
監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
平岡 弦 | HIRAOKA Gen
慶應義塾大学卒業後、デロイトトーマツグループの有限責任監査法人トーマツに新卒入社。パブリックセクター部門にて、官公庁へのアドバイザリー業務に従事しつつ、大手事業会社のシステム導入案件や機関設計領域におけるコンサルティング案件に従事。パブリックセクター部門では官公庁を通し、スタートアップのエコシステム組成に貢献し、スタートアップへの伴走支援も行う。その後、ヘッドハンターファームである株式会社アサインに参画し、取締役直下の組織にて、ハイエンド層のキャリア支援を担う。前職のコンサルティング業界の知見を強みとしつつ、コンサルティング業界への支援を軸に専門領域を広げ、様々な方へのご支援を実現。その後、当社にヘッドハンティングをされ、入社を決意し、現在はシニアコンサルタントとしてM&Aアドバイザリーファーム、戦略・総合コンサルティングファームなどを中心とした転職サポートに従事。20代若手からエグゼクティブ層まで、幅広い支援を経験し、業界トップクラスの実績を誇る。
KPMGコンサルティングの中途面接は、書類選考 → Webテスト → 複数回の面接(うちケース面接) → オファーという流れが一般的です。面接官は現役のコンサルタントが務め、「考え方の質」と「経験の再現性」を見極めます。KPMGはBIG4のなかでもケース面接の難度が比較的おだやかで、志望動機やカルチャーフィットを見る「フィット面接」の比重が大きいとされるのが特徴です。本記事では、面接・ケース面接で評価される観点と対策を中立的に整理しました。
なお、KPMGコンサルティングは詳細な選考フローや面接回数を公式には公開していません。本記事の面接の流れ・評価観点は、一般的な総合コンサルの傾向と弊社の支援実績にもとづく整理であり、公式開示の内容とは区別してお読みください。応募するかどうかを判断する段階では、KPMGの年収・役職別レンジや転職難易度はどのくらいかもあわせて確認しておくと、面接準備の前提が整理しやすくなるでしょう。
本記事のポイント
KPMGの面接は何回で、面接官は誰か?
公式には公表されていませんが、一般的には3回程度で、現役のコンサルタントが面接官となる傾向があります。職種や時期によって回数や構成は変わる点にご留意ください。フィット面接の比重が大きいぶん、各回で「なぜKPMGか」を一貫して語れるかが効いてきます。
ケース面接は必ず出るのか?難しいのか?
公式は明示していませんが、コンサル職では課されやすい傾向があります。形式はフェルミ推定とビジネスケースが知られ、KPMGはBIG4のなかでケース面接の難度が比較的おだやかとされます。とはいえ準備の有無で差が出るため、考え方の型は身につけておきたいところです。
面接で何が評価されるのか?
KPMGはロジカルさ(論理性)がとくに重視されるといわれます。ケースでは前提の置き方・分解の切り口・論理の一貫性、フィット面接では志望動機とカルチャーへの適合が見られるのが特徴です。
最終面接の通過率は高いのか?
一般に最終面接は意思確認・カルチャーフィット寄りで、通過率は高め(8割ほど)とされます。大きなミスをしなければ通過しやすい一方、油断は禁物です。出所の確認できない数字のため、あくまで目安として捉えてください。
難易度や採用倍率、年収も知りたい場合は?
