とまとめず、対象ファンド、成果物、頻度、締切、チェック、承認、例外発生時の対応を記載します。会計事務所や信託銀行へ依頼した作業と、自分が確認・判断した範囲も分けましょう。

管理業務通常時の記載例外時の記載
指図・支払対象、頻度、証憑、承認経路不足資料、期限変更、差戻しへの対応
コベナンツ算定項目、基準日、レビュー者接近時の報告、見通し、条件確認
決算・配当会計事務所連携、チェック、配当計算数値差異、監査論点、スケジュール変更
契約台帳、更新、原本、義務事項解釈確認、通知、承認漏れの防止
レポートPM数値との照合、文章、レビュー履歴遡及修正、投資家QA、再発防止

ファンド管理向けサンプル:「[スキーム][ファンド数]件の月次資金繰り、支払指図、借入条件管理、決算スケジュールを担当。PMレポート、銀行残高、会計データを照合し、差異は会計事務所・PM会社と根拠を確認した。[例外事象]では影響する支払・報告期限を整理し、上席とレンダーへ報告したうえで[対応]を実施。確認項目をチェックリストへ追加した」

角括弧には自分が説明できる事実だけを入れます。コベナンツの数値や融資条件が守秘対象なら、具体値を出さず「基準への接近を検知し、所定の承認経路で報告」と書けます。違反がなかった案件で、違反対応を経験したように見せてはいけません。平常時の統制を示す場合は、どの照合で誤りを防いだかを具体化してください。

投資家報告の経験は作成・レビュー・説明を分ける

CREALの公式求人は国内一般投資家、国内外の機関投資家、富裕層投資家を挙げ、みずほ信託銀行の求人は機関投資家・年金基金への提案と報告資料作成を示しています。投資家対応と一言で書くと、本人の経験が資料作成なのか、QAの根拠確認なのか、会議での説明なのかが分かりません。相手の属性を開示できる範囲で示し、定例・臨時、頻度、成果物、自分の責任を分けます。

関与段階書き方避ける表現
データ作成PM・会計データを集計し、予実差を確認投資家対応を担当
資料作成実績、原因、施策、見通しの該当頁を作成レポーティング全般
レビュー数値整合、説明順、根拠資料を確認資料品質を向上
QA対応質問を整理し、根拠資料と回答案を作成円滑に回答
直接説明担当物件の実績・見通しを会議で説明投資家リレーションを構築

報告資料の品質は、良い結果を強調したことではなく、計画差と下振れリスクを正確に示したことで表現できます。たとえば「実績を報告」ではなく、「稼働低下の発生時期と通期影響を分け、既存施策・追加施策・次回確認指標を一頁に整理」と書きます。資料のテンプレートや投資家固有の条件は持ち出さず、構成と自分の判断だけを説明してください。

前職別サンプルはAM用語へ言い換えすぎない

隣接職種から応募する場合、経験をAM用語へ置換するのではなく、現職の正式な業務と応募先で接続する工程を二段で書きます。「PMとして投資家報告を担当」と書くのではなく、「PM月次報告を作成し、予算差と施策案をオーナー側AMへ説明。期中AM求人の予実管理・PM対応へ接続できる」と整理します。採用側は、現職の責任範囲と入社後に初めて担う部分を分けて判断できます。

前職事実として書く経験応募職種への接続未経験として残す部分
売買仲介情報収集、査定、条件交渉、契約・決済ソーシング、初期評価、DD・契約投資委員会、保有期間の事業計画
PM予算、リーシング、修繕、テナント、報告期中の予実管理、PM統制投資家報告、資金管理、出口判断
デベロッパー事業収支、開発、工事、リーシング、社内決裁開発AM、取得評価、CAPEXファンド契約、投資家・レンダー対応
銀行・信託CF、担保、融資条件、顧客提案、契約資金調達、取得評価、ファンド管理物件運営、エクイティ側の出口
経理・監査決算、統制、証憑、差異、期限SPC決算、レポート、管理統制リーシング、修繕、投資判断

