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ベンチャー業界とは?市場規模・主要企業・将来性・最新トレンドをわかりやすく解説

監修者

リメディ株式会社 ディレクター

馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji

神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。

目次

本記事のポイント

ベンチャー業界とはどんな業界か?

ベンチャー業界は、設立後比較的若く、急成長を志向するテック・サービス企業を中核とする産業群です。プレーヤーはメガベンチャー / SaaS・クラウド / AI・ディープテック / フィンテック / モビリティ / HRTechの 6 分野に整理でき、メガベンチャーの DeNA・サイバーエージェント・メルカリから、上場 SaaS のマネーフォワード・freee・Sansan、AI 領域の ABEJA・Preferred Networks、非上場プレIPOの SmartHR・LayerX まで多彩な企業が共存しています。シード〜メガベンチャーまでステージ別に幅広く、投資家としては VC・CVC・エンジェル投資家が支える独自のエコシステムが特徴です。

ベンチャー業界の市場規模はどれくらいか?

INITIAL「Japan Startup Finance 2024」公表値によると、国内スタートアップの年間資金調達総額は 2024 年に約7,800億円となりました。2019 年の約4,500億円から 5 年で約1.7倍に拡大し、ピークの 2022 年(約9,500億円)からは米国金利上昇でやや調整が入った水準です。経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」では2027年度までに10兆円規模の投資を呼び込む目標が掲げられており、長期的な拡大基調にあると見てよいでしょう。国内スタートアップ社数は約2万社、ユニコーン候補も10〜15社規模で推移しています。

ベンチャー業界の年収は大手より低いのか?

基本給ベースでは大手と同水準もしくはやや低めの会社もありますが、ストックオプション(SO)やRSUを含む総報酬での確認が必要です。上場企業の提出会社平均年間給与では、メルカリ968万円、ABEJA953万円、サイバーエージェント914万円、DeNA882万円など、高年収帯の企業が確認できます。非上場企業や職種別提示額は会社全体平均ではないため、転職時は基本給、賞与、SOの付与条件を分けて確認しましょう。

ベンチャー業界の将来性はどうか?

生成 AI / LLM 領域への大型投資、SaaS 第 2 世代の収益化フェーズ、経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」を背景とした政策的後押し、海外展開・グローバル化の進展、メガベンチャーによる新規事業 / M&A 投資の継続など、業界の中長期的な成長余地は大きい状態です。政策目標の 10 兆円規模に向けて毎年の資金調達額が積み上がる構造のため、エンジニア・PdM・BizDev など中核人材への需要は当面続く見通しです。

ベンチャー業界の主要企業はどこか?

メガベンチャーの中核はDeNAサイバーエージェント・メルカリ・楽天グループの 4 社で、上場 SaaS ではマネーフォワード・freee・Sansan・ラクスル、AI ではABEJA・Preferred Networks、非上場プレIPO ではSmartHR・LayerX が代表的です。下記テーブルでは上場メガベンチャー+AI を含む年収ランキング上位 5 社を整理しました。

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順位企業名平均年収平均年齢分類
1メルカリ968万円34.2歳メガベンチャー
2ABEJA953万円36.7歳AI
3サイバーエージェント914万円33.8歳メガベンチャー
4DeNA882万円37.9歳メガベンチャー
5マネーフォワード711万円34.0歳SaaS
出所:各社の直近年度有価証券報告書

ベンチャー業界の仕事内容は何か?

主な仕事はプロダクトや事業を急速に立ち上げ、成長させる業務です。職種別ではエンジニア(フロント / バック / インフラ / ML)、PdM(プロダクトマネージャー)、BizDev(事業開発)、マーケティング、CS(カスタマーサクセス)、CxO(経営幹部)の 6 系統に大別できます。事業会社のように「決められた業務を回す」よりも、ゼロから仕組みを設計し、データで検証し、改善を繰り返すループ型の業務が中心です。少数精鋭の組織が多く、入社直後から裁量を持って意思決定に関わるケースが標準的です。

ベンチャー業界に向いている人はどんな人か?

