
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
森 大輔 | MORI Daisuke
早稲田大学を卒業後、KPMGグループに新卒入社。
その後、みずほ不動産投資顧問株式会社などの不動産ファンドにおいて、ホテル・オフィス・レジデンスのファンドレイズ業務に従事、またブティック系FASにおいて国内M&Aアドバイザリー業務も経験。
リメディ参画後は不動産ファンド業界やM&Aファームの採用支援に従事。
- KPMG FASの年収は?
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KPMG FASは非上場企業であるため、有価証券報告書による平均年収の公開は行われていません。有価証券報告書はないため、正確な数字は不明ですが、弊社の独自調べによると、KPMG FASの平均年収は1,521万円となっています。また、大手口コミサイトの口コミによると、KPMG FASの平均年収は1,230万円とされています。年収の幅は400万円から3,200万円と非常に広いレンジに及んでいますが、これは同社には若手のアナリストから経験豊富なパートナーまで、キャリアステージや役職に応じて報酬体系が異なる多様な社員が在籍していることを反映していると考えられます。
- KPMG FASの役職別年収テーブルは?
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弊社独自調べによると、KPMG FASでは、標準的なキャリアパスに沿って昇進した場合、役職に応じて以下のような年収水準となります。
スクロールできます役職 年収 年次 アソシエイト 600-1,000万円 1~3年目 シニアアソシエイト 1,000-1,300万円 3~5年目 マネージャー 1,300-1,600万円 6~8年目 シニアマネージャー 1,600-2,000万円 8~10年目 ディレクター 2,000万円- 実力次第 パートナー 4,000万円 実力次第 出所:弊社独自調べ 標準的なキャリアパスに従って昇進した場合、アソシエイト(1〜3年目)の年収は600〜1,000万円、シニアアソシエイト(3〜5年目)は1,000〜1,300万円、マネージャー(6〜8年目)は1,300〜1,600万円、シニアマネージャー(8〜10年目)は1,600〜2,000万円となります。
さらに、ディレクターは2,000万円以上、パートナーは4,000万円程度の年収が見込めます。基本的には、経験と実力に応じて年収が上昇していく仕組みですが、これはあくまでも標準的なキャリアプランであり、個人の能力や実績によって同じ職位でも年収に差が生じることがあります。
KPMG FASでは、高度な専門性と豊富な経験を持つプロフェッショナルが活躍しており、その貢献度に見合った報酬体系が整えられています。
- KPMG FASの年収を他のBig4 FASと比較
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弊社独自調べによると、KPMG FASの平均年収は1,521万円で、Big4 FASの中でトップの水準にあります。デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの1,450万円を71万円上回っています。
また、PwCアドバイザリーとEYストラテジー・アンド・コンサルティングとの差はそれぞれ96万円、110万円となっており、KPMG FASがBig4 FASの中で最も魅力的な報酬体系を持っていることがわかります。
スクロールできます企業名 平均年収 KPMG FAS 1,521万円 デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー 1,450万円 PwCアドバイザリー 1,425万円 EYストラテジー・アンド・コンサルティング 1,411万円 出所:弊社独自調べ - そもそもFASとは?
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FASとはファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略で、M&A業務にかかわるデューデリジェンス、バリュエーションなどのアドバイザリーサービス、または、アドバイザリーサービスの提供会社を指します。上場会社に対して買い手・売り手どちらか片側につき、M&Aのアドバイザリーをしていくことが基本の業務内容になります。内部組織は、ジュニア・ミドル・シニアという階層構造に分かれており、コンサルティングファームに近い構造となっていることも特徴です。
FAS出身者が
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KPMG FASの企業情報
KPMGは世界4大監査法人グループ(BIG4)の一角であり、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークです。世界147の国と地域のメンバーファームに219,000名以上の人員を擁し、サービスを提供しています。その中でもKPMG FASはアドバイザリー分野を手掛けるグループ会社になります。
KPMG FASの事業内容
KPMG FASは、M&Aに関するフィナンシャル・アドバイザリーサービスを提供する会社であり、KPMGの海外ネットワークとの連携の下、経営戦略の立案から、M&A/PMI・事業再生支援のほか、企業内不正調査・防止策の策定まで、顧客企業の課題を解決し、企業価値の向上を支援します。主な事業内容は、経営戦略、M&A/PMI、事業再生、フォレンジックの4つに分けられます。
経営戦略
事業計画・新規事業・市場戦略・M&A戦略などの立案、グループ経営体制の構築など、「方針・戦略・組織づくり」といった経営の根幹に関わる課題に対してのアドバイザリーサービスの提供を行います。戦略策定からPMI(M&A後の統合)、さらには事業再編に至る幅広い領域において、ワンストップで支援できる強みがあります。
具体的には下記のようなサービスを提供しています。
| サービス一覧 | サービス内容 |
|---|---|
| 全社戦略・事業戦略立案 | ・企業全体や各事業部門の長期的なビジョンや方向性の再定義 ・事業戦略の明確化 ・市場環境分析や競争分析を通じた持続的成長のための施策立案 ・必要に応じた組織の改修 |
| 事業ポートフォリオの組み換え(Portfolio Review and Capital Allocation) | ・事業別ROICに基づく「選択と捨象」 ・事業資源の「新結合」となる事業間シナジー ・コングロマリット・ディスカウントからコングロマリット・プレミアムへの事業ポートフォリオ経営支援 |