PM出身者のサンプル:「オフィス[物件数]物件のPMとして、年度予算、月次収支、リーシング、修繕を担当。月次差異を賃料、空室期間、工事費へ分解し、AMへ施策別の収支影響を報告した。本人はPM側の分析・提案を担当し、投資家報告と最終承認はAMが実施。今後は事業計画と投資家説明まで責任を広げたい」

銀行出身者のサンプル:「収益不動産向け融資で、物件CF、賃貸借、担保評価、借入条件の審査を担当。[案件]では賃料・稼働・修繕の下振れを確認し、返済余力と条件案を審査資料へ反映した。融資判断の経験を取得・資金管理へ活かしつつ、エクイティ投資判断と物件運営は入社後に補う領域として認識している」

数字は大きさより定義・期間・帰属をそろえる

職務経歴書の数字は、採用側が比較でき、面接で再現できることが条件です。「百億円規模」「稼働率を改善」だけでは、対象、期間、本人の役割が分かりません。金額、物件数、検討件数、稼働、賃料、費用、期限など、応募職種の成果物へ近い数字を選び、分母・比較基準・集計期間を添えます。チーム全体のAUMや取得額は、本人の担当実績と同じ行に置かないようにします。

数値添える定義守秘時の表現確認する帰属
案件数情報入手、初期検討、DD、取得のどれか年間の範囲または割合個人担当かチーム全体か
金額取得価格、評価額、融資額、工事額の別金額帯または構成比決裁・提案・作成の別
稼働対象面積・戸数、起点、終点、期間変化幅または方向施策を決めた人と実行者
予算差単月・累計、当初・修正予算の別比率または主要因分析・報告・承認の別
期限契約、決済、決算、報告の締切所定期限内、前倒し等工程全体か担当タスクか

開示できない数字を推測で補う必要はありません。「首都圏の中規模オフィス」「複数物件」「二桁億円帯」など、社内ルールで認められる範囲へ丸めます。ただし、丸めたことを面接で説明できるようにしてください。上場REIT等の公開情報と自分の社内情報を組み合わせる場合も、公開資料で確認できる事実と、自分が担当した非公開の範囲を混ぜないよう注意します。

守秘義務チェックは削除・一般化・範囲化の順で行う

守秘対象になり得る情報は、まず記載の必要性を判断し、不要なら削除します。必要な経験を示すために残す場合は、固有名や契約相手を役割名へ一般化し、金額・賃料・利回り・条件を範囲や比率へ変えます。それでも案件を特定できる場合は、複数案件を束ねて業務プロセスとして示してください。守秘義務の判断は勤務先の規程と契約を優先し、この記事の例だけで開示可否を決めてはいけません。

  • 物件名、住所、テナント名、投資家名、レンダー名を削除または役割名へ置き換えたか
  • 未公表の取得・売却、入札、価格、利回り、契約条件を記載していないか
  • 投資委員会や取締役会の非公開議論を引用していないか
  • 社内フォーマット、収支モデル、レポートそのものを添付していないか
  • 複数情報の組み合わせで案件が特定されないか
  • 前職の規程・誓約書で応募書類への記載が認められるか

数字を伏せると実績が弱く見えると心配な場合は、判断の難しさと役割を具体化します。「非公開案件を担当」ではなく、「複数テナントの契約更新が重なる中で、退去確率・工事期間・募集条件を分け、予算影響と対応順を提案」と書けば、固有名や金額がなくても仕事内容を示せます。採用企業から追加情報を求められても、開示できない理由を説明し、公開可能な代替指標を提示してください。

NG記載を工程別に修正する

職域NG記載問題改善方向
取得多数の案件を獲得し収益に貢献検討・取得の別と本人判断が不明情報源、選別、収支、DD、契約の担当を特定
期中AM物件価値向上を幅広く推進計画差、施策、結果が不明予実差、選択肢、PM指示、検証を時系列化
投資家報告投資家と良好な関係を構築成果物と接点が不明資料、QA、説明、フォローの責任を分ける
管理SPC管理を正確に遂行対象、頻度、統制が不明指図、照合、期限、例外対応を特定
マネジメントチームをリード人数・役割・品質管理が不明レビュー対象、指示、育成、最終責任を記載