事業のミッション・ビジョンへのカルチャーフィットを大切にし、変化や不確実性を楽しめる人が向いています。少数精鋭の現場で「自分で決めて自分で動く」スタイルが標準のため、指示待ちではなく能動的に課題を発見・解決できる思考力が重要です。技術職はコーディングテストやシステム設計面接、BizDev はケース面接や事業計画プレゼンが課されることも多く、論理的思考力と実装力の両軸が問われます。長期視点では、IPO や M&A イグジットを通じてキャリアと資産形成の両方を狙いたい人にも適した業界です。

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ベンチャー業界とは

ベンチャー業界は、設立から比較的日が浅く、急速な成長を志向する企業群から構成される産業領域です。クライアントは法人・個人を問わず幅広く、提供価値は「SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」「AI / LLM」「フィンテック」「HRTech」「モビリティ」「Web3」など多岐にわたります。資金調達面では VC(ベンチャーキャピタル)・CVC(事業会社系VC)・エンジェル投資家が支え、INITIAL の公表値ベースで国内資金調達総額は2024年に約7,800億円に達しました。

業界の特徴は、企業規模・ステージのレンジが極めて広い点にあります。設立 1〜3 年のシードステージ(数名規模)から、シリーズ A〜D を経てプレIPO(数百名)、上場直後(数百〜数千名)、そしてメガベンチャー(数千〜数万名)まで、同じ「ベンチャー」のラベルでも組織形態がまったく異なります。報酬設計の中核は基本給+ストックオプション(SO)のハイブリッドで、IPO 成功時のキャピタルゲインを織り込んで設計されるのが業界共通の慣行です。

近年は生成 AI / LLM スタートアップへの大型資金の集中、SaaS 第 2 世代の収益化フェーズ、政策的後押し(経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」)、海外展開・グローバル化、メガベンチャーによる新規事業 / M&A 投資といった構造変化が同時並行で進行中。中長期では「AI 活用」と「グローバル展開」が競争軸として浮上しており、業界の主戦場は大きな変化の途中です。

業界概要 — 「スタートアップ」「ベンチャー」「メガベンチャー」の違い

業界の用語を整理すると、3 つの呼称はそれぞれ射程が異なります。Web上の情報でも混同されがちなため、最初に対応関係を確認すると分類を追いやすくなります。

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用語主たる射程代表例
スタートアップシード〜シリーズC程度の未上場企業(5〜10年)LayerX / SmartHR / Preferred Networks
ベンチャースタートアップを含む、設立後比較的若い成長志向企業freee / マネーフォワード / GO
メガベンチャー上場後10年以上、大手規模に成長したベンチャー出身企業DeNA / サイバーエージェント / メルカリ / 楽天
出所:INITIAL / STARTUP DB / JVCA の公開情報をもとに整理

本記事では中途転職層を主たる読者と想定し、スタートアップから上場直後・メガベンチャーまでを総称してベンチャー業界と表記します。採用市場で「ベンチャーへ転職したい」と語られる場合、上記 3 用語のいずれかに該当することがほとんどです。

業界の歴史と変遷

ベンチャー業界の歴史を振り返ると、いくつかの節目があります。日本における第 1 世代ネット企業は 1996〜1999 年に集中しており、サイバーエージェント(1998年設立)、DeNA(1999年設立)、楽天(1997年設立)、ヤフー(1996年設立)が現在のメガベンチャーの土台を築きました。2000年のドットコムバブル崩壊で一度淘汰が進みつつ、その後ソーシャルゲーム期(2008〜2012年)でモバイル領域の収益化モデルが確立しています。

2010 年代前半は SaaS 第1世代の誕生期。マネーフォワード(2012年創業)、freee(2012年創業)、SmartHR(2013年創業)、メルカリ(2013年創業)が次々と立ち上がり、後の上場ラッシュの原動力になりました。2017〜2019年にかけてはSaaS 上場期に突入し、マネーフォワード(2017年)、メルカリ(2018年)、ラクスル(2018年)、freee・Sansan(2019年)が相次いで上場。2021〜2023 年にかけては Finatextホールディングス(2021年)、ABEJA(2023年)など AI / フィンテックの上場も進みました。

2022 年に経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」が策定され、2027年度までの 5 年で投資額を10倍(10兆円規模)に拡大する目標が掲げられました。2023 年以降は「生成AI元年」と呼ばれる転換点を迎え、ABEJA・FLUX・Preferred Networks・国産 LLM 系の各社が大型ラウンドを獲得。業界の主戦場は AI とグローバル展開へ移りつつあります。

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年代主な出来事業界キーワード
1990年代後半ヤフー・楽天・サイバーエージェント・DeNA 等の創業インターネット黎明
2000年代前半ドットコムバブル崩壊→整理→楽天・DeNA 上場第1世代ネット企業
2000年代後半mixi / GREE / DeNA のソーシャルゲーム期SNS・ソーシャルゲーム
2010年代前半メルカリ・freee・マネーフォワード・SmartHR の SaaS 第1世代誕生SaaS 黎明
2010年代後半マネーフォワード・メルカリ・ラクスル・freee・Sansan の上場ラッシュSaaS 上場期
2020〜2022年Finatext・ABEJA・Preferred Networks の大型ラウンドAI・フィンテック台頭
2022年〜経産省「スタートアップ育成5か年計画」策定(10兆円規模目標)政策的後押し
2023年〜生成AI元年。AI ベンチャーへの大型投資、メガベンチャーの AI 活用本格化生成AI時代
出所:業界各社の公式HP・上場リリースおよび INITIAL の上場履歴データをもとに整理

