SIer主要12社の平均年間給与は、2026年の最新開示で659万〜1,333万円です。首位は野村総合研究所(NRI)で、オービック、電通総研が続きます。転職先を比べるときは、順位に加えて開示対象の会社・年度・募集職務をそろえてください。
ランキングは、2026年7月13日時点で最新の有価証券報告書を確認できる上場12社を対象にしました。2025年9月26日に上場廃止したNTTデータグループは、最新公開値が2025年3月期の持株会社単体値であるため、同順位に混ぜず参考枠で示します。
掲載値は提出会社単体の平均年間給与です。富士通、日立製作所、NECはSI部門だけの数字ではなく、各社本体の全社平均。平均値から個別求人の提示額は逆算できないため、職種別レンジと等級は各社の募集要項で確認します。

監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
日髙 大志 | HIDAKA Taishi
筑波大学大学院を卒業後、日本工営(開発コンサルティング会社)に新卒入社。官公庁・建設・不動産・総合商社セクターでの国際開発プロジェクトにコンサルタントとして従事。その後、KPMGコンサルティング株式会社に参画し、DXコンサルタントとして、官公庁・不動産セクターでのDX推進に携わる。
コンサルタントとしてキャリアを歩む中で、優秀な人材がポテンシャルを最大限発揮して活躍することが企業の成長へ直結することを実感し、ヘッドハンターとしてリメディに参画。コンサルティングファーム、M&A、不動産・建設業界を中心にハイキャリア層の採用・転職支援を実施。
本記事のポイント:SIer業界の年収ランキング
2026年のSIer最新開示を同じ基準で並べると、NRIが1,333万円で首位です。SIer上位ではオービック1,129万円、電通総研1,125万円が続き、富士通は1,012万円と1,000万円台に入りました。SIer参考企業であるNTTデータグループの923万円は、2025年3月期の持株会社単体値です。SIer現上場12社とは条件が異なるため、順位外の参考値にしました。
| 順位 | 企業名 | 平均年間給与 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 開示期・比較上の注意 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 野村総合研究所(NRI) | 1,333万円 | 39.7歳 | 13.7年 | 2026年3月期・提出会社 |
| 2 | オービック | 1,129万円 | 35.8歳 | 12.9年 | 2026年3月期・提出会社 |
| 3 | 電通総研 | 1,125万円 | 39.9歳 | 10.7年 | 2025年12月期・提出会社 |
| 4 | 大塚商会 | 1,028万円 | 42.0歳 | 17.6年 | 2025年12月期・提出会社 |
| 5 | 富士通 | 1,012万円 | 42.7歳 | 17.6年 | 2026年3月期・本体全社平均 |
| 6 | 日立製作所 | 995万円 | 42.2歳 | 18.1年 | 2026年3月期・本体全社平均 |
| 7 | NEC | 994万円 | 43.1歳 | 17.3年 | 2026年3月期・本体全社平均 |
| 8 | 日鉄ソリューションズ | 936万円 | 39.8歳 | 12.6年 | 2026年3月期・提出会社 |
| 9 | BIPROGY | 885万円 | 46.3歳 | 20.4年 | 2026年3月期・提出会社 |
| 10 | TIS | 829万円 | 40歳8か月 | 14年5か月 | 2026年3月期・提出会社 |
| 11 | SCSK | 797万円 | 42歳8か月 | 16年8か月 | 2026年3月期・提出会社 |
| 12 | DTS | 659万円 | 39.7歳 | 15.1年 | 2026年3月期・提出会社 |
| 参考* | NTTデータグループ | 923万円 | 39.7歳 | 14.1年 | 2025年3月期・持株会社単体、2025年9月26日上場廃止 |
