
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
井上 晶斗 | INOUE Akito
大阪府立大学を中退後、教育系のベンチャー企業へ入社。新店舗の立ち上げと全店舗管理を担当し、2年間で1店舗から12店舗へ増やす。立ち上げ業務からサービスの平準化までの一連の業務に従事。その後、エス・エム・エスに転職しキャリアアドバイザーとして、候補者様に徹底的に向き合いながら、20代から50代までの方のキャリア支援を行う。社内のキャリアアドバイザーの中で上位の成績を収めた後に、リメディに参画。現在は、M&A・不動産・建設業界でエグゼクティブ採用・転職支援に従事。
本記事のポイント
日本M&Aセンターホールディングス・M&Aキャピタルパートナーズ・ストライク・クオンツ総研ホールディングス(M&A総合研究所)の上場4社が中核を担います。なかでも日本M&Aセンターは2026年3月期売上502億円・累計成約11,000件超を開示する業界最大手です。下表に大手企業TOP5をまとめました。
| 順位 | 企業名 | 上場区分 | 主な強み |
|---|---|---|---|
| 1 | 日本M&Aセンター | 東証プライム(HD) | 成約実績を開示する大手 |
| 2 | M&Aキャピタルパートナーズ | 東証プライム | 平均年収業界最高水準 |
| 3 | ストライク | 東証プライム | 金融機関連携155社・3,400件超の成約実績 |
| 4 | M&A総合研究所 | 東証プライム(親会社) | AIマッチング・平均7.2ヶ月のスピード成約 |
| 5 | インテグループ | 東証グロース | 少数精鋭型のM&A仲介 |
ここはリメディの見解ですが、M&A仲介の企業選びでは「順位」だけで応募先を決めるとミスマッチが起きやすくなります。上場有無、案件の流入経路、報酬制度、未経験者への育成体制を合わせて見ないと、入社後に求められる営業スタイルとのずれが起きやすくなります。
平均年収が最も高いのはM&Aキャピタルパートナーズで2,266万円(2025年9月期有価証券報告書)です。上場企業の中ではストライクも高水準です。非上場・外資系FAは公開範囲が限られるため、求人票や転職エージェント経由で個別条件を確認しましょう。
急成長で注目されるのはM&A総合研究所(クオンツ総研ホールディングス傘下)です。連結売上高166億円(2025年9月期)まで拡大し、AIマッチングによる「最短43日・平均7.2ヶ月のスピード成約」を実現しています。公式採用ページ・会社概要では2026年6月末時点の従業員数483名を開示しており、短期間で業界上位クラスの規模に成長しました。
優良企業かどうかは有価証券報告書の離職率・平均勤続年数・有給取得率の3点を確認するのが最も客観的です。また、中小企業庁のM&A支援機関登録制度に登録されているかも業界への貢献姿勢を示す指標です。採用ページだけでなく、ESGデータ・統合報告書などの公式開示情報を横断的に比較することが重要です。
転職のおすすめはキャリア志向によって異なります。年収最大化を目指すならM&Aキャピタルパートナーズ、安定した成長環境を求めるなら日本M&Aセンター、急成長企業でキャリアを積みたいならM&A総合研究所が有力候補です。FA型のフーリハン・ローキーや特化型のインテグループなど、仕事内容や報酬モデルが異なるため、本記事の比較指標を参考に自分に合った企業を選びましょう。
M&A仲介業界とは
M&A仲介業界とは、売り手企業と買い手企業の間に立ち、両者の合意形成・取引成立を支援する事業者からなる産業です。双方から手数料を受領する「仲介」と、一方の依頼者に助言する「FA(ファイナンシャル・アドバイザー)」では、立場・報酬構造・求められる動き方が異なります。
国内M&A市場は2025年にM&A全体件数が5,115件となり、レコフ公開情報では前年から8.8%増加しました。後継者不在に悩む中小企業の事業承継需要も、市場拡大を支える主要ドライバーです。業界の全体像や主要企業についても、本記事でランキングの前提として整理します。
業界概要
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 国内M&A件数(2025年) | 5,115件(前年から8.8%増) | レコフ公開マーケット情報 |
| 後継者不在率(中小企業・2025年) | 51.2% | 帝国データバンク全国「後継者不在率」動向調査(2025年) |
