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【株式会社ミダスキャピタル】寺田取締役が語る、投資先の時価総額を3,000億円超へ導いたファンド戦略と成長の秘訣【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】

「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げ、急成長を遂げるミダスキャピタル様。投資先のトータル時価総額が3,000億円を超え、数年以内に1兆円を目指す同社の戦略と成長の秘訣を探るべく、ミダスキャピタル取締役パートナーの寺田氏にインタビューを実施いたしました。

寺田氏は、シティグループ証券でのアナリスト経験と、上場企業CFOとしての経験を持つ異色の経歴の持ち主です。今回は、寺田氏がミダスキャピタル様に参画した経緯や、同社独自の投資スキーム、そして企業群全体の価値最大化を目指す戦略について伺いました。

ミダスキャピタル様の特徴である、バイアウト投資、新規事業立ち上げ、オーナーファンドという3つの投資ストラクチャー、そして投資先企業への長期的かつ多角的な支援体制など、ミダスキャピタル様のユニークな取り組みをご紹介いたします。

寺田 修輔 取締役パートナー

株式会社ミダスキャピタル 取締役パートナー

東京大学経済学部卒業。2009年よりシティグループ証券株式会社にて株式調査業務や財務アドバイザリー業務に従事し、ディレクターや不動産チームヘッドを歴任。2016年に株式会社じげんに入社し、取締役執行役員CFOとしてM&Aを中心とする投資戦略、財務戦略、経営企画の統括や東証1部への市場変更、コーポレート体制の強化を牽引。2020年7月より株式会社ミダスキャピタルに取締役パートナーとして参画。Chartered Financial Analyst(CFA協会認定証券アナリスト)。

Interviewer|リメディ 大野紘也

千葉大学卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、独立系M&Aアドバイザリー会社のTMAC(現デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)へ転職。上場企業・PEファンドによる国内外のM&Aに従事。その後、リメディを創業。日本証券アナリスト協会検定会員。

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目次

株式会社ミダスキャピタル 寺田 取締役パートナーのご経歴

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235

まず初めに、株式会社ミダスキャピタル 寺田 修輔 取締役パートナーにご経歴について伺いました。

リメディ大野

本日は「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げ、急成長を遂げているミダスキャピタル様の寺田 取締役パートナーにお越しいただきました。

ミダスキャピタル様は、他のファンドとは一線を画す独自のスキーム、成長性、ビジョンなど、非常に特徴的な戦略をお持ちと伺っております。

また、投資先の時価総額合計が3,000億円を超えるという驚異的な成長を遂げられていると伺っております。本日は、こうした特徴的な戦略や急成長の秘訣について詳しくお伺いできればと思います。

それでは早速ですが、寺田様、自己紹介をお願いできますでしょうか。

寺田 修輔様

改めまして寺田です。よろしくお願いいたします。

現在、「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げるミダスキャピタルで取締役を務めております。

経歴を簡単にご紹介させていただきますと、大学卒業後、シティグループ証券に入社し、7年間株式のリサーチアナリストとして勤務しました。主に不動産や住宅建設業界を担当し、時価総額数千億円から数兆円規模の企業分析や、経営陣とのディスカッション、世界中の投資家へのプレゼンテーションなどを行っておりました。

その後、29歳で上場企業「じげん」のCFOに就任し、5年間ファイナンスやM&A、コーポレート全般を管掌しました。2020年からミダスキャピタルに参画し、現在はファンド全体の管掌と企業群のバリューアップに取り組んでおります。

株式会社ミダスキャピタル 寺田 取締役パートナーの転職経緯について

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235

次に、株式会社ミダスキャピタル 寺田 修輔 取締役パートナーの転職経緯について伺いました。特に、シティグループ証券から業界や規模が大きく異なるじげんへの転職を決意された理由について、詳しくお聞きしました。

リメディ大野

シティグループ証券から、業界も規模も大きく異なるじげんへの転職を決意された理由について、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。また、その転職経験がどのように影響したのかについてもお伺いできればと思います。

寺田 修輔様

アナリスト時代には、年間150社から200社もの上場企業の経営陣と接する機会がありました。

その中で、客観的に様々な企業経営を比較し、自分なりの考えを経営陣に伝える経験を重ねるうちに、自分自身も上場企業の経営に直接携わり、意思決定をしてみたいという強い思いが芽生えました。

また、外部から企業を評価するだけではなく、組織の中で責任ある立場で意思決定を行うことで、自分のキャリアを新たなステージへと進めることができると考えました。

そこで、アナリストとして外部から意見を述べる立場から、実際に組織内で決断を下す立場へとキャリアチェンジを決意し、じげんへの転職を選択しました。

リメディ大野

そのような経験を経て、現在のファンド運営においても、じげん時代の経験が活かされていると感じられますか?