NG:「投資家、レンダー、PM会社と円滑に調整し、ファンド運営に貢献した」。改善方向:「月次予実で修繕費の超過を検知し、PM会社から工事項目・緊急性・見積根拠を再取得。通期CFと借入条件への影響を整理し、上席レビュー後に投資家報告の見通しを更新した」。改善後も、実際に担当していない工程は削除してください。

NG:「高い分析力で複数案件の取得を実現した」。改善方向:「取得候補のレントロール、修繕履歴、周辺賃料を確認し、賃料・稼働・CAPEXの感応度を作成。DDで判明した[論点]を価格・契約条件へ反映する案を作り、投資委員会へ説明した」。取得決定がチーム成果なら、その旨を明記し、本人の担当資料を限定します。

管理職候補は案件実績にレビューと育成を加える

管理職候補の求人では、自分の案件を完遂した実績だけでなく、他者の成果物をどうレビューし、問題を早期発見し、意思決定者へ上げたかが必要です。ヒューリック不動産投資顧問の管理職候補求人は、投資家・金融機関向け資料を含むドキュメンテーション、社内外関係者を巻き込む推進、バック資料の品質管理、後進育成を期待事項として示しています。職務経歴書に、レビュー対象、判断基準、修正指示、最終責任を追加してください。

管理職の証拠記載する事実避ける書き方
案件配分担当者の経験と案件難度をどう合わせたか適切にアサイン
レビューCF、契約、レポートの確認項目と修正品質を担保
意思決定自分で決めた範囲と上位決裁へ上げた範囲全体をリード
問題対応兆候、影響、エスカレーション、代替案トラブルを解決
育成OJT、フィードバック、再発防止の仕組みメンバーを育成

面接で深掘りされる箇所を提出前にテストする

職務経歴書の各成果について、「なぜその選択肢を採用したか」「他に何を比較したか」「数字の分母と期間は何か」「誰が最終決裁したか」「結果が出なかった場合は何を変えたか」を口頭で答えます。答えられない記載は、誇張を削るか、根拠メモを作ってください。面接用メモには公開できない詳細を追加できますが、応募先へ提出する資料やオンライン面接の画面共有に映さないよう管理します。

また、職務要約、案件一覧、活かせる経験、志望職種の間で担当工程が一致しているか確認します。職務要約では「取得から運用まで一貫」と書き、案件欄ではPM報告しかない、といったずれは修正対象です。経験が一部だけなら、その範囲を明確にした方が、ポテンシャル求人や分業型の求人との適合を正しく判断してもらえます。

確認質問回答できなければ直す箇所
この数字は何を、いつからいつまで測ったか成果指標の定義・期間
あなたが作成・提案・決裁したのはどこか役割と権限
最初の案と最終案は何が違ったか判断と修正過程
PM・レンダー・投資家の争点は何だったか関係者調整
未達・見送りから何を次に変えたか失敗事例と再現性
応募求人のどの成果物へ接続するか求人との対応

提出版と面接用メモを分けて管理する

提出版は採用側が短時間で担当工程を把握できるよう、見出しと案件の粒度をそろえます。面接用メモには、各案件の前提、数字の定義、比較案、決裁経路、守秘のため提出版から省いた詳細を記録します。二つの資料で事実が変わってはいけません。提出版で丸めた数字は、丸め方と原数値の保管場所を自分だけが分かる形で記録し、面接では開示可能な範囲だけを答えてください。

応募先ごとに強調順を変える場合も、基礎となる案件台帳は一つに保ちます。取得求人ではソーシング・評価を前へ、期中AM求人では予実・PM・報告を前へ移しますが、担当期間や成果の数字は同じです。求人ごとに実績を作り替えるのではなく、同じ事実から関連する工程を選ぶ運用にすると、複数社の面接でも説明の一貫性を保てます。

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不動産ファンドの求人を実際に確認する

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不動産ファンド向けの職務経歴書は、汎用テンプレートへ業界用語を足すだけでは完成しません。リメディでは、応募先の担当工程に合わせて案件経験を棚卸しし、書類に残す事実、面接で補う判断、応募前に埋める不足経験を整理します。

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