
監修者
リメディ株式会社 ディレクター
馬越 雄司 | MAGOSHI Yuji
神戸大学を卒業後、阪急阪神ホールディングスに新卒入社。経理事業部に配属となり、グループ企業5社を担当。担当企業の決算業務や税務、IFRS改正対応業務に従事。
その後リクルートに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代まで様々な業界・職種の方のキャリア支援に従事。結果として、新人賞をはじめ、顧客価値貢献・チーム貢献に関する複数の賞を受賞。
現在はディレクターとして、M&A業界、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。
本記事のポイント
ヘルスケアからコンサルへの転職は、出身領域によって道が分かれます。同じ「ヘルスケア出身」でも、製薬・MR・臨床開発・医療機器・医療IT・ヘルステックといった企業側の経験と、病院・医療現場・診療情報管理・看護といった医療機関側の経験では、評価されるコンサル業務も狙いやすいファームの種類も変わります。まずは自分の経験がどのコンサル業務に翻訳できるかを知ることが出発点です。
結論として、ドメイン知識があるだけでは十分ではありません。IQVIAやアクセンチュア、デロイト トーマツなどの公式サービスを見ると、ヘルスケアコンサルの仕事は、数字やデータを使って経営・事業・開発の意思決定を支えることが中心です。医薬や医療の知識を、論点整理・分析・提案という「コンサルの型」に乗せて語れるかが分岐点になります。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 直接転職を狙える人 | ドメイン経験に加え、データや数字で事業・開発の意思決定に関わり、社外や経営層に説明した経験がある人 |
| 迂回ルートが向く人 | MR訪問・実験・看護・医事などの定型実務が中心で、構造化・分析・提案・社外説明の経験が少ない人 |
| 狙いやすい領域 | R&D/医療戦略、HEOR、市場アクセス、ブランド・商業戦略、SFE、デジタルヘルス、病院経営改善 |
| 選考対策の要点 | 医薬・医療の知識を、論点整理・定量分析・提案へ翻訳して見せる |
| 相談すべきタイミング | 応募前。職務経歴書でどの出身経験をどのコンサル業務に当てるか決める段階 |
出身領域ごとに、現在地のとらえ方と先に補うべき経験は異なります。次の早見表で、自分がどこに近いかをまず確認してください。可能性の表記は、各社公式サービスラインと現職経験の距離から判断した弊社の見解であり、合否を保証するものではありません。
| 出身領域 | 可能性(弊社見解) | 狙いやすいコンサル領域 | 先に補うべき経験 |
|---|---|---|---|
| 製薬R&D・臨床開発・薬事・メディカル | 中〜高 | R&D/医療戦略、HEOR、Medical Affairs/RWD | 経営課題への構造化、定量分析のスライド化 |
| MR・製薬営業・マーケティング | 中〜高 | ブランド・商業戦略、SFE、オムニチャネル/CX | 仮説思考、KPI設計、データ分析 |
| 医療機器(営業・マーケ・開発) | 中 | Medtech戦略、市場参入・価格/市場アクセス | 事業戦略の言語化、論点設計 |
| 医療IT・ヘルステック | 中〜高 | デジタルヘルス、医療DX、データ分析、DTx | 経営目線での課題設定、提案資料化 |
| 病院経営・医事・診療情報管理・看護 | 中 | 病院経営改善、地域医療再編、DPC/データ分析 | 定量分析、社外クライアント向け説明 |
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ヘルスケア出身者の経験をコンサルでどう活かすか【出身領域別】
ヘルスケアコンサルの選考では、職種名そのものより、その経験がコンサル業務にどう変換できるかが見られます。MRや臨床開発、医療機器営業といった経験は、そのまま書くと「業界の専門職」で止まってしまいます。一方で、同じ経験を「データを使って事業判断を支えた」「複数の関係者を巻き込んで意思決定を進めた」と翻訳できれば、コンサルの仕事へ接続します。