また、投資銀行とは異なる事業会社での経験から、ファンド運営に活かせている点や得られた知見などがあれば、具体的にお聞かせいただけますでしょうか?

寺田 修輔様

投資銀行と事業会社では、仕事の内容や規模は大きく異なる部分もありますが、最終的に「決断する」という点では共通していると感じています。

投資銀行時代は、自分の名前で世界中にレポートを発信していました。担当企業の株式を「買い」とするか「売り」とするか、自分の分析に基づいて決断を下し、レポートに責任を持たなければなりませんでした。

CFOとしても、M&Aを行う際に対象会社のデューデリジェンスを行い、グループに迎えるかどうかの最終決断を経営陣と共に下しました。もちろん、組織の規模や文化は大きく異なりましたが、覚悟を持って決断を下すという経験は、今のファンド運営にも活かされていると感じます。また、投資銀行時代の経験が、CFOとしての業務にも非常に役立ったと考えています。

投資銀行時代は、毎年のようにリストラがあり、同僚たちは皆、高いプロフェッショナリズムを持って懸命に働いていました。常に緊張感のある環境で、厳しい状況下でも高いパフォーマンスを発揮することが求められていました。

一方で事業会社では、多様なバックグラウンドを持つ人材がそれぞれのペースで働き、仕事に対する価値観も様々でした。組織全体をまとめ、同じ目標に向かって前進させるには、投資銀行時代とは異なるマネジメント手法が必要でした。

これらの経験から、異なる文化や価値観を持つ人材をまとめ、組織として成果を上げるための方法を学ぶことができました。これはミダスキャピタルのように、多様なメンバーで構成される組織を率いる上で、非常に役立っています。

株式会社ミダスキャピタル 寺田 取締役パートナーのファンド参画の経緯

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235

続いて、株式会社ミダスキャピタル 寺田 修輔 取締役パートナーのファンド参画の経緯について伺いました。

リメディ大野

寺田さんはシティグループ証券時代、社内でも最年少でバイスプレジデントに昇進され、その後、事業会社でもCFOとして活躍されてきたと伺っています。

素晴らしいキャリアを築いてこられた寺田さんが、ミダスキャピタル様に参画された経緯を詳しく教えていただけますか?

寺田 修輔様

じげんでCFOとして企業価値向上に貢献する中で、私の役割が組織全体の成長を牽引するフェーズへと変化していると感じ始めました。

そんな時、大学の先輩であるミダスキャピタル代表の吉村と話す機会があり、ミダスキャピタルのビジョンに強く共感しました。

これまで個人として企業価値向上に貢献してきた経験を活かし、今度は「企業群」という形でより大きな価値創造に携わりたいと考えるようになり、多くの成長企業と関わることができるミダスキャピタルの特性に魅力を感じ、次のキャリアステップとして参画を決意しました。

株式会社ミダスキャピタル 吉村代表パートナーについて

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

ありがとうございます。ミダスキャピタル様の吉村代表パートナーについても、ご経歴などをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?

寺田 修輔様

吉村は、在学中にエアトリを創業しました。エアトリは現在、旅行系メディアを中心に展開している会社です。

創業当初から旅行関連ビジネスに取り組み、その後順調に成長を遂げ、まず東証マザーズ、そして東証一部への上場を果たしました。旅行業界を中心にM&Aを積極的に展開し、エアトリを成長させてきました。

数年前には、エアトリの代表取締役を退任し、現在はミダスキャピタルの代表取締役に専念しています。ミダスキャピタルでは、これまでの経験を活かしながら、新たな挑戦を続けています。

株式会社ミダスキャピタルの会社概要

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

ミダスキャピタル様の紹介やミッションについて、詳しく教えていただけますか?

