横浜国立大学を卒業後、キーエンスに新卒入社。法人営業担当として、大小様々な企業に対する法人営業を経験。名古屋にて営業から営業戦略立案、業務改善や育成業務に携わる。入社2年目上期には最年少でクォーター売上全国1位、半期2位を成し遂げ、最高評価を獲得。入社後最短で育成担当にも抜擢され、課のメンバーのマネジメントにも関与。現在は、当社にてM&Aアドバイザリーファーム、戦略・総合コンサルティングファーム、メガベンチャー企業に特化した転職サポートを行い、業界トップクラスの支援実績を誇る。趣味はゴルフで学生時代16年間野球に没頭。
20代の平均年収は、2025年分の国税庁調査で20~24歳が280.2万円、25~29歳が425.0万円です。いずれも1年を通じて勤務した民間の給与所得者の平均で、給料・手当・賞与を含む額面の年間給与を表します。
自分の給与と比べるときは、年齢に加えて「賞与込みの年収」「残業代を除いた月額」「控除後の手取り」をそろえましょう。平均年収だけでは、同年代の中央値や実際の手取り額までは分かりません。
本記事のポイント
20代の平均年収はいくら?
国税庁「令和7年分民間給与実態統計調査」の第10表では、20~24歳の平均年間給与は280.2万円、25~29歳は425.0万円です。税金や社会保険料を差し引く前の額で、正社員だけに限定した平均ではありません。
出所:国税庁・第10表「その3 平均給与」。事業所規模「合計」、男女「計」、1年を通じて勤務した給与所得者の値。
月給はいくらから高いといえる?
20代の月給を平均と比べるなら、20~24歳は24万2,800円、25~29歳は27万9,400円を上回る額が目安です。これは厚生労働省の2025年6月の所定内給与額の平均で、「高収入」と認定する一律の基準ではありません。
対象は短時間労働者を除く「一般労働者」で、金額は税金などの控除前です。基本給だけの平均でも、残業代や賞与を含む平均年収の月割り額でもないため、給与明細や求人票の内訳を合わせて比べてください。
20代の年収の中央値はいくら?
本記事の平均年収の出所である国税庁の2025年分第10表には、20代の年収中央値は掲載されていません。中央値は年収を小さい順に並べたときの中央の値で、平均年収から計算できるものではありません。
平均は給与総額を人数で割った値、中央値は分布の中央、最頻値は最も多く現れる値です。「中央値=最も多い人が受け取る年収」とは限りません。
20代の平均年収から手取りは分かる?
国税庁の2025年分第10表は額面の平均年間給与を示しており、20代の平均手取り額は示していません。実際の手取りは給与から税金や社会保険料などを差し引いた額なので、額面の平均に一律の割合を掛けても、観測された平均手取りにはなりません。
生活費や貯蓄の計画には、ご自身の給与明細にある差引支給額を使いましょう。転職後の手取りを考える場合も、提示された給与の内訳と控除条件を勤務先に確かめる必要があります。
同年代の平均を知った後は、現在の給与のどの部分を増やしたいかを分けて考えてみてください。基本給、賞与、成果報酬のうち何を重視するかで、転職先に確かめたい条件も変わります。
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20代前半と後半の平均年収はどう違う?
2025年分の平均年間給与は、20代後半の方が前半より高い結果でした。ここでは20代前半を20~24歳、後半を25~29歳として、国税庁の同じ表・同じ集計区分を比較しています。
| 年齢階層 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 20~24歳 | 280.2万円 | 293.8万円 | 265.4万円 |
