
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
平岡 弦 | HIRAOKA Gen
慶應義塾大学卒業後、デロイトトーマツグループの有限責任監査法人トーマツに新卒入社。パブリックセクター部門にて、官公庁へのアドバイザリー業務に従事しつつ、大手事業会社のシステム導入案件や機関設計領域におけるコンサルティング案件に従事。パブリックセクター部門では官公庁を通し、スタートアップのエコシステム組成に貢献し、スタートアップへの伴走支援も行う。その後、ヘッドハンターファームである株式会社アサインに参画し、取締役直下の組織にて、ハイエンド層のキャリア支援を担う。前職のコンサルティング業界の知見を強みとしつつ、コンサルティング業界への支援を軸に専門領域を広げ、様々な方へのご支援を実現。その後、当社にヘッドハンティングをされ、入社を決意し、現在はシニアコンサルタントとしてM&Aアドバイザリーファーム、戦略・総合コンサルティングファームなどを中心とした転職サポートに従事。20代若手からエグゼクティブ層まで、幅広い支援を経験し、業界トップクラスの実績を誇る。
本記事のポイント
戦略コンサルとは何か?
戦略コンサルとは、企業や組織が直面する経営課題に対して、長期的な視点からの戦略立案や実行支援を行う専門的なコンサルティングサービスのことです。
戦略コンサルタントは、業界のトレンドや市場の動向を分析し、クライアントの競争力を高めるための具体的な施策を提案します。この分野のコンサルタントは、データ分析や市場調査を駆使して、企業のビジョンや目標に基づいた戦略を策定します。
また、企業の内部資源や外部環境を考慮しながら、実行可能なプランを提供し、クライアントが持続的な成長を実現できるようサポートします。
戦略コンサルティングは、特に新規事業の立ち上げや市場参入、業務の効率化、競争優位性の確立など、多岐にわたるプロジェクトに対応しており、クライアントのニーズに応じた柔軟なアプローチが求められます。
戦略コンサルの主な業務内容とは?
戦略コンサルタントの業務は多岐にわたり、クライアントのニーズに応じて柔軟に対応します。以下に、主な業務内容を詳しく説明します。
戦略コンサルタントは、まず市場環境を徹底的に分析します。これには、業界の成長率、顧客の購買行動、トレンド、規制の変化などが含まれます。
競争分析では、主要な競合他社の戦略、強み、弱みを評価し、クライアントがどのように差別化できるかを探ります。これにより、クライアントは市場でのポジショニングを明確にし、競争優位を築くための基盤を得ることができます。
クライアントのビジョンや目標に基づいて、具体的な戦略を策定します。このプロセスでは、SWOT分析(強み、弱み、機会、脅威)やPEST分析(政治、経済、社会、技術)などのフレームワークを活用し、戦略の方向性を明確にします。
新規市場への参入戦略や製品の差別化戦略、コストリーダーシップ戦略など、さまざまな選択肢を検討し、最適なアプローチを提案します。また、戦略の実現可能性を評価し、リソースの配分やタイムラインを設定します。
策定した戦略を実行に移すための具体的な支援を行います。プロジェクト管理の手法を用いて、進捗状況をモニタリングし、必要に応じて調整を行います。クライアントのチームと密に連携し、実行に必要なリソースやスキルを提供します。
また、実行段階での課題や障害を特定し、迅速に解決策を講じることで、クライアントが目標を達成できるようにサポートします。
組織の構造やプロセスを見直し、効率的な運営を実現するための提案を行います。これには、業務プロセスの最適化、役割の明確化、コミュニケーションの改善などが含まれます。
また、変革を推進するためのリーダーシップ開発や人材育成の戦略も重要です。クライアントが変革を受け入れ、持続可能な成長を実現できるよう、文化や価値観の変革を支援します。
企業の財務状況を詳細に分析し、投資判断や資源配分の最適化を図ります。これには、収益性分析、コスト構造の見直し、キャッシュフローの管理などが含まれます。
戦略的な投資機会を特定し、リスクとリターンを評価することで、クライアントが持続可能な成長を実現するための基盤を築きます。また、財務モデルを構築し、シナリオ分析を行うことで、将来の不確実性に備えた戦略的な意思決定を支援します。
戦略の実行に伴うリスクを特定し、評価することで、リスクを最小限に抑えるための対策を提案します。リスク管理のフレームワークを導入し、潜在的なリスクを定量化し、優先順位を付けます。
これにより、クライアントは不確実性に対処しやすくなり、戦略の実行における障害を事前に回避することができます。また、リスク管理のプロセスを組織全体に浸透させることで、持続的なリスク意識を育成します。
戦略コンサルタントは、これらの業務を通じて、クライアントが直面する複雑な課題を解決し、持続的な成長を実現するためのパートナーとして機能します。
戦略コンサル各社の平均年収比較ランキング
戦略コンサルタントの年収は、企業によって大きく異なります。以下の表は、主要な外資系・日系戦略コンサルティングファームの平均年収を弊社独自調査に基づき比較したランキングです。
会社名 | 平均年収 |
---|---|
ベイン・アンド・カンパニー | 1,940万円 |
ボストン コンサルティング グループ | 1,928万円 |
A.T.カーニー | 1,907万円 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1,842万円 |
ローランド・ベルガー | 1,710万円 |
アーサー・ディー・リトル | 1,689万円 |
ドリームインキュベータ | 1,275万円 |
コーポレイト ディレクション | 1,178万円 |
経営共創基盤 | 1,092万円 |
なお、実際の年収は役職や地域、個々のパフォーマンスによって異なることに注意が必要です。また、年収だけでなく、働き方やキャリアパス、企業文化なども考慮して、自分に合った企業を選ぶことが大切です。