| PBR向上支援サービス | ・PBRが1倍割れしている企業、またはPBR向上を経営課題として抱える企業に対する支援 ・事業再構築を着実に前進させる新たなサービスの提供 |
| 無形資産投資支援 | ・目先のPBR向上施策は対応しているが、未来の成長期待の醸成が定まっていない企業に対する支援 ・事業価値を急伸させる新たなアプローチの提供 |
| 新規事業開発(Growth Strategy) | ・社会課題解決のエコシステムとなる「市場創り」 ・顧客価値と経済価値を両立する「事業造り」 ・事業アーキテクチャとしての実装 |
| コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)の推進支援 | (詳細なし) |
| 海外進出支援(Growth Strategy) | ・ターゲット市場の成長性、戦略との整合性、自社のケイパビリティ、現地パートナーやM&Aの必要性の勘案 ・包括的な海外事業展開の検討・実行支援 |
| M&A戦略立案(Deal Strategy) | ・企業の中長期的な目標や成長戦略、内部環境・外部環境を総合的に勘案 ・企業にとって最も適切なM&A戦略の策定支援 |
| ビジネスデューデリジェンス(Business/Commercial Due Dilligence) | ・M&A対象企業/事業の市場性評価 ・競争優位性及びその源泉の持続可能性の検証 ・リスクの洗い出し ・事業計画の蓋然性評価及び修正事業計画の作成支援 |
| 技術・知的財産デューデリジェンス | (詳細なし) |
| デジタル戦略(Digital Strategy) | ・”Selling product”から”Providing solution”へと顧客提供価値をデジタルデータでリアルタイムに共有 ・デジタルによる積分効果の最大化 ・人による創発を促すデジタルプラットフォーム構想の策定 |
| オペレーション戦略・改善 | ・企業全体や各事業部門の長期的な方向性の明確化 ・事業戦略の立案 ・市場調査や競争分析を通じた持続的成長のための戦略策定 ・オペレーションの効率化やプロセスの最適化支援 ・現行業務プロセスの見直しや改善策の提案 ・組織の能力開発を通じた生産性と競争力の向上 |
| カスタマー・ブランド・マーケティング・アドバイザリー(CBMA) | ・プライシング(価格戦略)の最適化 ・未来洞察 ・ブランド価値評価サービス |
| 事業計画、オペレーティング/財務モデル作成支援 | ・事業計画や将来予測の作成支援 ・収益モデルや財務モデルの作成 ・予測データの分析 ・経営判断や投資計画の基盤提供 |
| 不動産関連アドバイザリー | ・不動産に関する戦略的なアドバイスやサポート ・不動産評価 ・物件選定 ・賃貸管理戦略の策定 ・不動産資産の最適化と収益性の向上支援 |
M&A/PMI
KPMG FASが最も得意とする領域で、M&Aに関するワンストップ&トータルサポートでのアドバイザリーサービスの提供を行います。案件オリジネーションからクロージング、さらには取引後のポストM&A統合プランニングに至る幅広い領域において、専門性の高い知識と経験を有するプロフェッショナルがM&Aを成功へ導くためのアドバイザリーサービスを提供します。M&Aは、投資をしただけではその目的を達成したとは言えず、M&A戦略を形にするための統合作業が不可欠です。戦略から統合までワンストップで遂行できる点がKPMG FASの強みです。
具体的には下記のようなサービスを提供しています。
| サービス一覧 | サービス内容 |
|---|---|
| バイサイドM&Aアドバイザリー | ・M&Aの戦略的プランニング ・対象企業のサーチ/スクリーニング ・対象企業・売り手へのアプローチ ・ディールマネジメント&アドバイス ・交渉サポート ・ストラクチャリング・サポート ・デューデリジェンスのコーディネーション ・事業計画の検討/財務モデル作成支援 ・バリュエーション/フェアネスオピニオン ・取引後のポストM&A統合プランニング ・クロスボーダー取引 |
| セルサイドM&Aアドバイザリー | ・セルサイド・ファイナンシャル・アドバイザリー(FA)サービス ・セルサイド・デューデリジェンス ・その他のセルサイド・サービス |
| デューデリジェンス | ・財務デューデリジェンス ・税務デューデリジェンス ・ビジネスデューデリジェンス ・ITオペレーションデューデリジェンス ・サイバーデューデリジェンス ・その他のデューデリジェンス |
| 買収後のリスク診断支援 | ・デューデリジェンス(DD)の開始段階から「リスク・トラッカー」を活用した、DDチームとPMIチームとの連携 ・M&A契約締結時において特定できていないリスクの可視化、共有 ・買収した会社におけるリスクの顕在化を適切に回避、最小化 |
| バリュエーション(取引目的・会計目的) | ・M&A、組織再編における価値評価、統合比率算定 ・訴訟事件・非訟事件目的の価値評価 ・フェアネスオピニオン ・種類株式・転換社債・新株予約権の評価 ・財務会計目的での価値評価(PPA・減損テスト) ・条件付対価・投資付帯条項の評価 ・無形資産評価 ・事業計画の検討/財務モデル作成支援 ・有形資産評価 ・M&Aにおけるシナジー価値の分析・評価 ・ファイナンシング(増資等)における価値評価 ・シナリオ・センシティビティ分析 ・税務プランニングのための価値評価 ・価格交渉支援 |
| 統合支援(PMI)アドバイザリー | ・統合・提携基本方針策定支援(Day1対応含む) ・統合・提携実行支援 ・契約(SPA/TSA)交渉支援 ・事業計画策定支援 ・企業/事業評価分析、取得原価の配分(PPA) ・オペレーティングモデル構築支援 ・人事・コミュニケーション支援 |
| バリューチェーン統合 | ・バリューチェーンのあるべき姿、設計の視点 ・KPMGの個別ソリューション ・オペレーションクイック診断 |
| IT/オペレーション統合 | ・ITモデル診断、IT環境プレ調査 ・ITオペレーション・デューデリジェンス(ITシステム基本調査) ・ITセパレーション調査(スタンドアローン/カーブアウト分析) ・TSA検討・Day1対応支援 ・ITシナジー・統合戦略検討支援(シナジー・オペレーション分析) ・IT統合計画・ポストディール支援(計画・実行) |
| 資金調達アドバイザリー | ・初期戦略から実施までの取引プロセスを通じてアドバイスを提供 ・クライアントの事業戦略・財務状況と資本市場の動向への理解に立脚し、資金調達方針の構築を支援 ・想定される資金調達手段の選択肢を抽出、事業に与える影響を含め各選択肢のメリット・デメリットを比較し、適切な調達手段の選定に係るクライアントの意思決定をサポート ・潜在的な資金提供候補先(レンダー・投資家等)の存在とアピタイト・プライシング等に関する情報を提供 ・競争的な入札過程を含む適切な資金調達プロセスを設計・推進 ・資金提供候補先の選定支援及びこれらへのアプローチ ・資金提供候補先との交渉支援 ・最終的なプライシング・条件決定及びドキュメンテーションに際する財務的観点からのアドバイス |