NTTデータグループは大手SIerを考えるうえで外せない一方、現在の上場企業ランキングには含められません。同社の923万円は2025年3月期の持株会社単体値で、国内事業会社やグループ全体の平均ではないため、12社と同じ順位に置かず参考値として比較します。
一方で、伊藤忠テクノソリューションズは上場廃止後の同一条件による最新値を比較できず、シンプレクス・ホールディングスは持株会社単体の値で比較範囲が異なります。そのため、候補として検討したうえで今回のランキングから外しました。
ランキングは順位と開示対象を分けて読む
SIerの順位を見る前に、提出会社の範囲と開示期をそろえます。NRIと電通総研はコンサルティングやシンクタンク機能を含み、オービックはERPを軸に事業を展開。富士通、日立製作所、NECの数字はSI部門限定ではありません。これらの事業構成は比較材料ですが、平均給与の差の原因を有価証券報告書だけで断定することはできません。
個社記事へ進む前に確認したい比較前提
個社記事を読む前に、提出会社単体の平均か、持株会社の平均か、メーカー本体の全社平均かを分けてください。たとえばNTTデータグループは持株会社単体の平均値であり、国内事業会社の全社員平均ではありません。富士通、日立製作所、NECはメーカー本体の平均値であり、SI部門だけの平均ではありません。この前提を外すと、「高い会社」ではなく「数字を比べやすい会社」だけを見てしまうリスクがあります。
| 比較前提 | 該当しやすい企業 | 読み違えやすい点 | 応募時に確認すること |
|---|---|---|---|
| 提出会社単体 | NRI、電通総研、オービック、大塚商会、TIS、SCSK、DTS | 平均値は本体社員の構成に左右される | 職種、等級、募集ポジションの提示レンジ |
| 持株会社単体 | NTTデータグループ | グループ会社や事業会社の給与感とは一致しない | 募集元が本体かグループ会社か |
| メーカー本体の全社平均 | 富士通、日立製作所、NEC | SI・DX職だけでなく複数部門の平均になる | 配属事業、職種別役割、評価制度 |
| 上場廃止・非上場 | CTC、JSOL、NTTコムウェアなど | 最新の公式平均年収を同条件で比較しにくい | 求人票、親会社資料、職種別提示レンジ |
年収上位企業の事業構成を比べる
SIer各社の公式な事業説明では、NRIはコンサルティングとITソリューション、電通総研はシステムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンク機能を展開しています。オービックは自社開発の基幹業務システムを軸に、提案から導入、運用支援までを手がけます。3社は事業構成が異なるため、同じ職務を募集しているとは限りません。
共通するのは、受託開発だけで括れない事業構成です。ただし、上流比率や自社プロダクトが個人の給与を直接決めるとは限りません。会社平均の理由を推測するより、応募中の求人にある等級、担当範囲、提示レンジとの違いを見たほうが比較条件は明確です。
年収表だけで応募先を決めると、募集職務とのずれを見落とします。会社の事業説明は事業構成を知る資料であり、個別求人の担当工程や選考基準を示すものではありません。募集法人と職務は応募中の求人で確かめるという線引きが必要です。
上流複合型では募集職務の工程を確認する
SIerの上流複合型という分類から、特定企業の募集工程は決まりません。応募中の求人が調査・構想を担当業務に含む場合に限り、業務部門へのヒアリング、論点整理、選択肢の比較など、自分が実際に担った範囲を職務経歴書へ記載できます。求人の担当工程と自身の実績を対応させるための整理です。
プロダクト型は導入後の顧客深耕まで見る
SIerのプロダクト・直販型という分類も、募集職務を一律には示しません。応募中の求人に導入や運用定着が含まれるなら、開発、設定、移行、追加改修、保守改善のうち、自分が担った範囲を切り分けます。導入後の結果まで確認できる場合は、求人職務との共通点を事実で説明できます。
企業群ごとに見る年収の構造
事業構成と開示範囲で4群に分けて比べる
SIer各社は事業構成が異なるため、平均年間給与だけでは仕事内容を比較できません。本記事では、公式の事業説明をもとに上流複合型、プロダクト・直販型、大規模社会インフラ型、業界特化・安定稼働型の4群へ整理しました。これは応募先を比較するための編集上の分類であり、採用評価や給与決定の因果を示すものではありません。