戦略系コンサルファームと総合系コンサルファームの違い
戦略系コンサルファームと総合系コンサルファームは、コンサルティング業界において異なる役割と専門性を持っています。以下の表は、両者の主な違いをまとめたものです。
特徴 | 戦略系コンサルファーム | 総合系コンサルファーム |
---|---|---|
定義 | ・企業の長期的な戦略やビジョンの策定を支援する専門的なコンサルティング会社。 ・市場での競争優位を確立し、持続可能な成長を実現するための戦略的なアドバイスを提供。 | ・幅広い分野でのコンサルティングサービスを提供する企業。 ・戦略から業務改善、IT導入、人事戦略まで、さまざまな領域にわたる専門知識を持ち、クライアントの多様なニーズに応える。 |
提供するサービスの範囲 | ・市場分析:市場のトレンド、顧客ニーズ、成長機会を把握し、戦略に反映。 ・競合分析:競合他社の戦略、強み、弱みを分析し、自社のポジショニングを明確化。 ・成長戦略の策定:新規市場への進出、M&A戦略、新製品開発など、具体的な成長戦略を提案。 ・リスク管理:市場変動や競争環境の変化に対するリスクを評価し、対策を講じる。 | ・業務改善:業務プロセスの最適化、効率化を図るためのコンサルティング。業務フローの見直しやコスト削減策を提案。 ・IT導入:最新のテクノロジーを活用したシステム導入、デジタルトランスフォーメーションの支援。 ・人事戦略:人材の採用、育成、評価制度の構築、組織文化の改善に関するアドバイス。 ・財務アドバイザリー:資金調達、財務戦略の策定、コスト管理の支援。 |
アプローチ | ・データ分析や市場調査を重視:客観的なデータに基づいた意思決定をサポートし、定量的な分析を行う。 ・クライアントとの密なコミュニケーションを重視:クライアントのニーズや状況を深く理解し、カスタマイズされた提案を行う。 ・フレームワークの活用:戦略策定において、SWOT分析やポーターの5forces 分析などのフレームワークを活用。 | ・クライアントのニーズに応じた柔軟なアプローチ:業界や企業の特性に応じたソリューションを提供。 ・実行可能なソリューションの提供:理論だけでなく、実行可能な具体的な施策を提案し、実行支援も行う。 ・チームワークの重視:多様な専門家がチームを組み、総合的な視点から問題解決に取り組む。 |
求められるスキル | ・分析力:複雑なデータを解析し、洞察を得る能力。定量的なデータ分析だけでなく、定性的な情報の評価も重要。 ・論理的思考:問題を体系的に整理し、論理的に解決策を導き出す能力。 ・コミュニケーションスキル:提案内容を明確かつ説得力を持って伝える能力。クライアントへの報告や提案時に必要。 | ・幅広い知識:多様な業界やビジネスモデルに関する知識。特に、業務改善やITに関する最新のトレンドを把握していることが重要。 ・業務改善やIT導入に関する専門知識:特定の領域における深い理解と実践的な経験。 ・コミュニケーション能力:クライアントとの関係構築やチーム内での協力を円滑に進めるための能力。 ・プロジェクト管理能力:複数のプロジェクトを同時に管理し、納期を守る能力。 |
代表的な企業 | ・マッキンゼー・アンド・カンパニー ・ボストンコンサルティンググループ(BCG) ・ベイン・アンド・カンパニー など | ・デロイトトーマツコンサルティング ・PwCコンサルティング ・EYストラテジー・アンド・コンサルティング ・アクセンチュア |
戦略系コンサルファームと総合系コンサルファームは、それぞれ異なる役割と専門性を持ち、提供するサービスやアプローチにも明確な違いがあります。戦略系は長期的な戦略の策定に特化し、総合系は幅広い分野でのコンサルティングを行います。コンサルタントとしてのキャリアを考える際には、これらの違いを理解し、自分の興味やスキルに合った道を選ぶことが重要です。
戦略コンサル各社の年収が高い理由
戦略コンサル各社の年収が高い理由は、高度な専門性と影響力、競争の激しい業界、プロジェクトベースの報酬体系と労働条件に起因しています。
戦略コンサルタントは、企業の経営戦略やビジネスモデルの策定に深く関与します。この役割には、データ分析、マーケットリサーチ、競合分析などの高度な専門知識が求められます。彼らは、複雑なビジネス課題を解決するための戦略的なアプローチを提供し、クライアントの経営層と直接やり取りを行います。
戦略コンサルタントの提案は、企業の成長や競争力に直接的な影響を与えるため、その責任の重さに見合った高い報酬が支払われるのです。企業にとって、戦略的な意思決定は非常に重要であり、優れたコンサルタントのアドバイスはその価値を大きく高める要素となります。
戦略コンサルティング業界は、優秀な人材を確保するための競争が非常に激しいです。多くの企業が戦略的なアドバイスを必要としており、特にトップファームでは、優れた人材を採用するために高い報酬を提供する必要があります。
これにより、戦略コンサルタントの年収は他の業界と比較しても高い水準にあります。また、業界内での競争が激化する中で、企業は優秀な人材を引き留めるために、年収だけでなくボーナスや福利厚生の充実を図る傾向があります。このような環境が、戦略コンサルタントの年収をさらに押し上げる要因となっています。
戦略コンサルティングはプロジェクトベースで行われることが多く、成功したプロジェクトに対して高い報酬が支払われることがあります。特に、大規模なプロジェクトや重要なクライアントとの契約においては、成果に応じた報酬が設定されるため、年収が高くなる傾向があります。
また、戦略コンサルタントは長時間労働や高いストレス環境で働くことが一般的です。厳しい納期や高い成果が求められるため、労働条件が厳しいことが多いです。このような環境で働くことに対する報酬として、高い年収が設定されているのです。さらに、キャリアの成長が早いことも特徴であり、優れたパフォーマンスを示すことで短期間で昇進し、年収が大幅に増加する可能性があります。