寺田 修輔様

はい、私たちは、「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げ、これまでにない新しい形の企業群を創造することを目指しています。

私たちが目指すのは、企業群全体の企業価値、つまり時価総額の最大化です。ミダス企業群とは、私たちが運営する複数のミダスファンドが筆頭株主となっている会社のことを指します。現在13社あり、保有比率は100%から数十%まで様々ですが、全て筆頭株主となっています。

6年前はゼロだった時価総額は、直近で3,000億円を超え、数年以内には1兆円、中長期的に10兆円、100兆円を目指しています。

このような、他のファンドでは実現できないような規模感の企業群を作り上げることが、私たちの目標です。

株式会社ミダスキャピタルの特徴的なビジョンの背景

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

ミダスキャピタル様の特徴的なビジョンについて、もう少し詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンを掲げられた背景や、なぜ特に時価総額を重視されているのか、その理由についてお教えいただけますか?

寺田 修輔様

時価総額は、ビジネスの規模感を最も端的に示す指標だと考えています。売上や利益も重要な指標ではありますが、時価総額は将来の成長性や企業価値を総合的に評価したものであるため、我々のビジョンを体現する指標として最も適切だと考えています。

ミダスキャピタルのメンバーは、これまでの経験から、ビジネスの規模が拡大するにつれて、見える景色が劇的に変わっていくことを実感してきました。この景色の変化こそが、ビジネスの醍醐味だと感じています。

多くの企業や経営者が1兆円、10兆円といった時価総額を目指していますが、1社や1人でそこに到達するのは非常に困難です。そこで私たちは、企業群という新しい取り組みを通じて、信頼できる厳選された経営者やビジネスパーソンを多く巻き込むことで、1人では見ることのできなかった景色を皆で共有できるのではないかと考えました。

この考えのもと、信頼性の高い取り組みを導入しながら仲間を増やし、企業群全体の規模を拡大していくことで、新しい景色を見ていける組織を作ることを決意しました。これが、私たちがこのビジョンを掲げ、時価総額を重視する理由です。

リメディ大野

ミダスキャピタル様の成長に伴い、寺田様にとっての景色や視点も変化してきているのではないかと思います。

具体的に、これまでの経験と比べて、どのような点で見え方が変わってきたか、また、新たに気づいたことや感じたことなどがあれば、お聞かせいただけますでしょうか?

寺田 修輔様

ミダスキャピタルの成長と共に、私たちの認知度や影響力が大きく変化してきたと感じています。

2020年に私がミダスキャピタルに参画した当時は、ミダスキャピタルという名前を知っている人は、吉村と私の共通の知り合い程度でした。しかし今では、初対面の方からも我々の事業や取り組みについて理解していただけるケースが増えてきました。

具体的な転換点としては、まず、最初の投資案件であり初のIPO案件となったBuySell Technologies(バイセルテクノロジーズ)の上場が実現できたことが挙げられます。その後、企業群としての時価総額が1,000億円を超えたタイミングも大きな節目でした。

さらに、2022年には日本で初めてオーナーファンドスキームで上場企業となったAVICの誕生、2023年前半には注目を集めたGENDAのIPOなど、重要な出来事が続きました。

これらの成果を重ねるごとに、組織としての求心力が高まっていると強く感じていますし、私たちの取り組みが実を結び、外部からの評価や関心も高まってきていることを実感しています。

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弊社のYouTubeチャンネルでは、株式会社ミダスキャピタル 寺田 修輔 取締役パートナーへインタビューを行った動画を投稿しております。ミダスキャピタル様への転職をお考えの方はぜひご覧ください。

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235

株式会社ミダスキャピタルの代表的な投資先の例と成功要因

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

ミダスキャピタル様の代表的な投資案件についてもう少し詳しくお聞かせいただけますでしょうか。具体的には、投資のストラクチャーや経緯、そして成功に至った要因などについて教えていただけますか。

特に、先ほど言及されたBuySell TechnologiesやAVIC、GENDAなどの事例を含めて、ミダスキャピタル様の投資アプローチの特徴や、それぞれの案件でどのような価値創造を行ったのかについて、詳しくご説明いただけると幸いです。