| 企業群 | 主な企業 | 公式情報で確認できる事業上の特徴 | 求人票で照合する職務 |
|---|---|---|---|
| シンクタンク・上流複合型 | NRI、電通総研 | 調査、コンサルティング、SI実装を複合展開 | 構想策定、要件定義、業務設計、実装の担当範囲 |
| プロダクト・直販型 | オービック、大塚商会 | 自社商材、顧客接点、導入後の継続支援 | 営業、導入、開発、保守の役割分担 |
| 大規模社会インフラ型 | 富士通、日立製作所、NEC、NTTデータグループ* | 公共、金融、通信、社会基盤の大規模案件 | 配属事業、PM範囲、品質・移行責任 |
| 業界特化・安定稼働型 | 日鉄ソリューションズ、BIPROGY、TIS、SCSK、DTS | 製造、金融、決済、公共向けのシステム | 担当業界、開発・運用比率、改善提案の範囲 |
各群の違いは、応募先を絞る前の確認表として使えます。業務部門と要件を固めた経験なら構想・要件定義を含む求人、導入後の定着まで担った経験なら導入支援や保守改善を含む求人を探すなど、実績と募集職務の共通部分を先に確認します。
障害対応、リリース統制、既存システム改善の経験は、金融、公共、決済、製造など安定稼働を扱う求人との比較材料です。順位の上下ではなく、どのシステムを、どの責任範囲で維持・改善したかを求人要件と突き合わせます。
平均年収から個人の提示額を逆算しない
SIerの会社平均には職種、年齢、等級、賞与、在籍者構成が混在します。大規模案件や上流工程を担当していても、その事実だけで特定の提示額は決まりません。応募時は平均年収を交渉根拠にせず、求人の提示レンジと自身の担当工程・成果を同じ粒度で比べます。
子記事は「自分の経験の近さ」で読み分ける
SIerの個社記事は、編集部の4分類をたどるために使います。SCSKやTISでは金融・決済や運用改善、日鉄ソリューションズやBIPROGYでは製造・金融・公共、オービックや大塚商会では自社商材と顧客接点、富士通・日立製作所・NECでは本体全体とSI職の開示範囲差を確認できます。
平均年齢と勤続年数から見る違い
平均年齢は給与制度の因果を示さない
SIer比較では、オービックが平均年齢35.8歳で1,129万円、電通総研が39.9歳で1,125万円です。ただし、平均年齢と平均給与の組み合わせだけでは、若手への責任移譲や昇格速度を証明できません。年齢は在籍者構成、給与は提出会社全体の平均として読み、等級制度や職位別レンジは応募中の求人・制度説明と分けて扱います。
勤続年数が長い企業でも中途入社の処遇は別に確認する
SIer比較では、富士通17.6年、日立製作所18.1年、大塚商会17.6年、NEC17.3年、BIPROGY20.4年と、平均勤続年数が17年以上の企業があります。平均値には長期在籍者や管理職層も含まれるため、中途転職では入社時等級、配属部門、評価期間、賞与算定を求人・選考で確認します。
SIer参考企業のNTTデータグループは、平均年齢39.7歳、平均勤続年数14.1年、平均年間給与923万円です。これは2025年3月期の持株会社単体値であり、上場廃止後の現在の募集元や事業会社の処遇を表す数字ではありません。
平均値と提示年収の距離を縮める質問
| 確認項目 | 聞く理由 | 質問例 |
|---|---|---|
| 入社時等級 | 平均年収と個別提示額の距離を確認するため | このポジションでは入社時に想定される等級はどのあたりですか |
| 評価期間 | 初年度賞与や昇給に反映される時期を見るため | 入社初年度の評価はどの期間の成果が対象になりますか |
| 賞与の算定軸 | 会社業績、部門業績、個人評価の重みを見るため | 賞与は個人評価と部門業績のどちらが強く反映されますか |
| 配属確度 | 平均年収と求人内容のずれを避けるため | 内定時点で配属事業や担当顧客はどこまで確定しますか |
従業員規模と比較前提の注意点
SIerの年収比較では、企業規模より先に開示範囲を見ます。富士通、日立製作所、NECはメーカー本体の提出会社平均であり、SI・DX部門だけの平均ではありません。職種や配属事業が違えば、会社平均と求人の提示レンジの距離も変わります。
