
監修者
リメディ株式会社 ディレクター
馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji
神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。
本記事のポイント
SmartHRが「やばい」「やめとけ」と言われる理由は何か?
SmartHRが「やばい」「やめとけ」と言われる主な理由として、以下が挙げられます。ただし、公式データで検証すると実態とは異なる部分が多くあります。
- 離職率が2023年の4.3%から2025年に10.0%へ上昇している
- 平均勤続年数が2.7年と短い
- 月平均残業時間が2023年比で増加している
- ミッション重視の文化への共感が採用・評価で問われる
それぞれの実態については、本文後半で詳しく検証しています。
SmartHRの残業時間は長いか?
SmartHRの月平均残業時間は16.6時間(2025年)です。IT業界の参考値(月20時間前後)と比較すると低い水準に収まっています。コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しており、働き方の自由度は高いといえます。ただし、2023年の13.0時間から増加傾向にある点は念頭に置いておくとよいでしょう。
SmartHRの離職率は高いか?
SmartHRの離職率は10.0%(2025年)です。厚生労働省「雇用動向調査」によると情報通信業の離職率は約10〜12%とされており、SmartHRは業界平均と同程度かそれを下回る水準です。2023年の4.3%から上昇していますが、従業員数が同期間に963名から1,497名へと急増しており、成長フェーズ特有の組織変化として理解できます。
SmartHRに向いている人はどんな人か?
1. 社会課題の解決にやりがいを感じられる人
「誰もがその人らしく働ける社会」の実現をミッションとするSmartHRでは、日本の労働慣習や人事システムに課題を感じ、自分の仕事がその変革に貢献していると実感できる人が高いモチベーションで働けます。
2. 変化の速い環境で自律的に成長できる人
2013年設立から1,497名(2025年)規模へと急成長した組織では、業務範囲や体制が変化しやすい環境です。指示を待つよりも自ら課題を定義して行動できる人が活躍しています。
3. リモートワーク環境を最大限に活用できる人
リモートワーク比率82%の職場では、オンラインでの自己管理とコミュニケーション能力が求められます。コアタイムなしのフレックス制を活かして、自律的なワークスタイルを実現できる方に向いています。
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SmartHRとはどんな会社か
株式会社SmartHRは、2013年1月23日設立のクラウド人事労務ソフトウェアを提供するHR-tech企業です。「誰もがその人らしく働ける社会」の実現をミッションに掲げ、入社手続きや労務管理のデジタル化を推進してきました。現在は東京を拠点に、名古屋・大阪・広島・福岡と全国5拠点体制で事業を展開しています。
非上場企業ながら国内有数のユニコーン企業として知られ、ISO/IEC 27001:2022認証やSOC 2 Type2認証を取得するなど信頼性の高いプロダクト品質を維持しています。従業員数は2025年時点で1,497名に達し、2023年比で約56%の規模拡大を果たしました。
HR-techプラットフォームとしての市場シェアを拡大し続け、人事労務担当者の業務効率化だけでなく、企業のデータ活用・タレントマネジメントにまで機能を広げています。弊社リメディでも、SmartHRへの転職を希望する方から多くのご相談をいただく企業のひとつです。
会社概要
| 社名(日本語) | 株式会社SmartHR |
|---|---|
| 社名(英語) | SmartHR, Inc. |
| 設立 | 2013年1月23日 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 芹澤 雅人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 従業員数 | 1,497名(2025年) |
| 本社所在地 | 〒106-6217 東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー |
| 事業内容 | クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の企画・開発・運営・販売 |