寺田 修輔様

先ほどご紹介した、BuySell Technologiesへの投資案件では、2017年9月に時価総額約50億円で、ミダスキャピタルのファンドが元株主から80%の株式を取得しました。その後2年3ヶ月で東証一部に上場を果たし、時価総額も2倍以上に成長しました。

通常のファンドであれば、この時点で全株式を売却してリターンを確定させるところですが、我々は「世界に冠たる企業群を創る」というビジョンのもと、BuySell Technologiesの継続的な企業価値向上を支援することを選択しました。上場時にはほとんど株式を売却せず、筆頭株主として様々な支援を続けています。

特に注力したのがM&A戦略です。上場企業としての強みを活かし、主に3Dプリント関連ビジネスの企業をM&Aで取得しました。その結果、2022年の実績では、上場から3年で売上が約3倍、営業利益が約4倍、時価総額が約8倍まで成長しました。

現在、上場から4年が経過していますが、我々のファンドは依然として60%弱の株式を保有し続けています。これは、長期的な視点で企業価値向上に取り組む我々の投資アプローチを象徴する事例だと考えています。

株式会社ミダスキャピタルの投資方針・対象企業について

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リメディ大野

ミダスキャピタル様の投資先への関与方法について、もう少し詳しくお聞かせいただけますでしょうか。他のファンドと比べて、どのような特徴や独自性があるのでしょうか?

例えば、経営への関与の度合い、支援の具体的な内容、投資期間の考え方など、ミダスキャピタルならではのアプローチがあれば教えていただけますか。

寺田 修輔様

我々は筆頭株主として投資先企業の経営に深く関わっていますが、日々の経営判断は各社の経営陣に任せています。その一方で、「できるサポートは何でも、いつまでも、どこまでもやる」という方針のもと、幅広い支援を提供しています。

特に力を入れているのは、経営人材の強化です。成長企業には強力なボードメンバーが不可欠だと考えており、投資先企業のニーズを聞き取り、適切な人材を紹介しています。また、多くの企業が馴染みのないM&Aやファイナンスについても、我々の知見を提供しています。

さらに、ビジネスの拡大に向けた顧客紹介やテクノロジー面でのサポートなど、企業の成長に必要と思われるあらゆる支援を行っています。これらの支援は全て長期的な視点で行っており、経営者としてできることは何でも行う姿勢で臨んでいます。

ただし、最終的な意思決定権は各投資先企業にあり、我々はあくまでも支援者としての立場を保っています。このバランスを保ちながら、投資先企業との信頼関係を築き、持続的な企業価値向上を目指しています。

他のファンドと比べて、我々の関与度は非常に高いです。一般的なファンドは外部からの資金を預かり、運用期間が5年から10年と決まっており、その期間内に投資を行い、通常3年から4年でEXITを目指します。一方で我々は、ほぼ永続的にコミットすることを掲げており、自己資金で資金を創出し、長い時間軸で経営に関わります。これにはオーナー経営者と同じ時間軸で、短期ではなく長期で事業価値を見据えて支援するという特徴があります。

また、ミダスグループ全体には、金融やコンサルティングの専門家だけでなく、自ら事業を大きくした経験を持つ事業家や経営者も多く在籍しています。難しいコストカットや負債事業からの撤退だけでなく、トップラインを伸ばすための包括的な支援も行っています。これらのように、何でもできることをやっていくという姿勢で支援を行うことが、多くの成功事例が生みだすことに繋がっていると思います。

リメディ大野

ミダスキャピタル様では、そのような投資方針のもとで、どのような会社に投資をされているのか、また具体的にどのようなストラクチャーで進めているのかについて教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

ミダスキャピタルの投資業種や業態についてですが、基本的には特定の制限は設けていません。ただし、全ての投資先企業がIPOを中間目標とすることを念頭に置いているため、IPOが可能な業種や業態であることは条件となります。

投資規模については、いくつかのファンド戦略がありますが、特にバイアウト投資に関しては、中長期的に時価総額1,000億円を目指せる企業を基準としています。

冒頭でも触れましたが、我々の企業群全体の時価総額は現在3,000億円です。これを短期的には1兆円、長期的には10兆円、さらには100兆円という規模を目指しています。