| 25~29歳 | 425.0万円 | 459.6万円 | 382.7万円 |
この表の対象は、年間を通して給与の支給を受けた民間の給与所得者で、パート・アルバイトなども含みます。給与は給料・手当と賞与の合計で、非課税の通勤手当などは含まれません。複数の勤務先で給与を受け取る人が、勤務先ごとに集計される場合もあります。
対象・給与の定義:国税庁「民間給与実態統計調査の概要・用語の解説・利用上の注意」。
平均年収より高いかは、何と比べればよい?
まずは同じ年齢階層の額面年間給与と比べ、次に雇用形態や職種など、自分に近い条件へ絞りましょう。国税庁の第10表の平均を上回っていても、それだけで同じ職種の中で高い給与だとは判断できません。
ご自身の年間給与と求人の想定年収を比べる場合には、双方が同じ期間の給与か、賞与や成果報酬がどのように含まれるかも確かめてください。月給が高い求人でも、賞与の条件によって年間の比較結果は変わります。
20代の月給・月収は、どの金額と比べる?
残業代を除いた月額を比べるなら、厚生労働省の「所定内給与額」を使えます。2025年の男女計の平均は20~24歳で24万2,800円、25~29歳で27万9,400円です。
| 年齢階層 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 20~24歳 | 24万2,800円 | 24万5,700円 | 23万9,600円 |
| 25~29歳 | 27万9,400円 | 28万8,000円 | 26万8,800円 |
所定内給与額は、6月分として支給された「きまって支給する現金給与額」から、時間外勤務手当や深夜勤務手当などの超過労働給与額を除いた、控除前の金額です。基本給に加えて職務手当や通勤手当などが含まれるため、基本給だけを表の金額と比べると条件がずれます。
この概況は常用労働者10人以上の民営事業所を対象とし、上の表は短時間労働者を除く「一般労働者」の結果です。「一般労働者」は所定労働時間・日数による区分で、正社員と同じ意味ではありません。
出所:厚生労働省「主な用語の定義」、「利用上の注意」、「調査の概要」。
賞与込みの年収を12で割れば、月給の平均になる?
賞与込みの年収を12で割った額は、年間給与を月当たりに均した額で、実際の月給の平均ではありません。国税庁の年間給与と厚生労働省の所定内給与額は、集計対象も含まれる給与の項目も異なります。
「月収」と書かれた求人や資料でも、何を含むかを確かめてください。残業代込みの総支給額、基本給だけの額、控除後の振込額を同じ「月収」として並べず、比べたい内訳をそろえましょう。
企業規模によって20代の月額は違う?
同じ2025年調査の一般労働者・男女計では、両年齢階層とも大企業の所定内給与額が中企業・小企業を上回っています。以下は月額の比較であり、賞与込みの年収や個々の求人の給与を示す表ではありません。
| 企業規模(全常用労働者数) | 20~24歳 | 25~29歳 |
|---|---|---|
| 大企業:1,000人以上 | 25万8,400円 | 30万1,700円 |
| 中企業:100~999人 | 23万7,600円 | 27万600円 |
| 小企業:10~99人 | 22万6,300円 | 25万8,200円 |
規模別の平均に差があっても、「大企業なら自分の給与が高くなる」「小企業なら昇給しにくい」とまでは分かりません。応募先の判断には、その会社で自分が担当する職種・役職の給与条件が必要です。
