監修者
リメディ株式会社 執行役員
須賀大貴 | Suga Taiki
関西学院大学を卒業後、キーエンスに新卒入社。法人営業担当として、大小様々な規模の企業に対して法人営業を経験。名古屋・仙台にて営業から営業戦略立案、業務改善や育成業務に携わる。
2019年には自身でもオーダー革靴/ブランドOEMを手掛ける製靴メーカーのFilshoes株式会社を創業。製造業での経営人材不足、後継者不足を痛感し、コンサルティングファームやM&A業界への転職を考え、転職活動を開始。
転職活動の中で、転職市場の課題感や、人材が企業に与える影響の大きさを痛感し、自身がキャリアコンサルタントとなり変えていこうという想いから2020年にリメディ株式会社に参画。
– リメディのキャリア支援のポイント –
1️⃣ Bain & Company, Boston Consulting Group出身者によるCase interview対策
2️⃣Big4出身者による総合コンサルへの転職サポート
3️⃣ オファー年収1,000万円以上の実績多数
4️⃣ 現役コンサルタントからのご相談も多数
5️⃣ 金融機関及び事業会社の役職者様からの転職実績も多数
6️⃣ コンサル未経験者の転職実績も豊富
7️⃣ リメディ唯一の社長や幹部経由の特別ルートでの応募も可能
8️⃣ 非常に高い内定獲得率を実現するマンツーマン面接対策を実施
〜転職意思が固まる前の情報収集も大歓迎〜
マッキンゼーはどんな会社か
マッキンゼーは世界的な戦略コンサルティングファームであり、正式名称は「McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)」です。同じく戦略コンサルティングファームである、「ボストン コンサルティング グループ」「ベイン・アンド・カンパニー」と並び、MBBと呼ばれる企業群に分類されることも多いです。
戦略コンサルの特徴は、企業の経営に関わる案件に特化している点で、依頼主が経営企画部などの経営陣や、PEファンドなどである場合が多いです。企業の成長戦略、業界の動向、市場の分析、競争戦略など幅広い戦略的課題に取り組みます。
マッキンゼーの特徴
マッキンゼーは世界中の多くの産業や業界にわたるクライアントに対してコンサルティングサービスを提供しており、そのように培ったグローバルの専門知識と、ローカルの深い知見を組み合わせたコンサルティングサービスを提供しています。あらゆる業界の案件に強く、日本のトップ30社の8割をサポートしており、上場企業のみならず、非公開企業や政府機関へのサービス提供も行っています。
企業情報
マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパンは、東京オフィスと関西オフィスの2拠点を有しています。特に2018年3月に開設した関西オフィスの拡大を行っており、関西以西の西日本地域のカバーをしています。
東京オフィス
住所 | 〒106-0032 東京都港区六 本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワー |
Tel | 03-5562-2100(代表) |
Fax | 03-5562-2200 |
関西オフィス
住所 | 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町 3-1グランフロント大阪タワーB |
Tel | 06-6563-7200(代表) |
Fax | 06-6563-7201 |
元ベイン・BCGの戦略コンサルタントへのご相談を希望の方はこちら
マッキンゼーの転職難易度
ここまでマッキンゼーの特徴や年収について解説してきました。同社の強みや高い水準の年収設計をご理解頂いた方には、ますます魅力的な会社に映っていることでしょう。ここからは、そんな魅力的なマッキンゼーの転職難易度について解説したいと思います。
結論、マッキンゼーの転職難易度は非常に高いです。業界全体として戦略コンサルティングファームの採用数は総合コンサルティングファームなどと比べて少なく、内定獲得は狭き門となっています。さらに、業務の難しさとマッキンゼー独自の選考から、選考の難しさを想像できます。
転職難易度が高い理由①:戦略コンサルティング業務の難しさ
1つ目の理由としては「戦略コンサルティング業務の難しさ」が挙げられます。