翻訳の軸は、各社の公式サービスラインに合わせます。たとえばIQVIAのマネジメントコンサルティングは、ブランド・商業戦略、営業生産性向上、市場アクセス、HEOR、R&D/医療戦略、デジタルヘルスなどを扱うと公開しています。アクセンチュアのライフサイエンスは、R&D、コマーシャル、サプライチェーン、生成AIによる変革を挙げています。自分の経験に近いサービス領域を見つけ、そこへ言葉を寄せていきます。
| 出身領域 | 現場でのドメイン経験 | コンサルでの見られ方 | 書類・面接での見せ方 |
|---|---|---|---|
| 製薬R&D・臨床開発 | 試験デザイン、データマネジメント、薬事対応、論文・レポート作成 | R&D戦略、開発ポートフォリオ、HEOR、RWD活用への土台 | 開発判断にどの分析が効いたか、関係者をどう動かしたかを示す |
| MR・製薬営業 | 担当エリアの売上管理、医師との関係構築、製品知識の説明 | ブランド戦略、SFE、オムニチャネルの現場理解 | 担当領域の数字、施策の仮説、結果の振り返りを整理する |
| 製薬マーケティング | 製品戦略、上市計画、需要予測、KOL対応 | 商業戦略、上市戦略、メッセージ設計への接続 | 市場分析・KPI・施策の意思決定にどう関与したかを書く |
| 医療機器(営業・マーケ・開発) | 製品の提案、病院導入支援、製品仕様の検討 | Medtech戦略、製品設計・提供の革新、市場参入 | 顧客課題の構造化、導入判断に効いた根拠を示す |
| 医療IT・ヘルステック | システム導入、データ基盤、サービス企画、運用改善 | デジタルヘルス、医療DX、データ分析 | 業務課題を経営課題に結び、定量効果と再現性を書く |
| 病院経営・医事・診療情報管理 | DPCデータ、経営会議資料、収益・人員の管理、業務改善 | 病院経営改善、地域医療再編、データ分析 | KPI改善の前後、関係者調整、改善の仕組み化を示す |
特に評価されやすいのは、数字で意思決定に関わった経験です。MRであれば担当エリアの実績だけでなく、どんな仮説で施策を選び、結果をどう振り返ったか。臨床開発であれば、データから開発判断に影響を与えた場面。病院出身であれば、DPCデータをもとに収益や人員の判断を変えた経験です。処理した件数や担当範囲の広さより、論点の難度と意思決定への影響を中心に組み立てましょう。
逆に、翻訳しないまま職種名と業務を並べるだけでは、書類段階で「専門職の人」という印象で止まりがちです。ドメイン知識はヘルスケアコンサルの強みになりますが、それはコンサルの型に乗せて初めて評価されると考えておくと、準備の方向がぶれません。
出身領域 × ファームカテゴリ適性マップ
ヘルスケアに強いコンサルファームは、戦略系グローバル、ヘルスケア専門グローバル、Big4、外資総合、日系総合、日系ヘルスケア専業に大きく分かれます。出身領域によって、力を発揮しやすいカテゴリが変わります。ここでは俯瞰だけを示し、各ファームの特徴や事例は別記事にまとめています。
| 出身領域 | 戦略系グローバル | ヘルスケア専門グローバル | Big4 | 外資総合 | 日系総合 | 日系ヘルスケア専業 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 製薬R&D・臨床開発 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ |
| MR・製薬営業・マーケ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ |
| 医療機器 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| 医療IT・ヘルステック | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 病院・医事・診療情報管理 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
大きな傾向として、製薬R&Dや臨床開発は戦略系グローバルとヘルスケア専門グローバルに強く接続します。MR・営業は商業戦略やSFEを扱う専門グローバルで経験が活きやすく、医療IT・ヘルステックは医療DXやデジタルヘルスを扱うBig4・外資総合・日系総合で評価されます。病院・医事・診療情報管理の出身は、病院経営改善を専門にする日系ヘルスケア専業が主戦場になります。
同じカテゴリでも、ファームごとにヘルスケア部隊の規模やサービスの重心は違います。たとえばデロイト トーマツは、国内の専門チームとグローバルのネットワークを連携させ、ライフサイエンス・ヘルスケア領域を幅広く支援すると掲げています。どのファームが自分の経験に合うかを比較したい場合は、ヘルスケアに強いコンサルファーム一覧で各社のサービスラインと公開事例を確認してください。本記事は「自分が行けるか・どう準備するか」に集中します。
公式JDから見るヘルスケアコンサルの要件と不足しやすい経験
各社の公式サービスラインは、そのまま「どんな業務をやるか=どんな経験が評価されるか」を逆算する材料になります。次の表は、5社の公式サービス領域に、ヘルスケア経験がどう接続し、何が不足しやすいかを整理したものです。サービス領域は各社が公開している事実、接続と不足は弊社の編集判断です。
| ファーム | 公式サービス領域 | 接続するヘルスケア経験 | 不足しやすい経験 |
|---|---|---|---|
| IQVIA | ブランド・商業戦略、SFE、市場アクセス、HEOR、R&D/医療戦略、デジタルヘルス(コンサルは一部門) | MR・営業の現場知見、臨床・薬事の専門知識 | 経営課題への構造化、仮説思考、提案資料化 |
| アクセンチュア | R&D、コマーシャル、サプライチェーン、生成AIによる変革、先進的治療法 | 研究・開発の知見、医療機器の製品理解、デジタル素養 | 大規模変革の推進、クライアントワーク |
| デロイト トーマツ | ライフサイエンス・ヘルスケア領域を専門チームとグローバル連携で幅広く支援 | 製薬の事業理解、メディカル、病院・地域医療の知見 | 戦略の言語化、定量分析の構造化 |
| アビーム | 営業・商業変革(RevOps/D2C)、データドリブン経営、SAP/DX、SCM、医療DX | MR・営業の業務知識、医療IT・SCMの経験 | 業務を経営課題へ接続する視点、提案力 |
| ベイカレント | オムニチャネル/CX、RWD/PHR、DTx、医薬品SCM、オンライン診療・薬局の新規事業 | 製薬マーケ、医療IT、ヘルステックの知見 | 新規事業の事業性評価、論点設計 |
ヘルスケア出身者が共通して不足しやすい経験は、大きく4つに整理できます。厚生労働省の職業情報でも、経営コンサルタントは「情報を収集し、定量・定性データを分析し、報告書にまとめ、経営者等に提案する」職種と説明されています。この型に対する経験が薄いと、ドメイン知識があっても書類で評価されにくくなります。
| 不足しやすい経験 | 内容 | 在職中に補う動き方 |
|---|---|---|
| 論点の構造化・仮説思考 | 課題を分解し、何が問題かを定義する力 | 現職の課題を「論点ツリー」で整理する練習をする |
| 定量分析とスライド化 | データを分析し、結論を1枚で示す力 | 担当業務の数字を分析し、提案資料にまとめる |
| 短期集中のプロジェクト推進 | 複数の関係者を巻き込み、数週間で結論を出す進め方 | 部門横断の改善・新規プロジェクトに手を挙げる |
| クライアントワーク | 社外の顧客企業に対して説明し、合意を作る経験 | 社外(医療機関・規制当局・取引先)との折衝役を担う |