これらの要因が相まって、戦略コンサルタントは高い年収を得ることができる職業となっています。戦略コンサルタントとしてのキャリアは、挑戦的でありながらも高い報酬を得る機会が多い魅力的な選択肢と言えるでしょう。
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戦略コンサルティングファーム一覧
外資コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームは、特に企業の長期的な成長戦略や競争戦略を策定することに特化しています。これらのファームは、クライアントの経営陣と密接に連携し、企業価値の最大化や市場シェアの拡大を目指す施策を提案します。また、グローバル規模での市場分析や業界トレンドの把握を通じて、クライアントが将来の不確実性に対処できるようサポートします。
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company) は、世界中で最も著名な戦略系コンサルティングファームの一つとして知られています。1926年に設立された同社は、今日では世界中のトップ企業や政府機関をクライアントに持ち、戦略立案から組織改革、デジタル変革に至るまで、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
事業内容 | ・経営戦略コンサルティング ・組織・オペレーション改革支援 ・デジタルトランスフォーメーション支援 ・M&Aアドバイザリー ・企業価値評価 ・サステナビリティ戦略支援 ・業界・市場分析 |
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特徴 | ・グローバルネットワークを活用した国際案件対応力 ・多様なバックグラウンドを持つ人材の集結 ・包括的なインパクト創出を重視 ・充実した成長機会と研修制度 |
募集中のポジション | ・インテグレイティブコンサルタント ・ビジネスアナリスト ・オペレーション ・デジタル (DnA) ・マッキンゼー・アクセラレート ・RTS (企業変革・企業再生) ・金融サービス(FIG) ・プライベートエクイティ・プリンシパルインベスター(PEPI) ・パブリックセクター(SHaPE) ・グローバル・エナジー・アンド・マテリアル ・サステナビリティ ・マーケティング・アンド・セールス ・Client Capabilities Network (CCN) |
マッキンゼー・アンド・カンパニーの年収情報の詳細が気になる方はこちらの記事をご覧ください

弊社のYouTubeチャンネルでは、マッキンゼー・アンド・カンパニーの魅力を徹底解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
ボストン・コンサルティング・グループ
ボストン・コンサルティング・グループ (BCG) は、1963年にブルース・ヘンダーソンによって設立された世界有数の戦略系コンサルティングファームです。BCGは、経営戦略の専門家として知られ、幅広い業界や分野におけるビジネス課題に対して、クライアントと協力しながらカスタムメイドの解決策を提供しています。特に、デジタルトランスフォーメーションや脱炭素など、現代の重要な経営課題に対応するプロジェクトを多数手掛けており、業界内でもリーダー的存在となっています。
事業内容 | ・経営戦略コンサルティング ・トランスフォーメーション(構造変革)支援 ・デジタルトランスフォーメーション(DX)支援 ・データアナリティクス ・新規事業創出支援 |
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特徴 | ・50カ国以上に90以上のオフィスを展開 ・日本では東京、京都、名古屋、福岡に拠点 ・多様な業界・分野の課題解決に対応 ・高度な分析力と戦略的思考を重視 ・グローバルな視点と多様性を尊重 |
募集中のポジション | ・経営コンサルタント ・経営コンサルタント (Technology and Digital Advantage領域) |
弊社のYouTubeチャンネルでは、ボストンコンサルティンググループの魅力を徹底解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は、1973年にビル・ベインによって設立された、経営戦略コンサルティングファームで、グローバルなビジネスシーンに強力なインパクトを与え続けています。世界38か国に63拠点を展開し、東京オフィスは1982年に開設されています。ベインは、クライアントの変革を支援し、確実な成果を生み出すことにコミットしています。
事業内容 | ・企業の経営戦略立案支援 ・組織再設計・業績再建支援 ・M&Aアドバイザリー ・デジタルトランスフォーメーション支援 ・非営利団体へのコンサルティング |
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特徴 | ・高い転職難易度と厳しい採用基準 ・ワークライフバランスの良さ ・成果主義の報酬体系 ・社会貢献活動への積極的な取り組み |
募集中のポジション | ・アソシエイトコンサルタントポジション ・コンサルタントポジション ・シニアマネージャー |
弊社のYouTubeチャンネルでは、ベイン・アンド・カンパニーの魅力を解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
ローランド・ベルガー
ローランド・ベルガー(Roland Berger Strategy Consultants)は、戦略コンサルティング業界におけるトッププレイヤーの一つであり、1967年にドイツ・ミュンヘンで設立されました。長い歴史と広範なネットワークを持ち、世界34カ国に50以上のオフィスを展開しています。