| インフラ・資源プロジェクトアドバイザリー | ・プロジェクト管理(プロジェクトの初期段階からクロージングまでの全工程の計画・管理、複数の外部アドバイザー(リーガル、テクニカル、環境等)のコーディネート) ・フィナンシャル・モデリング(フィナンシャル・モデルの構築と、経済性分析、感応度分析によるプロジェクトの実現可能性を検討) |
事業再生
不振事業の再生・再編あるいは売却・撤退、再生投資、オペレーションや財務の最適化、リストラクチャリングなど、企業や事業の再生・立て直しに関するアドバイザリーサービスの提供を行います。成長と再生・変革・再成長のサイクルを常時管理し乗り越える必要がある昨今の経営に対し、クライアントの状況に応じて、財務、戦略、経営、M&A等に精通する専門家の力を有する最適なチームを組成し、課題の特定、戦略立案、施策検討、アクションプランの実行まで、一気通貫でのサービスを提供します。
具体的には下記のようなサービスを提供しています。
| サービス一覧 | サービス内容 |
|---|---|
| 経営不振企業・事業のデューデリジェンス | ・事業性、財務状況、マネジメントを評価し、再建の方向性の検討を支援 |
| 資金繰り管理・安定化支援 | ・経営不振企業の資金構造を迅速に理解し、当面の資金ニーズ・ポジションを把握 ・資金創出策や資金節約策の策定・実行・モニタリングを通じて資金繰りの安定化を支援 |
| 再建計画策定・実行・モニタリング支援 | ・戦略・施策とそれに基づく事業計画、再建スキーム、財務モデリング、弁済計画、複数のシナリオ・コンティンジェンシープラン等を内包した再建計画を策定 ・計画の実行と進捗状況に関するモニタリングも支援 |
| 利害関係者との交渉・利害調整 | ・利害関係者との交渉戦略の立案や交渉用資料の作成、直接の面談・交渉等を支援 |
| M&A型事業再生におけるフィナンシャル・アドバイザリー | ・経営不振企業側、または買収企業側のフィナンシャル・アドバイザーとしてM&A型事業再生を支援 |
| 私的整理におけるアドバイス | ・手続の選択、各手続下で求められる要件に適合した再建計画の策定、中立的機関・金融機関への説明・交渉、資金・資本調達等を支援 |
| 法的整理(会社更生・民事再生)におけるアドバイス | ・更生管財人・申立代理人となる弁護士と連携し、債権調査、財務評定、更生・再生計画策定、金融債権者・担保権者との各種交渉、スポンサー選定等を支援 |
| コスト構造・業務改革に向けた施策の策定・実行支援 | ・各種コストの見える化、コスト削減策の立案から、施策の実行・効果創出まで一貫して支援 |
| 組織・機能・ガバナンスの再設計・整備・運用支援 | ・経営統合・持株会社化等の構造改革レベルから、グループ内の役割機能の見直し、個社の組織改革まで支援 |
| サプライチェーン再構築・高度化支援 | ・コスト最適化や資産効率化の実現に加え、環境変化への対応に資するサプライチェーンの再構築・高度化を支援 |
| 運転資本最適化支援 | ・運転資本の改善余地の初期診断、改善効果が大きいアイテムの詳細分析と改善計画の策定、当該計画の実行を支援 |
| KPI再設計・経営管理高度化支援 | ・経営管理状況の実態把握から、データ収集・集計までのプロセス見直し、KPIダッシュボードの作成からKPIモニタリングの運用まで一貫して支援 |
| 戦略オプション検討支援(継続・売却・清算) | ・採用しうる戦略オプションを洗い出し、それらを定性面・定量面から適切に評価し、グループ全体の企業価値の最大化に資する意思決定を支援 |
| 事業撤退支援 | ・戦略、財務、オペレーションの各側面から対象事業の特性を多面的に把握した上で、グローバルネットワークを活用して現地諸制度・慣行等を理解し、事業撤退の影響評価、計画策定、計画実行の各フェーズを支援 |
| 貸出債権評価・売買支援 | ・不良債権等の一括売却や、住宅ローン、消費者ローン、リース債権等の小口債権ポートフォリオの売買や証券化を支援 |
フォレンジック
不正・不祥事・データ改ざんなどの調査・対応・再発防止策の策定、サイバーセキュリティ対策、情報ガバナンス体制の構築など、企業の存続を脅かしかねないリスクの回避・排除に関するアドバイザリーサービスの提供を行います。KPMG FAS フォレンジック部門は、不正の予防・早期発見・対処(不正調査・危機対応・訴訟・仲裁支援等)を専門としている、不正・不祥事に関するプロフェッショナル集団であり、不正・不祥事に関するアドバイザリーをワンストップ対応できる体制を構築しています。
具体的には下記のようなサービスを提供しています。
| サービス一覧 | サービス内容 |
|---|---|
| 不正調査・危機対応支援 | 粉飾・横領等の不正調査、海外グループ会社に対する不正調査、品質不正・製品データ偽装の調査、デジタルフォレンジック、調査委員会サポートパッケージ |
| サイバーセキュリティ/IT関連インシデント対応支援 | サイバーインシデントレスポンス、サイバーフォレンジック、システム障害原因調査、情報漏えいに関する調査 |
| 不正リスクマネジメント体制の高度化支援 | 不正リスク管理体制の構築支援、従業員アンケートによる不正リスク発見支援、グローバル・コンプライアンス体制の構築支援、グローバル行動規範の策定支援、内部通報制度高度化支援、外国公務員等への贈賄防止体制の構築支援、競争法・独占禁止法の遵守体制構築支援、マネー・ローンダリング(資金洗浄)防止関連サービス |
| 不正検知・モニタリングの高度化支援 | 不正検知・モニタリング/データ分析、子会社分析ツール |
| サードパーティリスク管理関連サービス | サードパーティリスク管理関連サービス、企業・個人背景情報調査のグローバルソリューション(Astrus) |
| M&AおよびPMIにおけるリスク管理・危機管理 | M&AおよびPMIにおける不正リスク・コンプライアンス対応支援、ジョイント・ベンチャー(JV)およびJVパートナーのモニタリング、サイバーセキュリティデューデリジェンス、M&Aにおけるプライバシーリスク診断サービス |
| 係争支援およびe-Discovery対応支援 | 訴訟関連サービス(係争支援における証拠収集・損害賠償に係る各種算定)、e-Discovery(e-ディスカバリー、電子情報開示、社内ディスカバリー支援サービス、損害保険向け査定・調査支援サービス |