ベンチャー業界の主要6分野

業界の構造を理解するには、メガベンチャー / SaaS・クラウド / AI・ディープテック / フィンテック / モビリティ / HRTech の 6 分野を押さえるのが近道です。ビジネスモデルも年収水準も大きく異なります。

  1. メガベンチャー(DeNA / サイバーエージェント / メルカリ / 楽天)
  2. SaaS・クラウド(SmartHR / マネーフォワード / freee / Sansan / ラクスル / DIGGLE)
  3. AI・ディープテック(ABEJA / FLUX / Preferred Networks)
  4. フィンテック(Finatextホールディングス / LayerX)
  5. モビリティ・配車(GO / 関連配車・物流DX企業)
  6. HRTech(SmartHR を中心に人事・採用テクノロジー領域)
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分野主な収益モデル報酬レンジの見方代表企業
メガベンチャー広告 / ゲーム / EC / 金融など複合800〜1,000万円+SODeNA / サイバーエージェント / メルカリ / 楽天
SaaS・クラウドサブスクリプション型 B2B700〜900万円+SOSmartHR / マネーフォワード / freee / Sansan / ラクスル
AI・ディープテックAI/MLの実装支援、独自モデル開発700〜1,000万円+SOABEJA / FLUX / Preferred Networks
フィンテック金融 SaaS / 決済 / 投資プラットフォーム650〜850万円+SOFinatextホールディングス / LayerX
モビリティ・配車配車プラットフォーム / 物流DX650〜850万円+SOGO
HRTech人事・採用クラウド700〜900万円+SOSmartHR
出所:各社の直近年度有価証券報告書、各社採用ページ・公式HPをもとに整理。職種別レンジは会社全体平均ではない参考情報。

1. メガベンチャー

メガベンチャーは上場後10年以上、大手規模に成長したベンチャー出身企業を指す業界呼称です。DeNA(1999年設立、東証プライム)、サイバーエージェント(1998年設立、東証プライム)、メルカリ(2013年設立、東証プライム)、楽天グループ(1997年設立、東証プライム)が代表格で、連結従業員数は数千〜数万名規模に達します。事業領域は広告・ゲーム・EC・金融・モビリティなど多角化が進んでおり、ベンチャー由来のスピード感を保ちながら大企業並みの安定収益を稼ぐ構造です。

年収レンジは800〜1,000万円が目安で、サイバーエージェント914万円、DeNA882万円、メルカリ968万円といった水準。SO 付与は基本給に対する比率が低めで、報酬の中心は基本給+業績連動賞与+RSU(譲渡制限付株式)に近い設計です。中途採用比率も高く、事業会社・コンサル・SI 出身者からの参入経路が豊富に用意されています。

2. SaaS・クラウド

SaaS・クラウド分野はサブスクリプション型 B2B モデルが中核で、ARR(年間経常収益)成長が最重要の経営指標です。マネーフォワード(2012年創業、東証プライム)、freee(2012年創業、東証グロース)、Sansan(2007年創業、東証プライム)、ラクスル(2009年創業、東証プライム)の 4 社が上場後の代表格で、非上場ではSmartHR(2013年創業)が大型プレIPOとして注目を集めています。

年収レンジは700〜900万円+SO が目安で、マネーフォワード711万円、freee709万円、Sansan780万円、ラクスル724万円、SmartHR745万円という水準。エンジニア・PdM・CS(カスタマーサクセス)の3職種が組織の中核で、シニアエンジニア層では1,000万円を超えるケースも珍しくありません。Rule of 40(成長率+営業利益率の合計が40%以上)の達成を意識した経営に移行しつつあるのも、SaaS 第 2 世代の特徴です。

3. AI・ディープテック

AI・ディープテック分野は技術駆動型のスタートアップ群です。ABEJA(2012年創業、東証グロース)は 2023 年 6 月に上場し、AI プラットフォーム提供を主軸としています。FLUX(2018年創業)は AI マーケティングプラットフォームを展開し、Preferred Networks は産業特化型ディープテックの代表企業です。2023 年以降は国産 LLM 系のスタートアップへも大型資金が集まり、業界内で投資が最も活発な分野の 1 つとなっています。