不足経験は「ない」で終わらせず、応募までに少しでも近づけておくと面接で語れます。完全に同じ経験を踏めなくても、現職の中で関連する場面を選び、職務経歴書に書ける粒度まで言語化しておくことが準備になります。たとえばMRなら担当エリアのデータ分析と施策提案、臨床開発なら開発判断に関わった分析、医療IT出身なら業務改善の定量効果が材料になります。
直接転職が難しい場合の迂回ルート
定型実務が中心で、分析・提案・社外説明の経験が少ない場合は、コンサルに近い経験を先に作る迂回ルートが現実的です。迂回ルートは遠回りではありません。いきなりコンサルへ応募して書類で止まるより、次の応募で語れる材料を作ってから動く方が、結果的に近道になることがあります。
| 前職 | 狙う職種 | 狙う企業タイプ | 足りない経験 | 書類/面接での見せ方 |
|---|---|---|---|---|
| 製薬R&D・臨床開発 | R&D戦略、HEOR、Medical Affairs支援 | ヘルスケア専門グローバル、戦略系、Big4 | 経営課題への構造化、提案資料化 | 開発判断に効いた分析と関係者調整を示す |
| MR・製薬営業 | 商業戦略、SFE、オムニチャネル支援 | ヘルスケア専門グローバル、日系総合 | 仮説思考、KPI設計、データ分析 | 担当領域の数字、施策仮説、振り返りを整理する |
| 医療IT・ヘルステック | デジタルヘルス、医療DX、データ分析 | Big4、外資総合、日系総合 | 経営目線の課題設定、提案力 | 業務課題を経営課題に結び、定量効果を示す |
| 病院・医事・診療情報管理(迂回) | 病院経営コンサル、データ分析職 | 日系ヘルスケア専業、データ系 | 定量分析、社外向け説明 | DPC・KPI改善の前後と仕組み化を具体化する |
| 定型実務中心(迂回) | CRO/SMO、ヘルステック事業企画、社内企画/マーケットアクセス | CRO、医療スタートアップ、製薬・医療機器の企画部門 | 分析、提案、プロジェクト推進、社外説明 | まず数字と提案の経験を作り、次の応募でコンサルへ |
迂回先として現実的なのは、いくつかのパターンがあります。CRO・SMOでは、臨床開発のプロジェクト管理やデータの経験を積めます。ヘルステックや医療スタートアップでは、事業企画・データ・新規事業に近い経験を作れます。製薬・医療機器の社内であれば、事業企画・経営企画・マーケットアクセス部門への異動で、戦略や分析の経験を増やせます。医療政策に関心があるなら、シンクタンクの政策研究・制度設計の経験も、後でコンサルへ接続します。
迂回ルートを選ぶときに重要なのは、次の応募で語れる経験を1〜2年で作れるかです。年齢が上がるほど、未経験に近い転職のハードルは上がりやすいため、迂回先でも「コンサルで語れる成果」を意識して経験を選びます。漠然と異業種に移るのではなく、論点設計・定量分析・提案・社外説明のどれを補うかを決めてから動くと、回り道になりにくくなります。
職務経歴書で見せるべき実績
ヘルスケアコンサルの職務経歴書では、業務を時系列で並べるだけでは弱くなります。採用側が知りたいのは、専門知識の深さに加えて、課題を構造化し、データで分析し、相手に説明し、意思決定を動かせるかです。担当範囲、論点、分析、説明相手、成果を分けて書くと、コンサル適性が伝わりやすくなります。
| 書く項目 | 弱い書き方 | 改善方向 |
|---|---|---|
| MRの実績 | 担当エリアで売上目標を達成した | 市場分析、施策の仮説、KPI、結果の振り返りを分けて書く |
| 臨床開発 | 臨床試験を担当した | 試験デザインの論点、データに基づく判断、関係者調整を示す |
| 医療機器営業 | 製品を病院へ導入した | 顧客課題の構造化、導入判断に効いた根拠、定量効果を書く |
| 医療IT・ヘルステック | システムを導入・運用した | 業務課題と経営課題のつながり、効果の数字、再現性を示す |
| 病院経営・医事 | 経営改善や業務改善を行った | DPC・KPIの前後、関係者調整、仕組み化のプロセスを書く |