| 上場区分 | 非上場 |
| 認証 | ISO/IEC 27001:2022認証取得、SOC 2 Type2認証取得 |
SmartHRが「やばい」「やめとけ」と言われる5つの理由
インターネット上では「SmartHR やばい」「SmartHR やめとけ」といった検索がされることがあります。これらの噂について、SmartHRが公開している公式データをもとに実態を検証します。
- 離職率が上昇しているという声がある
- 平均勤続年数が短いという声がある
- 残業・激務という声がある
- ミッション重視の文化が合わないという声がある
- スタートアップ特有の変化が激しいという声がある
①離職率が上昇しているという声がある
ネット上では「SmartHRは離職率が高まっている」という声があります。
SmartHRが公開している人的資本に関するデータによると、離職率は2023年度の4.3%から2024年度6.1%、2025年度には10.0%へと上昇しています。数値だけを見ると増加傾向は事実です。ただし、厚生労働省「雇用動向調査」によれば情報通信業の離職率は約10〜12%とされており、SmartHRの10.0%は業界平均と同水準か下回る数値となっています。
| 年度 | 離職率 | 従業員数 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 4.3% | 963名 |
| 2024年度 | 6.1% | 1,320名 |
| 2025年度 | 10.0% | 1,497名 |
同期間に従業員数が963名から1,497名へと約56%増加しています。新入社員の急増が離職率の分母・分子両方に影響を与えており、急成長フェーズの組織として見られる変動です。「やばい」と断定できる数値ではありません。
②平均勤続年数が短いという声がある
「SmartHRは平均勤続年数が短く、社員がすぐ辞める」という声がインターネット上に存在します。
SmartHRの平均勤続年数は2023年度2.2年、2025年度2.7年と毎年着実に伸びています。この数値が短く見える背景には、2013年設立という会社の若さと急速な採用拡大があります。大量に採用した新入社員が平均値を押し下げるのは統計的に自然な現象で、成熟企業と同条件で比較するのは適切ではありません。
弊社の見解:リメディでSmartHRへの転職を支援した経験から申し上げると、中途入社後のオンボーディング体制は整備されており、自律的に成長できる環境が用意されています。「すぐ辞める文化」というよりは、成長機会を求めて多様なキャリアへ進む方がいる印象です。
③残業・激務という声がある
「SmartHRは激務で仕事とプライベートのバランスが取れない」という意見がネット上で見られます。
SmartHRが公開するデータでは、月平均残業時間は2025年度で16.6時間です。IT業界の参考値(月20時間前後)と比較すると低い水準にあります。2023年度の13.0時間から増加傾向にあり、組織規模の拡大に伴う業務量増加の影響が見られます。
| 年度 | 月平均残業時間 | 有給消化率 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 13.0時間 | 63.2% |
| 2024年度 | 15.0時間 | 60.1% |
| 2025年度 | 16.6時間 | 65.8% |
有給消化率は65.8%(2025年度)と回復傾向にあります。フレックスタイム制(コアタイムなし)・リモートワーク比率82%という働き方の柔軟性も踏まえると、「激務」と断言できるデータはないというのが公式情報から見えてくる実態です。
④ミッション重視の文化が合わないという声がある
「SmartHRはミッション・バリューへの共感を強く求めるため、価値観が合わないと居心地が悪い」という声があります。
SmartHRは採用段階から「ミッション・バリューへの共感を何よりも大切に考えている」と公式に明言しています。これは事実であり、「誰もがその人らしく働ける社会」というミッションへの共感が入社後の満足度を左右する重要な要素です。一方、社内ミッション共感率は96%(2025年従業員エンゲージメント調査)を達成しており、ミッション共感が組織の推進力となっていることも確かです。
「文化が合わない」という声は、採用段階でミッションへの共感を十分に確認せずに入社した場合に生じやすい摩擦と考えられます。選考プロセスを通じて自分の価値観と企業文化の相性を見極めることが重要です。
⑤スタートアップ特有の変化が激しいという声がある