| M&A支援機関 | 登録制度あり | 中小企業庁「M&A支援機関登録制度」 |
| 大手上場仲介の公開平均年収レンジ | 約1,200〜2,300万円(大手上場仲介) | 公開情報をもとにした概算 |
M&A仲介業界の企業ランキングTOP15
以下は、売上高・平均年収・従業員数・成約実績・業界プレゼンスの複数指標を総合したM&A仲介業界の企業ランキングです。上場企業・上場企業グループの有価証券報告書や公式開示を基軸に、非上場企業は公開情報で確認できる業態・強みを活用しました。プラットフォーム型(バトンズ・M&Aクラウド・TRANBI)は年収水準・ビジネスモデルが仲介型と異なるため別枠で整理します。
| 順位 | 企業名 | 売上高・規模感 | 平均年収 | 従業員数 | 上場区分 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本M&Aセンター | 売上502億円(2026年3月期)・成約累計11,000件超 | 1,182万円 | 中途884名・新卒153名(契約社員除く人事データ) | 東証プライム(HD) | 業界最多級の成約件数・国内7拠点/海外5拠点 |
| 2 | M&Aキャピタルパートナーズ | 206.9億円(2025年9月期) | 2,266万円 | 単体296名 | 東証プライム | 業界最高水準の平均年収・完全成功報酬型 |
| 3 | ストライク | 100〜150億円台(公開情報をもとにした概算) | 1,521万円 | 単体452名 | 東証プライム | 金融機関連携155社・3,400件超の成約実績 |
| 4 | M&A総合研究所(クオンツ総研HD) | 166.0億円(連結・2025年9月期) | 公式採用ページで要確認 | 483名(2026年6月末) | 東証プライム(親会社) | AIマッチング・スピード成約・急成長 |
| 5 | インテグループ | 中規模(東証グロース上場) | 有価証券報告書で要確認 | 単体約60名 | 東証グロース | 少数精鋭型M&A仲介 |
| 6 | フロンティア・マネジメント | 中規模(東証プライム上場) | 1,171万円 | 単体327名 | 東証プライム | 経営コンサルティング+FAのハイブリッド |
| 7 | オンデック | 東証グロース上場 | 公開情報で要確認 | — | 東証グロース | 地方ネットワーク特化・東証グロース上場 |
| 8 | フーリハン・ローキー(日本法人) | 非公開(米国NASDAQ上場法人の日本法人) | 求人票・個別条件で要確認 | 非公開 | 非上場(日本法人) | グローバルFA大手(旧GCA)・大型案件特化 |
| 9 | fundbook | 非公開 | 800〜1,200万円(公開情報をもとにした概算) | 非公開 | 非上場 | プラットフォーム+仲介ハイブリッド型 |
| 10 | ペアキャピタル | 非公開 | 1,000〜1,400万円(公開情報をもとにした概算) | 非公開 | 非上場 | 関西系中堅仲介・オーナー直結の営業スタイル |
| 11 | M&Aベストパートナーズ | 非公開 | 700〜1,100万円(公開情報をもとにした概算) | 非公開 | 非上場 | 製造業・建設業特化 |
| 12 | 名南M&A | 非公開 | 700〜1,000万円(公開情報をもとにした概算) | 非公開 | 非上場 | 東海地区特化・地方中小企業の事業承継に強み |
| 13 | バトンズ | 非公開(日本M&Aセンター子会社) | 求人票・個別条件で要確認 | 非公開 | 非上場 | オンラインM&Aプラットフォーム・小型案件特化 |
| 14 | M&Aクラウド | 非公開 | 求人票・個別条件で要確認 | 非公開 | 非上場 | クラウド型マッチングプラットフォーム |
| 15 | TRANBI | 非公開 | 求人票・個別条件で要確認 | 非公開 | 非上場 | スモールM&Aスペシャリスト・月額課金モデル |
1位: 日本M&Aセンターホールディングス — 業界最多の成約実績と全国ネットワーク
1991年創業の日本M&Aセンターは、累積成約件数11,000件超を開示するM&A仲介業界の最大手です。国内7拠点・海外5拠点に加え、会計事務所や金融機関との提携網を持ち、地方中小企業から海外M&Aまで幅広いニーズに対応できる点が競合他社との大きな差別化要素です。2026年3月期売上502億円を開示しており、事業規模の大きさも確認できます。