特に製造業や自動車業界に強みを持ち、経営戦略からデジタルトランスフォーメーション(DX)まで幅広い分野でのコンサルティングを提供しています。
事業内容 | • デジタル変革支援 • M&A・ファイナンシャルアドバイザリー • オペレーション • リストラクチャリング・パフォーマンス • マーケティング・セールス • サステナビリティ 等 |
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特徴 | • 自動車業界など、製造業に強い • ヨーロッパ発のコンサルティングファーム • 2023年度の売上は10億ユーロ/前年比15〜20%増 • 大企業や政府系機関へのソリューションも提供 |
募集中のポジション | • シニアコンサルタント |
ローランド・ベルガーの年収情報の詳細が気になる方はこちらの記事をご覧ください

A.T.カーニー
A.T.カーニー(A.T. Kearney)は、1926年にアメリカ・シカゴで設立された経営コンサルティングファームで、長い歴史と確固たる信頼を誇ります。特に「目に見える成果」に焦点を当て、経営層への戦略的提案だけでなく、その実行に向けた具体的なアクションプランの策定において高い評価を受けています。このアプローチは、実行可能性を重視することで知られるA.T.カーニーの特徴のひとつです。
事業内容 | • 調達パフォーマンスの改善支援・供給管理プロセス改革 • M&A • リーダーシップ・組織改革 • オペレーション改革支援 • デジタルトランスフォーメーション 等 |
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特徴 | • 全世界41カ国に63拠点を展開 • 顧客の9割が日本企業 • 日本の産業競争力強化に貢献 • コンサルタントの定着率が高い |
募集中のポジション | • ビジネスアナリスト/BA • シニア・ビジネスアナリスト/SBA • アソシエイト/Associate • マネージャー/Manager • プリンシパル/Principal |
アーサー・D・リトル・ジャパン
アーサー・D・リトル(ADL)は、1909年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・デホン・リトル博士によって設立された、世界初の経営コンサルティングファームです。ADLジャパンは、1978年に設立されて以来、日本市場において重要な役割を果たしてきました。日本の企業文化や経済環境を深く理解しながら、グローバルなネットワークと知見を活用し、日本企業の経営課題に対して独自のアプローチを提供しています。
事業内容 | • マーケティング・営業 • M&A • フルポテンシャル・トランスフォーメーション • デジタル・トランスフォーメーション • オペレーションの見直し・改善支援 等 |
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特徴 | • 独自のチェンジマネジメント手法によるリスク測定や管理 • 世界38カ国に拠点を展開 • 海外プロジェクトや海外オフィスへのトランスファー制度が充実 • 国内外のフォーチュン500企業、地方組織、非営利団体、プライベートエクイティ・ファンド(世界の約75%)を支援 |
募集中のポジション | • アソシエイトコンサルタント • コンサルタント • シニア戦略デザイナー/ リードデザイナー • シニアマネージャー |
日系コンサルティングファーム
ドリームインキュベータ
ドリームインキュベータは、東京都千代田区に本社を置く日系コンサルティングファームです。同社の卓越した戦略コンサルティングスキルでベンチャー投資事業を中心に、企業の事業・産業の創造・成長支援を行っています。
「人々の役に立つ。利益を創出する。成長する。分かち合う。」を事業活動の指針として、持続的な企業価値の向上と事業発展に取り組んでいます。2000年6月1日に活動を開始し、2002年には東京証券取引所マザーズ市場への上場、そして2005年には、東京証券取引所市場第一部に上場しました。
ドリームインキュベータは、日系戦略コンサルティングファームに分類され、そのほか同様のコンサルティングファームとしては、経営共創基盤(IGPI)やコーポレイト・ディレクションなどが同じ分類に挙げられます。
事業内容 | ・戦略コンサルティングを基盤にした新たな事業や産業の創造、成長支援 ・ビジネスプロデュース ・産業プロデュース ・ビジネスインストレーション ・グローバル支援 ・インキュベーション |
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特徴 | ・新規事業創造支援 ・ベンチャー投資とインキュベーション ・アジア市場でのプレゼンス |
募集中のポジション | ・ビジネスプロデュース(Technology & Amplifyプラクティス採用) ・ビジネスプロデュース |
ドリームインキュベータの年収情報の詳細が気になる方はこちらの記事をご覧ください

コーポレイト ディレクション(CDI)
コーポレイト・ディレクション(CDI)は、東京都品川区に本社を置く日本の独立系経営戦略コンサルティングファームです。1986年に、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)出身の10名のコンサルタントによって設立され、日本初の独立系戦略コンサルティング会社として知られています。
また、CDIは、「プロフェッショナルによるプロフェッショナルのための組織を、日本人プロフェッショナル自らが作る」という実験的な挑戦を続けており、コンサルティング業界において独自の位置づけを確立しています。
事業内容 | ・経営戦略立案及び実施支援、組織体制/情報システムに関わるコンサルティング業務 ・事業戦略、企業の買収・合併(M&A)に関わる戦略的提言及び仲介業務 |