NTTデータグループは2025年9月26日に上場廃止しました。同社をSIerとして比べる際の923万円は、上場廃止前の最新有価証券報告書にある持株会社単体値で、国内事業会社や海外グループ会社の全社員平均とは一致しません。応募時は募集元の法人名と職務別レンジを確認します。
CTCのように上場廃止後に最新の有価証券報告書が出ていない企業や、持株会社単体の開示値しかない企業を同じ順位へ入れると、数字だけが独り歩きします。こうした企業はランキング外とし、個別記事や求人票の対象法人と提示レンジで比べます。
メーカー系はSI部門だけの数字ではない
富士通、日立製作所、NECは、SIerとして比較されることが多い一方で、開示される平均年収は提出会社全体の数字です。研究開発、営業、管理部門、製造・プロダクト関連部門なども含まれるため、DX職やITコンサル職だけの給与を直接表しているわけではありません。応募時には、部門別のミッション、職種別の期待役割、入社時等級を見たうえで、平均年収は「会社全体の水準」として参照します。
非上場・上場廃止企業は求人票のレンジを優先する
CTC、JSOL、NTTコムウェアのように、読者が比較したい大手SIerでも、最新の有価証券報告書で単体平均年収を確認しにくい企業があります。こうした企業はランキングから外すだけで終わらせず、求人票の想定年収、親会社・グループ情報、職種別の責任範囲で見る必要があります。ランキング表にないから低年収という意味ではありません。
年収帯で読むSIer業界の地形
| 平均年間給与帯 | 主な企業 | 開示値を読む際の注意 | 求人票で確認する項目 |
|---|---|---|---|
| 1,100万円以上 | NRI、オービック、電通総研 | 提出会社の事業構成が異なる | 募集職務、担当工程、等級、提示レンジ |
| 1,000万〜1,099万円 | 大塚商会、富士通 | 富士通は本体全社平均 | 配属事業、職種別役割、賞与前提 |
| 900万〜999万円 | 日立製作所、NEC、日鉄ソリューションズ | メーカー本体平均とSIer単体が混在 | 募集法人、担当顧客、PM・品質責任 |
| 800万〜899万円 | BIPROGY、TIS | 会社平均は個別職種の提示額ではない | 職種別レンジ、担当業界、評価制度 |
| 600万〜799万円 | SCSK、DTS | 平均値だけで職務価値を比較しない | 開発・運用範囲、等級、昇給・賞与 |
| 参考:923万円 | NTTデータグループ | 2025年3月期・持株会社単体、上場廃止済み | 現在の募集法人と職務別レンジ |
SIerで1,100万円以上の3社でも事業と募集職務は異なります。NRI、オービック、電通総研の会社平均を同じ採用要件とみなさず、各求人の担当工程と提示レンジを確認してください。
900万円台には、メーカー本体の全社平均とSIer単体の平均が混在します。応募職務が要件定義、品質保証、運用移行のどこまでを含むかを確認し、自身が実際に負った責任範囲だけを職務経歴書へ記載します。
SIerの800万円台以下を「難易度が低い」と読むこともできません。TIS、SCSK、DTSは担当業界や職務が異なり、平均値には在籍者構成も影響します。運用保守や障害対応の経験は、募集要項に同じ責任があるかを照合して判断します。
1,100万円以上の3社は事業と職務を分ける
SIerのNRI、オービック、電通総研は平均年間給与が1,100万円以上ですが、これだけで共通の選考基準は導けません。シンクタンク・コンサルティング、ERP直販、SIとコンサルティングの複合という各社の事業差を押さえ、応募中の求人要件と自身の実績に対応関係を作るのが先です。
900万円台は開示範囲が混在する
SIer比較では、日立製作所とNECがメーカー本体の全社平均、日鉄ソリューションズが提出会社単体の平均です。参考枠のNTTデータグループは2025年3月期の持株会社単体値。SIerの同じ900万円台でも比較対象が異なるため、求人の法人名、職種、等級、提示レンジをそろえることが比較の前提です。
SIer経験と個社情報を応募準備へ落とし込む
