M&A業界で圧倒的な成長を遂げる株式会社M&A総研ホールディングス。自社開発による独自のDXシステムと効率的な組織運営により、創業からわずか数年で業界に革新をもたらしている同社の成長の秘訣を探るべく、代表取締役社長の佐上峻作様にインタビューを実施いたしました。
今回は、佐上様の起業家としての原点から、M&A総合研究所設立の経緯、そして新たに立ち上げたクオンツ・コンサルティングの展望まで、幅広くお話を伺いました。
M&A総研ホールディングスの特徴である、エンジニアの視点から構築された一気通貫のDXシステム、合理的かつ一貫性のある組織運営、そしてM&A事業とコンサルティング事業の強力なシナジーなど、同社の魅力を余すところなくご紹介します。
神戸大学卒業後、2013年 マイクロアドに入社。広告システムのアルゴリズム開発等に従事。2015年 Alpaca(現 ㈱スマートメディア)を設立し、代表取締役に就任。2018年10月 M&A総合研究所を設立し、わずか3年9か月で上場を果たす。
千葉大学卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、独立系M&Aアドバイザリー会社のTMAC(現デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)へ転職。上場企業・PEファンドによる国内外のM&Aに従事。その後、リメディを創業。日本証券アナリスト協会検定会員。
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株式会社M&A総研ホールディングス|学生時代〜M&A総合研究所設立まで
本日は、M&A・コンサル業界で飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けているM&A総研ホールディングスの佐上社長にインタビューさせていただきます。
普段はなかなかメディアで見ることのできない佐上社長の人となりや現在の姿、今後の方向性などについて、根掘り葉掘りお伺いできればと思っています。
また最後には、M&A業界やコンサルティング業界のビジネスパーソンにとって、どのようなキャリア選択をすれば良いのか、佐上社長がどのようなことをお考えなのかについてもお聞かせいただければと思っています。
まずは改めて、佐上社長の自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい。M&A総研ホールディングスの佐上です。よろしくお願いいたします。
学生時代から事業をされていたと伺いましたが、どのような経緯で事業を始められて、どのような事業をされていたのでしょうか?
大学3年生の頃に就職活動を始めたのですが、なかなか自分に合うような会社が見つかりませんでした。そこで、それならば自分でやってみようと思い、ビジネスを始めました。
ただ、学生にできるビジネスは限られていると思い、デザインの学校にダブルスクールで通いデザインの勉強をしました。デザイナーとして、自分の手で稼ぐとは言わないまでも、そういった技術を身につければ仕事ができるのではないかと考え、デザインの受託などを請け負っていました。
WEBのデザインなどもされていたのですか?
はい。WEBのデザインや、チラシなど紙媒体のデザインも請け負っていました。
大学3年生で就職活動をしつつ、何か違うと感じながらも、新卒では一般の事業会社に就職されたとのことですが、その経緯について教えていただけますか?
実は、入社時期が少し遅れており、学生時代から始めたビジネスを大学3〜4年まで続けていたため、大学卒業後すぐのタイミングではなく、普通の人より半年〜1年ほど遅れて入社しています。
初めのビジネスはデザインの受託でしたが、稼ぐのが大変だと感じていました。そこで、デザインを依頼する側に入った方が利益を出せるのではないかと考え、通販会社などから依頼を受けていたこともあり、自分で通販を始め、ECサイトの立ち上げなどを行っていました。
なるほどですね。就職活動では、どのような会社を受けていたのでしょうか?
一般的な金融機関やリクルートなどを受けていました。
1社目は、どのような会社に就職されたのですか?
マイクロアドという会社に入社しました。サイバーエージェントのグループ会社で、広告配信のアルゴリズムなどを開発しており、当時としては、かなり最先端を走っていたと思います。
若い間にエンジニアとしての知識を身につけたいと考えていたため、この会社を選びました。
マイクロアド社では、実際にどのような業務を担当されていたのでしょうか?
WEBサイトを閲覧している際に表示されるバナー広告には、多くの広告主が存在し、ユーザーごとにいくらでビット(入札)するかを決めています。そこのアルゴリズムを開発するための”事業開発を行う開発担当者の立ち位置”で業務を行っていました。
ビジネス的にどのようなインパクトがあるのかを考えながら開発を行うという点で、多少なりともビジネスの素地を育てることができたと感じています。
マイクロアド社には、どのくらい在籍されていたのでしょうか?
2年弱です。
その後、1社目の会社を創業されたのですね。その背景について教えてください。
会社で働きながら新しく自分で事業を始めていましたが、その延長線上で、やはり自分で起業したいという思いが強くなったからです。
会社設立時の2014年や2015年頃は、ガラケーからスマートフォンへのシフトが起きた時期です。スマホゲームが流行し、その後メディアが台頭して、紙媒体で見ていた雑誌やメディアをスマートフォンで見るようになりました。
このようなトレンドのシフトを感じ、そのタイミングでメディア事業に参入することで良いサービスを提供できるのではないかと考え、起業しました。
どのようなメディアで、どのような計画で事業を行っていたのでしょうか?
女性向けのメイクやファッションなどの情報発信をするメディアでした。計画として、まずはM&Aで会社を売却することを経験したいと考えていました。
10億円程度の規模感で売却したいと考えていたため、月の営業利益がどのくらい出ていれば良いかを逆算し、利益が出るタイミングのどのくらい前から交渉を始めれば最速で株式価値10億円に辿り着けるかを考え、事業を行っていました。
どのくらいの利益が出ると、10億円で売却できるのですか?