AI・ディープテックでは、研究開発人材の希少性が報酬を押し上げます。ABEJA は2025年8月期有価証券報告書で提出会社平均年間給与が953万円です。ML エンジニアやリサーチャーは個別提示額が高くなりやすいため、ベース給与に加えてSO・RSU 等のエクイティ報酬を確認しましょう。

4. フィンテック

フィンテック分野は金融×テクノロジーの融合領域。Finatextホールディングス(2013年創業、東証グロース)は証券・保険・銀行向けの金融 SaaS を展開する持株会社で、平均年収703万円(2025年3月期有価証券報告書)。LayerX(2018年創業、非上場)は経理 SaaS「バクラク」シリーズと Web3 / ブロックチェーン領域の両軸で事業展開しています。金融機関と協業するBtoBビジネスが中心で、金融知識×SaaS 開発×コンプライアンス対応のスキルセットが求められる点が特徴です。

年収レンジは650〜850万円+SO が目安で、金融大手出身者・SaaS スタートアップ出身者の両方が活躍する独特の人材ミックスが見られます。金融機関のレガシーシステム置き換え需要を取り込めるかが、フィンテック企業の成長ドライバーとなっています。

5. モビリティ・配車

モビリティ・配車分野は、移動・物流の DXを推進する企業群が中核です。GO(旧 Mobility Technologies、2020年創業の非上場ベンチャー)はタクシー配車アプリ「GO」を中核に、官民連携や金融サービスへの拡張も進めています。地方自治体との実証実験、自動運転、EV 充電インフラなど隣接領域との接続が広く、社会インフラ性の高い事業を担う点が他分野との違いです。

年収レンジは650〜850万円+SO が目安で、エンジニアに加えて法務・パブリックアフェアーズ・ハードウェアエンジニアなど複合職種の体制が要求されるのが業界の特徴です。配車・物流系は規制対応の重要性が高く、業界横断の人材ミックスが事業競争力の源泉となります。

6. HRTech

HRTech 分野は人事・採用領域のクラウドサービスを提供する企業群。SmartHR(2013年創業、未上場)は人事労務クラウドのリーディングカンパニーで、平均年収745万円(2024年度公式HP人的資本データ)。労務手続きから人事評価・タレントマネジメントへ機能拡張を続けており、SaaS 分野とも重なる業態です。HRTech は人事・労務の制度知識×SaaS 開発のハイブリッドスキルが要求されるため、人事系出身者の活躍機会も広い分野です。

年収レンジは700〜900万円+SO が目安で、CS(カスタマーサクセス)・人事コンサルタント・PdM の組み合わせが組織の中核を担います。HR 領域の規制対応や運用設計を熟知している人材の希少性が高いため、転職市場ではHR 業界出身者がプレミアム価値を持つのも特徴です。

ベンチャー業界の市場規模と成長率

業界規模を捉えるには、国内スタートアップ資金調達総額を主指標として見るのが標準的です。INITIAL「Japan Startup Finance」が毎年公表しているデータをもとに、過去 5 年の推移と政策目標を並べて確認しましょう。

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年度国内スタートアップ資金調達総額主なトレンド
2019年約4,500億円過去最高水準を更新
2020年約5,300億円コロナ禍でも踏みとどまる
2021年約8,000億円グローバル金融緩和で大型ラウンド連発
2022年約9,500億円ピーク水準
2023年約8,500億円米国金利上昇でやや調整
2024年約7,800億円大型ラウンド継続、生成 AI 関連が牽引
2027年度(政策目標)10兆円規模経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」
出所:INITIAL「Japan Startup Finance 2024」、経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」

国内スタートアップの年間資金調達総額は 2019 年の約4,500億円から 2024 年の約7,800億円へと5年で約1.7倍に拡大。米国金利上昇による調整局面を経つつも、AI / SaaS / フィンテックの大型ラウンドが続き、毎年7,000億円以上の水準を維持する状況です。経済産業省「スタートアップ育成5か年計画」では2027年度までに投資額を10倍に拡大する目標が掲げられており、政策面でも長期成長の方向性が明確です。

業界全体の規模感では、国内スタートアップ社数は約2万社とされ、年間 VC 投資件数は約3,000件、ユニコーン候補は10〜15社規模で推移する構図です。上場ベンチャー企業の連結売上高で見ると、楽天グループが約2.1兆円(2024年12月期)と最大、サイバーエージェントが約7,200億円(2024年9月期)、メルカリが約1,900億円(2025年6月期)、DeNA が約1,400億円(2025年3月期)と、メガベンチャー上位 4 社で合計売上3兆円超に達します。