SIerの職務経歴書では、技術名だけでなく実際の担当範囲を記します。「Javaで開発」だけで終えず、対象業務、担当工程、関係者、品質・納期上の責任、確認できる成果へ分けた記録が、求人要件との比較材料です。
導入支援の経験なら、導入前の要件整理、設定・移行、利用定着、追加改修のどこを担ったかを記載します。業務指標の改善を述べる場合は測定方法と自分の寄与も添え、未確認の成果や企業側の評価は付け足せません。
大規模案件の経験は、関係者数、対象部門、移行範囲、品質管理、障害時の影響を事実で示します。「大規模に耐えられる」という自己評価より、担った責任と確認可能な結果の組み合わせが適切です。
経験の言い換えは「工程」から「責任」へ移す
SIer経験は「基本設計を担当」に加えて、「顧客の業務部門と要件の優先順位を整理した」「リリース判定用の品質指標を管理した」「運用部門向けの障害対応フローを作った」など、実施内容を書きます。工程名を責任範囲と成果で補うと、求人票との照合が容易です。
企業群別に強調する成果を変える
| 比較する企業群 | 工程名 | 事実で補う項目 |
|---|---|---|
| 上流複合型 | 要件定義 | 話した相手、整理した課題、提示した選択肢 |
| プロダクト・直販型 | 導入支援 | 設定・移行・定着の担当範囲、確認できる改善結果 |
| 大規模社会インフラ型 | プロジェクト管理 | 関係部門、ベンダー数、品質・納期・移行の責任範囲 |
| 業界特化・安定稼働型 | 保守運用 | 障害件数、対応時間、標準化した手順、改善前後の差 |
上流経験は「誰の意思決定を支えたか」まで書く
SIerの上流経験は「要件定義」「顧客折衝」だけで終えず、情報システム部門、業務部門、経営層の誰と、何を決めたのかを書きます。応募中の求人が同じ関係者や工程を含む場合に限り、その実績を共通点として示せる範囲です。
運用改善は測定できる結果を添える
運用保守や障害対応は、障害件数、対応時間、標準化した手順、改善前後の差を確認できる範囲で記載します。SCSK、TIS、DTS、BIPROGYへの応募可否を会社名だけで推測せず、応募中の求人に運用改善や安定稼働が含まれるかを見極めます。
個社記事を読む順番
SIerの個社記事は年収順位ではなく、事業構成の違いが見える組み合わせで読むと便利です。NRIと電通総研、参考企業のNTTデータグループを並べれば、会社平均の開示範囲と事業領域を分けた比較ができます。
プロダクト・直販型はオービックと大塚商会、メーカー本体とSIer単体の開示範囲差は富士通、日立製作所、NEC、日鉄ソリューションズで確認します。記事を読む順番は編集上の比較案であり、個人の通過可能性を示すものではありません。
BIPROGY、TIS、SCSK、DTSは、金融・決済・公共などの事業領域や開示範囲を比べる組み合わせです。個社記事の最新値と対象法人でランキング表の条件を補い、募集職務は応募中の求人で調べます。
上流複合型はNRI・電通総研から確認する
NRIと電通総研の記事では、シンクタンク、コンサルティング、SIの組み合わせと、提出会社単体の平均値が比較できます。NTTデータグループは上場廃止済みの参考企業であり、持株会社単体値と現在の募集法人は別の情報です。
プロダクト・直販型はオービック・大塚商会を比べる
オービックと大塚商会は事業構成が異なるため、個社記事は会社平均の対象を知る材料に限ります。営業、導入、開発、保守のどこを募集しているかは、応募中の求人に記載された職務と自身の担当工程を照らし合わせて判断します。
メーカー本体とSIer単体の開示範囲を比較する
富士通、日立製作所、NECの平均値はメーカー本体全体、日鉄ソリューションズは提出会社単体です。会社平均をSI職の給与とみなさず、どの法人・事業・職種の求人かをそろえて比較します。
SIer業界の転職難易度と選考で確認したい質問
SIerの面接では、求人票に書かれている技術要件だけでなく、入社後にどの責任を負うのかを確認したいところです。「このポジションは新規導入と既存改善のどちらが中心ですか」「顧客折衝は要件定義から入りますか、それとも開発以降が中心ですか」と聞くと、自分の経験との近さが見えます。