2位: M&Aキャピタルパートナーズ — 業界トップの平均年収2,266万円
M&Aキャピタルパートナーズの最大の特徴は、2025年9月期の有価証券報告書に記載された平均年収2,266万円という業界トップクラスの水準です。2005年設立・プライム上場企業として少数精鋭の高単価ディールモデルを確立しています。2025年9月期売上高206.9億円・経常利益81.3億円と収益力も高く、着手金無料・株価レーマン方式の完全成果報酬型でクライアントのニーズに応えます。
3位: ストライク(株式会社ストライクグループ) — 金融機関との強固な連携
1997年設立のストライクは、提携金融機関155社・累積成約3,400件超の実績を持ちます。2026年4月1日に持株会社体制へ移行し「株式会社ストライクグループ」へ商号変更。単体従業員452名(2025年9月末)、平均年収1,521万円(2025年9月期有価証券報告書)と業界上位の水準を維持しつつ、オンラインM&A市場「SMART」も運営し多チャネルでのマッチングを実現しています。
4位: M&A総合研究所(クオンツ総研ホールディングス傘下) — AIで加速する急成長
M&A総合研究所は、AIマッチングを核に連結売上高166億円(2025年9月期)・従業員483名(2026年6月末)まで急成長を遂げました。「最短43日・平均7.2ヶ月のスピード成約」(2025年9月期公式採用ページ)という実績と、完全成功報酬型(譲渡企業様)のビジネスモデルが中小企業オーナーに評価されています。若い組織で裁量を得たい人にとって、成長環境を期待しやすい候補です。
5〜7位: インテグループ・フロンティア・マネジメント・オンデック
インテグループは東証グロース上場の少数精鋭型M&A仲介です。フロンティア・マネジメントは経営コンサルティングとFAを兼業し、2025年12月期有価証券報告書では平均年間給与11,709千円、平均年齢37.2歳、単体従業員327人を開示しています。オンデックは東証グロース上場で地方ネットワークを強みに持ちます。
8位以下: FA・特化型・プラットフォーム型
フーリハン・ローキーは米国NASDAQ上場のグローバルFAブティック(旧GCA)で、日本法人は大型クロスボーダー案件が主戦場です。fundbook・ペアキャピタル・M&Aベストパートナーズ・名南M&Aなどの特化型仲介は、業種・地域に特化したきめ細かい支援が強みです。プラットフォーム型(バトンズ・M&Aクラウド・TRANBI)は小型案件中心で、仲介型とは報酬構造や業務内容が異なります。
M&A仲介業界の企業を比較する6つの指標
M&A仲介業界では、企業によってビジネスモデル・報酬体系・得意領域が大きく異なります。以下の6指標を軸に比較すると、自分のキャリア志向に合った企業を選びやすくなります。
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売上高・成約実績
企業の事業規模と安定性を示す最重要指標です。上場企業は有価証券報告書や公式採用ページで売上高が公開されているため、客観的な比較が可能です。日本M&AセンターHD・M&Aキャピタルパートナーズ・クオンツ総研HDの上位3社は、確認できる公開値で166億〜502億円規模の売上高があり、顧客数・人材の厚みに影響します。
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平均年収
有価証券報告書に記載の平均年収は全従業員(バックオフィス含む)の平均値です。フロント職(M&Aアドバイザー)の実態は平均値を大きく上回るケースもあるため、採用ページや求人票で公開されている職種別条件も合わせて確認しましょう。M&Aキャピタルの場合、有報平均年収2,266万円という高い全社平均が確認できます。
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成長率
M&A総合研究所のように短期間で売上166億円に達した急成長企業は、キャリアの急成長機会とポジションの拡大スピードを期待できます。一方、日本M&Aセンターのような安定成長企業は実績ノウハウの蓄積と研修体制が整備されています。成長率は直近3年の売上高の推移で確認しましょう。
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従業員数・拠点数