仮に1ヶ月で2000万円の利益が出ていれば、年間で2億4000万円です。利益額の3〜5倍くらいの評価で売却できることが多いため、10億円前後の値段で売却できるのではないかと考えていました。
逆算して計画を立て、実行されたということで、お話だけ伺うと簡単にできるように聞こえてしまいますが、ほとんどの人ができないことだと思います。
仕事の進め方や事業の起こし方、働き方など、その辺りはどのように行っていたのでしょうか?
逆算的な思考は非常に重要だと考えています。
例えば、M&Aのプレイヤーとして、どのくらいの案件を決めたいか、いくら売上を上げたいか、どのくらい給料が欲しいかなどは、ある程度数字で目標を設定できると思います。
その数字を達成するためには、どのようなロジックで事業を進めていけば良いのか、全ての工程を細分化し、実際に自分でやってみることで、数字のズレを修正していくことが重要です。
計画を最初に立てて、それをあまり修正せずに進める人もいると思いますが、私の場合は、計画の軌道修正は状況に応じてローリングさせるようにしていました。
ゴールの目標値があり、そこまでの工程を予測値で見ていたけれど、設定した数字は自分が実行してみると変動するものです。
ローリングさせて、そのタイミングでの最適解を見つけ精度を上げていくということを、継続して実行している形です。
メディア事業においては、どのような点に注目して業務を行っていたのでしょうか?
メディアの事業は非常にシンプルです。
サイトを見てくれる人がPV(ページビュー)となり、PV×広告の単価に応じて収益が決まります。そこから人件費や販管費などのコストを差し引き、利益が残るという単純な仕組みになっています。
どのようなビジネスでも、基本的にはある程度数字で表すことができるため、数字を分析する際に、どこをどのように改善すればどのくらい利益が上がるのかを先んじて計算し、実行していくというモデルで事業を進めていました。
計画通りに実行することが難しい中で、チューニングしながら進めていくと伺いましたが、とはいえ、創業してから1年後に10億円で売却されたというのは本当にすごいことですよね。
そうですね。当時でも、そのような事例はあまり聞いたことがありませんでした。速度としては早かったと思います。
その1年間は、どのような働き方をされていたのでしょうか?
最初の3ヶ月間は、かなりハードワークでした。
非常に多くのPVが集まってきていたため、そのアクセスに耐え得るためのサーバーの構築やシステムの改修、コーディングなどを、全て自分で行っていました。プラスαで経営の部分もあり、様々な業務をこなしていました。
1日十数時間働くこともあったのでしょうか?
はい。M&A総合研究所を始めた頃も合わせると、20代のときは、1日20時間くらい働いていました。
1年後に事業を売却されましたが、そこまで走り切った1年だと、一旦一息つこうとは思わなかったのでしょうか?
売却後は、売却先の親会社とのシナジーなどを考えながら、新しい事業にも取り組んでいました。
どちらかというと、興味があった分野の事業で、様々な経験をさせていただいたため、それはそれで非常に面白かったです。
余暇を楽しみたいと思っていたため、数週間ほど南の島に行ったり、一人旅をしたりしましたが、正直なところ暇でやることがありませんでした。
「20代の頃にお金を持ってリタイアしたい」「お金を稼いで何もしたくない」という人がいると思いますが、そこに達する人は、実際にそうなってみると非常に暇なので絶対にやめておいた方が良いと思います。
そこまで到達できる方は、仕事が好きだからこそだと思います。生き甲斐ややりがいがなくなってしまうのかもしれないですね。
10億円という大金が入ってきて、何に使ったのでしょうか?
買い物に使うこともしましたが、経営者として、様々な価値観や経験に触れておく方が明らかに優位性があると考えていたため、自分の経験や体験にお金を使いました。
また、両親を連れて高級な場所に旅行するなど、親孝行にもお金を使いましたね。
先程申し上げたように、お金を得て自由に暮らしたい人がいますが、「自由という名の不自由を得る」という言葉があるように、自由だけど不自由だと思っています。
この言葉は真理をついていると感じており、世の中的に自由と言われていることは、ある種不自由であり、何かしらの大変なことや縛られていることがある方が、人として普通に生きられるのではないかと思いました。
何か、不自由を感じたエピソードはありますか?
一人旅をして、お金もある状態で、のんびり過ごしていたのですが、周りの人たちはみんな働いているため、「自分は何をしているんだろう」という気持ちになり、むしろマイナスな感情を抱いてしまいました。
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株式会社M&A総研ホールディングス|M&A総合研究所 創業背景
会社を売却後、子会社でも経営者として従事されていたと思いますが、そこで新規事業を行っていたと伺いました。次のM&A総合研究所の創業に関連するようなことはあったのでしょうか?
その頃、他にも会社を経営したり投資したりしていました。また、売却先の会社で事業の売却や会社の買収なども行いました。
その際に、M&Aの仲介会社を利用させていただくケースがあり、効率性の悪さや料金体系の不明瞭さを感じました。
顧客としてサービス改善できるポイントがあるのではないかと考え、それを実現したいという思いで、M&A総合研究所を立ち上げました。
ファイナンシャルアドバイザリーの会社は数十年前から存在しており、M&A総合研究所が設立された2018年当時は、M&Aの仲介会社も上場企業や非上場企業を含め多くあったと思います。
そのような中で、どのような勝算があったのでしょうか?