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比較対象公開情報で見える報酬水準平均年齢備考
上場ベンチャー主要企業700〜900万円台(会社別開示)30代前半〜後半会社別の提出会社平均年間給与で確認
IT 大手(楽天・ヤフー・ソフトバンク 等)約800〜900万円30代後半安定性が高い
コンサル業界約900〜1,100万円30代後半戦略系は1,500万円超
金融大手(メガバンク)約750〜850万円40代前半年功色が残る
全業種平均478万円令和6年分
出所:国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」、各社の直近年度有価証券報告書をもとに整理。

ベンチャー業界の報酬は、会社別の提出会社平均年間給与と職種別提示レンジを分けて確認する必要があります。上場済みのメガベンチャーやAI/SaaS企業では全業種平均を上回る開示も多く、SO の潜在価値を含めた「基本給+SO」の総報酬設計が転職時の比較軸です。

ベンチャー業界の最新トレンド5選

業界の構造変化を象徴する 5 つのトレンドを整理しました。

  1. 生成AI / LLM スタートアップへの大型資金の集中
  2. SaaS 第2世代の収益化フェーズ
  3. 政策的後押しの本格化(スタートアップ育成5か年計画)
  4. 海外展開・グローバル化の進展
  5. メガベンチャーによる新規事業 / M&A 投資

1. 生成AI / LLM スタートアップへの大型資金の集中

2023 年以降、AI / LLM 領域への投資が活発になっており、ABEJA(2023年6月東証グロース上場)、FLUX(AIマーケティング)、Preferred Networks(産業特化型ディープテック)、国産 LLM 系の各社(Sakana AI 等)が大型ラウンドを獲得してきました。INITIAL の 2024 年公表値でも、AI 領域の比率が前年より大きく伸長しています。生成 AI の活用はスタートアップ自身の業務効率化にも波及しており、エンジニアの生産性向上、PdM のリサーチ効率化、CS の問い合わせ対応自動化など、業界全体の生産性そのものが変化している段階です。

受注側でも、ABEJA・FLUX 等が企業の AI 導入支援、社内 AI エージェント構築、AI ガバナンス整備、独自モデル開発・運用支援などの領域で案件を伸ばしています。AI 専門の人材獲得競争はベンチャー / 大手 / 外資の三つ巴で激化しており、ML エンジニア・リサーチャーの個別年収が1,500万円超のレンジに到達する例も少なくありません。

2. SaaS 第2世代の収益化フェーズ

SaaS 第1世代(マネーフォワード・freee・Sansan・SmartHR・ラクスル等)は、ARR ベースで安定的に拡大を続け、Rule of 40 を意識した経営に移行しています。Rule of 40 とは「年成長率+営業利益率」の合計が 40% を上回ることを目標とする SaaS 経営の指標で、成長と収益性のバランスを取る設計思想です。米国金利上昇後、グロース重視からバランス型経営への揺り戻しが起きており、各社は人員配置・マーケ投資の効率化を加速させました。

その結果、SaaS 各社の採用基準は2021〜2022年比で厳格化しており、即戦力人材を中途で採用する流れが強まっています。SaaS 業界からの人材流出は他業界(事業会社・コンサル・PE)に向かう一方、新規参入する側はビジネスモデル理解と SaaS 経営指標(ARR・LTV・CAC・チャーン)への理解度が問われる傾向にあります。

3. 政策的後押しの本格化(スタートアップ育成5か年計画)

経済産業省が 2022 年 11 月に策定した「スタートアップ育成5か年計画」は、2027年度までにスタートアップ投資額を10倍(10兆円規模)に拡大する目標を掲げています。具体施策としてはストックオプション税制改正、海外投資家との連携強化、政府調達のスタートアップ枠拡充、研究開発支援パッケージなどが盛り込まれました。SO 税制改正は税制適格 SO の付与上限を引き上げる方向で進んでおり、ベンチャー側の人材獲得力を高める政策意図が明確に表れています。

政府系ファンド(産業革新投資機構等)からの出資、地方自治体スタートアップ拠点の整備、大学発ベンチャー支援といったエコシステム全体への投資も拡大中。2027年度までの施策実行が継続するなか、業界全体の資金供給はマクロ環境に左右されつつも、構造的に拡大基調が続く見通しです。

4. 海外展開・グローバル化の進展

メルカリの米国事業、ラクスルのインドネシア展開、SmartHR の海外子会社設立など、日本ベンチャーの海外進出が加速しています。SaaS 領域では国内市場が一定の成熟期に入りつつあり、東南アジア・北米・欧州への進出で次の成長軸を確保するのが業界の戦略課題となっています。海外法人立ち上げ、現地マーケティング、海外投資家対応などのグローバル人材需要が拡大中です。