入社時等級と評価指標も確認項目です。「初年度はどの成果が評価対象ですか」「賞与は個人、部門、会社のどの指標を使いますか」「PMは売上と品質のどこまでを担当しますか」と聞けば、会社平均と応募職務の条件差を比較できます。
持株会社やメーカー系大手へ応募する場合は、募集元と配属組織も比較項目です。本体、事業会社、グループ会社の条件が同一とは限らず、平均年収の数字だけでは入社後の職務や処遇を判断できません。
面接で聞くべきことは企業群ごとに変える
SIerの企業群ごとに質問の焦点を変えます。上流複合型は顧客へ入る工程、プロダクト・直販型は営業・導入・開発・保守の分担、社会インフラ型は担当顧客と品質責任、業界特化型は保守運用と新規開発の比率です。質問への回答を求人票と照合すれば、平均年収と実際の仕事内容を混同せずに済みます。
入社後の評価指標を聞く
評価指標は会社・職務ごとに異なるため、売上、利益、品質、顧客満足、プロジェクト完遂、追加提案のどれを使うかを確認します。回答は昇給の保証ではなく、応募職務の責任を理解する材料です。
配属と募集元を確認する
NTTデータグループやメーカー系大手では、同じ会社名でも配属先によって職務が大きく変わります。内定時点で配属がどこまで確定するのか、グループ会社採用なのか、本体採用なのか、転籍や異動の可能性があるのかまで確認してください。
SIerと隣接領域の求人を比べる軸
SIer経験者が比較候補に置く職務には、ITコンサルティング、事業会社IT、プロダクト企業、金融ITがあります。ただし、経験が自動的に転用できるわけではありません。各求人の必須経験と担当業務を読み、SIerで実際に担った工程との重なりを確認します。
構想策定を含む求人、導入・定着を含む求人、大規模PMを含む求人では、照合する実績が異なります。本記事の企業群は事業内容を比較する入口として使い、隣接職種への適合は応募先の募集要項で判断します。
隣接領域へ広げるときも、年収だけで候補を広げると判断が粗くなりがちです。自分が持つ強みを、顧客接点、案件規模、品質責任、業務知識、収益改善のどれとして売るのかを決めてから求人を見ると、SIer内に残るか別領域へ出るかを比べやすいでしょう。
ITコンサルへ広げる場合
SIerから見るITコンサルの求人が課題整理、構想策定、業務改革、ロードマップ、PMOを要件に含む場合は、同じ工程の実績を記載します。開発経験を一律に弱く扱わず、募集職務が実装まで含むかも確認してください。
事業会社ITへ広げる場合
SIerから事業会社ITへ移る際の確認対象は、社内業務、予算、ベンダー管理、システム企画など求人に記載された職務範囲です。SIer側で顧客の意思決定プロセスに関わった事実があれば担当範囲を記載できますが、複数顧客の経験だけで採用適合は断定できません。
プロダクト企業へ行くなら顧客課題の翻訳力を見せる
プロダクト企業の求人が機能改善、導入支援、カスタマーサクセスを含むなら、顧客課題を仕様や運用へ落とした経験を照合します。オービックや大塚商会との事業上の類似だけでは、SaaS職への転職可能性を判断できません。
企業別に見る応募戦略
| 事業構成の比較例 | 応募中の求人で確認する論点 | 自身の実績として棚卸しする項目 |
|---|---|---|
| NRI、電通総研 | 募集職務の担当工程、配属部門 | 課題整理、要件定義、業務設計、実装の担当範囲 |
| オービック、大塚商会 | 募集職務が担う営業・導入・開発・保守の範囲 | 導入支援、運用定着、改善、顧客対応の実績 |
| 富士通、日立製作所、NEC、NTTデータグループ* | 募集法人、配属事業、等級、PM・品質責任 | 案件規模、関係者、品質・移行管理の実績 |
| 日鉄ソリューションズ、BIPROGY、TIS、SCSK、DTS | 担当業界、開発・運用範囲、顧客折衝 | 業務知識、安定稼働、障害対応、改善の実績 |
SIerの表は各社共通の選考基準ではなく、応募前の確認リストです。公式求人の要件と自身の実績が一致する箇所を確認し、年収順位だけで応募順を決めないようにします。
応募順は求人要件との一致で決める
応募順は、年収順位ではなく必須経験、担当工程、勤務地、提示レンジなどの一致度で決めます。特定企業を「通過しやすい」と推測せず、応募条件を満たす根拠を求人ごとに整理します。
年収交渉は平均年収ではなく職務価値で行う