戦略コンサルティング業務は、経営陣クラスの方々を相手に、その会社の経営課題を解決することが求められます。そのため、クライアントの要望を正しく理解し、チームや外注先に正しく伝えることの出来るコミュニケーション能力が求められます。また、その会社・業界で数十年働いてきた方々と対等に話ができる必要があるため、案件ごとに膨大な情報をキャッチアップできる力が求められます。更に近年ではITを用いた課題解決が好調なため、どういった課題にどういったITソリューションが使えるかといった、基礎的なIT知識も問われます。その他にもドキュメンテーションスキルや、激務への耐性など、コンサルティング業務を行う上で求められるスキルは多岐にわたります。
また、クライアントワークであり人と人の繋がりで仕事を遂行するため、高いスキルに加え、クライアントファーストの精神や、共感力、協働性など、人間的な成熟も求められます。
こうした環境で働く適性を面接で評価されるため、必然的に転職難易度も高くなると考えられます。
転職難易度が高い理由②:ケース面接の難易度が高い
2つ目の理由としては「ケース面接の難易度が高い」ことが挙げられます。
ケース面接とは、与えられた問いに対して制限時間内に打ち手を提案する面接形式のことであり、課題解決のための論理的思考力が問われます。ケース面接には様々な問題形式がありますが、その中でも①フェルミ推定、②ビジネスケース問題の2つの出題頻度が多い傾向にあります。
転職難易度が高い理由①であげたように、コンサルティング業務を行う上でコンサルタントには様々な能力が求められます。その中でも最も重要なスキルが、論理的思考力です。ケース面接では、「バイオリン小売業者の売上向上施策を考えよ」などの明確な回答が容易できないお題が用意され、それに対する回答と回答までのプロセスを見ることで、受験者の論理的思考力を試します。
ケース面接はコンサルティング業界独自の採用方法であり、他業界からの転職の場合、初めて経験する方もいらっしゃるかと思います。ケース面接の対策として最もおすすめの方法は実際に模擬面接を解くことです。例題や過去問はケース面接の基本的な解き方の参考になりますが、実際の選考では面接官からの鋭い質問が飛んでくるため、柔軟な対応力と瞬発力も大切になります。
弊社では元戦略コンサルティングファームの人事を始め、ケース面接対策を得意とするアドバイザーが多数在籍しております。各コンサルティングファームの問題傾向や過去の内定実績から、徹底した選考対策を行い、内定獲得をサポートさせていただきます。マッキンゼーへの転職を考える際はぜひ一度ご相談ください。
元ベイン・BCGの戦略コンサルタントへのご相談を希望の方はこちら
マッキンゼーが求める人物像
マッキンゼーが求めるのは、自立的に自身のスキル・キャリアを切り開くことのできる人物だと考えられます。
戦略ファームの仕事は一言でいうと「考えることの職人」であり、クライアント企業の経営課題に対し筋道立てて論点を整理し、質のよい仮説を立て、クライアントが納得するような結論を導く必要があります。そのためには論理的思考力はもちろん、クライアントの求めることを理解しアウトプットをしっかりと発信できるコミュニケーション能力、業界に応じた高い専門性、クライアントやプロジェクトメンバーに信頼される人間性が必要になります。
しかし、コンサルタントになる多くの中途入社の方はコンサルティング未経験で入社します。そのため、コンサルタントとして必要な上記の様なスキルを、後天的に身につけて行けるポテンシャルがあるかどうかが大切だと考えられます。
また、マッキンゼーには所属部門・部署がなく、配属や転勤命令もありません。そのため、同社で働くコンサルタントは自身のキャリアを自ら切り開いていく必要があります。
「個々人のキャリア・ゴールを支援する」ために、マッキンゼーは独立したプロフェッショナルのための「場」を提供しており、一人ひとりの目標を自分で立て、その道筋を自分で設計し、自分の選んだ道を自らの努力により着実に進むことのできる人物を求めていると考えられます。
元ベイン・BCGの戦略コンサルタントへのご相談を希望の方はこちら
マッキンゼーの採用情報・求人情報
マッキンゼーでは、新卒、第二新卒、中途採用を積極的に行ってます。中途では全てのポジションについて採用を行っています。以下、募集ポジションについて表でまとめます。
役職・ポジション | 採用情報・求人情報 |
ビジネスアナリスト | 国内外の大学・大学院に在籍する新卒学生の方、および大学(学士、修士)既卒で、実務経験が3年未満の方は、ビジネスアナリストとしての採用となります。 ビジネスアナリストは、プロジェクトの課題解決の個別分野を担当します。情報収集、その分析において中心的な役割を果たすだけではなく、顧客メンバーとの協業、プロジェクトの最終提案のとりまとめ、および顧客企業の経営者へのプレゼンテーションも担当します。 3年目以降は、そのままアソシエイト、マネジャーへと社内でキャリアを積んでいく者のほか、アソシエイトになる前に留学支援制度を利用してビジネススクールへ留学する者、海外オフィスで活躍する者、また、外部でリーダーシップ経験を積む者もいます。 |