「SmartHRは組織変更や業務の変化が多く、安定を求める人には向かない」という意見もあります。
2013年設立から約12年で1,497名規模へ成長したSmartHRでは、組織体制や業務フローが変化しやすいのは事実です。ただし、この「変化の速さ」こそが市場価値を高めるキャリア資産でもあります。急成長企業でさまざまな役割を経験することで、スタートアップのマネジメント経験やプロダクト開発の実績を積める利点があります。変化を機会と捉えられる人にとっては魅力的な成長環境です。
SmartHRの働き方とワークライフバランスの実態
SmartHRは、HR-techのパイオニアとして自社の働き方にも積極的な改革を取り入れています。フレックスタイム制の採用やリモートワーク推進によって、多様なライフスタイルに合わせた就労を実現している企業です。
勤務時間・残業の実態
2025年度の月平均残業時間は16.6時間で、コアタイムなしのフレックスタイム制(フレキシブルタイム5:00〜22:00)を採用しています。業務の性質に合わせて自分でスケジュールを組める点が特徴で、残業時間は増加傾向ながらもIT業界の参考値を下回る水準を維持しています。有給消化率65.8%(2025年度)は前年から改善し、働きやすさの改善努力が数値にも表れています。
リモートワーク・フレックスの実態
SmartHRのリモートワーク比率は82%です。プロダクト系職種(エンジニア・デザイン等)はフルリモートワーク可能で、出社日数の指定もありません。ビジネス・コーポレート職種もリモートワーク可ですが、部署により推奨出社日が設定される場合があります。拠点は東京・名古屋・大阪・広島・福岡にあり、地方在住のまま働ける選択肢も用意されています。
フレックスタイム制のコアタイムなし運用は、育児や介護などのライフイベントに合わせた柔軟な時間調整を可能にします。カフェテリアプラン(年間6万円分のポイント)によって、個人のニーズに合わせた福利厚生の選択もできます。
育休・ダイバーシティの実態
育児支援制度は充実しており、男性育休取得率90.6%、女性の育休後復帰率100%という高水準を達成しています(2025年度)。出生準備休暇(5日)、子の看護等休暇(年5〜10日)、育児環境整備手当(子ども1人あたり10万円)など、子育て世代への手厚いサポートが整っています。ダイバーシティの面では女性管理職比率22.3%(2025年度)と、積極的な取り組みが続いています。
SmartHRの年収・報酬の実態
SmartHRは非上場企業のため有価証券報告書はありませんが、人的資本に関するデータ集を公式サイトで開示しています。2025年度の平均年間給与は772.2万円で、2024年度(745万円)から6.7%の賃上げを実現しました。同規模のSaaS・HR-tech企業と比較しても高い水準にあります。
| 企業名 | 平均年収(概算) | 備考 |
|---|---|---|
| 株式会社SmartHR | 772万円 | 人的資本データ集(2025年) |
| Sansan株式会社 | 約660万円 | 弊社独自調べ |
| マネーフォワード | 約650万円 | 弊社独自調べ |
| freee株式会社 | 約600万円 | 弊社独自調べ |
| 全国平均(給与所得者) | 約460万円 | 国税庁2023年民間給与実態統計調査 |
SmartHRの年収について詳しくは、SmartHRの年収を徹底解説をご覧ください。比較対象として掲載しているSansanやマネーフォワードの年収についても、それぞれ詳しく解説しています。Sansanの年収を徹底解説、マネーフォワードの年収を徹底解説もあわせてご参照ください。
SmartHRの良い評判・入社するメリット
ネガティブな噂が一部あるSmartHRですが、転職を検討する価値のある強みも多くあります。公式データと弊社の転職支援実績をもとに、入社するメリットを整理します。
高い給与水準と継続的な賃上げ
平均年収772.2万円(2025年)は同規模のSaaS・HR-tech企業と比較しても高い水準です。2025年度は6.7%の賃上げを実施しており、物価上昇を上回るペースで報酬が改善されています。非上場企業ながらこの水準を維持できる背景には、プロダクトの競争力と継続的な事業成長があります。
リモートファーストで自由度の高い働き方
リモートワーク比率82%・コアタイムなしのフレックス制という環境は、育児・介護・副業・地方在住など多様なライフスタイルとの両立を可能にします。プロダクト系職種ではフルリモートワーク可能で、住む場所の制約なくキャリアを築けます。男性育休取得率90.6%という数値も、職場における心理的安全性の高さを示しています。