20代の中央値と手取りを、生活や転職の判断にどう使う?
同年代の給与分布を知りたいときは中央値、生活に使える額を知りたいときはご自身の手取りを確かめましょう。平均・中央値・手取りは、それぞれ答える問いが異なります。
中央値と平均値の違いは?
平均値は全員の年収の合計を人数で割った値で、中央値は小さい順に並べた中央の値です。極端に高い値が加わると平均は影響を受けますが、中央値は順位によって決まるため、同じ変わり方をするとは限りません。
ただし、その性質だけを理由に「20代の中央値は平均より一定額低い」と計算することはできません。国税庁の第10表には年齢階層ごとの給与所得者数・給与総額・平均給与が掲載され、年収の中央値を求めるための個人別の分布は示されていません。
定義の出所:総務省統計局「中心的な傾向を捉える」。年齢別の掲載項目:国税庁・2025年分第10表。
手取りはどう確かめればよい?
給与明細で、支給された額と税金・社会保険料などの控除額を確認し、差引支給額を把握してください。賞与がある場合は賞与の明細も分けて見れば、毎月の生活費に使える額と年間で受け取る額を区別できます。
厚生労働省の手取り試算でも、保険の加入条件や給与の内訳によって結果が変わり、住民税を含まないなどの条件があります。計算結果を使うときは、その試算がご自身の給与額・加入保険・税の条件に対応しているかを先に確かめましょう。
出所:厚生労働省「手取り額の変化について」。同ページの試算は社会保険に加入するパート・アルバイト向けであり、20代全体の平均手取りを示すものではありません。
企業の平均年収は、20代の提示年収と同じ?
企業全体の平均年収は、その会社の20代の平均年収や、転職した自分の提示年収とは異なります。平均年齢が20代の会社でも、平均給与の対象者が20代だけとは限りません。
会社の給与情報を見るときは、誰の給与かと、どの期間の実績かを確認してください。全社員の平均、特定部門の実績、募集職種の初年度想定、目標達成時のモデル年収は、そのまま一つのランキングに並べて比較できる数字ではありません。
| 給与情報 | 比べる前に確かめること |
|---|---|
| 会社の平均年収 | 対象法人・対象従業員・年度。会社全体の平均年収を自分の年代別給与と読み替えない。 |
| 求人の想定年収 | 応募する職種・経験条件、固定給・賞与・成果報酬の内訳。 |
| 社員のモデル年収 | 目標の達成条件、職位、在籍期間など、その例の前提。 |
| 月給の表示 | 基本給・手当・固定残業代の金額と、含まれる時間数。 |
高いモデル年収に関心がある場合こそ、その数字に届く条件と、入社時に決まる給与を分けて見てください。M&A仲介を候補にするなら、成果報酬を含む年間給与と、毎月の固定給の両方を担当者に確認しましょう。
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M&A仲介の給与は、固定給と成果報酬をどう比べる?
M&A仲介の求人を見るときは、初年度の想定年収と成果報酬の条件を分けて確かめてください。以下の公式募集例は、20代社員の平均年収を示すものではありません。
日本M&Aセンター:初年度想定と月給の内訳
日本M&Aセンターの中途採用ページでは、想定初年度年収500~1,200万円、月給に50時間分の時間外手当を含む給与条件が示されています。賞与と上限のないインセンティブの記載もあるため、求人の想定額をそのまま基本給や20代の平均と読み替えないようにしましょう。
出所:日本M&Aセンター中途採用ページ(2026年10月10日参照)。給与は経験・能力・前職給与などを考慮する募集条件です。