アソシエイト | 応募時点でMBAに在籍されている方、Ph.D.を取得見込みかつ取得意思のある方は、アソシエイトへの応募となります。 アソシエイトは、プロジェクト課題解決の個別分野の担当から取り組みを始めます。その後、プ ロジェクト全体にわたり、課題の特定、仮説の設定・検証、顧客企業社内や外部でのインタビュー、海外からの情報収集・分析、最終提案のとりまとめなどに取り組みます。 採用ポジションは、実務経験等を踏まえてアソシエイトあるいはジュニアアソシエイトのいずれかとなります。 |
アクセラレートコンサルタント | マッキンゼーアクセラレートのコンサルタントは、クライアントの企業変革活動の設計や、インパクトの創出と定着を実現するためのチェンジマネジメントおよび組織能力構築などを支援しています。 |
マッキンゼーデジタル | マッキンゼー・デジタルではデジタル化の推進とデジタル新規事業構築を通じ、クライアントの課題解決や事業変革の支援を行っています。 コンサルタントに限らず、プロダクトオーナー、デザイナー、データサイエンティスト、データエンジニアと幅広いバックグラウンドを持つエキスパート人材の採用も行っています。 |
オペレーションコンサルタント | オペレーションスペシャリストコンサルタントは、顧客企業が、世界トップクラスのオペレーションを達成し、パフォーマンスを持続的に改善できる組織へと変革を遂げるための支援を行っています。 |
Capabilities & Insights Analyst | Automotive & Assembly (A&A)A&Aチームのアナリストは、クライアントの組織が重要な変化を生み出すのを支援するMcKチームの一員として、従来の乗用車、大型車、都市のモビリティなどの輸送分野、およびさまざまな産業機械のメーカー、サプライヤー、スタートアップ企業などを担当します。 また自動運転車、電気自動車、コネクテッドカー、シェアドモビリティ、サステナビリティなど従来の枠組みを超えた新たな産業を作り出すさらに大規模な産業領域における業務に携わっていただくことになります。 Advanced Electronics (AE)AEプラクティスのアナリストは、機械、電子部品、電子・電力・検査機器、ロボティクス、工業自動化、ビルテクノロジーをはじめとする産業用エレクトロニクス関連の幅広い分野でコンサルティングチームとクライアントの支援を担当します。A&Aと同様にリサーチを担う部署の一員として、業務改善や戦略構築というクライアントの最重要課題に対処し、組織としての変革力育成に力を発揮していただきます。 Japan Geographic ResearchCapabilities & Insights Analystを含むナレッジ・プロフェッショナルは、顧客企業の課題解決のために不可欠な情報の収集・加工・分析を行うことにより、コンサルティング活動をサポートしています。Japan Geographic Researchでは、あらゆる分野の日本市場について調査分析を行います。 |
サマーアソシエイト | MBA 1年生が対象の採用活動の一環としてのインターンです。期間は10週間で、実際のクライアントプロジェクトに入りチームメンバー(アソシエイト)として活動していただきます。 期間中の給与と日本までの帰国費用の一部などをお支払いします。プログラムに参加いただいた方は、2年生の秋以降の正式応募プロセスは不要となります。 |
元ベイン・BCGの戦略コンサルタントへのご相談を希望の方はこちら
マッキンゼーの選考情報
弊社では、コンサルティングファームへの転職を目指す方々を全面的にサポートしております。 マッキンゼーの選考の詳細や面接対策、最新情報について知りたい方は、ぜひ弊社のコンサルタントまでお問い合わせください。
経験豊富なコンサルタントが、選考の流れや面接での質問内容、答え方のポイントなどをお伝えいたします。 また、ご自身の経歴や強みを活かした面接対策のアドバイスも可能です。
– リメディのキャリア支援のポイント –
1️⃣ Bain & Company, Boston Consulting Group出身者によるCase interview対策
2️⃣Big4出身者による総合コンサルへの転職サポート
3️⃣ オファー年収1,000万円以上の実績多数
4️⃣ 現役コンサルタントからのご相談も多数
5️⃣ 金融機関及び事業会社の役職者様からの転職実績も多数
6️⃣ コンサル未経験者の転職実績も豊富
7️⃣ リメディ唯一の社長や幹部経由の特別ルートでの応募も可能