ヘルスケア出身者の職務経歴書では、守秘義務と薬機法への配慮も大切です。臨床データ、未公開の開発品、医療機関や取引先の固有名は、そのまま書けないことが多いものです。具体的な製品名や数値を出せない場合は、「国内大手製薬の主力領域で」「未承認段階の開発品について」のように抽象化し、論点と自分の役割が伝わる粒度に整えます。守秘の範囲を守りながら、何を考え、どう動いたかを示すことが目的です。
数値実績を書く場合は、面接で説明できる範囲に留めます。大きく見せるより、どの論点を整理し、どの判断に関わったかを正確に書く方が安全です。ヘルスケアコンサルでは、成果の派手さだけでなく、分析の筋道と誠実さも見られます。自分の貢献とチームの成果を分けて書くと、面接での深掘りにも耐えられます。
面接で説明すべき転職理由
ヘルスケアからコンサルを目指す面接では、「専門性を活かしたい」「スキルの幅を広げたい」だけでは仕事理解が浅く見えがちです。過去のヘルスケア経験・コンサルで活きる経験・不足している経験の補い方・応募先で扱いたい領域を、一本のストーリーとしてつなげて説明することが求められます。
| 要素 | 説明すべき内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 過去経験 | ヘルスケアで扱った課題、データ、説明相手 | 専門業務の紹介だけで終えない |
| コンサルで活きる経験 | 分析、仮説、提案、関係者調整、ドメイン知識 | 応募先のサービス領域と接続する |
| 足りない経験 | 論点設計、定量分析、クライアントワーク | 不足を隠さず、補う行動を話す |
| 志望理由 | 業界の構造課題を解決側で扱いたい理由 | 高年収やブランドだけを理由にしない |
よい転職理由は、ヘルスケア経験から自然につながっています。たとえばMRなら、現場で感じた医療者の課題を、製品の枠を超えて事業や政策の側から解決したい、という動機が語れます。臨床開発なら、開発の意思決定をデータと戦略の側から支えたい、という流れです。業界の構造課題を起点にすると、ドメイン知識と志望が一本につながります。
面接官は、転職理由の背景に「現場の専門性より課題解決」へ関心が移った瞬間があるかを聞きます。現職の役割をやり切ったうえで、その課題を上流から扱いたくなった、というストーリーは説得力があります。逆に、現職への不満が中心だったり、コンサル一般への漠然とした憧れだけが前面に出ると、応募先への適合度が伝わりにくくなります。
今動くべき人・準備してから動くべき人
今動いてよいのは、ヘルスケア経験をコンサルの評価軸に翻訳できる人です。データや数字で事業・開発・経営の意思決定に関わり、その内容を課題・行動・成果・説明相手まで話せるなら、応募準備に入る価値があります。年齢が上がるほど、ポテンシャル採用としての評価の比重は下がりやすい傾向があるため、語れる経験があるなら動き出しを早める判断もあります。
| 現在の状態 | 判断 | 次にやること |
|---|---|---|
| データで意思決定に関わり、説明できる | 直接応募を検討 | 応募先のサービス領域に合わせて職務経歴書を作る |
| ドメイン知識は深いが分析・提案が少ない | 領域を選べば応募可能性あり | 現職で分析・提案の経験を作り、近いファームを比較する |
| 定型実務が中心 | 迂回ルートを推奨 | CRO・ヘルステック・社内企画などで材料を作る |
| 年齢が高く未経験に近い | 狙うファーム種別を絞る | ドメイン専門性が活きる専門グローバル・専業を中心に検討する |
準備してから動く場合も、学習だけで止めないことが大切です。フレームワークやケース対策を学ぶだけでなく、現職で職務経歴書に書ける経験へ変える必要があります。担当業務のデータを分析する、改善提案を資料にまとめる、部門横断のプロジェクトに関わるなど、語れる材料を増やしてから応募すると、書類と面接の説得力が上がります。