そのためには、できるだけ多くの企業が時価総額1000億円を達成することが重要となります。したがって、成長企業が中心となる傾向があります。

株式会社ミダスキャピタルの投資手法の特徴

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

投資ストラクチャーについても、ミダスキャピタル様は特徴的な投資手法を用いていると伺っています。その点についても、可能な範囲で教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

ミダスキャピタルには大きく分けて3つの投資ストラクチャーがあります。

まず1つ目は、一般的なバイアウトです。これについては、一度投資すると半永続的にコミットすることを除けば、通常のプライベートエクイティファンドやバイアウトファンドと同様の手法を用いています。

2つ目は、新規設立です。ゼロから我々が筆頭株主として会社を設立する取り組みも行っています。最近上場したGENDAという会社については、2018年にミダスキャピタルと代表取締役の加藤さん、申さんとで共同創業した会社です。

そして3つ目は、オーナーファンドです。これは、新しいターゲットファンドのようなものをオーナーファンドと呼び、そのファンドに対してオーナーの方が持つ株式を現物で出資していただくという仕組みです。

これにより、オーナー経営者自身がミダス企業群に参加する形となります。この手法の事例として、2022年にAVICという会社がオーナーファンドスキームで初めてIPOを達成しました。

リメディ大野

オーナーファンドの場合、オーナーの持ち分が大きな割合を占めるのではないかと存じますが、その点について教えていただけますか?

寺田 修輔様

はい、おっしゃる通りです。オーナーファンドに関しては、ファンド自体が対象会社の株式を保有していますが、その株式の議決権行使や売却に関して、ミダスキャピタルは一切関与しません。

つまり、オーナーファンドの設立によって筆頭株主はミダスファンドになりますが、経営の自主性や独立性は変わらずに保たれたまま、ミダス企業群に参加する仕組みとなっています。

リメディ大野

ミダスキャピタル様としてのメリットは、どのように確保されているのでしょうか?

寺田 修輔様

一番大きなメリットは、企業群を大きくしていくことが組織にとって最優先課題である点です。

この企業群を拡大するためには、参加企業の数を増やすだけでなく、オーナーファンドを通じて参加企業の時価総額や企業価値を投資先の企業群時価総額として加算していくことが重要です。

特に、我々が迎えたいと考えている企業や経営者は、時価総額1000億円を目指せるような優れた企業や経営者であり、こうした企業や経営者が企業群に加わることで、大きな価値が生まれると考えています。

さらに、オーナーファンドは現物出資で設立されており、管理報酬などは一切発生しません。その代わり、オーナーファンドの投資先企業の企業価値が向上し、IPOや株式売却によってキャピタルゲインが発生した際には、その一部をミダスキャピタルが成功報酬として受け取る仕組みとなっています。これにより、経済的なフェアネスも確保されています。

リメディ大野

一般的なプライベートエクイティファンドの手法、ゼロからのスタート、そしてオーナーファンドの仕組みという、この3本柱で今後も進めていくという理解でよろしいでしょうか?

寺田 修輔様

実は2023年から、新しい取り組みも始めました。4つ目の手法として、ベンチャーキャピタルも立ち上げています。

これまでミダスファンドは完全自己資本で、投資する際には基本的に筆頭株主となり、多くの場合マジョリティを取るスタイルでした。しかし、非常に魅力的なスタートアップや起業家から、少数株主としての出資を求められることも多く、これに対して適切なビークルがなかったため、機会損失となっていました。

この問題を解消するために、Dual Bridge Capitalという名前でベンチャーキャピタルファンドを新設しました。Dual Bridge Capitalは、一般的なVCと同様の構造を持ち、外部の金融機関や事業会社から資金を預かり、スタートアップに対してマイノリティ出資を行います。

ミダスグループの一部ではないため、これまでミダスキャピタルが築いてきたアセットを一部活用しながら、ベンチャー支援も行う新しい手法です。この4つ目のマイノリティ出資を通じて、さらに幅広い支援を提供しています。

リメディ大野

既に投資を実行された事例はございますでしょうか?