従業員数は組織の成熟度・バックオフィスの充実度・研修体制を反映します。日本M&Aセンターのような大規模組織はキャリアパスの多様性があり、一方でインテグループのような少数精鋭型は意思決定の速さと裁量の広さが特徴です。
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離職率・平均勤続年数
成果報酬型の業界特性上、離職率は大手上場仲介でも10〜20%台と比較的高めです。日本M&Aセンターが開示するESGデータ(離職率17.0%・2023年度)はその代表例。平均勤続年数はM&Aキャピタルパートナーズが3.30年(2025年9月期)と短く、成果を出した人材がさらなるキャリアアップを求めて転職するケースが多い業界です。
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専門分野・得意領域
大手仲介が「幅広い業種・規模」を扱うのに対し、特化型仲介は医療・IT・製造業・地方中小など特定領域に特化します。特定業種で深い専門性を持つ転職希望者は特化型仲介でより高い評価を受けるケースがあります。また、仲介型かFA型かでも利益相反の観点や報酬モデルが変わるため、自分が担当したい業務の性質に合わせて選択することが重要です。
M&A仲介業界のカテゴリ別ランキング
企業の多面的な比較のために、4つの切り口でカテゴリ別ランキングをまとめました。各ランキングは有価証券報告書や公式IR情報を一次ソースとし、非上場企業については公開情報をもとにした概算値を使用しています。
売上高ランキング(上場企業・確認済み)
| 順位 | 企業名 | 売上高 | 年度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 日本M&Aセンター | 502億円 | 2026年3月期 |
| 2 | M&Aキャピタルパートナーズ | 206.9億円 | 2025年9月期 |
| 3 | クオンツ総研HD(M&A総合研究所) | 166.0億円(連結) | 2025年9月期 |
| 4 | ストライク | 100〜150億円台(公開情報をもとにした概算) | 2025年9月期の概算 |
| 5 | インテグループ | 中規模(東証グロース) | 2025年5月期 |
平均年収ランキング(有報・公式採用ページ確認済み)
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 出典・年度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | M&Aキャピタルパートナーズ | 2,266万円 | 32.4歳 | 第20期有価証券報告書(2025年9月期) |
| 2 | フーリハン・ローキー(日本法人) | 求人票・個別条件で要確認 | 非公開 | 公開範囲が限られるため個別確認 |
| 3 | ストライク | 1,521万円 | 33.2歳 | 有価証券報告書(2025年9月期) |
| 4 | インテグループ | 有価証券報告書で要確認 | 有価証券報告書で要確認 | 公式開示を個別確認 |
| 5 | M&A総合研究所 | 公式採用ページで要確認 | 公式採用ページで要確認 | 営業部門など職種別条件を個別確認 |
| 6 | フロンティア・マネジメント | 1,171万円 | 37.2歳 | 有価証券報告書(2025年12月期) |
| 7 | 日本M&Aセンター(事業会社単体) | 1,182万円 | 34.1歳 | 2024年3月期有価証券報告書 |
成長率ランキング(成約件数・売上推移)
M&A総合研究所は短期間で売上166億円、従業員483名まで拡大した急成長企業です。業界全体でも国内M&A件数は2025年に5,115件となり、前年から8.8%増加しています(レコフ公開マーケット情報)。市場全体の拡大局面では、人材採用やポジションの増加も起きやすくなります。
| 年度 | 国内M&A件数(概算) | 主要トレンド |
|---|---|---|
| 2023年 | 4,015件 | 支援機関登録制度の浸透・事業承継需要 |
| 2024年 | 4,700件超(過去最多) | 事業承継需要・クロスボーダー拡大 |
| 2025年 | 5,115件 | 前年から8.8%増加 |
| 2026年1〜3月 | 1,295件 | 前年同期から9.6%増加 |
働きやすさランキング(離職率・有給・勤続年数)