| 知的財産権・契約遵守調査/ソフトウェア資産管理高度化支援 | 知的財産・契約遵守サービス(ロイヤリティ監査・ソフトウェアライセンス監査)、ソフトウェア資産管理サービス |
KPMG FASの特徴
KPMG FASの最も大きな特徴は、KPMGジャパンの各メンバーファームや世界中のKPMGのメンバーファームとのネットワークを駆使し、クライアント企業の個別の経営改題に焦点を合わせた的確なアドバイザリーサービスを提供している点です。これらの広範なネットワークにより、知識、人材、実績において特異な価値を提供しています。
知識
各業界に関する国内外の最新動向に加え、アドバイザリー業務で培ってきた知見を活かし、日本企業の迅速かつ賢明な意思決定を後押しします。
人材
戦略、財務、オペレーション、ガバナンス等の分野で高い専門性と幅広い経験を持つ人材が、顧客の経営課題に即したソリューションを提供します。
実績
業界の先駆者として、長年にわたる豊富なプロジェクト実績を誇り、あらゆる場面を想定した“転ばぬ先の杖”を提供します。
業種別に編成された体制
12の主要業種ごとにインダストリアル・グループ体制を構築しており、業種ごとに国内外の最新動向に関する情報や知見を集約しています。また、海外のインダストリー・グループとの連携により、海外市場および同業他社分析や関連法規制等の最新動向など、顧客企業の海外展開に重要な経営情報をアップデートできます。
M&Aアドバイザリーにおけるマーケットプレゼンス

KPMGは2021年度のグローバルM&Aアドバイザリー案件数ランキングで2位となり、661件の案件を成約させています。1位のPwC(PricewaterhouseCoopers)の898件には及ばないものの、3位以下を大きく引き離す結果となっています。
特筆すべきは、KPMGがBig4の中で2番目に高い順位を獲得していることです。PwCに次ぐ2位となり、Deloitteの598件、Ernst & Young LLPの446件を上回りました。この実績は、KPMGがグローバルなM&A市場において確固たる地位を築いていることを示しています。
| 順位 | 企業名 | 案件数 |
|---|---|---|
| 1 | PricewaterhouseCoopers | 898 |
| 2 | KPMG | 661 |
| 3 | Goldman Sachs & Co | 633 |
| 4 | JP Morgan | 600 |
| 5 | Houlihan Lokey | 598 |
| 6 | Deloitte | 598 |
| 7 | Rothschild & Co | 555 |
| 8 | Morgan Stanley | 487 |
| 9 | Ernst & Young LLP | 446 |
| 10 | BofA Securities Inc | 359 |
KPMGは2021年度の国内におけるM&Aアドバイザリー案件数ランキングでも4位に入り、91件の案件を成約させています。三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、野村に次ぐ結果となっています。
| 順位 | 企業名 | 案件数 |
|---|---|---|
| 1 | 三井住友フィナンシャルグループ | 142 |
| 2 | みずほフィナンシャルグループ | 128 |
| 3 | 野村 | 104 |
| 4 | KPMG | 91 |
| 5 | デロイト | 86 |
| 6 | PwC | 68 |
| 7 | ブルータス・コンサルティング | 65 |
| 8 | 大和証券グループ本社 | 60 |
| 9 | フーリハン・ローキー | 52 |
| 10 | 三菱UFJモルガン・スタンレー | 52 |
KPMG FASは国内ではBig4の中で最も高い順位を獲得しています。5位のデロイトの86件、6位のPwCの68件を上回る実績を残しています。この結果は、KPMGが日本国内のM&A市場においても重要な役割を担っていることを示しています。グローバルと日本の両方で高い順位を維持しているKPMGは、国内外の企業の成長戦略を支援し、M&Aの分野で存在感を発揮し続けることが期待できるでしょう。
弊社のYouTubeチャンネルでは、KPMG FASの魅力を徹底解説した動画を投稿しております。FAS業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
KPMG FASの会社概要
| 代表取締役 | 知野 雅彦 / 岡田 光 / 澄川 徹 |
|---|---|
| 所在地 | 東京事務所 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目9番5号大手町フィナンシャルシティ ノースタワー 電話番号:03-3548-5770 大阪事務所 〒541-0048 大阪府大阪市中央区北浜3丁目5番29号日本生命淀屋橋ビル 電話番号:06-6222-2330 名古屋事務所 〒450-6426 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目28番12号大名古屋ビルヂング 電話番号:052-589-0520 福岡事務所 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1丁目12番14号紙与渡辺ビル 電話番号: 092-741-9904 E-mail:FAS-newgradsre@jp.kpmg.com |
| パートナー | 穐田 工太郎 / 阿久根 貴彦 / 浅尾 兼平 / 浅川 俊介 / 阿部 薫 / 安西 忠康 / 井口 耕一 / 石井 一成 / 石井 秀幸 / 石井 利明 / 石堂 努 / 伊藤 俊介 / 伊藤 勇次 / 伊巻 寛幸 / 岩崎 拓弥 / 岩田 知孝 / 上田 耕一郎 / 上原 豊史 / 鵜飼 成典 / 内山 貴史 / 遠藤 正樹 / 太田 壮一 / 岡本 准 / 岡本 晋 / 小國 義之 / 梶川 慎也 / 加藤 健一郎 / 加藤 光康 / 金子 敦 / 上山 啓 / 亀谷 憲明 / 栗原 純一 / 栗原 隆 / Kropp Todd / 河田 英雄 / 小高 正裕 / 小松 浩幸 / 坂本 頼彦 / 佐々木 拓朗 / 佐藤 奈緒 / 佐野 智康 / 篠原 暁 / 高岡 俊文 / 高橋 恵太 / 滝本 哲嗣 / 田口 将世 / 竹内 茂一 / 橘 洋平 / 田中 秀和 / 田中 俊成 / 谷 千晶 / 中尾 哲也 / 長尾 基寛 / 長田 洋樹 / 中西 宏 / 中村 吉伸 / 那須 啓一郎 / 名畑 志帆 / 西嶌 宏之 / 萩原 卓見 / 浜崎 孝司 / 原 俊太郎 / Ford Paul / 福島 章弘 / 古澤 秀昭 / 堀田 知行 / 増田 航 / 松浦 健彦 / 三浦 孝之 / 三宅 大地 / 宮本 常雄 / 森谷 健 / 八代 真一 / 泰江 繁樹 / 矢野 幸一郎 / 山口 健一郎 / 山口 文義 / 山崎 敬太 / 吉岡 利晃 / 吉形 圭右 / 吉野 恭平 / 吉野 眞一 / 渡辺 志穂 / 渡辺 麻紀子 / 渡邉 智史 |