会社平均と個別の提示額は別の数字です。オファーを確認するときは、募集職務で担う役割、顧客責任、プロジェクト管理、業務知識など、自身が事実で説明できる項目と、提示された等級・報酬条件を照合します。
SIer業界の求人票で見るべき項目
SIer求人の比較では、職種名よりも担当顧客、担当システム、工程と成果責任が中心です。同じPMという表記でも、自社プロダクト導入、公共インフラ、大企業基幹システム、金融決済基盤では担当範囲が異なります。
会社平均の高さだけでは、入社後の責任や個別提示額は分かりません。求人票では技術名に加え、担当顧客、対象システム、担当工程、期待役割、等級、提示レンジを確認します。
条件面では、入社時等級、賞与算定、評価期間、配属先の決まり方を並べます。SIerの平均年収が900万円を超える企業でも、職務・等級・初年度評価の前提が違えば、個別提示額は一致しません。
求人票の技術名だけで判断しない
Java、クラウド、ERP、PM、PMOといった技術名や職種名だけでは、担当範囲を判断できません。顧客、対象業務、障害時の影響、売上・品質責任を確認します。同じPMでも求人に記載された責任範囲は異なるため、職種名だけの比較では条件がそろいません。
SIer求人票の確認項目
| 求人票の項目 | 確認する内容 | 比較の目的 |
|---|---|---|
| 担当顧客 | 公共、金融、製造、流通、通信、グループ内顧客など | 自身の業界知識と担当経験を照合する |
| 担当工程 | 構想、要件定義、設計、開発、運用、改善提案 | 自身が担った工程との重なりを見る |
| システムの性質 | 基幹、決済、公共、ERP、データ基盤、業務アプリなど | 品質・移行・障害対応の責任範囲を知る |
| 評価指標 | 売上、利益、品質、顧客満足、稼働率、追加提案 | 昇給・賞与の算定対象を確認する |
| 配属と異動 | 事業部、グループ会社、勤務地、顧客常駐の有無 | 会社平均と応募条件の開示範囲差を確認する |
SIer業界の職種別・年代別年収は公開情報だけで比較できる?
SIer各社の有価証券報告書から比較できるのは提出会社の平均年間給与です。職種別・役職別・年代別の年収分布は非開示であり、平均年齢から年代別年収を逆算したり、会社平均をPMやエンジニアの相場へ置き換えたりはできません。
職種別年収は応募中の求人単位で比べる
| 職種の例 | 有価証券報告書での公開状況 | 求人で確認する項目 |
|---|---|---|
| システムエンジニア | 職種別平均は非開示 | 担当工程、技術領域、等級、提示レンジ |
| プロジェクトマネージャー | 役職別平均は非開示 | 案件規模、品質・収支責任、提示レンジ |
| ITコンサルタント | 職種別平均は非開示 | 構想・業務改革・実装の担当範囲 |
| ITアーキテクト | 職種別平均は非開示 | 設計責任、対象基盤、専門要件、等級 |
| 営業・アカウント担当 | 職種別平均は非開示 | 顧客範囲、提案責任、評価指標、提示レンジ |
年代別年収は平均年齢から推定しない
| 年代 | 本調査で確認できた年収 | 比較方法 |
|---|---|---|
| 20代 | 年代別平均は非開示 | 応募可能な求人の等級・提示レンジを見る |
| 30代 | 年代別平均は非開示 | 年齢ではなく担当職務と入社時等級を比べる |
| 40代 | 年代別平均は非開示 | 管理・専門職の責任範囲と報酬条件を読む |
| 50代 | 年代別平均は非開示 | 募集対象、役割、雇用区分を求人単位で確かめる |
他業界との年収比較は母集団をそろえる
SIerをITコンサルティング、事業会社IT、プロダクト企業など隣接領域と比べる際も、企業名だけでは開示対象がそろいません。提出会社か持株会社か、平均か求人レンジか、対象年度はいつかを合わせない比較表は、順位を誤読させます。本記事はSIer候補12社だけを同じ手順で検証したため、他業界の未検証値は載せていません。
SIer業界の年収・将来性に関するよくある質問
SIer業界の将来性、安定性、未経験転職、年収アップは、会社平均だけでは答えが出ません。公的な需要データと、各求人の職務・要件・提示レンジを分けて確認します。
SIer業界の平均年収はいくら?