成果報酬型の業界特性上、離職率は他業界より高い傾向があります。公開データが最も充実しているのは日本M&Aセンターで、ESGデータとして離職率・有給取得率を開示しています。
| 企業名 | 離職率 | 有給取得率 | 平均勤続年数 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 日本M&Aセンター | 17.0% | 46.8% | 非公開 | ESGデータ(2023年度) |
| M&Aキャピタルパートナーズ | 非公開 | 非公開 | 3.30年 | 有価証券報告書(2025年9月期) |
| ストライク | 非公開 | 非公開 | 非公開 | — |
| M&A総合研究所 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | — |
M&A仲介業界で自分に合った企業の選び方
M&A仲介業界の企業選びで重要なのは、自分のキャリア志向に合った企業を選ぶことです。同じ「M&A仲介」でも、上場大手・急成長系・FA型・特化型で求めるスキル・年収レンジ・キャリアパスが大きく変わります。
年収最大化を重視するなら
インセンティブ収入の最大化を最優先するなら、M&Aキャピタルパートナーズのような平均年収が高い上場仲介や、職種別条件を開示している急成長企業が候補になります。ただし、成果報酬型ゆえに成約実績が出るまでは年収の伸びに時間を要することも理解したうえで選びましょう。
安定した環境を重視するなら
研修体制・ブランド力・会計事務所ネットワークの広さを重視するなら、日本M&Aセンターが業界随一の安定感を提供します。累計成約11,000件超の経験値は、若手が業界基礎を体系的に学ぶ環境として魅力です。金融機関・会計事務所出身者が持つ既存ネットワークを活かしやすい点も特徴です。
急成長の環境でキャリアを積みたいなら
スタートアップ的な成長環境を求めるなら、M&A総合研究所は売上166億円まで拡大した成長企業です。AI活用による差別化戦略とスピード成約実績が評価され、急ピッチな組織拡大が続いています。早期にマネジメントポジションを狙えるチャンスも豊富です。
専門性・WLBを重視するなら
特定業種の専門性やワークライフバランスを重視するなら、特化型仲介(医療・IT・製造業特化等)への転職が選択肢に入ります。大手仲介より平均年収は低い傾向がありますが、業界専門知識が活かしやすく、地方では案件獲得のハードルが下がるケースもあります。名南M&A(東海)や地域密着型仲介は残業時間が比較的少ない傾向もあります(公開情報をもとにした概算)。
M&A仲介業界の優良企業を見分ける3つのポイント
採用ページの情報だけで企業を判断するのは危険です。M&A仲介業界の評判・口コミも参考にしながら、以下の3つのポイントを軸に、客観的データで優良企業を見分けましょう。
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有価証券報告書・ESGデータで「数字の透明性」を確認する
上場企業は有価証券報告書に平均年収・平均勤続年数・離職率・有給取得率などを記載する義務があります。非上場企業はこれらが非公開のケースが多いため、採用ページやIR資料で開示している企業は透明性が高いと判断できます。日本M&AセンターはサステナビリティESGデータを公開しており、参考になります。
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中小企業庁のM&A支援機関登録制度への登録有無
2021年8月に開始した中小企業庁のM&A支援機関登録制度に登録されているかを確認しましょう。登録機関は一定の遵守事項を前提に、事業承継・引継ぎ補助金の支援対象になります。登録番号や最新の登録状況は公式サイトで確認しておきましょう。
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報酬モデル(着手金有無・成功報酬の透明性)
M&A仲介会社を比較するときは、最低手数料・成功報酬計算式・着手金の有無を事前に明示しているかを確認しましょう。「着手金無料」「完全成功報酬」といった打ち出し方は企業によって異なりますが、料率の計算根拠を明示している企業はガバナンス意識が高い企業と見てよいでしょう。
M&A仲介業界のランキング上位企業に転職するには