| マネージングディレクター | 伊東 正巳 / 伊東 康彦 / 稲垣 雅久 / 岩田 宜子 / 大嶋 洋司 / 小野 砂知子 / 加藤 淳哉 / 河村 英明 / 駒田 純一 / 近藤 秋人 / 世羅 徹 / 高梨 壮夫 / 高橋 晃 / 津金 俊宏 / 長森 洋志 / 馬場 大輔 / 林 稔 / 福永 昌行 / 藤田 大介 / 古谷 公 / 三浦 貴治 / 村瀬 信康 / 横倉 淳史 |
KPMGグループの業績

KPMGグループは、世界4大会計事務所(Big4)の一角であり、143の国と地域に約273,000名を擁するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークです。
地域別収益

FY2023の年間グローバル総収益は$364億で、地域別では、アメリカが$146億(現地通貨ベースで8%増、米ドルベースで7%増)、アジア太平洋が$61億(現地通貨ベースで4%増、米ドルベースで3%減)、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMA)が$157億(現地通貨ベースで11%増、米ドルベースで7%増)となりました。
| 地域別 | 総収益 |
|---|---|
| Americas | $146億 |
| Asia Pacific | $6.1億 |
| EMA(EMA : Europe, Middle East and Africa, including India) | $15.7億 |
機能別収益

機能別業績を見ると、アドバイザリー部門が$159億の売上高を記録し、全体の業績を牽引していることがわかります。アドバイザリーは現地通貨ベースで7%増、米ドルベースで4%増と堅調な成長を示しており、KPMGの成長戦略の中核を担っています。
| 機能別 | 総収益 |
|---|---|
| Audit | $12.6億 |
| Tax & Legal Service | $7.9億 |
| Advisory | $15.9億 |
KPMGの全体売上高は$364億(現地通貨ベースで8%増、米ドルベースで5%増)に達しましたが、この成果はアドバイザリー部門の力強いパフォーマンスに支えられたものです。今後もアドバイザリー部門を軸に、KPMGは着実な成長を遂げていくことが期待されます。
KPMG FASの転職難易度
ここまでKPMG FASの特徴や年収について解説してきました。同社の強みや高い水準の年収設計をご理解頂いた方には、ますます魅力的な会社に映っていることでしょう。ここからは、魅力的なKPMG FASの転職難易度について解説したいと思います。
結論、KPMG FASの転職難易度は非常に高いです。業界全体としてFASの採用数はコンサルティング業界などと比べてまだまだ少なく、内定獲得は狭き門となっています。さらに、業務の難しさと優秀な応募者の多さから、競争が激しさを推測できます。
KPMG FASの転職難易度が高い理由①:FAS業務の難易度の高さ
FAS業務はジュニア、ミドル、シニアの大きく分けて3つの層で異なります。業務のサポートがメインになるジュニアクラスであっても、財務スキルやファイナンスの知識が求められ、実際に作ったモデルをもとに銀行との折衝を行ったり、契約書のドラフトを作成するなど、業務範囲も多岐にわたります。
日々、大量の情報を処理することが求められるため、地頭の良さや論理的思考力だけでなく、Word、Excel、PowerPointを扱うハードスキルも求められます。こうした業務の難易度の高さが、転職難易度が高い理由の一つです。
| 役職 | 業務内容例 |
|---|---|
| アナリスト~アソシエイト | ・各種資料作成(ピッチ(営業用資料)、企業概要書(IM、Valuation、その他多数) ・雑務全般 ・会議運営 |
| バイスプレジデント | ・案件実行責任者として統括 ・案件獲得 |
| ディレクター~パートナー | ・案件獲得 ・チームマネジメント |
FAS業界を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

弊社のYouTubeチャンネルでは、FASのキャリアパス、セカンドキャリアの選び方についてを徹底解説した動画を投稿しております。FASへの転職にご興味のある方は是非一度ご覧ください。
KPMG FASの転職難易度が高い理由②:優秀な方の応募が多い
KPMG FASへの転職難易度が高いもう一つの理由は、「優秀な人材の応募が多い」ことです。KPMG FASへの応募者の多くは、同業界のFASや大手証券会社(野村證券、大和証券、SMBC日興証券)、メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)、外資系コンサルティングファーム、M&A仲介会社などで実績を残してきた人材です。
選考プロセスにおいて、このような優秀な応募者と競い合うためには、応募者自身も同等の実績を持っているか、または入念な選考対策が必要不可欠です。こうした競争の激しさが、KPMG FASへの内定獲得を難しくしている要因の一つとなっています。
FAS業界への転職を考えている方は、自身の経験や実績を客観的に評価し、選考対策に十分な時間を割くことが重要です。また、専門家のアドバイスを求めることで、効果的な準備を進めることができるでしょう。
FAS出身者が
徹底的に選考対策を実施
- FAS出身者による業界・採用動向解説
- Big4出身者による転職サポート
- FAS未経験者の転職実績も豊富
- FAS業界出身者がカバーする独占案件のご紹介
- 非常に高い内定獲得率を実現するマンツーマン面接対策を実施
転職意思が固まる前の情報収集にも
ぜひご活用ください。
KPMG FASの労働環境
KPMGは、各種社会保険や企業年金制度など充実した福利厚生を提供しており、従業員の安心とワークライフバランスをサポートしています。また、休日・休暇制度も整っており、ライフイベントに合わせた休暇の取得が可能です。KPMGは従業員の福利厚生を重視し、働きやすい環境づくりに尽力しています。
福利厚生・社内制度
KPMG公式HPによると、同社では充実した福利厚生制度を提供しています。
- 各種社会保険完備(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)
- 公認会計士企業年金基金
- 健康保険組合カフェテリアプラン
- マッサージルーム(東京事務所隣接ビル内、施術費用:30分、500円)