私は、元々エンジニアだったため、システムを自由に作ることができました。これは今でも弊社の強みになっていますが、DXのシステムなどは、競合他社が作れないレベルにまで達しています。
そのようなシステムを最初から作れるという自信があったため、今いるプレイヤーの働き方が変化し効率性が良くなることで、お客様に提供できるサービスの質が向上するなど、様々な観点で確実にプラスになると思いました。システム開発を始めることによって、社会的にプラスの意味があると考えました。
システムの部分については、おそらく特定の機能が他社には真似できないという話ではなく、あらゆる機能が統合的に一貫して作られているというところがポイントなのだと思います。
しかし、M&Aの実務や経験がない方からすると、具体的にどのようなことができるのか、イメージしづらい部分があるかもしれません。例えば、どのようなことができるのでしょうか?
例えば手紙を送る場合、通常は手で折って住所などを印刷し糊付けして送りますが、弊社のシステムではワンクリックでそれができます。
また、稟議申請についても、1つずつWordでダウンロードしていたら時間がかかるため、書類を自動生成する仕組みを作っています。
その他にも、問い合わせにチャットボットで対応するSaaSのサービスがありますが、そのようなSaaSのサービスも弊社で全て自社開発しています。
稟議はこのシステム、日報は別のシステムというように、システムがバラバラになっているケースが多いと思いますが、弊社のシステムは全て自社開発しているため、一気通貫でシームレスになっています。
このように1つのツール内で統合されているシステムは、他にはないと思います。非常に使いやすく圧倒的に効率が良いです。
お客様にとっても、利便性が向上するというようなメリットがあるのでしょうか?
M&Aのアドバイザーからすると、効率化されて雑務がなくなれば、お客様に向き合う時間が増えます。
営業の仕事はお客様に向き合うことです。そのため、それ以外の雑務や業務は一切しなくて良いと伝えています。
お客様に対して向き合う時間が増えているため、お客様にとって確実にプラスになっていると思います。
M&Aはドライな仕事で、DXを進めても人と人との繋がりが大事だとよく言われますが、まさにその通りだと思っています。
密なコミュニケーションやウェットなコミュニケーションを取るために、無駄な業務を全くやらずに済むようにして、お客様に割ける時間を最大限捻出する、という意味でのDXです。
それは創業のタイミングから思い描かれていたことだと思いますが、大体もう完成に近づいているのでしょうか?
85%ぐらいは完成していると思います。プラスαでできる開発は今も進めており、月に何十件、何百件と開発をしています。
創業から倍々以上のペースで売上や業績を伸ばされていますが、今の姿になるというのは、大体見えていたのでしょうか?
そうですね、ある程度は想定していました。もちろん、上場している以上、計画に基づいた利益を上げなければいけません。
上場している場合は投資家もいるため、計画に対して未達になるのは良くないことです。そこはしっかり達成できるような計画と、それに基づく仕事のやり方や動きをしてきました。
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株式会社M&A総研ホールディングス|創業時の苦難・現在までの成長要因
すごくうまくいったことと、しんどかったことを、それぞれ教えていただけますか?
最初の1〜2年間くらいは、会社の売上は全て私が担当した案件の売上でした。M&Aは成約までに時間がかかる仕事のため、プレイヤーが入社してきてマネタイズするまで、非常に時間がかかりました。
また、そのタイミングでコロナが発生し、大変な時期でした。
1年目の売上は2億円ほどだったと思いますが、それは全て佐上社長の売上ですか?
そうですね。1年目と2年目を合わせると、5〜6億円くらいにはなると思いますが、全て私の売上です。
その売上を使って採用なども進められ、そこからM&A総合研究所としての売上になっていったのですね。
コロナは大きな影響がありましたか?
面談などができなくなり、全ての案件が止まってしまい、厳しい状況でした。
逆に、想定以上にポジティブな部分はありましたか?
事業承継の問題で本当に悩んでいるお客様が多かったり、成長戦略型のM&Aを目指される方が多かったりと、マーケットとして、そのような点ではプラスになったと思います。
コロナの影響でプラスになったわけではないのですが、市場は若干広がったと感じています。成長戦略型のスタートアップや売却される方は、40〜50代など若い方のExitが多いです。
その方たちが売却すると、周りの方も売却するというバイラル効果が起きるため、コロナという不測の事態が起きたことによって、会社の経営を見直すタイミングになり、40〜50代の若手のExitが増えたという印象はあります。
なるほど。そうなると、IT領域に強いというイメージのあるM&A総合研究所様へのご相談も増えたのでしょうか?
そうですね、多くのご相談をいただきました。良かったと思います。
これまで順調に計画通りの成長を遂げていると思いますが、なにか要因を挙げるとしたら、どのようなことが成長の1番のポイントだったのでしょうか?
弊社の仕組みなどに対して、妥協なく合理的な部分だと思います。従業員が効率的に働けて損をせず、メリットがある形で、その分会社としても利益を出すというような仕組みや合理性の担保を継続できた結果だと感じます。
会社の仕組みなどは変わる会社も多いと思いますが、弊社はインセンティブ設計からほぼ何も変わっていません。今後も変えるつもりは全くなく、そのような一貫性も強みになっているかと思います。
システム・仕組みが合理的な組織という意味で、M&A総合研究所様が形容されることが多い印象です。
ご入社される方は、どちらかというと”エモい方”や”パッション溢れる方”など、熱意溢れる方が多いように思いますが、これまでもそういった採用の仕方や人物像を意識されてきたのでしょうか?