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特徴 | ・1986年設立の日本初の独立系経営戦略コンサルティングファーム ・「和魂洋才」を掲げ、日本企業の文化に沿ったコンサルティングを提供 ・経営トップ層だけでなくミドル層も巻き込む「企業変革の現実化」を重視 ・アジアをベースとしたグローバル展開(中国、ベトナム、タイ、シンガポール、台湾に拠点) ・少数精鋭で採用した新卒全員をマネージャーまで育てる「徒弟制」を採用 |
募集中のポジション | ・経営戦略コンサルタント ・CDI Asia Business Unitコンサルタント |
経営共創基盤(IGPI)
経営共創基盤(IGPI)は、2007年に設立された日本の経営コンサルティング会社です。産業再生機構の中心メンバーによって創設され、ハンズオン型の経営支援を特徴としています。
長期的・持続的な企業価値向上を目的とし、経営コンサルティングやM&A実行支援などを行っています。IGPIの特徴は、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナル集団で構成されていることです。
経営者、コンサルタント、会計士、弁護士など、幅広い専門家が在籍しています。2024年10月には持株会社体制に移行し、コンサルティング・マイノリティ投資事業を担う事業会社として新たに発足しました。この組織変更により、さらなる事業の深化と成長を目指しています。
事業内容 | ・長期的/持続的な企業価値、事業価値の向上を目的とした常駐協業(ハンズオン)型成長支援 ・経営コンサルティング ・M&A実行支援 ・事業再生 ・新規事業開発 ・オペレーション改革 |
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特徴 | ・2007年に元産業再生機構のメンバーによって設立 ・ハンズオン(常駐協業)型経営支援を提供 ・多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナル集団(経営コンサルタント、経営者、会計士、税理士、弁護士など) ・企業規模を問わず、個別の特定テーマから全社課題まで対応 ・200件超の経営改革や成長支援の実績 ・グローバル展開(中国、シンガポールなど) |
募集中のポジション | ・経営コンサルタント ・財務アドバイザリー |
戦略コンサルに求められる資格やスキル
戦略コンサルタントは、企業の成長戦略や競争優位性を確立するために重要な役割を果たします。クライアントのビジネス課題を解決し、持続可能な成長を実現するためには、特定の資格やスキルが求められます。以下に、戦略コンサルタントに必要な主な資格やスキルを詳しく紹介します。
戦略コンサルに求められるスキル
戦略コンサルタントに求められるスキルは、ビジネスの複雑な課題を解決するために不可欠です。特に、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力は、クライアントに対して具体的かつ実行可能な提案を行うための基盤となります。これらのスキルを磨くことで、戦略コンサルタントは信頼を築き、クライアントの期待に応えることができるのです。
論理的思考力は、戦略コンサルタントにとって最も基本的かつ重要なスキルの一つです。この能力は、複雑なビジネス課題を分析し、データや情報を整理する際に不可欠です。論理的思考力を持つことで、問題の本質を見極め、因果関係を明確にし、効果的な解決策を導き出すことができます。
例えば、クライアントの市場シェアが減少している場合、単に売上の数字を追うのではなく、顧客のニーズや競合の動向を分析し、根本的な原因を特定することが求められます。このような分析を通じて、クライアントに対して具体的かつ実行可能な提案を行うことが可能になります。
戦略コンサルタントは、クライアントが直面するさまざまな問題を特定し、効果的な解決策を提供することが求められます。問題解決能力は、創造的かつ実践的なアプローチを用いて、迅速に課題を解決するための重要なスキルです。
例えば、新製品の市場投入に際して、競合分析や消費者調査を行い、どのようなマーケティング戦略が最も効果的かを見極める必要があります。このプロセスでは、データ分析やシミュレーションを駆使して、リスクを最小限に抑えつつ、最大の成果を上げるための戦略を立案します。問題解決能力を高めることで、クライアントの期待に応えるだけでなく、信頼関係を築くことにもつながります。
戦略コンサルタントは、クライアントやチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。情報を明確に伝え、意見を効果的に交換する能力は、プロジェクトの成功に直結します。特に、複雑なデータや分析結果をわかりやすく説明するスキルは重要です。プレゼンテーションスキルも欠かせません。クライアントに対して提案内容を魅力的に伝えることで、彼らの信頼を得ることができます。
例えば、戦略提案を行う際には、視覚的な資料を用いてデータを効果的に示し、ストーリー性を持たせることで、クライアントの理解を深めることができます。また、フィードバックを受け入れ、柔軟に対応する姿勢も重要です。
戦略コンサルに求められる資格
戦略コンサルタントに求められる資格は多岐にわたりますが、MBAや専門資格、業界特化型資格、そして語学力は特に重要です。これらの資格を取得することで、戦略コンサルタントとしての専門性を高め、クライアントに対して価値あるサービスを提供することが可能になります。戦略コンサルタントとしてのキャリアを築くためには、これらの資格を意識的に取得し、実践の場で活かしていくことが求められます。
MBAは、戦略コンサルタントにとって最も一般的かつ有利な資格の一つです。MBAプログラムでは、経営戦略、マーケティング、ファイナンス、オペレーションなど、ビジネスのさまざまな側面について学ぶことができます。