M&A仲介業界のランキング上位企業(日本M&Aセンター・M&Aキャピタル・ストライク等)への転職は競争率が高く、業界未経験からの入社でも成立するルートと、経験者向けルートで求められるスキルが異なります。未経験からの転職全体のフローや必要スキルはM&A業界の未経験転職ガイドも参考にしてください。
未経験からランキング上位企業に入るには
大手仲介各社では、無形商材の法人営業経験者や、証券・保険・不動産の金融営業経験者を未経験として中途採用するケースも一般的です。M&A総合研究所・M&Aキャピタルパートナーズなどは「未経験歓迎」のアドバイザー求人を公開しており、書類〜複数面接では営業力・コミュニケーション能力・論理的思考力が重点的な評価対象です。事前に財務・会計の基礎知識を固めることが、選考通過率を高める準備になります。
経験者が評価される要素
金融・コンサル出身者は財務DDスキル・バリュエーション経験・クライアントとの折衝経験が評価対象です。公認会計士・税理士・弁護士は専門職トラック(コーポレートアドバイザー)で採用され、有報ベースで1,200万円〜の年収レンジが期待できる層です。ケーススタディ面接や財務モデリングテストを実施する企業もあるため、実務演習による準備が必要です。
エージェントを活用した選考対策
転職エージェントを使う場合は、各社の選考フロー・評価基準・報酬交渉のポイントを理解している担当者を選ぶことが効果的です。業界専門のエージェントは非公開求人への接続や、各社のカルチャーフィットの見極めに長けています。書類準備から年収交渉まで並走できるパートナーを選ぶことが転職成功の鍵になります。
M&A仲介業界の選考対策と相談準備
選考前には、業界特有の知識・営業スタイル・報酬モデルを理解したうえで準備に入る必要があります。事業承継や企業バリュエーションの基礎知識、長期案件を支える精神的タフネスが求められる業界だからこそ、選考前から業界研究を深め、具体的な志望理由を言語化しておくことが重要です。
面接では、候補者の営業実績だけでなく、経営者と向き合う姿勢、案件化までの粘り強さ、入社後の報酬条件への理解まで見られます。応募前に志望企業ごとの評価軸と報酬制度を整理し、書類・面接・条件確認を一貫したストーリーで準備しておくことが重要です。
書類選考から模擬面接・年収交渉まで、M&A仲介各社の選考フローに沿った具体的なサポートを提供しています。各社の評価ポイント・非公開求人情報・報酬交渉の相場感はエージェント経由でのみ入手できる情報も多く、単独応募より有利な条件を引き出せるケースが少なくありません。
M&A仲介業界の上位企業への転職で成功するポイント
ランキング上位のM&A仲介企業への転職を成功させるには、企業選び・選考対策・エージェント活用の3軸をバランスよく進めることが重要です。
転職成功のポイント
① キャリア志向に合った企業を選ぶ
年収最大化・安定成長・スタートアップ環境・専門特化など、自分の優先軸を明確にしてから企業を絞り込みましょう。ランキング1位が必ずしも自分にとってのベスト企業ではありません。本記事の6指標(売上高・年収・成長率・従業員数・離職率・専門領域)を軸に、複数社を比較検討することが第一歩です。
② 選考対策:業界知識と事例研究
M&A仲介の選考では、「なぜM&Aか」「なぜこの会社か」という志望動機の深掘りと、財務・税務の基礎知識の確認が重点的に行われます。ケーススタディ面接(事業会社のバリュエーション演習等)を課す企業もあるため、公認会計士試験の入門テキストや日本CFO協会の資料を活用した事前学習が有効です。
③ 転職エージェントを活用する
M&A仲介各社との深いリレーションを持つエージェントは、非公開求人への接続・各社の評価基準・年収交渉の相場感を把握している点が強みです。単独応募に比べて書類通過率が高まるケースが多く、入社後の定着サポートまで一気通貫で支援するエージェントを選ぶことが長期的なキャリア形成につながります。
M&A仲介業界の企業選びに迷ったら
M&A仲介業界は高年収・高成長の魅力がある一方、業界内でも企業によって報酬モデル・仕事内容・組織文化が大きく異なります。本記事のランキングと6指標を参考に、自分のキャリア志向に合った企業を選ぶことが転職成功への近道です。詳しい年収データや各社の選考情報は、以下の個社別記事もご覧ください。
M&A仲介業界への転職を具体的に検討している方は、業界専門の転職エージェントへの相談が一番の近道です。業界各社の選考対策から年収交渉まで、一気通貫でサポート可能です。
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