応募判断の材料となる役職別の年収レンジ・転職難易度は別記事で整理しています。面接対策とあわせて確認すると、志望動機の説得力が高まるはずです。
KPMGの面接の全体像
まず、面接の全体像を押さえておきましょう。KPMGコンサルティングの中途選考は、書類選考とWebテストを通過したあと、複数回の面接で「考え方の質」と「カルチャーへの適合」を確かめる構成になっています。回数や形式は職種により異なりますが、共通して問われるのは、課題を構造的に捉えて筋道立てて話せるかどうかです。
KPMGの特徴は、BIG4のなかでもフィット面接(志望動機・カルチャーフィット)の比重が大きいとされる点にあります。ケース面接の難度は比較的おだやかとされる一方、「なぜコンサルか、なぜKPMGか」を自分の言葉で語れるかが、合否に効いてきます。用意した回答を読み上げるよりも、その場で考え、対話のなかで論理と熱意を伝える姿勢が重要になるでしょう。
なお、選考の難易度そのものや採用倍率といった全体傾向は本記事では深入りしません。KPMGの年収水準や転職難易度はどのくらいかを別記事で整理していますので、応募可否を判断したい段階の方はそちらをご覧ください。
KPMGの面接の流れ(一般的な傾向)
KPMGコンサルティングは詳細な選考フローを公式には公開していません。ここでは、一般的な総合コンサルティングファームの傾向と弊社の支援実績をもとに、想定される流れを整理します。実際の回数や内容は職種・ポジション・時期によって変わる点にご留意ください。
- 書類選考:職務経歴書で、実績・役割・思考の進め方が簡潔に伝わるかが見られます。成果を数値とともに構造化しておくことが出発点になるでしょう。
- Webテスト(適性検査):基礎的な処理能力や論理性を確認する適性検査が課されます。形式は玉手箱やTG-WEBなどが知られ、言語・計数・英語が含まれることもあります。
- 面接(複数回/ケース面接・フィット面接):現役コンサルタントによる面接が段階的に行われ、ケース面接に加えて、志望動機やカルチャーフィットを見るフィット面接の比重が大きいのが特徴です。段階が進むほど、見られる観点は「実績の有無」から「考え方の質と適合」へ移っていきます。
- オファー:条件提示と意思確認を経て入社に至ります。最終面接は意思確認寄りとされ、通過率は比較的高めといわれます。
各段階で何が評価されるのかを理解しておくと、準備の優先順位がつけやすくなります。とくにケース面接とフィット面接の準備は、次の章で詳しく見ていきましょう。
ケース面接の攻略
KPMGのケース面接は、BIG4のなかでは難度が比較的おだやかとされますが、準備の有無で印象は変わります。形式は大きく分けてフェルミ推定とビジネスケースが知られます。ここでは形式・評価軸・対策の順に整理しましょう。
形式:フェルミ推定とビジネスケース
フェルミ推定は「日本にコンビニは何店あるか」のように、手元にない数字を前提を置いて概算するお題で、仮説を立てる力をみます。ビジネスケースは「ある企業の売上をどう伸ばすか」のように、実務に近いテーマで打ち手を考えます。いずれも、お題が出される → 数分で考えを整理する → 回答する → 面接官と簡単に議論する、という流れで進むのが一般的です。形式の細部は職種や面接官によって変わります。
評価軸:正解より「論理の一貫性」
ケース面接で見られるのは、答えの正しさそのものではありません。重視されるのは前提の置き方・分解の切り口・論理の一貫性です。KPMGはとくにロジカルさを重んじるといわれるため、結論から先に、筋道を崩さずに説明できるかが効いてきます。深掘りされても固まらず、前提を置き直して考え続けられる柔軟さも見られるでしょう。
対策:身近なテーマで「構造化して短く話す」訓練
特定の出題例を暗記しても応用は効きません。有効なのは、身近なテーマを使って「論点を分解し、仮説を立てて結論まで導くプロセス」を声に出して整理する練習を繰り返すこと。フェルミ推定は「全体 = 単位あたりの数 × 単位の総数」に分けて概算する型を、ビジネスケースは「売上 = 客数 × 客単価」のような分解を、それぞれ手を動かして身につけておきましょう。紙に書いて構造化し、結論・理由・具体例の順で短く説明する——この往復が地力になります。
たとえば「ある飲食チェーンの売上を伸ばすには?」というお題では、まず売上を『客数 × 客単価』に分解し、さらに客数を『新規 × 既存』へと広げていくのが基本です。そのうえで、どの要素に最も伸びしろがあるかの仮説を置き、打ち手を1〜2点に絞って提案します。見られているのは精緻な数字ではなく、分解の切り口と、なぜそこに注目したのかという理由づけの一貫性です。
面接官が見ている評価ポイント
KPMGの面接で重視されやすい観点は、弊社の支援実績から見ると次の3つに整理できます。とくにフィット面接の比重が大きいぶん、②の準備が差を生みます。
① 論理的思考力(ロジカルさ)
課題を要素に分解し、筋道を立てて結論まで導けるかが中心的に問われます。ケース面接だけでなく、職歴の深掘りでも「なぜそう判断したのか」を論理的に説明できるかが見られるでしょう。KPMGは他ファームと比べてもロジカルさを重んじるといわれます。