特に、ケーススタディを通じて実践的なスキルを磨くことができ、戦略的思考や問題解決能力を高めるのに役立ちます。また、MBAプログラムでは、同じ志を持つ仲間や業界の専門家とのネットワークを築くことができ、将来的なキャリアにおいて大きな資産となります。
戦略コンサルタントとしての専門性を高めるために、特定の専門資格を取得することも有効です。例えば、以下のような資格があります。
資格名 | 説明 |
---|---|
プロジェクトマネジメント資格(PMP) | プロジェクトの計画、実行、監視、完了に関する知識を証明する資格で、プロジェクト管理のスキルを強化します。 |
データ分析資格(例:Google Data Analytics Certificate) | データを分析し、ビジネスインサイトを導き出す能力を証明する資格で、データ駆動型の意思決定が求められる現代のビジネス環境において非常に重要です。 |
戦略的マーケティング資格(例:Certified Marketing Management Professional) | マーケティング戦略の立案や実行に関する専門知識を持つことを証明する資格です。 |
業界特化型資格は、特定の業界における専門知識やスキルを証明するための資格です。これらの資格を取得することで、戦略コンサルタントは特定の業界のトレンド、規制、ベストプラクティスについて深く理解し、クライアントに対してより具体的で実践的なアドバイスを提供できるようになります。以下に、いくつかの主要な業界特化型資格を詳しく説明します。
業界 | 資格名 | 説明 |
---|---|---|
ヘルスケア業界 | Certified Healthcare Consultant (CHC) | ヘルスケア業界におけるコンサルティングの専門知識を証明する資格で、医療制度、規制、運営管理に関する深い理解が求められます。クライアントに対して、効率的な医療サービスの提供やコスト削減の戦略を提案する能力を高めます。 |
金融業界 | Chartered Financial Analyst (CFA) | 投資管理や金融分析に関する高度な知識を証明する資格で、資産運用やリスク管理に関する専門的なスキルを身につけることができます。金融業界のクライアントに対して、投資戦略や市場分析を行う際に非常に有用です。 |
IT業界 | Certified Information Systems Security Professional (CISSP) | 情報セキュリティの専門知識を証明する資格で、ITシステムのセキュリティ管理やリスク評価に関するスキルを強化します。IT関連のクライアントに対して、セキュリティ対策やリスク管理の戦略を提供する際に役立ちます。 |
国際的なビジネス環境で活動する戦略コンサルタントにとって、語学力も重要な資格の一つです。特に英語は、ビジネスの共通語として広く使用されているため、流暢に話せることが求められます。また、他の言語(例:中国語、スペイン語など)を話せることも、特定の市場やクライアントとのコミュニケーションを円滑にするために役立ちます。
また、弊社のYouTubeチャンネルでは、戦略コンサルに向いている人材の特徴や、キャリアパスについてを徹底解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職にご興味のある方は是非一度ご覧ください。
戦略コンサルティングファームの転職難易度
戦略コンサルのコンサルタント職の採用数は年々増加傾向にありますが、その分人気も上がっており、転職難易度は非常に高いと言えるでしょう。主な理由として、「コンサルティング業務の難しさ」、「ケース面接の難易度が高い」の2つが挙げられます。
転職難易度が高い理由①:コンサルティング業務の難しさ
一般的にコンサルタントにはリサーチ力、仮説検証・分析力、課題解決能力、職位によっては営業力など高い基礎能力が必要となり、プロジェクトによっては高い専門性も求められます。ただ、高い基礎能力と専門性があるだけでは通用しません。
クライアントの課題を把握し、解決するためのシナリオを描くだけでは、コンサルタントとしての価値はありません。クライアントの各部署を巻き込みながら遂行し、コミットしていくねばり強さが必要になってきます。いかにクライアントに寄り添えるか、クライアント独自の正解を出すことができるか、クライアントの期待値を超え続けていけるのか、コンサルタント業務の難しさはそこにあります。
転職難易度が高い理由②:ケース面接の難易度が高い
ケース面接とは、明確な回答が容易ではないお題に対して、妥当な仮説を組み立てて論理的に回答するという面接であり、課題解決のための論理的思考力が問われます。「(特定の企業)のマーケットシェアを拡大するには?」や「日本の食料自給率を上げるには?」などのビジネスや社会問題に即した課題解決の問題が出題されることもあります。
課題に対して考察し、仮説を立て、数字的根拠に基づいた解決策を出すまでの過程が評価され、論理的思考力やコミュニケーション能力、思考の柔軟性や素直さが求められます。ケース面接対策本やYouTubeなどで参考になる情報が存在しますので、それを繰り返し練習することで、どんな問題にも対応できる応用力を身に着けることが可能です。
ケース面接対策を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

戦略コンサルティングファームの選考情報
弊社では、戦略コンサルティングファームへの転職を目指す方々を全面的にサポートしております。 戦略コンサルティングファームの選考の詳細や面接対策、最新情報について知りたい方は、ぜひ弊社のコンサルタントまでお問い合わせください。
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戦略コンサルティングファームの面接のポイント