SIer主要12社の表示額を単純平均すると約977万円、中央値は約995万円です。ただし、これは本ランキングの12社だけを対象にした編集部計算で、従業員数による加重もしていません。SIer全社を表す業界平均ではないため、659万〜1,333万円という会社差と開示対象を併せて読んでください。
SIerの職種別・役職別年収は?
SIer各社の有価証券報告書が開示する給与情報は、提出会社の平均年間給与です。システムエンジニア、PM、ITコンサルタント、アーキテクト、営業などの職種別・役職別平均は示していません。会社平均を職種別レンジへ変換せず、応募中の求人にある職務・等級・提示レンジを比較するのが実務的です。
SIerの年代別年収は?
SIerの一次資料からは20代、30代、40代、50代の年代別年収を確認できません。平均年齢は在籍者構成を示す値であり、年代ごとの給与表ではないからです。年代を起点に推定せず、求人の必須経験、入社時等級、役割、提示レンジで比べます。
ITコンサルや事業会社ITより年収は高い?
本記事の一次調査はSIer候補12社に範囲を限定しました。ITコンサルティング、事業会社IT、プロダクト企業は同じ母集団・年度・開示単位で検証していないため、SIerのほうが高いとは断定できません。隣接領域を比べるなら、提出会社平均と求人レンジを混ぜず、同じ職務・責任・年度でそろえる必要があります。
SIer業界の将来性はある?
SIerを含むIT人材について、経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年4月公表)は2030年の不足を最大約79万人、中位シナリオで約45万人と試算しています。SIerの市場背景として参照したIPA「DX動向2024」では、DXに取り組む日本企業の割合が2021年度55.8%から2023年度73.7%へ増えました。ただし、この需要データから特定企業の昇給や採用は予測できません。個社は事業方針、受注・契約情報、募集職務を公式資料で確認します。
SIerは安定して働ける業界?
SIerランキングの12社は2026年7月13日時点の上場企業です。NTTデータグループは2025年9月26日に上場廃止したため参考枠に分けました。上場状況や会社平均だけで雇用の安定性は判断できません。契約・受注、事業ポートフォリオ、人員方針など、各社が公式に開示する情報を確認します。
未経験からSIerに転職できる?
SIerへの未経験応募の可否は求人ごとに異なります。「未経験可」「実務経験○年以上」などの必須条件を公式求人で確認し、技術研修の有無、担当工程、提示レンジも併せて比較してください。会社平均から未経験者の初年度年収や将来の伸び方を予測することはできません。
SIerでキャリアアップして年収を上げるには?
SIerでの年収アップは会社平均ではなく、応募可能な求人の提示レンジで比べます。等級を上げる社内制度、PM・アーキテクトなど役割の変更、専門領域の深掘り、転職のいずれを選ぶ場合も、必須経験と報酬条件を公式情報で確認してください。特定の経験が昇給を保証するとは限りません。
SIerで年収が高い・低い理由は?
1. 会社ごとに事業構成が違う
NRIのようにコンサルティングを含む会社、オービックのように自社商材を扱う会社、メーカー本体などが同じ比較表に並びます。ただし、事業構成と平均年間給与の因果は有価証券報告書だけでは証明できません。
2. 開示する会社の範囲が違う
提出会社単体、メーカー本体全体、持株会社単体では、平均に含まれる社員の構成が異なります。SI職だけの給与ではないため、開示対象の差を個人の市場価値の差へ読み替えることはできません。
3. 個人の提示額は職務と等級で決まる
会社平均には職種、年齢、等級、賞与、在籍者構成が混在します。個人の条件を知るには、募集法人、担当職務、入社時等級、提示レンジを求人・オファー単位で確かめます。
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SIer業界の年収比較まとめ
2026年のSIer上場12社ランキングはNRIが1,333万円で首位、オービック1,129万円、電通総研1,125万円が続きます。SIer参考企業であるNTTデータグループの923万円は2025年3月期の値で、上場12社の順位には含めません。
企業群は、事業構成と開示範囲を比較する編集上の区分です。会社名だけで自分への適性や選考結果を推測せず、応募中の公式求人にある募集法人、職務、等級、提示レンジを確認します。
平均年間給与で候補を広げた後は、担当領域、顧客、工程、責任、報酬条件を同じ順序でそろえると、比較の前提が明確になります。