② 志望動機とカルチャーフィット
フィット面接の比重が大きいため、「なぜコンサルか、なぜKPMGか」を自分の言葉で語れるかが評価の分かれ目になります。他のBIG4ではなくKPMGを選ぶ理由を、自分の経験や価値観と結びつけて説明できるよう、企業研究と自己分析を丁寧に進めておきましょう。丸暗記ではなく、深掘りされても揺るがない軸を持つことが大切です。
③ 経験の再現性とクライアント志向
中途では、これまでの経験がKPMGのプロジェクトで再現できるかという観点で評価される傾向があります。汎用的なスキルは多くの応募者が備えているため、差別化要素になりにくいのが実情です。通過の鍵は、応募ポジションと関連する業界の実績や適応力を、クライアントへの価値という言葉で語れるかにあります。
よく聞かれる質問と回答の方向性
面接で問われる内容は、大きく次の3つに整理できます。いずれも事前に言語化しておくことで、対話の質が安定するでしょう。
- 志望動機:なぜコンサルか、なかでもなぜKPMGかを、自分の経験と結びつけて説明できるようにする。フィット重視のため、ここは特に厚く準備する。
- 職務経歴の深掘り:直近の成果を成果 → プロセス → 学びの順で、数値とともに簡潔にまとめておく。
- 逆質問:入社後の働き方やプロジェクトの進め方など、具体的で前向きな質問を用意しておく。
これらは、丸暗記した回答を述べる場ではなく、考え方の質と適合を見せる場です。想定問答を用意しつつ、その場で深掘りされても自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。最新の選考傾向を踏まえて準備したい場合は、コンサル業界に詳しいエージェントに相談しながら進めると対策の精度を高めやすくなります。弊社リメディでも、選考傾向を踏まえた面接対策のご相談を承っています。
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職種・部門別で異なる面接の傾向
KPMGコンサルティングはビジネス変革からテクノロジー、リスクまで幅広い領域を抱える総合ファームです。応募する職種によって、面接で重視される観点は少しずつ異なります。自分の応募職種に近い準備をしておくことが大切です。
| 職種・部門 | 面接で重視されやすい観点 |
|---|---|
| ビジネストランスフォーメーション系 | 論点設計力・論理性。ケースと志望動機の双方で、考え方の質が問われる傾向 |
| 業務・戦略コンサル系 | 業界知識・プロジェクト推進力・顧客折衝の実績の再現性 |
| IT・テクノロジー系 | 技術知見に加え、課題を業務とつなげて説明できる力 |
| リスク・アドバイザリー系 | 専門知識(会計・規制・リスク等)と、論点を構造的に整理して伝えるコミュニケーション |
職種を問わず、共通して効くのは「ロジカルに話す力」と「なぜKPMGかを語る力」を見せる準備です。一般的にケース面接の通過率は20〜30%程度、中途採用倍率は10〜15倍ともいわれますが、これらは公式に公表された数字ではなく、あくまで目安として捉えてください。
通過する人と落ちる人の違い
比較的おだやかとされる選考でも、通過する人とそうでない人の差は、才能よりも準備の方向性にあることが少なくありません。次の点を押さえておくと、面接での再現性が高まります。
- 通過しやすい人:結論から簡潔に話し、職歴を構造化して語れる。「なぜKPMGか」を自分の言葉で語れる。深掘りされても自分の頭で考え直せる。
- 落ちやすい人:回答が長く要点が定まらない。志望動機が抽象的で、他のBIG4にもそのまま当てはまる内容になっている。実績の羅列に終始する。
裏を返せば、これらは準備で埋められる差です。志望動機の言語化、職歴の構造化、ケース面接の型の習得、逆質問の用意——この4点を揃えるだけで、面接での印象は大きく変わるでしょう。
よくある質問
コンサル未経験でも面接を通過できるか?
可能です。KPMGコンサルティングは多様な経歴からの中途採用を行っており、未経験領域からの入社事例もあります。重要なのは前職の業界そのものより、課題を論理的に考える力と、なぜKPMGかを語れることを面接で示せるかどうかでしょう。
面接の通過率や倍率はどのくらいか?
公式には公表されていません。一般的にケース面接の通過率は20〜30%程度、中途採用倍率は10〜15倍ともいわれ、BIG4のなかでは比較的おだやかとされます。出所の確認できない数字は参考程度にとどめるのが安全です。倍率や年収の全体像はKPMGの年収・転職難易度の記事で整理しています。
面接対策にはどのくらい準備期間が必要か?
人によりますが、志望動機の言語化・職歴の構造化・ケース面接の型の習得を仕上げるには、数週間程度を見ておくと安心です。KPMGはフィット面接の比重が大きいため、「なぜKPMGか」を固める時間を早めに確保しておくと有利になります。
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