戦略コンサルティングファームの面接では、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション力が評価されます。面接の形式や内容は企業によって異なりますが、一般的に、与えられた課題を構造的に分析し、最適な解決策を導き出すプロセスが重要視されます。また、志望理由や経験、ビジョンについて具体的かつ説得力のある回答を準備しておくことも求められるでしょう。
面接の中でも重要度が高いケース面接のポイントを、弊社のYouTubeチャンネルの動画を交えながら解説していきます。元戦略コンサルタントの面接官がフェルミ推定やビジネスケースに実際に取り組む様子をもとに、面接での思考プロセスや問題解決のアプローチを学ぶことができます。動画を参考にしながら、効果的な面接対策を行いましょう。
ケース面接のポイント
ケース面接とは、与えられた問いに対して、制限時間内に打ち手を提案する面接形式のことであり、課題解決のための論理的思考力が問われます。通常「バイオリン小売業者の売上向上施策を考えよ」などのビジネスに即した課題解決の問題が出題されることが多いです。
ビジネスケースでは、論点をMECE(もれやダブりのないよう)に整理した上で、仮説の構築や課題の特定を行うことがポイントです。解答にたどり着くまでの過程を評価されるため、優れたアイデアや解決策を提示すること以上に、結論までの過程から仮説構築力や考察力、広い視点を重点的に見られています。
ケース面接対策を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

フェルミ推定の詳細が気になる方はこちらの記事をご覧ください

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通常面接のポイント
戦略コンサルティングファームの面接でよく聞かれる内容は主に3つあります。
未経験からの転職の場合、コンサルタントとして活用できるスキルをPRすることが難しい傾向になります。また、コンサルティングファームでは前職よりも高い処理能力や、新しいスキルのキャッチアップが求められることが多いです。その際にしっかりと仕事に熱意を持って取り組めるかを示すために、納得感のある志望理由を話せることは重要になります。
志望理由に重要な項目は具体性・リアリティになります。具体的には下記のような流れで志望理由を作ることをおすすめします。
- こんな事をしてみたい・こういうサービスをクライアントに届けたいと思った
- しかしスキルや立場上実現できなかった
- だからこそコンサルティングファームで働きたい
前職での経験は必ず聞かれる質問の1つです。特にコンサルティングファームでの面接において気をつけるべきことは2点あります。
1点目はなぜ・なぜの繰り返しです。コンサルティングファームの面接では論理性を非常に重視されます。ご自身の経験についても、なぜそうなったのか、なぜそうしたいと思ったのかを5回程度繰り返し、根源的な自身の欲求につながるまで深掘りをしておきましょう。
2点目は成功体験の構造化です。そのエピソードにおける目標、自身の役割、各工程でのボトルネック、それに対する打ち手などを構造化して話していくことでコンサルタントの仕事との親和性を感じさせることが出来ます。
コンサルティングファームに入ってやりたいことは、「現実プラン」と「夢プラン」の2つを話せるように準備しておくと良いでしょう。
現実プランでは、これまでの業務とコンサルティングファームで出来ることを紐づけ、現実的に実現可能なプランにすることが重要です。
夢プランでは、壮大に自身のやりたいことを話すことが重要です。例えば運送業に務める方であれば、スマートシティの実現をし、ヒト・モノ・カネ・情報がITやAIで繋がっていく世界観をアジアに作りたいというプランは夢プランに該当するでしょう。入社後にすぐ実現できる内容ではないですが、中長期的にこうした夢を実現したいということを伝えることで、コンサルタントとして働く上で社会的意義のあることや面白いことなど、新しい価値観を追求する姿勢を見せることができます。こうした姿勢はコンサルタントとしてクライアントの課題解決をしていく上では不可欠な資質のため、ぜひアピールできるようにしましょう。
弊社のYouTubeチャンネルでは、面接の質問集と答え方のポイントを解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職をお考えの方はぜひご覧ください。
戦略コンサルティングファームのキャリアパス
一般的な社内でのキャリアパス
戦略コンサルタントとしてのキャリアは、多様な経験とスキルを積むことができる魅力的な道のりです。以下に、一般的なキャリアパスとその各段階での役割や求められるスキルについて詳しく説明します。
職位 | 主な役割・責任 | 必要なスキル・資格 |
---|---|---|
アナリスト(Analyst) | データ収集、分析、リサーチを担当。クライアントのビジネス課題を理解し、情報を整理する。プロジェクトチームの一員として洞察を提供。 | データ分析能力、リサーチスキル、コミュニケーション能力 |
コンサルタント(Consultant) | プロジェクトのリーダーシップを取り、クライアントとの直接的なコミュニケーションを担当。問題解決能力や戦略的思考が求められる。 | リーダーシップスキル、戦略的思考、MBAや専門資格 |
シニアコンサルタント(Senior Consultant)またはマネージャー(Manager) | プロジェクト全体の管理や戦略の策定を担当。クライアントとの関係構築やプロジェクトの進行管理が求められる。 | プロジェクト管理能力、チーム指導能力、戦略提案能力 |
プリンシパル(Principal)またはディレクター(Director) | ビジネスの成長や新規クライアントの獲得に責任を持つ。業界のトレンドを把握し、高い付加価値を提供する戦略を策定。 | 指導力、ビジョン、業界知識 |
パートナー(Partner) | 戦略コンサルティングファームの経営に関与し、企業の方向性や戦略を決定。クライアントとの長期的な関係を築く。 | 経営戦略の理解、関係構築能力、リーダーシップ |