- 育児・介護短時間勤務
社会保険は健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険が完備されており、従業員の安心をサポートしています。また、公認会計士企業年金基金や健康保険組合カフェテリアプランなど、長期的な資産形成や健康管理をバックアップする制度も整っています。
東京事務所隣接ビルには、リーズナブルな価格で利用できるマッサージルームが設置されており、従業員のリフレッシュに役立っています。さらに、育児や介護との両立を支援するため、短時間勤務制度も導入されています。
休日、休暇
休日・休暇についても手厚い制度が用意されています。
- 土曜日・日曜日・国民の祝日、創立記念日、年末年始(12月29日~翌年1月4日)、その他会社が定める日
- 出産・育児休暇、介護休暇、慶弔休暇
- 年次有給休暇(初年度 4月入社の場合8日、10月入社の場合10日。最大年20日)
- 特定有給休暇(初年度 4月入社の場合3日、10月入社の場合6日)
土曜日、日曜日、国民の祝日に加え、創立記念日や年末年始(12月29日~翌年1月4日)も休日となっています。また、出産・育児休暇、介護休暇、慶弔休暇など、ライフイベントに合わせた休暇制度が整備されています。
年次有給休暇は、初年度で4月入社の場合8日、10月入社の場合10日が付与され、最大で年間20日まで取得可能です。加えて、特定有給休暇も初年度で4月入社の場合3日、10月入社の場合6日が付与されます。
以上のように、KPMGは従業員の福利厚生に力を入れており、働きやすい環境づくりに努めていることがわかります。
KPMG FASの役職ごとの業務内容・キャリアパス
KPMG FASでは、個人のスペシャリティの形成とは別に、キャリアを積み重ね、一定の要件を満たすことで、次のキャリアステージ(役職)へと昇進していきます。
各キャリアステージには、組織、プロジェクト、チームのマネジメントに関する明確な役割とミッションが定義されており、従業員には、それぞれの役職に応じた行動と成果が厳格に求められます。
役職ごとの主な業務内容・ミッション
役職ごとの主な業務内容・ミッションは以下の通りです。
| 役職 | 主な業務内容・ミッション |
|---|---|
| Junior Associates / Analyst | 上位者の指示に基づき、タスク単位での自己管理をしながら、能動的に作業を推進する |
| Senior Associates / Associates | ・プロジェクトで定められたスコープ、成果物に基づくタスクを、作業を含め、自律的に確実に遂行する ・下位メンバーを教導しながらタスクを推進し、一領域のマネジメントを担う |
| Senior Manager / Manager | ・複数または大型のエンゲージメントデリバリーの遂行をメインミッションとして、計画的かつ高品質にエンゲージメント遂行する ・プロジェクトメンバー一人一人のキャリアパスを理解し、定期的なフィードバックを通じた具体的な課題とスキル向上に向けた指導 |
| Director | ・担当するセクター/アカウント及びサービスラインを越えて、ファーム全体の成長や利益のために優れたバランス感覚を発揮する ・メンバーが目指すべきロールモデルとなる |
| Partner / Managing Director | ・組織全体のマネージメント、経営を担う |
未経験者の場合、多くはジュニアアソシエイト・アナリストという職位からキャリアをスタートします。この職位では、上位者の指示に基づきながら、タスク単位での自己管理と能動的な作業の推進が求められます。経験を積むことで、次のステップであるシニアアソシエイト・アソシエイトに昇進します。
この段階では、プロジェクトで定められたスコープや成果物に基づくタスクを自律的に確実に遂行することが求められます。また、下位のメンバーを教導しながらタスクを推進し、ある領域のマネジメントを担う役割も与えられます。
入社から約7年後には、管理職であるマネージャーやシニアマネージャーへの昇進が期待されます。この職位では、複数または大型のプロジェクトを計画的かつ高品質に遂行することがメインミッションとなります。また、プロジェクトメンバー一人一人のキャリアパスを理解し、定期的なフィードバックを通じて具体的な課題とスキル向上に向けた指導を行うことも重要な役割です。
マネージャー・シニアマネージャーとして一定の成果を収めると、ディレクターへの昇格が可能になります。ディレクターは、担当するセクター/アカウントやサービスラインを越えて、会社全体の成長や利益のために優れたバランス感覚を発揮することが求められます。また、メンバーが目指すべきロールモデルとなることも期待されています。
キャリアパスの最終段階がマネージングディレクター・パートナーです。この職位では、組織全体のマネジメントと経営を担うことが主な業務となります。
KPMG FASで専門性を極めるための、2つのアプローチ
M&A・戦略コンサルタントとして自らの専門性を極める方法として、2つのアプローチがあります。
1つ目が特定のプロセスにフォーカスすることです。
例えば、デューデリジェンスやバリュエーションなど、M&Aのある特定のフェーズにおける業務分野への専門性を極める、という方向性です。「業界・規模などを問わず様々な案件に対応できるデューデリジェンスのスペシャリスト」といったように、特定のプロセスを深掘りしていくキャリア形成です。
2つ目が特定の業界にフォーカスすることです。特定のプロセスではなく、特定の業界・インダストリーに特化してキャリアを磨いていくことで、「製薬業界のM&A全般に詳しい」「ITベンチャーのM&Aに強みがある」といったように、特定の業界や分野へのスペシャリティを極めていくキャリア形成です。
一方、こうしたキャリア形成の方法はコンサルティング業界では多く採用されていますが、KPMG FASではキャリアアップの制度として設けられているわけではありません。
同社は能力やスキル、経験、今後挑戦したいことなど、各個人の強みや個性を活かし伸ばしていくことを重視していることを明記しており、例えば「IT業界の特にバリュエーションに非常に詳しい」など分野を絞ったキャリア形成や、反対に「非常に幅広い業界に強みを持つ」といったキャリア形成を実現できます。
様々な分野のスペシャリストからなるチームを編成して取り組むM&Aだからこそ、人材の多様性が極めて重要であり、それが同社の強みでもあります。そのため、現時点で特定の業界やプロセスに強いこだわりが無くとも、幅広い業界、プロセスに関わる中で自身の専門を決め、柔軟に強みを身につけることが出来る環境と言えます。
KPMG FASの採用情報
KPMG FASの求める人物像
KPMG FASの最大のリソースは人材であることが明記されています。