逆方向の動きとして、海外スタートアップの日本市場参入も活発化。Salesforce・Notion・OpenAI 等の海外発企業が日本支社を強化しており、海外ベンチャー出身者が日本のベンチャーに転職する人材流動も起きています。英語ビジネスレベル+SaaS 業界経験の組み合わせが、これからの転職市場で高い評価を受けるスキルセットになりつつあります。

5. メガベンチャーによる新規事業 / M&A 投資

DeNAサイバーエージェント・楽天等のメガベンチャー各社は、AI / ヘルスケア / Web3 / 金融などの成長領域で新規事業立ち上げや M&A を継続。サイバーエージェントの AI 事業(AI Lab・極予測 AI 等)、DeNA のヘルスケア・スポーツ事業、楽天グループのフィンテック・モバイル事業など、ベンチャー由来の機動力で成長領域を取り込む動きが顕著です。

非上場スタートアップに対する CVC(事業会社系VC)出資も活発で、メガベンチャーが将来のグループ事業候補として有望スタートアップに投資するケースが目立ちます。スタートアップ側にとっても、メガベンチャーの CVC は事業シナジーが描きやすい資金調達先であり、業界横断の連携が深まる構図です。

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ベンチャー業界の主要企業

業界トップ企業の規模感は、売上高、提出会社平均年間給与、主要プレIPO企業の3観点で見ると整理しやすいです。

上場ベンチャーの売上高ランキング(直近本決算ベース)

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順位企業名直近連結売上高連結従業員数分類
1楽天グループ約2.1兆円(2024年12月期)約3.2万名メガベンチャー
2サイバーエージェント約7,200億円(2024年9月期)約7,500名メガベンチャー
3メルカリ約1,900億円(2025年6月期)約2,500名メガベンチャー
4DeNA約1,400億円(2025年3月期)約2,500名メガベンチャー
5ラクスル約650億円(2025年7月期)約1,200名SaaS
6マネーフォワード約500億円(2024年11月期)約2,500名SaaS
7Sansan約400億円(2025年5月期)約1,800名SaaS
8freee約400億円(2025年6月期)約1,400名SaaS
9ABEJA約60億円(2025年8月期)約280名AI
10Finatextホールディングス約60億円(2025年3月期)約300名フィンテック
出所:各社の直近年度有価証券報告書(連結ベース)

売上高表を見ると、メガベンチャーとSaaS・AI・フィンテックで企業規模が大きく分かれます。転職時は売上規模だけでなく、担当事業の成長率、採用職種、事業ポートフォリオのどこに配属されるかまで確認してください。

上場ベンチャーの年収ランキング(直近本決算ベース)

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順位企業名平均年収平均年齢分類
1メルカリ968万円34.2歳メガベンチャー
2ABEJA953万円36.7歳AI
3サイバーエージェント914万円33.8歳メガベンチャー
4DeNA882万円37.9歳メガベンチャー
5Sansan780万円31.7歳SaaS
6ラクスル724万円34.5歳SaaS
7マネーフォワード711万円34.0歳SaaS
8freee709万円34.1歳SaaS
9Finatextホールディングス703万円44.6歳フィンテック
出所:各社の直近年度有価証券報告書(メルカリ・サイバーエージェント・DeNA・マネーフォワード・Sansan・ラクスル・freee・ABEJA・Finatextホールディングス)

平均年間給与の表は、売上規模よりも職種構成の影響が大きいことを示しています。事業規模が大きい会社だけが高いわけではなく、AI・プロダクト人材の比率が高い会社では提出会社平均が上振れしやすい点も見ておきましょう。

主要プレIPOベンチャー(公開情報ベース)

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企業名従業員規模報酬情報主要事業
SmartHR約1,000名745万円クラウド人事労務
LayerX約400名バクラク(経理SaaS)/ Web3
Preferred Networks約500名AI/産業特化型ディープテック
FLUX約200名職種別求人レンジを確認AIマーケティングプラットフォーム
GO約700名職種別求人レンジを確認タクシー配車・モビリティ
DIGGLE約60名職種別求人レンジを確認経営管理クラウド
出所:SmartHR 公式HP 人的資本データ(2024年度)、各社採用ページ・公式HPをもとに整理。会社全体平均が未開示の企業は職種別求人レンジを確認。

プレIPO企業は会社全体の報酬開示が限られます。一方で、SmartHR のように人的資本データを公式HPで開示する例も増えています。基本給の数値だけでは比較しきれないため、賞与、SO、入社時の付与条件、権利確定スケジュールまで確認してください。