8️⃣ 非常に高い内定獲得率を実現するマンツーマン面接対策を実施
〜転職意思が固まる前の情報収集も大歓迎〜
元ベイン・BCGの戦略コンサルタントへのご相談を希望の方はこちら
フェルミ推定
フェルミ推定は、論理的思考能力に基づいて、予測が難しい数字を概算する方法です。ケース面接では最初にフェルミ推定を用いた売上や市場規模の予測の問題が出され、その後にケース問題が出題されるというパターンが多くあります。
フェルミ推定は下記の流れで行われます。
- お題が出題される
- 5〜10分程度、お題について自分で考える
- 自分の考えを元に、面接官にプレゼンテーションを行う
- 面接官と議論しながら、考えを修正する
2.でお題について自分で考える時間が与えられますが、制限時間に対してあまり余裕がない状況が多く見られるため、しっかり対策を行うことが重要です。
マッキンゼーでは応募資格であるビジネスレベルの英語会話力を試すために、これらの流れを全て英語で行う可能性があります。普段行わないフェルミ推定の計算を、英語で会話しながら考えるためには、基礎の計算式や頻出の数字は事前に頭に入れておき、スムーズに解答を導ける状態にしておくことが望ましいでしょう。具体的には日本の人口1億2千万人や、日本の国土面積38万平方キロメートル、大企業の数1.1万社などの数字を暗記しておくと、計算がスムーズになります。
フェルミ推定を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
弊社のYouTubeチャンネルでは、元戦略コンサルタントの面接官が実際にフェルミ推定やビジネスケースに取り組む動画を投稿しております。対策が可能な相手が少ない、英語でのケース面接対策も可能ですので、コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
ケース面接
ケース面接とは、与えられた問いに対して制限時間内に打ち手を提案する面接形式のことであり、課題解決のための論理的思考力が問われます。例えば「国内のバイオリン小売業者の売上向上施策を考えよ」という課題の場合は、前提確認→現状分析・構造化→ボトルネックの把握→施策立案という流れで課題を整理しつつ妥当性のある解答を導く必要があります。
ケース面接で面接官に見られるポイントは、問題を構造化して考えることのできる論理的思考力と、考えたことを正しく伝えることのできるコミュニケーション能力、クライアントの前に立つことのできる人間性を持っているかです。
その上でマッキンゼーの公式HPでは、
- 準備しすぎないこと
- 面接官の話をよく聞き、面接官に適切に質問すること
- グループでの練習を通して流れと他社視点を掴むこと
の3つが大切であるとしています。
マッキンゼーのケース面接では完璧な解答を求められていません。それ以上に問題に対しどのように向き合い、どのように思考するかを重要視しています。そのため、ビジネスフレームワークなどを過度に暗記し固まった解答を披露することは逆効果になると考えられます。
また、思考のプロセスを大切にしているため、面接官との会話を通し、自身の解答の精度を上げていくことで高い評価を得られると考えられます。こうしたポイントを抑えつつ、実際にグループで実践の練習を行うことで、幅広い視点を養う事ができるとしています。
ケース面接対策を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
弊社のYouTubeチャンネルでは、元ベイン戦略コンサルタントがケース面接の理論や思考法を解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
面接でのポイント
マッキンゼーの面接のポイントは3つあります。
①結論ファーストで話すこと
コンサルタントは論理性を求められる職業です。結論ファーストで話すことで、質問に対して論理的な解答をしやすくなり、聞き手もどのような内容か把握しながら話を聞くことができるため、必ず心がけましょう。
面接官は想定外の質問を投げかけることにより、受験者の論理性を確かめることがあります。瞬時に結論が出ない場合は、焦らずに20〜30秒程度面接官に時間をもらってから、あくまでも結論ファーストで解答できるようにしましょう。
②志望理由
未経験からの転職の場合、コンサルタントとして活用できるスキルをPRすることが難しい傾向になります。また、コンサルティングファームでは前職よりも高い処理能力や、新しいスキルのキャッチアップが求められることが多いです。その際にしっかりと仕事に熱意を持って取り組めるかを示すために、納得感のある志望理由を話せることは重要になります。