そうですね。合理的というのは、弊社の文化や仕組みがインフラとして存在しているものだと考えています。
M&Aのプレイヤーに1番求められることは、相手の気持ちに立って考えられるかというウェットな部分だと思います。そのような部分がありながらも、しっかり考える地頭力なども重要になってくると考えます。
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株式会社M&A総研ホールディングス|クオンツ・コンサルティングの強み
M&A総合研究所様が担うM&A仲介の事業領域から、さらにステップアップし多角化を進めていると思いますが、クオンツ・コンサルティング様の創業の背景と、どのような事業を行っているのか教えていただけますか?
目標は、M&A総研ホールディングスを時価総額数兆円規模の会社にすることです。M&A事業のみならず、様々な領域で展開していきたいという気持ちがあります。
また、レガシーな産業をテクノロジーで変革していくというM&A総合研究所のコンセプトのもと事業を行っています。これはM&A業界に限らず、他の業界でも言えることだと思います。
こうした枠組みを広げるという意味で、コンサルティング会社を創業しました。
コンサルティングファームというと、ITコンサルやDXコンサル、AIソリューションコンサルなど、様々なものがありますが、どちらかというと改善やシステム化といった内容は各ファームも進んでいる印象があります。
佐上社長からご覧になると、まだまだ無駄が多いと感じますか?
当然、今もある会社は素晴らしい会社ばかりだと思いますが、その中でも効率化できる部分はあると思います。
弊社の祖業がM&Aであることにより連動性がとれる点は、他社ファームにはない強みだと思います。連動性という強みは具体的には2つあります。
1つ目は、M&A総合研究所が成約した案件に、クオンツ・コンサルティングのメンバーがPMIで参画するケースです。
2つ目は、クオンツ・コンサルティングがM&Aの戦略コンサルとして参画している企業に対して、M&Aの案件取得の支援ができることです。
通常の戦略コンサルであれば、戦略を練ってM&Aの方法を提案するだけですが、実際に案件を買収しなければ意味がありません。
そこで、M&A総合研究所のメンバーと連携し、案件取得から実行までを支援しています。
クオンツ・コンサルティングのお客様は数兆円規模の非常に大きな会社が多いです。
具体的には、その中の1社のM&A戦略コンサル案件で、12社が参加するコンペを勝ち抜き、10兆円規模の会社のM&A戦略を支援しています。現在は、そこのリストを作成しアプローチするというところで、M&A総合研究所のメンバーと連携して進めています。
通常のM&A仲介会社ではそもそも可能性がないようなクライアントでも、クオンツ・コンサルティングなら獲得できるという強みがあります。
数兆円規模の企業が利用しているコンサルティングファームは、外資系コンサルティングファームや日系でもトップクラスの会社が基本的にはアサインされていると思います。
創業1年ほどのクオンツ・コンサルティング様が受注できた背景には何があるのでしょうか?
M&A総合研究所があることによるシナジー効果です。
先ほどお話したように、M&Aの戦略を練るだけでは意味がなく、実際に案件を買収しなければなりません。戦略を練るだけなら、頭の良い人なら誰でもできます。
そうではなく、そこからさらに踏み込んで案件が買えるというところにバリューがあるため、戦略立案〜案件提供まで一気通貫で提供できる点が魅力的に映ったのではないかと思います。
また、外資系ファームでM&Aの提案をしている人がクオンツ・コンサルティングのメンバーのため、同じ提案内容で、且つ、プラスαでM&Aの案件の組成までできることも強みになっています。
弊社のYouTubeチャンネルでは、株式会社M&A総研ホールディングス 代表取締役社長である 佐上 峻作社長へインタビューを行った動画を投稿しております。株式会社M&A総研ホールディングス様への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
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株式会社M&A総研ホールディングス|M&A総合研究所(M&A仲介事業)との連携
品質+コンサルティングで、システムを作る部分だけではなく、第三者が関わるようなM&Aの実行の部分までできるため、受注に繋がるというイメージですよね。
はい、その通りです。そこにジョインしているM&A総合研究所のメンバーは、非常に面白いと感じているようです。
通常のM&A仲介では扱わない規模の案件や戦略の話も含めて、非常に勉強になり、しっかりとした成果に繋がるため喜んでいます。
10兆円規模の会社にとって、数億円規模のM&Aを実行してもインパクトがないため、戦略上必要なM&Aは最低でも数十〜数百億規模の案件になると思います。そのような案件を、M&A仲介として行っていくような形なのですね。
海外の案件も手掛けているとのことですが、海外案件についても関連する部分はあるのでしょうか?
支援の一環として、「海外の案件を組成してほしい」「取得してきてほしい」というニーズをいただくこともあり、対応しています。
M&A総合研究所の海外事業部のメンバーが、クオンツ・コンサルティングのお客様に対して提案しに行くこともあります。
M&Aのアドバイザーとして仕事をする上で、クオンツ・コンサルティングの方々との協業は多いのでしょうか?