寺田 修輔様

何社か投資を行っており、比較的創業初期の会社に対して実施しています。

役職員の経歴と求める人物像

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
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ミダスキャピタル様にはどのようなバックグラウンドを持つ方々が所属していて、具体的にどのようなことをされているのかについて教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

株式会社ミダスキャピタルには約10名強の役職員が在籍しています。彼らのバックグラウンドは様々で、投資銀行やM&A仲介会社、他のプライベートエクイティファンド、コンサルティングファーム、そして事業会社出身の方々も含まれています。

リメディ大野

今後、どのような方を採用したいと考えているのか、またどのような方と一緒に働きたいと思っているのかについて教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

株式会社ミダスキャピタルには約10名強の役職員が在籍しています。彼らのバックグラウンドは様々で、投資銀行やM&A仲介会社、他のプライベートエクイティファンド、コンサルティングファーム、そして事業会社出身の方々も含まれています。

リメディ大野

今後、どのような方を採用したいと考えているのか、また、どのような方と一緒に働きたいと思っているのかについて教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

採用をしたいと考えている方の役割としては、大きく2つあります。1つは新しい投資を行うこと、もう1つは既存の投資先に対して支援を行うことです。株式会社ミダスキャピタルには、企業群全体の価値を増幅させるというミッションがあり、そのために新規投資と既存投資先の支援の両方を行っています。

新規投資については、通常のファンドと同様の手法を想像していただければと思います。既存投資先の支援に関しては、いわゆるコンサルティング的なアプローチを取っています。具体的には、百日プランを作成し、社内の様々な論点を整理し、成長ドライバーを特定してそこにリソースを集中させるといったことを行っています。

また、既存投資先に対しての支援については、我々の特徴的な支援の一つに、採用支援があります。採用専任のチームがあり、企業群各社の重要なポジションを積極的に埋める活動を行っています。
さらに、M&Aの支援も行っており、投資先各社が積極的に同業他社や同業界の企業とのM&Aを実施できるように、様々な案件の紹介やファイナンス面でのサポートも行っています。このように、多角的な支援を通じて投資先の価値向上を図っています。

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所属社員の入社理由と求める人物像

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

素晴らしく優秀で高度な知識を持つ方々が御社に集まっているようにお見受けしますが、入社される方々はどのような理由で御社を選んでいるのでしょうか?

寺田 修輔様

まず1つ目として、我々の企業群の構成や成長プロセスが挙げられます。

投資や企業支援が成功することで、企業群全体が積み重ねて大きくなっていくことに魅力を感じている社員が多いです。従来の期間限定のファンドの場合、投資して3〜4年で売却し、キャピタルゲインを得るというサイクルを繰り返すことが多いですが、我々は企業群全体でビジョンを追いかけ、長期的な時間軸でコミットする点が面白いと感じていただけるポイントです。

2つ目として、株式会社ミダスキャピタルが常にファンドとして資本参加するわけではなく、オーナーファンドのように主要な出資者が元々のオーナー経営者である場合がある点です。

これにより、オーナー経営者との接点が多く、連続起業家や時価総額数百億円規模の非上場企業の経営者、さらには我々が投資した時には非上場だったが、現在は時価総額1,000億円前後の規模に成長した企業の経営者など、多様な経営者とフェアな関係でディスカッションし、同じビジョンを追いかける機会があります。

複数のオーナー経営者と同じビジョンを共有し、同じ組織で働く経験は他の会社や組織では得られないものであり、それが大きな刺激となっているため、多くの社員がこの点に魅力を感じていただいているのではないでしょうか。

リメディ大野

創業経営者の方々は相談相手が少ないという特徴があると思います。その点、オーナーファンドの形で同じ思いを持つ方々と一緒に進められるというのは、非常に魅力的な仕事の機会だと感じましたが、いかがでしょうか?