志望理由に重要な項目は具体性・リアリティになります。具体的には下記のような流れで志望理由を作ることをおすすめします。
- こんな事をしてみたい・こういうサービスをクライアントに届けたいと思った
- しかしスキルや立場上実現できなかった
- だからこそコンサルティングファームで働きたい
③完璧な解答を求めすぎないこと
マッキンゼーの面接では解答や結論以上に、プロセスを重要視しています。そのためケース問題や面接官の質問に対して納得のいく解答が出せなかった際も、決して諦めずに、面接官への質問や会話を通して解答の練度を上げていくことを大切にしましょう。面接官との会話の際は、最初の自身の解答に固執することなく、面接官から与えられた情報を経て再度新しい解答を導けると良い評価を貰えるでしょう。
弊社のYouTubeチャンネルでは、面接の質問集と答え方のポイントを解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
コンサル業界の転職市場を知りたい方は、まずはコンサルタントに相談
マッキンゼーの労働環境
結論、マッキンゼーの労働環境は激務ではあるが融通が効くと言えます。一方「Work hard, play hard」という言葉があるように、プロジェクトチーム同士での懇親会や、プロジェクト外での有給取得の自由度が高いなど、メリハリを持って働くことのできる環境も整っていると言えます。
マッキンゼーの業務内容や日々の働き方
マッキンゼーではプロジェクトにアサインされている時とアサインされていない時で大きく働き方が違うという声がありました。基本的にプロジェクト期間は短い納期に対して人数も必要最小限で回すため、ワークライフバランスを求めることは難しいという意見がありました。一方でプロジェクト期間外は、有給使用はもちろん、給与を減らす代わりに有給を大幅に取得することも希望すれば可能であり、かなり融通が効くという意見がありました。具体的には繁忙期は週に80〜100時間働くことがある一方、それ以外だと週4日分しか稼働がないという場合もあり、時期により生活がかなり変わることがわかります。戦略コンサルは激務の印象が強い一方で、繁忙期以外は自由なライフスタイルを実現できるため、メリハリを持って働くことができる人に取っては働きやすい環境と言えるかもしれません。
マッキンゼーの有休消化率
大手口コミサイトでは、マッキンゼーの有給消化率は79.4%となっています。同じく戦略コンサルティングファームであるベイン・アンド・カンパニーが71.5%、ボストン・コンサルティングが63.0%であることを考えると同業界内でも高い水準にあると言えます。
また三菱商事が58.5%、野村證券が56.5%、キーエンスが32.0%、デロイトトーマツコンサルティングが58.5%と、戦略コンサル以外の給与水準の高い企業では、有給消化率が30~60%の間に収まることからも、マッキンゼーの有給消化率は非常に高いことがわかります。
また、有給を一度も使わず辞める時に買い取ってもらうことや、辞める際に40日使い切ってから辞めるなども可能で、新卒は入社から辞めるまでの間に給与が倍以上になることが多いため、こうした使い方をする方もいるという意見がありました。そのため、消化率の数字以上に有給休暇の積極的な利用者は多いと考えられます。
コンサル業界の転職市場を知りたい方は、まずはコンサルタントに相談
マッキンゼーのコンサルタントのキャリアパス
社内でのキャリアパス
コンサルタントには、ジェネラリスト、スペシャリストのそれぞれのキャリアパスに対して、新卒・中途等さまざまなスタートポジションからのキャリア形成の機会が用意されています。ジェネラリストは、入社後、さまざまな業界や機能面でのプロジェクトに従事しながらマネジャーとなり、その後、業界や機能面での専門性を磨きながら経験値を積むことで、最終的にマッキンゼーのリーダーとして会社を支えていくことを求められます。スペシャリストも、ジェネラリストと同様にコンサルタントとしての成長パスを歩みつつ、特定の分野(ビジネステクノロジー、オペレーション、マーケティング)に注力しながら、それぞれのキャリアを積んでいくこととなります。
マッキンゼーのキャリアパスの基本は「成果主義」であるということが明確に書かれています。マッキンゼーでは何歳か、何年在籍したかではなく、何を成し遂げたかによって評価されます。また、そのための評価制度も整っており、大手口コミサイトの投稿では360度評価が機能することにより、固定の上司に気に入られている人が昇進するということが起こりづらく、実力主義が保たれているそうです。
また、同社は中途入社の場合基本的な英会話スキルは必須とされており、英語を必要とするグローバル案件が多く存在していることが想像できます。そのためキャリアの中で海外で働く機会や、海外MBA留学の機会も得やすい環境と言えます。