非常に多いかと言われるとそうではないですが、M&Aの戦略に関してはあるようなイメージです。
クオンツ・コンサルティングは総合系のコンサルティングファームのため、M&Aを含めた戦略コンサルや、ITコンサル、DXコンサルなども行っています。そのうちの一部で、M&A総合研究所と連携しています。
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株式会社M&A総研ホールディングス|コンサル×金融の提案が生み出すシナジー
総合コンサルティングファームということで、ファーム間の転職においては、案件の性質で転職先企業を選ぶ方も多いと思いますが、案件の内訳はどのようになっているのでしょうか?
正直な話、現在は戦略コンサル案件の方が多いです。
これは初期フェーズということもあり、クオンツ・コンサルティングという会社を知ってもらう意味で、1番はじめに難しい議題や難題を解決する戦略系の案件を多く受注しているためです。
割合としては、約55%が戦略系の案件で、残りが ITやDXのコンサルです。もちろん、戦略の中にも、ITやDXに関する戦略や、人材育成のテーマなど、様々な案件があります。
跨いでいるものもあるため、完璧な戦略と呼べるものばかりではありませんが、おおよそそのような割合です。
これまでのコンサルティングファームと比較して、ご提案の内容にエッジが効いている部分や、M&Aのエッセンスのようなものはあるでしょうか?
はい、あります。例えば、コンサルティング会社で長く働いていて、戦略コンサルなどに入られ、年間何億円も収益を上げるような方がいると思いますが、これはあくまでも人月単価のモデルです。
M&Aの仲介となると、本当に優秀なプレイヤーは1人で10億円近くの売上を上げます。コンサルだと2億円前後が限界値ですが、優秀さが変わるかというとそうではありません。
その領域ではトップで優秀にもかかわらず収益差が生まれる原因は、ビジネスモデルの差によるものだと思います。
ここは、金融を絡めることにより、多少変えられる部分だと考えています。
例えば、先ほどお話したように、M&Aの戦略コンサルにクオンツ・コンサルティングのメンバーが参画し、案件組成を行い、M&A総合研究所のメンバーがその案件を決めた場合、ある程度の収益を貰っても良いと思います。
そうすることで、人月単価のモデルに加えて収益を得ることができます。このような金融を絡めた提案で人月単価モデルから変えていくということを行っていきたいです。
コンサルは、戦略を変えたりDXで効率化させたりと様々なことをしますが、結論としてKGIは株価を上げることだと思います。
そこを念頭に置いた上で考えなければいけないと思っているため、クオンツ・コンサルティングはそのような提案を積極的に行っています。
例えば、BPRの提案は多くのコンサルティングファームが行っていますが、最近では、BPRの提案を複数社で行うコンペもありました。
クオンツ・コンサルティングは、BPRを提案した上で、株価にどう反映されていくのかというロジックまで考えた提案を行った結果、M&A総合研究所が選ばれました。
これは、弊社が培ってきた金融のノウハウが活きている結果だと思います。
戦略ファーム×投資銀行のような提案になっているのですね。
お話を伺うだけでも、取引先は上場企業であり、取締役級の役職で株価向上をミッションとして掲げている方々に対して提案を行っていることが伝わってきます。
お客様の経営者の方々からは、どのようなお声がございますか?
BPR×金融のテーマなどは、非常にご好評をいただいており、「他のコンサルティングファームからはこのような提案はなかった」というお声をいただいております。
コンサルティングファームは、特に金融の知識ありきではやっていないため、金融の知識の部分で大きな差別化になっていると考えています。
そのような案件には、クオンツ・コンサルティング様に入社すると、早い段階から携わることができるのでしょうか?
はい。もちろん、全ての案件がそうではありませんが、社内で勉強会を開催したり、メンバーのリテラシー向上に取り組んだりはしています。
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株式会社M&A総研ホールディングス|リピート率ほぼ100%の案件状況
現在、クオンツ・コンサルティング様には、どのようなご経歴の方がどのくらい在籍しているのでしょうか?
基本的には、コンサルティングファーム出身者の方が80%近くを占めています。BIG4やその他のコンサルティングファーム出身者が多いイメージです。
それぞれのコンサルティングファームでご経験を積まれた方が多いのですね。
はい。戦略コンサルタントやIT専門の方も在籍しており、幅広くデリバリーできる体制が整っています。
最近は、サイバーセキュリティーに力を入れており、ニーズをいただくことも多いです。そのため、サイバーセキュリティーのチームを新たに立ち上げ、採用を進めています。
経験者が8割となると、サービスのクオリティも高く、お客様にご満足度いただける結果に繋がりそうですね。
そうですね。ほぼ全てのお客様と継続的なお取引をさせていただいており、クオリティ面では高い評価を頂戴していると自負しています。
転職エージェントの仕事をしていると、コンサルティングファームではアベイラブルになってしまい、キャリアアップのために転職したものの上手く仕事ができていないという方に出会うことがあります。
その辺りの稼働状況はいかがでしょうか?
むしろ人手不足の状況です。
多くのご依頼をいただいておりますが、時期を調整して対応させていただいている状況です。
クオンツ・コンサルティング様のファームの作り方として、先ほど仰っていたサイバーセキュリティーのようなテーマに関心や経験のある方を採用し、サービスラインで拡充していくイメージでしょうか?
そうですね。サービスラインでも増やしていきますが、例えばIT経験者で戦略コンサルティングに挑戦したい方などもいます。
弊社はワンプール制を採用しており、特定の領域を極めたい方も、幅広く経験したい方もいるため、一概に「こうだ」とは言い切れません。
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株式会社M&A総研ホールディングス|今後の事業展望・魅力的な成長環境
今後、M&A総合研究所様は業界1位を目指しているかと思いますが、クオンツ・コンサルティング様としては、どのような目標をお持ちでしょうか?