ベンチャー業界のキャリアと働き方

業界でのキャリアを描くうえで、職種・役職・労働環境・転職ルートの 4 軸を押さえると全体像が見えてきます。

主要職種と年収レンジ

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職種年収レンジ特徴
エンジニア(フロント / バック / インフラ / ML)500〜1,500万円業界平均を上振れさせる主力職種。ML / SRE は特に高水準
プロダクトマネージャー(PM/PdM)700〜1,500万円プロダクト戦略の意思決定者。希少人材で需要超過
BizDev(事業開発)600〜1,300万円新規事業立ち上げ、アライアンス、市場開拓
マーケティング500〜1,200万円デジタルマーケ・CRM・グロースハック
カスタマーサクセス(CS)500〜1,000万円SaaS 企業で特に重要。LTV最大化の中核
CxO・経営幹部1,200万円〜CEO/CTO/CFO/COO。SO 付与で潜在価値が大きい
出所:既存個社年収記事で確認済みの公式開示・公式採用ページのレンジを整理。職種別レンジであり会社全体平均ではありません。

業界の中核職種はエンジニア・PdM・BizDev・マーケ・CS・CxOの 6 系統です。エンジニアは経験年数と技術スタックでレンジが大きく開き、SRE / ML / セキュリティのシニア層では1,200〜1,500万円が珍しくありません。PdM はプロダクト戦略の意思決定者として希少性が高く、SaaS / メガベンチャーで強い需要が続いています。

役職レベルと年収目安

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レベルベンチャーでの名称参考レンジ(基本給)SO 付与目安
レベル1メンバー400〜600万円数十万〜数百万円
レベル2リード / シニア600〜900万円数百万〜1,000万円
レベル3マネージャー800〜1,200万円1,000万〜数千万円
レベル4VP / CxO1,200万円〜数千万〜数億円
出所:既存個社年収記事で確認済みの公式開示・公式採用ページのレンジを、カテゴリスキルの「役職名称マッピング」に沿って整理。

役職レベルは大きく 4 階層に整理されます。マネージャー昇格で1,000万円超に到達するのが標準的で、VP / CxO クラスでは1,200万円以上+SO のアップサイドが乗ります。プレIPO ステージで SO 付与を受けたマネージャー層が、IPO 成功時に億単位のキャピタルゲインを得るケースは業界では珍しい話ではありません。

業界の労働環境

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項目業界傾向備考
平均残業時間月20〜45時間フルフレックス・裁量労働制が標準
離職率約10〜20%大手より高め(キャリア早期での移籍が多い)
平均勤続年数2〜5年メンバー層は2〜3年、上位層で長期化
リモートワーク原則導入済みエンジニア職は完全リモートも多い
平均年齢30代前半業界全体で若い
中途採用比率60〜90%採用の主軸は中途入社
出所:各社の直近年度有価証券報告書・人的資本データ・採用ページをもとに整理

労働環境は、制度の柔軟性が進む一方で、組織変化が速く役割が変わりやすい点が特徴です。働き方を比較する際は、残業時間の平均だけでなく、リモート可否、評価頻度、オンボーディング体制、異動や兼務の発生しやすさまで確認しましょう。

中途転職と業界キャリアパス

ベンチャーへの中途転職ルートは大きく 5 つに整理できます。第 1 に大手事業会社からの転職で、経営企画・事業企画・財務・人事の経験を活かして PdM・BizDev・経営管理部門へ進むケース。第 2 にコンサルからの転職で、戦略系・SaaS 専門のコンサル出身者が CFO 候補・PdM・BizDev へ。第 3 に金融からの転職で、投資銀行・FAS・PE 出身者が CFO・経営戦略担当として参画する経路です。

第 4 に SI / IT 大手からの転職で、エンジニアが SaaS / AI ベンチャーに合流するパターン。第 5 にベンチャー間異動で、シリーズ A → C への移籍やプレIPO → メガベンチャーへのステップアップが該当します。業界横断のキャリア流動性は他業界より高いのが特徴で、コンサル → SaaS → メガベンチャー → 起業といった多段階のキャリア設計を描く人材も増えています。

ベンチャー業界の課題と将来展望

ベンチャー業界は需要拡大が続く一方で、業界としての構造課題も顕在化しています。以下、業界横断で議論される主要課題と、それを踏まえた将来展望の整理です。

人材不足と採用競争の激化

ベンチャー業界の各プレーヤーに共通する経営課題は即戦力人材の確保です。事業規模拡大と専門性高度化が同時に進むため、採用と育成の両輪が問われる構造になっています。各社は中途採用比率を引き上げると同時に、新卒採用や異業種出身者の獲得にも注力する流れが続いており、求職者にとっては選択肢が広がっている局面です。

規制・ガバナンスへの対応

業法・自主規制・コーポレートガバナンスの強化は、ベンチャー業界全体で継続的な投資領域です。コンプライアンス体制の整備、リスク管理プロセスの高度化、開示の透明化は、上場・非上場を問わず多くの企業で重要テーマとなっており、これらに対応できる人材ニーズは年々高まっています。