応募時期を決める前に確認したいのは3つです。出身経験をどのコンサル業務に当てるかを1〜2に絞れているか、職務経歴書をその領域に合わせて書けるか、面接で過去経験と志望領域を1対1でつなげられるかです。3つすべてに自信を持って答えられるなら、職務経歴書の作成から面接準備まで自分で進めてよい段階で、半年以内の応募も現実的です。逆に、当てる領域が絞れない・経歴の翻訳に自信がない・志望理由が過去経験とつながらないといった項目が1つでも残るなら、応募を急ぐより、その点を相談しながら埋めたほうが遠回りになりません。
よくある不安と回答
ヘルスケアからコンサルへの転職では、年収・働き方・将来性への不安がよく挙がります。ここでは、事実ベースで答えられる範囲を整理します。数値の断定は避け、自社の年収・残業の解説記事もあわせて確認できるようにしています。
| 不安 | 事実ベースの考え方 |
|---|---|
| 年収は下がる? | ファームや等級で幅が大きく、一律には言えない。MRなど前職年収が高い場合は転職直後に一時的に下がるケースもある。コンサル業界全体のレンジは年収解説記事を参照 |
| 激務で続かない? | 案件やファームで差が大きい。働き方の実態は残業解説記事で確認し、面接で配属領域の繁忙を確認するのが現実的 |
| 将来性はある? | ヘルスケアの専門性に戦略・データ分析・DX推進の経験が加わると、ファーム内でも事業会社へ戻る場合でも市場価値を保ちやすい。各社が生成AI・デジタルヘルス・RWDといったテーマに公式サービスラインで取り組んでおり、医療×コンサルの領域は広がりやすい。ただし個社の方向性は注力領域で差があるため、面接で配属領域の投資方針を確認するのが現実的 |
| 合わなければ戻れる? | ヘルスケア業界へのドメイン理解は維持されるため、事業会社の企画・マーケットアクセス等へ戻る選択肢は残りやすい |
| ヘルスケア部隊は小さい? | ファームにより規模はさまざま。デロイト トーマツのように国内の専門チームとグローバル連携を掲げるファームもある。規模感はファーム一覧記事で比較できる |
| 外資と日系どちらが向く? | 外資は変革・グローバル案件、日系は国内事業・制度寄りが多い傾向。出身領域との相性で選ぶ |
年収の具体的なレンジやファーム別の違いは、コンサル業界の年収で確認できます。働き方の実態が気になる場合はコンサル業界の残業もあわせて読むと、不安を事実で確かめられます。ファームごとのヘルスケア部隊の特徴はヘルスケアに強いコンサルファーム一覧で比較してください。
ヘルスケアからコンサルを目指す人の相談ポイント
本記事の最後に、応募前に確認したい3点を整理します。第一に、自分の出身経験がどのコンサル業務に翻訳できるか。第二に、直接応募するか、迂回ルートで経験を作るか。第三に、職務経歴書と面接で同じストーリーを話せるかです。この3点が定まると、応募先の選定も書類の方向も決めやすくなります。
リメディでは、製薬・MR・臨床開発・医療機器・医療IT・病院などヘルスケア領域からコンサルティングを目指す方に対し、職務経歴書の訴求軸、狙う企業タイプ、面接で説明すべき転職理由の整理を支援しています。自分の経験がヘルスケアコンサルでどう評価されるか知りたい方は、応募前の段階で相談すると、直接ルートと迂回ルートを比較しやすくなります。ファームの比較から始めたい場合はヘルスケアに強いコンサルファーム一覧を、年収の全体像を知りたい場合はコンサル業界の年収もあわせてご覧ください。
次に読むべき記事
転職の判断を一歩進めるために、出身領域に合うファームと報酬・働き方の実態をあわせて確認しておくと、応募先の優先順位を決めやすくなります。
- ヘルスケアに強いコンサルファーム一覧:出身領域に合うファームを、公式サービスラインと公開事例から比較したい方へ
- コンサル業界の年収:戦略・総合・専門系で報酬レンジがどう違うかを把握したい方へ
- コンサル業界の残業:働き方の実態と繁忙の波を応募前に確認したい方へ
- デロイト トーマツの年収:ライフサイエンス・ヘルスケア部門を持つBig4の1社を深掘りしたい方へ
- アクセンチュアの年収:ライフサイエンスの実装・DX案件に関心がある方へ