高いクオリティでデリバリーすることが非常に重要だと考えています。
高いクオリティをキープしたまま、日本最大級のコンサルティングファームを目指していきたいです。
M&A仲介のM&A総合研究所様に入社しても、クオンツ・コンサルティング様に入社しても、どちらも業界No.1を目指していくというイメージですね。
そうですね。道のりは険しいですが、頑張りたいと思います。
現在、クオンツ・コンサルティングは約40名の規模です。将来的に数千名規模になった場合、今のタイミングで入社する方は創業メンバーの位置付けになります。
今の状態で入社し、会社とともに成長できる環境は、なかなかないと思います。
M&A総合研究所様の創業当時からお付き合いさせていただいておりますが、お話を伺う中で、クオンツ・コンサルティング様についても、ホールディングスとして若手の優秀なビジネスパーソンを採用し続けていると感じています。
グループ全体のコンセプトとして、佐上社長は、若い優秀な方にとってどのような仕事や環境が良いとお考えでしょうか?
私たちの世代は、無理強いされたり、怒られたり、不合理な環境で仕事をすることが苦手な人が多いと思います。
合理的な環境のもとで、しっかりと成果を出せば納得感のある評価が得られる、という体制が必要です。
そのような体制が敷かれた中で、新しいビジネスに挑戦したり、M&Aのプレイヤーとして活躍したりできる環境を提供することが重要だと考えています。
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株式会社M&A総研ホールディングス|信託型ストックオプション
先日、佐上社長から、非常に魅力的な制度が新たに導入されるというようなお話しを伺いました。詳しく教えていただけますでしょうか?
M&A総合研究所で、信託型のストックオプションの発行を開始しました。これは、元々M&A総合研究所が上場前に発行していたストックオプションとは異なります。
上場企業でよくある有償型ストックオプションは、例えば株価が1000円だった場合、1200円になれば利益が出ますが、800円や400円になったら利益は出ないという仕組みです。
1200円になった場合でも、1200円で売却するための条件が付与されており、会社の業績や株価と連動してしまう形になっています。
M&A総合研究所の信託型ストックオプションは、上場前の非常に低い株価から現在の上昇幅を考えると、数千億円規模の価値があります。
そのうちのパーセンテージを貰える形になっているため、付与された瞬間から確実に勝てる状態です。
負ける可能性はほぼなく、貰った瞬間にプラスになる仕組みになっているため、会社の業績とは連動しておらず、個人の成績に基づいて付与されます。
そのため、通常のストックオプションとは仕組みが全く異なります。
売上目標を達成すれば付与されるという形になっており、実際に2024年9月末に付与が確定した人もいます。
2025年以降に入社する方は、非常に大きなメリットがあると言えます。
通常であれば、非上場企業に入社し、ストックオプションが付与され、IPOを目指して努力するという会社がほとんどだと思います。
上場した後もキャピタルゲインを得られる可能性があるというのは、非常にユニークだと思いました。
現在働いている方も、これから入社する方も、経済的なメリットを得られる可能性があるという制度ですよね。
そうですね。個人の成果に連動する、ある程度の要件はありますが、それを超えたら確実に資産形成に繋がります。
また、非上場企業の場合、上場するかどうかは不確定要素です。仮に100社中1社しか上場しないとすれば、確率はわずか1%です。2億円分のストックオプションを持っていても、期待値は200万円にしかなりません。
しかし、M&A総合研究所の場合は、目標を達成すればほぼ確実に現金化できるため、通常のストックオプションよりも価値が非常に高いと思います。
上場企業でよくあるような有償型ストックオプションも検討しましたが、なぜ、このような制度にしたかというと、頑張ったら自分の評価に合わせてしっかりと報酬が貰える、というような真っ当な仕組みにしたかったからです。
ある種、経営サイドの方が知識があるため、有償型ストックオプションだと言いつつ貰える条件が厳しすぎたり、株価が落ちたら減額していたりという仕組みにはしたくありませんでした。確実にメリットがある形で提供しています。
自分ではコントロールできない株価ではなく、ストックオプションを得られる可能性のある方が、自分の仕事を全うすることで確実にメリットが得られるということですね。
はい。株価が上がれば、さらにプラスになるということです。
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4⃣ 各業界のTop Tier経験者(キーエンス、外資コンサルなど)が徹底的にキャリアコンサルティング
〜転職意思が固まる前の情報収集も大歓迎〜
株式会社M&A総研ホールディングス|幅広く提供されるキャリアパス・教育体制
経済的な制度設計などもきちんと整備されていて、M&A総研ホールディングス様という大きなグループとして経営されている中で、キャリアの歩み方やグループ内でのキャリアステップなど、様々な事例が出てきていると思いますが、何名か面白いキャリアの例があれば教えていただけますか?
まず、クオンツ・コンサルティングを立ち上げたメンバーには、コンサルティングファーム出身者もいますが、M&A総合研究所の営業担当だったメンバーもいます。
また、資産運用コンサルティング会社を経営しているメンバーもいますが、これは現在M&A総合研究所の営業部長を務めている人間が立ち上げた会社です。
資産運用コンサルティングにコミットしてやることも考えられたと思いますが、彼は営業とM&Aも好きで、営業部長をやりながら経営もしたいというニーズがあったため、自ら社長を面接して連れてきて、オーナーのような形で会社を運営しています。
それは非常に珍しい進め方ですね。そのような方向性で進めようとした背景を教えていただけますでしょうか?