急成長する組織での市場価値の高いキャリア形成
2013年創業から12年で約1,500名規模になったSmartHRでは、組織の急成長に伴い多くのポジションが生まれています。スタートアップから成長期への過渡期に関わることで、事業開発・プロダクト企画など幅広い経験が積めます。こうした実績は将来の転職市場でも高く評価されるキャリア資産となります。
SmartHRの転職・採用の実態
SmartHRは2025年度に327名を新規採用しました。急成長中の組織として中途採用を積極的に進めており、エンジニア・PM・セールス・カスタマーサクセスなど幅広い職種で通年採用を行っています。
採用規模と中途採用の実態
SmartHRの採用ページでは、エンジニア・プロダクトデザイン・PM・セールス・カスタマーサクセス・コーポレートなど幅広い職種で中途採用が行われています。327名という採用規模は従業員数の約22%にあたり、組織として積極的に人材を受け入れている状況といえます。
採用プロセスではミッション・バリューへの共感が重要な選考軸となっており、書類選考・面接を通じて「なぜSmartHRか」という志望動機の深さが問われます。HR-techプロダクトへの理解と労働環境改善への関心を具体的に示すことが、ミッション共感を重視した選考の通過ポイントとなります。
転職後のオンボーディング・環境
リモートワーク比率82%の環境での中途入社は、オンボーディングの質が定着率を左右します。SmartHRでは部活制度(95個・月1,500円補助)や社内コミュニティ形成、メンタルヘルスサポート(Smart相談室)の提供など、リモート環境でも孤立しにくい仕組みを整えています。弊社の見解では、自律的なコミュニケーションを率先できる方ほど短期間で職場に溶け込んでいる傾向があります。
SmartHRが向いている人・向いていない人
SmartHRへの転職を検討するにあたって、自分が組織の文化やスタイルと合っているかどうかは、入社後の満足度を大きく左右します。公式データと弊社の支援経験をもとに整理します。
SmartHRに向いている人
1. 社会課題の解決を仕事の動機にできる人
「誰もがその人らしく働ける社会」というミッションへの共感は、SmartHRで活躍するための最重要条件です。人事労務のデジタル化や労働環境改善に使命感を持てる方は、日々の業務に高いモチベーションを維持しやすいでしょう。
2. 自律的に動き、変化を楽しめる人
急成長フェーズでは、業務範囲の変化や新たな課題が常に生まれます。前例のない状況でも自ら考えて行動できる人が、SmartHRのバリューと合致しやすい傾向があります。
3. リモートワーク環境でも成果を出せる人
リモートワーク比率82%の環境では、オンラインでの自己発信や成果の可視化が重要です。進捗をプロアクティブに共有し信頼関係を築けるコミュニケーション力のある方に向いています。
SmartHRで注意すべき点
1. 安定・安心を最優先する方は慎重に検討を
非上場のスタートアップという性質上、大企業と比べると組織の方針変更やポジションの変動が生じやすい環境です。「大手の安定感」や「長期間同じ業務に専念したい」という方は、入社前に部署ごとの業務実態を十分確認されることをおすすめします。
2. ミッション共感なしでは文化的なミスマッチが起きやすい
SmartHRは採用からオンボーディング・評価まで一貫してミッション・バリューを軸とした組織運営を行っています。キャリアアップや待遇改善のみを目的とした転職では文化的な摩擦が生じる可能性があるため、カジュアル面談や選考プロセスを通じて企業文化への共感度を事前に確認することが重要です。
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まとめ
SmartHRについて「やばい」「やめとけ」という声がインターネット上に存在しますが、公式データを確認すると、その多くは実態と異なります。離職率10.0%はIT業界平均と同水準、残業時間16.6時間は業界参考値より低く、リモートワーク比率82%・男性育休取得率90.6%と働き方の自由度と制度充実度は高い水準にあります。平均年収772.2万円という報酬水準も、同規模のSaaS企業と比較して競争力があります。
SmartHRが向いているのは、「誰もがその人らしく働ける社会」というミッションに共感し、変化を楽しみながら自律的に成長できる方です。SmartHRへの転職を検討されている方は、ぜひリメディにご相談ください。選考対策から年収交渉まで一貫してサポートいたします。
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