M&Aキャピタルパートナーズ・ストライク:給与と仕事内容を別々に確認する
企業紹介を見て応募を考えたら、担当する仕事の内容に加えて、その募集の固定給と成果報酬の算定条件を確かめてください。動画で紹介される社員や案件の例を、自分にも適用される給与条件として受け取らないことが比較の前提です。

M&A総合研究所:在籍年次と給与実績の対象を区別する
入社からの年数ごとの給与例を見る場合は、対象部門と集計期間、どの成果報酬を含むかを確認しましょう。「入社後の年数」と「年齢」は違うため、年次別の実績から20代全体の平均は判断できません。

ブティックス:初年度年収とモデル年収の条件
ブティックスのM&Aコンサルタント募集では、初年度年収500~800万円、月給33万円以上という条件が示されています。月給には60時間分の見做し残業代を含み、年収には在籍条件のある特別賞与を含むため、毎月の基本給だけの金額ではありません。
また、社会人経験1年未満の場合は別の給与条件です。目標達成時の年収例は入社年次だけで決まる給与ではないため、応募する条件と目標の達成条件を分けて見てください。
出所:ブティックス「M&Aコンサルタント」募集要項(2026年10月10日参照)。

成果報酬込みの年収を検討するなら、入社時の固定給と、成果報酬の支給条件を求人ごとに確認しましょう。現在の営業経験が応募条件に合うかも含め、M&A仲介の選択肢を担当者に相談できます。
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コンサルティングの求人は、職種と給与条件をどうそろえる?
コンサルティングの求人を比較する際も、会社の名前だけで給与水準を判断せず、自分が応募する職種と条件をそろえましょう。月給に固定残業代が含まれる場合は、基本給、固定残業代の金額と時間数、超過分の扱いを分けて確認してください。
出所:厚生労働省「固定残業代に関するQ&A」。以下の企業紹介動画は給与統計ではなく、公開時点の企業・仕事紹介です。
戦略コンサルティングの企業紹介から、応募先を検討する
マッキンゼー、ベイン、ボストン・コンサルティング・グループに関心がある場合は、企業紹介を仕事内容の検討に使い、給与は応募する求人の条件で確かめてください。会社全体の印象と、入社時の職位・処遇を分けて見ると、比較したい項目が明確になります。

複数のコンサルティング会社を比べるときの確認点
求人票の役職名が似ていても、比較する前に担当業務と給与の内訳を確かめましょう。例えば、賞与を含む想定年収と月給の固定額を分けて聞けば、年収の上限だけを比べるより、入社後の毎月の収入を考えやすくなります。







現在の給与と求人の想定年収の差を確かめるには、希望する職種、これまで担当した仕事、給与の内訳を伝えると相談しやすくなります。企業紹介を読んだ後に残る応募条件や処遇の疑問を、担当者との面談で具体的に確認してください。
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FASへの転職では、どの仕事の給与かをどう確認する?
FASの企業紹介から応募先を探すときも、対象となる法人・部門と、募集職種の給与を結び付けて確認してください。企業全体やグループ全体の平均を、応募する部門の20代の給与として受け取ることはできません。
以下の動画の企業名・役職・数値は、動画の公開時点の紹介内容です。応募時には最新の募集要項で雇用法人と仕事内容を確かめ、給与の提示条件とは分けてご覧ください。
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ファンドの給与情報は、どの条件で比べる?
ファンドの給与を調べる場合も、職種・職位・支給条件が異なる数字を一つの「20代平均」にまとめて比べないようにしましょう。年間給与の表示に変動報酬を含む場合は、入社時に決まる額と、成果によって変わる額を分けて確かめてください。
PEファンドの経歴紹介を、給与の平均と混同しない
在籍者の経歴を扱う動画は、応募を考えるきっかけとしてご覧ください。紹介される人の経歴や個別例だけから、特定の役職の給与レンジや20代の平均給与が分かるわけではありません。
不動産ファンドの仕事内容と募集条件を確かめる
仕事内容を知った後は、希望する求人の担当業務と給与条件を照らし合わせてください。業界についての説明と、個別の会社・募集職種の提示額を分けて見れば、必要な追加確認が分かります。


20代で年収アップを考えるとき、何を確認する?
同年代の平均との比較で現状を把握したら、次は求人の給与条件と、自分が応募できる仕事内容を確かめましょう。額面の年間給与が増えるのか、毎月の固定給が増えるのかを分けると、転職後の生活費も考えやすくなります。
- 現在の給与:月給の内訳、年間の賞与・成果報酬、給与明細の控除額を確認する。
- 応募先の給与:基本給、固定残業代、賞与の支給条件、成果報酬の算定条件を確認する。
- 応募する仕事:雇用法人、職種、担当業務、入社時の職位と処遇を確認する。
厚生労働省の労働条件の案内でも、賃金の決定・計算・支払方法に加え、就業場所や業務、労働時間などが明示事項になっています。年収の上限だけで応募先を決めず、働く条件も一緒に比べてください。
出所:厚生労働省「採用時の労働条件の明示」、「固定残業代に関するQ&A」。
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20代後半の平均が高いことは、同じ人の給与が年齢とともにこの額まで上がるという意味ではありません。また、男女別の平均だけでは、職種や労働時間などの条件をそろえた給与差や、その原因までは判断できません。
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