本人の希望を1番重要視しているからです。
本人の希望として、営業もやりたいし経営もやりたいという場合は、両方できたほうが良いです。
ただ、時間的に制限がある場合は、自分の下に社長を連れてきてやってもらうのも1つの方法だと思い、考えた仕組みです。
他に、様々な職種でキャリアを描いている方はいらっしゃいますか?
営業から管理部門に移った方もいれば、IR担当者で元々は営業をやっていたという方もいます。
証券会社から転職してきた方の中には、元々IRをやりたくて、営業で実績を積んでからIRに移ったという方もいます。
ジョブローテーションではないですが、社内での動きは多いと思います。
素朴な疑問なのですが、IRと営業は日々の業務内容が大幅に異なると思いますが、できるものなのでしょうか?
私とCFOでサポートしながら、やり方を全て教えています。
IRの仕事は、投資家と向き合って、M&A総合研究所がどのような会社であるか、どのような方向を目指しているかなどを、数字を含めしっかりとお伝えしていく業務になります。
ある種、営業で培ってきた、相手が何を考えていてどのようなニーズを持っているのか、何を話せば良いのかを伝えていくという面では活かせると考えています。
人と人のコミュニケーションを円滑に進めるという意味で変わらないと思っています。
足りない知識は、私とCFOがしっかりと教えていきます。
M&A総合研究所様のM&Aアドバイザーの採用についても、基本的にはほとんどが未経験の方とのことで、未経験でも能力が高ければできるという前提はあるのでしょうか?
そうですね。基本的には全職種において、そのように考えています。
私自身も、人事や広報の立ち上げ、システム開発、デザインなど様々な業務に携わってきましたが、全て未経験からスタートしました。何をキャッチアップしていけば学べるのかをドリルダウンして勉強した経験があります。
地頭が良い方であれば、全て学びきれるのではないかと思います。
M&Aのアドバイザーの育成は、どのような形で実施しているのでしょうか?
育成には非常に力を入れており、育成プログラムやテストなどを用意しています。
学習しながらテストを受け、現場に出てOJTで学びながら、ロールプレイングなども行っています。教育体制は整っていると思います。
また、各プレイヤーがどのような営業活動をして、業務を進めているのかをまとめた動画も用意しており、学習できる環境は整備しています。
OJTはどのくらい行っているのでしょうか?
1〜2件目は、上司が完全にサポートしながら入るという体制で行っています。
直近半年〜1年で入社した方で、すでに成果を上げている方はいますか?
未経験で入社して、ちょうど1年で年収1億8,000万円を達成した方がいます。これは業界でも珍しい事例ですが、他にもしっかりと成果を上げている方もいます。
弊社のYouTubeチャンネルにて、彼の1日密着動画を公開していますので、ぜひご覧ください。
2年目以降の未経験入社の方の平均年収も非常に高いと伺いましたが、どのくらいの水準なのでしょうか?
平均で、1年以上在籍している方で1,700万円、2年以上在籍している方で2,800万円くらいの年収になっています。
1年以内でも、未経験で入社して成約している方が多いと伺いましたが、現状はいかがでしょうか?
1年以内に入社した方で、70%程度が成約しており、かなり高い水準になっていると思います。
成約率が50%くらいの会社も多いと認識しているので、素晴らしい水準ですね。
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株式会社M&A総研ホールディングス|M&A仲介業界の今後
現在のM&A仲介業界については、どのように見ていらっしゃいますか?
メディアやSNSでも、業界の課題や意見などが活発に議論されている状態かと思います。
まさにM&A業界を牽引されている佐上社長の、業界全体の課題や今後の展望についてご意見をお伺いしてもよろしいでしょうか?
メディアでも報道されている通り、M&A仲介業界は様々な議論が盛んに行われています。その中で、M&A総合研究所はM&A仲介協会の理事も務めており、様々な議論に参加しています。
上場企業で理事を務めているような会社がリーダーシップを持って業界を変革し、先陣を切って業界のルールなどを整備していく必要があると考えています。M&A総合研究所も、その点に関してはしっかりと対応を進めているところです。
どのような業界も、最初は問題やトラブルが発生します。その後、健全化が進み、様々な会社が参入して淘汰され、スムーズな動きになっていくという流れを辿ります。まさに、今そのような状態にあると思います。
佐上社長から見て、特にクリアしていかなければいけない課題などはありますか?
今まさに世の中で議論されているように、悪質性の高い譲受企業(買い手)にどのように対応していくかという課題があります。
M&A仲介協会でもこの課題について議論しており、M&A総合研究所の中でも議論を重ねています。しっかりとしたルールは、自分たちの中で定めてきていると思います。
今後も規制や自主規制などが導入されていく中で、業界自体としては今後も伸びていくイメージでしょうか?
はい。M&Aのニーズは今後も継続していくため、業界自体は伸びていくと考えています。
ただ、ルールやガイドラインなどが整備され、厳しくなってきているのも事実です。そのため、体力のない会社やルールを守らない会社は、淘汰されていく流れになると思います。
1ビジネスパーソンとして、これからM&Aのアドバイザーとしてキャリアを築いていこうと考えた時に、M&A仲介業界は依然として良い仕事と言えるのでしょうか?