寺田 修輔様

おっしゃる通りですね。
ただし、同時にそのような経営者の方々に信頼されることが非常に重要で、難易度が高いことであるとも考えています。

そのため、彼らに対して何らかの価値を提供しなければならず、極めて高い投資意識やオーナーシップを持っている経営者に対して、我々も同じくらいの熱量を持ち続ける必要があります。

こうした挑戦に面白さを感じていただける方は、ぜひご応募いただければと思います。

ミダス財団の概要

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リメディ大野

グループの特徴として財団があると伺っていますが、その点について詳しく教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

ミダスキャピタルを立ち上げたのとほぼ同時期に、ミダス財団という純粋な社会貢献財団も設立しました。このミダス財団には、株式会社ミダスキャピタルの売上の10%を毎年寄付しており、さらに代表の吉村が個人として年間1億円を寄付しています。これらの資金を活動費として使用しています。

一般的な財団は他の団体に寄付することが多いですが、ミダス財団は自らプロジェクトを進めることを重視しています。例えば、東南アジアの貧困地域に学校や病院を建設したり、国内の児童に対して子ども食堂を通じて支援を行っています。これらのプロジェクトはミダス財団内で意思決定を行い、自ら進めています。

東南アジアでの学校や病院の建設など、多くの社会貢献組織が行う活動も、外注せずに自分たちで決定し取り組むことで、コストを抑え、同じ金額でもより多くのインパクトを生み出すことができています。継続的にこれらの活動を続けていく予定です。

ポイントとして、ミダスキャピタルはビジネスとして規模の拡大を追求し、時価総額や売上、利益の規模を増やすことを目指しています。そして、その成功に伴い、売上の10%を自動的に寄付することで、社会貢献活動の資金も増やしていきます。このように、ビジネスの成功と社会貢献のインパクトを両輪で回していくことを目指しています。

リメディ大野

投資から社会貢献にまで広がる高い理念を持ち、そんな素晴らしい財団を設立されたことは、本当に素晴らしい取り組みだと思います。

今後の事業計画・採用計画について

【ファンド 転職】投資先の時価総額3,000億円超 株式会社ミダスキャピタル 寺田取締役に徹底インタビュー【投資銀行 / FAS / PE / VC /コンサル】Vol.235
リメディ大野

今後の事業展望についてですが、向こう数年間の計画や課題について教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

我々の唯一の計画は、企業群合計の時価総額を短期的に1兆円、長期的に10兆円、さらに100兆円にすることです。短期的に1兆円を達成することが重要なマイルストーンだと考えています。この目標に到達することで、次のステップに進むためのビジョンがより明確になると考えています。

現在の時価総額3000億円から10兆円に到達する具体的な道筋を描くのは難しいですが、まず1兆円を達成することで、その先の10兆円がより現実的に見えてくるでしょう。そのため、まずは1兆円を目指しています。この目標に向けては、既存の13社の企業群一社一社の価値を高めることと、新たな企業を企業群に参加させることや自分たちで新しい事業を創出することが重要です。

全く新しい取り組みを始めるわけではなく、これまで行ってきたことをさらに連携を強め、密度を高めることで目標に近づけると考えています。

リメディ大野

今後の採用計画についても教えてください。どのようなポジションで、どのような方を募集しているのかについても教えていただけますでしょうか?

寺田 修輔様

我々には投資本部と企業支援本部という2つのチームがあり、どちらのチームも若干名ずつではありますが、募集を行っています。

リメディ大野

最後に、ファンド業界での転職を考えている方々へ、寺田様からメッセージをお願いできますでしょうか?

寺田 修輔様

我々ミダスキャピタルは、他の組織では追いかけていないような規模感の目標を掲げています。そして、大きなことを言うだけでなく、いくつもの新奇性や独自性のある取り組みを通じて、これまで一定の実績を出してきたと自負しています。

しかし、自分たちが目指している水準に対しては、まだスピードが足りないと感じています。このスピードをさらに加速させるために、より多くの優秀な方々と仲間になり、推進力を高めていきたいと思っています。

本日お話しした企業群経営や、株式会社ミダスキャピタルが果たす役割にご関心やご興味を持っていただけるようであれば、ぜひお気軽にご応募いただければと思います。

リメディ大野

ありがとうございます。視聴者の皆様にとっても、初めて聞くお話がたくさんあったのではないかと思います。

非常にためになるお話をいただき、改めて感謝申し上げます。ミダスキャピタル様にご関心のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。

本日はどうもありがとうございました。

寺田 修輔様

こちらこそ、ありがとうございました。

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