キャリアのスタート地点として、アナリストはデータ収集や分析、リサーチを担当します。この段階では、クライアントのビジネス課題を理解し、情報を整理する能力が求められます。アナリストは、プロジェクトチームの一員として、データをもとにした洞察を提供し、プレゼンテーション資料の作成にも関与します。通常、大学卒業後にこのポジションに就くことが多く、論理的思考力や分析能力が重視されます。
アナリストとしての経験を積んだ後、次のステップはコンサルタントです。この役割では、プロジェクトのリーダーシップを取り、クライアントとの直接的なコミュニケーションを担当します。コンサルタントは、問題解決能力や戦略的思考を駆使して、クライアントに対して具体的な提案を行います。また、アナリストの指導や育成も求められるため、リーダーシップスキルも重要です。この段階では、MBAや専門資格を取得することがキャリアの向上に寄与します。
シニアコンサルタントまたはマネージャーは、プロジェクト全体の管理や戦略の策定を担当します。この役割では、クライアントとの関係構築やプロジェクトの進行管理が求められます。シニアコンサルタントは、複数のプロジェクトを同時に管理し、チームメンバーの指導や育成にも関与します。マネージャーは、クライアントのニーズを深く理解し、長期的な戦略を提案する能力が求められます。
プリンシパルまたはディレクターは、戦略コンサルティングファームの上級管理職であり、ビジネスの成長や新規クライアントの獲得に責任を持ちます。この役割では、業界のトレンドを把握し、クライアントに対して高い付加価値を提供するための戦略を策定します。また、チーム全体のパフォーマンスを向上させるための指導力やビジョンが求められます。
キャリアの最終段階として、パートナーは戦略コンサルティングファームの経営に関与し、企業の方向性や戦略を決定する重要な役割を担います。パートナーは、クライアントとの長期的な関係を築き、ファームの成長を推進するための戦略的な意思決定を行います。このポジションに就くためには、豊富な経験と実績、そして強力なリーダーシップが求められます。
社外でのキャリアパス
コンサルタントとして働いた後のキャリアパスは大きく以下の4つに分けられます。
- 事業会社への転職
- スタートアップ企業への転職
- ファンド業界への転職
- 別のファームへの転職
①事業会社への転職
コンサルティングファームでは日頃から大企業相手に仕事をする機会が多くあります。その中で第三者としての立場ではなく、実際にその企業に入り、事業を大きくしていきたいという理由から、転職される方が多いと考えられます。
②スタートアップ企業への転職
コンサルティングファームで働く中で、社会のためにどのようにすればよいかという社会起点での考え方が根付くことがあります。こうした社会課題に対して、コンサルティングファームが相手にするような大企業では対応できない場面も多く、プロダクトを通してそれらを解決したいという思いで、スタートアップ企業への転職を検討される方がいらっしゃいます。また、スタートアップやベンチャー企業であれば経営幹部として転職できる可能性があるため、そうした高待遇を求めて、転職される方が多いと考えられます。
③ファンド業界への転職
PEファンドやベンチャーキャピタルへの転職もあります。
PEファンドでは投資によって利益を生み出しています。そのため、可能性のある企業を見つけ安く買うという投資的な側面と、企業にアドバイスを行い企業価値を高めるというコンサルティングに近い側面があります。これまでの知見を活かしつつ、投資の知見を身につけることができるという理由から、転職される方が多いと考えられます。
ベンチャーキャピタルの場合は、新規事業を投資家として世の中に生み出すことが出来ます。コンサルティングファームの中で新規事業開発の案件に携わる中で社会に新しい価値を産みたいと感じ、転職される方が多いと考えられます。
④別のファームへの転職
同業のコンサルティングファームへの転職を行う理由は大きく2点あります。
1点目は自身のやりたい仕事をできるファームに移るケースです。自身のやりたい案件がファームになかったり、専門とは外れているためアサイン出来なかったりする場合が、このケースに当たります。
2点目は職位を上げるケースです。現時点の職位がシニアマネージャーの場合、転職時にマネージャーとして転職できるケースがコンサルティング業界だと存在します。より難易度の高い仕事や高待遇を求め、他ファームに転職をする場合が、このケースに当たります。
弊社のYouTubeチャンネルでは、コンサルタントのキャリアパス、セカンドキャリアの選び方についてを徹底解説した動画を投稿しております。コンサル業界への転職にご興味のある方は是非一度ご覧ください。
自身が戦略コンサルティングファームで通用するか知るためにやるべきこと
本記事では戦略コンサルティングファームについて解説してきました。戦略コンサルティングファームならではの高い水準の給料や、グループ・組織としての拡大規模、人事制度・教育制度の充実度などを理解していただけたかと思います。そんな同社に未経験から転職をしたいと思った時、「自分でも通用するのか」や「どのような対策をすれば選考を通過できるか」など、不安点も多くあるかと思います。
本記事では戦略コンサルの選考対策にも言及しましたが、コンサルティングファームの選考は難易度が高く独特なプロセスを採用しているため、独学のみでの対策には限界があります。
リメディはハイクラス人材の転職に特化したエージェント会社です。弊社の特徴は何よりも内定率の高さにあります。コンサルティング業界出身のアドバイザーが、1on1で面談をし、コンサルティングファームに向いている人の特徴や、各社の違い・特徴、ケース面接の対策に至るまで、一貫してサポートいたします。
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