高い専門性と倫理性を身につけたプロフェッショナルがクライアントファーストの姿勢で各種サービスの提供に取り組むことで、豊富な案件実績を挙げています。
また、同社の特徴的な点として、顧客企業のリピート率が非常に高いことが挙げられます。徹底的な顧客志向を貫く姿勢が、クライアント企業から高く評価された結果、高いリピート率を実現しています。これらの点から、KPMG FASの求める人物像は下記3つが土台にあると予想できます。
- クライアントファースト
- プロフェッショナルとして成長し続ける気概
- 高い専門性と倫理性
選考ではこれらの項目をアピールできるよう、準備をする必要があります。
KPMG FASの採用情報・求人情報
KPMG FASでは、部門ごとに経験者採用も行っております。以下では2024年5月時点で募集されているポジションを紹介いたします。
経験者採用
| 採用ポジション | 職務内容 |
|---|---|
| Corporate Finance部門 マネージャー候補/シニアアソシエイト/アソシエイト | ・日本国内外における企業間のM&A(合併、株式交換、会社分割、買収、売却、資本提携)に関するアドバイザリー業務 ・M&A案件における企業・事業価値評価業務ならびにその他無形資産等の評価業務 ・M&A案件におけるストラクチャリング業務 ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Transaction Services部門 シニアアソシエイト/アソシエイト | ・M&Aに関する財務デューディリジェンス ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Turnaround & Restructuring部門 シニアマネージャー/マネージャー/シニアアソシエイト/アソシエイト/ジュニアアソシエイト | <事業再生アドバイザリー> ・事業の継続・売却・清算等戦略オプションの検討及び実行支援 ・私的整理(事業再生ADR・地域経済活性化支援機構・中小企業再生支援協議会・中小企業事業再生ガイドライン・任意整理等)及び法的整理(民事再生・会社更生)支援 ・資本・事業・業務・組織等について抜本的な見直しを含む・中期経営計画の策定及び実行支援 ・再生ファンド・PEファンド・不動産ファンド等投資家による投資検討・バリューアップ・Exit支援 ・地域金融機関の取引先を主とした地域間・地域内の企業連携・資本提携並びに経営の次世代承継支援 <事業変革アドバイザリー> ・再生・再成長を目指す企業に対する事業戦略/計画又は再生計画の策定と実行支援 ・M&AにおけるDD(買収監査)及びディールクローズ後のバリューアップ支援 ・事業再編/企業連携、経営構造改革(持株会社化等)の構想立案から実行支援 ・トップライン向上やコスト最適化等の事業変革の構想立案から実行支援 <ホスピタリティ・セクター> ・国内外のホスピタリティ関連企業(又は事業)に関するデューデリジェンス、M&A、事業変革・事業再生、資金調達、事業計画、マーケティング等に関するアドバイザリーサービス ・国内外のホスピタリティ関連アセット(ホテル・旅館・その他レジャー施設)に関するデューデリジェンス、新規開発、オペレーター選定、運営委託契約締結、ブランド戦略、マーケティング戦略等に関するアドバイザリーサービス ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Forensic部門 マネージャー(候補)/シニアアソシエイト/アソシエイト | <フォレンジックコンサルタント(不正の予防・発見・対処)> ・不正・不祥事の調査 ・不正リスク管理体制高度化支援 ・ビッグデータを活用した不正モニタリング支援 <フォレンジック会計士(不正の予防・発見・対処)> ・不正・不祥事の調査 ・不正リスク管理体制高度化支援 ・ビッグデータを活用した不正モニタリング支援 <ITコンサルタント> ・デジタルフォレンジック ・サイバーセキュリティ ・ITコンサルタント(ITデューデリジェンス、PMIサポート等) ・IT関連の各種監査(ソフトウェアライセンス監査、セキュリティ監査等) ・サイバーセキュリティコンサルタント ・サイバーインシデント対応支援 ・サイバーセキュリティアセスメント ・サイバーデューデリジェンス ・サイバーセキュリティに関する各種アドバイス <ソフトウェア資産管理コンサルタント> ・ソフトウェアライセンス監査対応支援 ・ソフトウェアメーカ様の依頼で中立な第三者の立場としてライセンス監査を実施 ・ソフトウェア資産管理業務改善支援 ・ソフトウェアユーザ企業様向けに、コンプライアンス(ライセンス監査)対応・コスト削減・セキュリティ対策を目的として、ソフトウェア資産の実態把握と管理業務の改善のためのコンサルティング ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Strategy & Integration部門 ディレクター/シニアマネージャー/マネージャー/シニアアソシエイト/アソシエイト/ジュニアアソシエイト | <Integration & Separation 業務> KPMGでグローバルに展開するIntegration & Separation サービスの日本拠点として、PMI(M&A後の企業・事業統合)やセパレーション(事業売却)の支援 <人事・組織アドバイザリー業務> ・M&AのIn-Deal局面における対象会社の内部環境把握を目途とした人事・組織、各種労務年金制度に係るDD業務、投資・買収後の統合分離を見据えたトップ人事戦略・一般人事・組織設計、労務、年金・保険・ベネフィットを中心にしたオペレーション業務 ・投資後の人事戦略・組織設計や組織運営向上施策の立案と実施に係るアドバイザリー業務 <Operationアドバイザリー業務:サプライチェーン> ・サプライチェーンオペレーション改革の専門性を活かして、クライアント企業におけるサプライチェーンの見直しやオペレーションの改革を通じた事業のバリューアップ支援 <CBMA(Customer, Brand & Marketing Advisory) 業務> ・現状診断/戦略策定/CXモデリング/ビジネスモデリング/オペレーションエクセレンス ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Financial Services Group部門 マネージャー/シニアアソシエイト/アソシエイト | ・財務デューデリジェンスおよびPMIをコアとするディールアドバイザリー業務 ・金融各セクター(銀行、保険、証券、ノンバンク等)の固有の規制環境をふまえたM&A案件を立案・遂行する業務 ・金融各セクター(銀行、保険、証券、ノンバンク等)における成長戦略アドバイザリー業務 ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