社外でのキャリアパス
コンサルタントとして働いた後のキャリアパスは大きく以下の4つに分けられます。
- 事業会社への転職
- スタートアップ企業への転職
- ファンド業界への転職
- 起業
①事業会社への転職
コンサルティングファームでは日頃から大企業相手に仕事をする機会が多くあります。その中で第三者としての立場ではなく、実際にその企業に入り、事業を大きくしていきたいという理由から、転職される方が多いと考えられます。また、事業会社の戦略を扱う経営企画や社長室の場合、戦略コンサルを経たあとの方が入りやすいという事実もあり、それも戦略コンサルから事業会社へ転職する理由の一つと考えられます。
②スタートアップ企業への転職
戦略ファームで身につけたスキルや知見を社会のために活かすことのできるフィールドとして、スタートアップへの転職という選択肢があります。成長領域の中で、よりスピード感を持って会社の変化に貢献していけるという点で魅力的な立ち位置にあると言えます。
また、スタートアップやベンチャー企業であれば経営幹部として転職できる可能性があるため、そうした高待遇を求めて、転職される方が多いと考えられます。
③ファンド業界への転職
PEファンドやベンチャーキャピタルへの転職もあります。
PEファンドでは投資によって利益を生み出しています。そのため、可能性のある企業を見つけ安く買うという投資的な側面と、企業にアドバイスを行い企業価値を高めるというコンサルティングに近い側面があります。これまでの知見を活かしつつ、投資の知見を身につけることができるという理由から、転職される方が多いと考えられます。
ベンチャーキャピタルの場合は、新規事業を投資家として世の中に生み出すことが出来ます。コンサルティングファームの中で新規事業開発の案件に携わる中で社会に新しい価値を産みたいと感じ、転職される方が多いと考えられます。
④起業
戦略コンサルは総合コンサルと比べ、中期経営計画や新規事業の立案などのより上流工程をサポートするため、必然的にサポート側ではなく自らが事業を立ち上げて起業したいと考えるようになる方も多くいらっしゃいます。戦略コンサルという職種柄、もともと起業やビジネスに強い関心を持つ人材が集まる傾向にあるため、そうした人たちがコンサルで得たスキルや知見を活かし、社会に対して何かを実現する手段として起業を選択していると考えられます。
弊社のYouTubeチャンネルでは、コンサルタントのキャリアパス、セカンドキャリアの選び方についてを徹底解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職にご興味のある方は是非一度ご覧ください。
コンサル業界の転職市場を知りたい方は、まずはコンサルタントに相談
自身がマッキンゼーで通用するか知るためにやるべきこと
本記事ではマッキンゼーの年収、働き方、採用情報等について解説してきました。日系起業や外資系総合コンサルティングファーム以上の高い水準の給料と、メリハリのある労働環境が実現していることが分かっていただけたかと思います。そのような同社に未経験から転職をしたいと思った時、「自分でも通用するのか」や「どのような対策をすれば選考を通過できるか」など、不安点も多くあるかと思います。
本記事ではマッキンゼーの選考対策についても触れていますが、戦略コンサルティングファームの選考は難易度が高く、独特な選考プロセスを採用しているため、自分一人での対策には限界があります。
リメディはハイクラス人材の転職に特化したエージェント会社です。弊社の特徴は何よりも内定率の高さにあります。元戦略コンサルタントのアドバイザーを始め、業界に精通したアドバイザーが1on1で面談をし、戦略コンサルタントに向いている人の特徴や、各社の違い・特徴、ケース面接の対策に至るまで、一貫してサポートいたします。
マッキンゼーへの転職に少しでもご興味がある方は、ぜひ一度無料相談にお問い合わせください。
– リメディのキャリア支援のポイント –
1️⃣ Bain & Company, Boston Consulting Group出身者によるCase interview対策
2️⃣Big4出身者による総合コンサルへの転職サポート
3️⃣ オファー年収1,000万円以上の実績多数
4️⃣ 現役コンサルタントからのご相談も多数
5️⃣ 金融機関及び事業会社の役職者様からの転職実績も多数
6️⃣ コンサル未経験者の転職実績も豊富
7️⃣ リメディ唯一の社長や幹部経由の特別ルートでの応募も可能
8️⃣ 非常に高い内定獲得率を実現するマンツーマン面接対策を実施
〜転職意思が固まる前の情報収集も大歓迎〜