キャリア選択という観点から、佐上社長のお考えをお聞かせください。
M&Aアドバイザーは、依然として良い仕事だと考えています。
まず、仕事の規模が大きく、人から喜ばれる仕事なので、やりがいがあります。そして、そのやりがいに見合った報酬を得られるため、納得感があります。
さらに、M&Aアドバイザーは、ビジネスパーソンとして圧倒的に成長できます。
弊社が掲げている、M&Aのプレイヤーやコンサルティングファームの中の優秀な人材を経営層に入れていくというコンセプトで考えたときに、M&Aのプレイヤーは税務、財務、法務など、幅広い知識が求められます。
様々な知識が身につくため、より経営者に近い存在になり得ると思います。そのため、今後のキャリアの広がりという点でも、非常に魅力的な仕事だと思います。
今、様々な議論が行われている中で、どうしようか迷っている方もいれば、まだまだいけるのではという会社もあり、まさに淘汰が行われている状態かと思います。
M&A総合研究所様のように、プライムで上場されて、佐上社長が理事としてやっているというところで、会社への不安がない中で働けるという意味では幸せなのではと思いました。
そうですね。今後、M&A仲介業界の規制が緩むことはないと思います。
さらに厳しくなっていくと考えられるため、体力のある会社がより強くなっていくでしょう。これは、どの業界でも同じことが言えると思います。
今、分岐点がきているという印象です。
M&A総研ホールディングス様としては、M&A仲介事業を今後も伸ばしていく中で、コンサルティングファームのような新しい事業も増やしていくイメージでしょうか?
そうですね。弊社が掲げている売上数兆円を達成していくために、様々な事業を立ち上げていく必要があります。
現段階で決まっているものはないですが、M&A仲介やコンサルティングだけでなく、様々な事業に挑戦していきたいと考えています。
従業員の方は非常に優秀な方が多いと思いますが、中には「こんな事業をやってみたい」というような提案を佐上社長にしてくる方もいらっしゃるのでしょうか?
はい、従業員から提案を受けることもあります。コンサルティング事業は、元々私もしたいと思っていましたが、始めるきっかけになったのは従業員からの提案でした。
弊社では、半年に1回くらいのペースで、従業員からどのような事業をやりたいか、「ここを買収した方が良いのではないか」というような事業アイディアを募集しています。
その中で、1人の社員から「コンサルティング事業はやった方が良いのではないでしょうか?」という提案があり、その理由も具体的に説明され「確かにそうだよね」と思い、事業を立ち上げました。社員からの後押しで始まった事業です。
佐上社長は、上場前からコンサルティング事業を意識されていたということですが、最終的には従業員の方からの提案で事業化に至ったのですね。
そうですね。従業員からの提案を受けて、改めて市場調査や分析を行い、事業化に踏み切りました。
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株式会社M&A総研ホールディングス|佐上社長からのメッセージ
最後に、クオンツ・コンサルティング様、M&A総合研究所様を含む、M&A総研ホールディングス様を目指している方に対して、メッセージをいただけますでしょうか?
弊社は、本当に大きな会社を作りたいという思いを持って事業を行っています。
現在、株価が1兆円を超えている会社は、日本に170社ほどありますが、この20年で設立された会社で1兆円を超えている会社は1社もありません。
戦前や戦後であれば、様々なマーケットや事業を立ち上げる機会があり、大きな会社を作ることも比較的容易だったと思いますが、現代ではその難易度は格段に上がっています。
しかし、私達世代の優秀なメンバーが集まれば、大きな会社を作ることができるということを、歴史的に証明したいと考えています。
M&A総合研究所がシンボルとなり、日本の活力が溢れて、未来を担う若い人たちが、大きな会社を作ることを目指せるような環境になれば良いと思っています。
もちろん、効率化を重視する会社ではありますが、大きなビジョンを持ちながら、優秀なメンバーと共に挑戦していきたいと考えています。少しでも興味のある方は、是非リメディを通して応募してみてください。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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アフタートーク|佐上社長の休日の過ごし方
正直、今もすごく忙しくされていると思いますが休めていますか?
しっかりと休みは取っていますね。
プライベートは最近はどのように過ごされていますか?
サウナに行ったり、サウナを作ったりしています。
あとは、最近千葉に大きな土地を購入しまして、そこでダッシュ村のような、子供たちが無料で遊べる自然の中のスペースを作っています。
佐上社長も行っているのですか?
はい、小屋を建てるのを手伝っています。今はなにもない土地なので、一個一個開拓していく感じです。
なるほど、ありがとうございます。
あと、麻雀がお強いと伺ったのですが…
はい。実は2024年7月にプロ雀士になりました。
麻雀をする時間はあるのですか?
なかなか時間が取れないので、オンラインで対戦したり、YouTubeで勉強したりしています。
麻雀プロとしてはまだ新人なので、最近は新人戦にも出場しています。なかなか通過率は低いのですが、初戦は突破しました。ベスト48まで勝ち残っています。
プライベートではどのような方と麻雀をされるのですか?
麻雀好きの方や、プロの方、Mリーグの方などとも対戦しています。
麻雀の腕前も極めていこうとお考えですか?
そうですね。麻雀も極めながら、麻雀採用をしている会社なども多いので、そういった取り組みも取り入れていくと面白いのではないかと考えています。
ありがとうございました。
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