| Corporate Strategy & Support(Digital)部門 アソシエイト~マネージャー | <データ・サイエンティスト/アナリスト業務> ・M&A/戦略チームとの協働および経験豊かなデータ分析専門家の指導の下、クライアントやM&A対象会社のデータ抽出・セットアップ、分析スコープの検討、データ分析・可視化などを通じてプロジェクトを支援(対象会社の担当者との直接のやり取りを含む。) ・地理的情報、価格データ、人流データ、SNS、各種市場データなど、外部データのScrapingや分析用統合データベースの構築支援 <データエンジニア・SE(M&A/戦略)> ・クライアントやM&A対象会社から受領するデータの処理、分析、それら処理・分析の効率化ツール・アプリケーションの開発などを通じてプロジェクト支援 ・データ収集蓄積(地理的情報、価格データ、人口移動データ、SNS、各種市場データなど、外部データのScraping等) ・データ分析環境の設計・開発を行う上での他エンジニアメンバのサポート ※上記は雇入れ直後の業務範囲であり、会社の定める業務内容に変更の可能性あり |
KPMG FASの選考情報
弊社では、FASへの転職を目指す方々を全面的にサポートしております。KPMG FASの選考の詳細や面接対策、最新情報について知りたい方は、ぜひ弊社のコンサルタントまでお問い合わせください。
経験豊富なコンサルタントが、選考の流れや面接での質問内容、答え方のポイントなどをお伝えいたします。 また、ご自身の経歴や強みを活かした面接対策のアドバイスも可能です。
FAS出身者が
徹底的に選考対策を実施
- FAS出身者による業界・採用動向解説
- Big4出身者による転職サポート
- FAS未経験者の転職実績も豊富
- FAS業界出身者がカバーする独占案件のご紹介
- 非常に高い内定獲得率を実現するマンツーマン面接対策を実施
転職意思が固まる前の情報収集にも
ぜひご活用ください。
FAS業界の選考面接でのポイント
FAS業界の選考のポイントは大きく4つあります。
- M&Aアドバイザーとしての知識
- ケース面接
- M&Aアドバイザーに対する意欲
- マーケット動向
下記でそれぞれ解説していきます。
M&Aアドバイザーとしての知識
M&Aアドバイザーとしての知識を問う問題として、DCF法とSPA(株式譲渡契約書)の知識の2つについて聞かれることが多いです。
DCF法とは、企業価値評価法の一つで、会社が将来生み出す価値をフリーキャッシュフローで推計し、資本コスト(WACC)で割り引いて現在価値(DCF)に換算して会社を評価する手法です。あらゆるバリュエーションの中で最も論点が多いため、M&Aアドバイザーとしての知識を問う問題として聞かれることが多いです。
SPA(株式譲渡契約書)の知識については、代表的な条項の中でも表面保証、誓約条項、補償の内容について聞かれることが多いです。これらの条項は、どのような理由であっても一般的に記載されている内容が多いため、面接官が質問しやすく、そうした理由から聞かれることが多いです。
ケース面接
一般的なケース面接の問題の他に、M&Aケースの出題がされることがあります。例えば、下記のような問題が出題されます。
「複数事業をやっている会社のポートフォリオ戦略を考えるにはどのような切り口で戦略を練っていけば良いか?」
「あるインターネット通販企業が、業績拡大のためにM&Aを考えている。この企業はどのような企業をM&Aで獲得すればよいだろうか?」
上記のような問題に対し、MECEに要素を並べつつ自らの考察を交え時間内に自分の回答を用意出来るようにする必要があります。
ケース面接対策を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

フェルミ推定を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

弊社のYouTubeチャンネルでは元戦略コンサルタントの面接官が実際にフェルミ推定やビジネスケースに取り組む動画を投稿しておりFAS業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
M&Aアドバイザーに対する意欲
M&Aアドバイザーには一定のハードワークが求められます。そのため、入社後に熱意を持って仕事を続けられるかどうかを見極めるために、意欲を測る質問をされるケースがあります。なぜM&Aアドバイザーになりたいのか、M&Aアドバイザーになった先で社会に対してどのようなことをやりたいのか、といった質問にしっかりと回答できるようにする必要があります。
また、「最近気になったM&Aは?」などの、知識を問う質問を投げかけるケースも有るため、自身の希望する業界のM&Aなどについては、日頃からアンテナを張ることが大切です。
マーケット動向
KPMG FASの選考では、マーケット動向や目立った動きをしている会社やファンドについて聞かれることがあります。例えば、アクティビストの動向についての質問の場合、「アクティビストとはどのような人たち?」や、「最近あったアクティビストが仕掛けたディールとは?」などの質問が考えられます。M&Aアドバイザーとしての業務とは直接関係無い場合もありますが、資本市場の仕組みやどのようなプレーヤーで回っているかの理解を問う問題として、出題される可能性があります。
弊社のYouTubeでもFAS転職における頻出問題を解説していますので、是非ご視聴ください。
KPMG FASへの転職を成功させるには
本記事ではKPMG FASの年収や難易度、特徴について解説してきました。FASとコンサルティング事業を含むKPMGのアドバイザリー業務は、世界規模で事業拡大を続けており、好条件での採用も拡大しています。そんな同社に転職をしたいと思った時、「自分でも通用するのか」や「どのような対策をすれば選考を通過できるか」など、不安点も多くあるかと思います。
本記事ではKPMG FASの選考対策についても触れていますが、FASの選考は難易度が高く独特な選考プロセスを採用しているため、独学のみでの対策には限界があります。
リメディはハイクラス人材の転職に特化したエージェント会社です。弊社の特徴は何よりも内定率の高さにあります。FAS業界出身のアドバイザーが、1on1で面談をし、コンサルティングファームに向いている人の特徴や、各社の違い・特徴、ケース面接の対策に至るまで、一貫してサポートいたします。
KPMG FASへの転職に少しでもご興味がある方は、ぜひ一度無料相談にお越しください。
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