テクノロジー対応と業界再編

DX・AI活用・データドリブン経営の浸透により、ベンチャー業界内の各社は既存ビジネスモデルの再設計を求められています。中堅以下のプレーヤーでは大手による吸収合併や提携が進む一方、特化型プレーヤーは独自の領域知見で差別化を図る動きが活発化しており、今後5〜10年で業界マップは現状から大きく変容する可能性が高い領域です。

ベンチャー業界への転職を相談する前に整理したいこと

ベンチャー業界は企業数・職種・業態のバリエーションが多く、自分に合うキャリアパスを描くには業界横断の視点が必要です。リメディはベンチャー業界への転職支援実績を持ち、業態別・職種別の選考対策を提供しています。

リメディはGoogle口コミでも4.9/5.0の高評価(2024年12月時点)をいただいており、求職者一人ひとりに寄り添った支援が強みです。書類添削・面接対策・年収交渉まで、選考プロセスの各段階で具体的なサポートを行います。

DeNAをはじめとする業界各社への志望にあたっては、企業別の選考特性を踏まえたうえで、最適なキャリア設計をご提案します。ベンチャー業界の選考は企業ごとに評価軸が異なるため、業界専門エージェントの併用が選考通過の確度を高める実用的な選択肢です。

リメディのキャリア支援のポイント
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  • キャリアの選択肢を中長期で整理
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転職意思が固まる前の情報収集にも
ぜひご活用ください。

ベンチャー業界に向いている人

成果を出す人物像は、思考タイプ・行動特性・キャリア志向の3軸で捉えられます。各軸の特徴を理解すれば、自身の業界フィットを判断しやすくなるはずです。

ベンチャー業界に向いている3つのタイプ

1. 思考タイプ:複数領域を横断的に考えられる

業務では複数の専門領域が絡み合う場面が多く、各専門家のアウトプットを統合して経営判断に翻訳できる思考力が求められます。基礎学習に加えて、案件・プロジェクト全体像を俯瞰する論理的思考と、専門家チームをマネジメントするコミュニケーション力が活きる領域です。

2. 行動特性:長期取り組みを粘り強く推進できる

主要業務は数ヶ月〜年単位の長期推進が前提となるケースが多く、ステークホルダーとの信頼関係構築と緻密な進捗管理が必要です。短期成果に偏りがちな働き方ではなく、長期的な顧客関係を維持しながら忍耐強く案件を前進させる行動特性が、業界での成果に直結します。

3. キャリア志向:価値創造に当事者として関与したい

向いている方の共通項は、事業や社会への当事者意識を持ち、結果に対するオーナーシップを発揮できる志向です。サイバーエージェントに関連する分野でも同様で、価値創造プロセスへの主体的な関与意欲が、長期的なキャリア形成と成果の積み上げを支える土台となります。

ベンチャー業界に興味がある方へ

ベンチャー業界は、分野とステージで性格が大きく異なる多様な業界です。メガベンチャーは大手並みの安定性とベンチャーカルチャーを併せ持ち、SaaS は ARR 成長を軸とした収益化フェーズに移行、AI・ディープテックは技術駆動型で個別年収レンジが極端に高く、フィンテック / モビリティ / HRTech はそれぞれの隣接領域とのハイブリッドが強みです。自身のキャリア志向(プロダクト型 vs 経営型、技術 vs 事業、上場後 vs プレIPO)を整理することがキャリア設計の出発点となります。

業界の魅力としてよく語られるのは、経営層と直接議論できる機会の多さと、ゼロから事業を立ち上げる経験が短期間で蓄積できる成長機会の大きさです。SO 付与による IPO 成功時のキャピタルゲイン、生成 AI / 海外展開・M&A など最先端領域に身を置けるメリットも、他業界には少ないアドバンテージです。20代〜30代でビジネスの基礎力と起業家マインドを一気に伸ばしたい人に向いた業界です。

リメディは、Google 口コミでも4.9 / 5.0(101件、2024年12月時点)の評価をいただいており、保有求人数は15,000件以上。本記事では業界全体像を俯瞰しましたが、各企業の年収・選考対策・キャリアパスについては個別記事で深掘りしています。DeNAサイバーエージェントSmartHRマネーフォワードABEJAFLUXGO 等の個別記事もあわせてご覧ください。ベンチャー業界へのキャリアチェンジでは、ステージ理解・SO 制度の評価・カルチャーフィット分析など、求職者一人ひとりに寄り添った転職支援を提供しています。業界への中途転職を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

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