PEファンド(プライベート・エクイティファンド)への転職を目指す方にとって、選考の実態は未知の領域といえます。Web上で検索しても断片的な情報しか見つからず、面接で何を見られているのか、どのような準備が必要なのかを把握できないまま選考に臨み、不合格となるケースが後を絶ちません。
PEファンドの選考は、一般的な事業会社の採用面接とは大きく異なります。ビヘイビア面接・モデリングテスト・投資ケース面接という3種類の選考が行われ、面接回数も4〜6回に及びます。少人数組織であるがゆえにカルチャーフィットが重視され、スキルだけでなく人間性まで多角的に評価される点が特徴です。
今回は、PEファンド領域の転職支援を専門とするリメディ株式会社のヘッドハンター・飯田貞大と、代表取締役CEOの大野紘也が対談形式で解説。PEファンドに転職する人のバックグラウンド、選考フローの詳細、そして実際のフィードバックから紐解く落選理由と内定獲得のための具体的な対策まで、網羅的にお伝えします。

Interviewer|リメディ 大野紘也
千葉大学卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、独立系M&Aアドバイザリー会社のTMAC(現デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)へ転職。上場企業・PEファンドによる国内外のM&Aに従事。その後、リメディを創業。日本証券アナリスト協会検定会員。

監修者
リメディ株式会社 ヘッドハンター
飯田 貞大 | IIDA Sadahiro
早稲田大学を卒業後、三菱UFJ銀行に新卒入社。4年間の勤務期間でベンチャーから上場企業まで500社以上の法人を担当。また、オーナー社長の相続、事業承継提案や個人の資産形成提案等にも従事。その後、2020年4月にプルデンシャル生命保険に転職。2年半営業として社内表彰を受賞する等活躍。その後マネージャーに昇格し、新規の採用と育成に従事する中で、200名を超える転職相談を実施。現在は自身のキャリアチェンジの経験も踏まえ、ハイキャリア層への転職サポートを行う。
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PEファンド|転職者経歴

――まずPEファンドはどんな人が目指していて、入社しているのか教えてもらっていいですか。
飯田:主に応募されている方が今どのような業界にいるかと言いますと、投資銀行・FAS・戦略コンサルといったところに勤務されている方が数多くエントリーされていると考えています。
応募要件に該当する業務経験とは
――そういう方の共通点といいますか、どんな業務経験があると応募要件に該当するのでしょうか。
飯田:PEファンドの業務の中身は、一番最初に企業を買収する際のソーシング・エグゼキューションというフェーズがあり、そこから実際に買収後に企業を成長させていくバリューアップというフェーズ、最後はエグジットという形でリターンを取りに行くという一連のフローがあります。その中で簡単にお伝えすると、バリューアップの経験がある方、もしくはM&Aの経験がある方、どちらかの経験がある方であればエントリーはしていけると捉えています。
スキル・経験を持たれている方でいうと、FAS・投資銀行・戦略コンサルにお勤めの方が数多くいらっしゃいます。
――一部、総合商社の方もいらっしゃったりするのですか。
飯田:総合商社の中でも、トレードセールスだけやっている方は厳しいです。商社の中でも事業投資の経験がある方や、自分自身が海外の子会社などに出向して経営をされたり、そういう経験を積まれている方であれば可能性はあると考えています。
内定が出やすい年齢層
――何歳くらいの方が応募され、そして内定が出る方が多いのでしょうか。
飯田:ホットゾーンは25〜32歳くらいです。第二新卒から30歳を少し過ぎたくらいが一番多く内定が出ています。
――他の業界と同じように異業種転職だと、30歳前後までの方の転職が多いですか。
飯田:基本的にPEファンドが中途で採用される際には、ジュニアメンバーでの採用がメインです。年齢面としては20代後半〜30代前半がメインになります。
PEファンド|選考フロー・特徴

――次にどんな選考が行われているのか。これは未知だと思っています。検索をして多少情報が出てくることはあるかもしれませんが、どんな面接のポイントがあってどんな選考が行われているのか、なかなか見つけることができない。どんな選考を行っているのか簡単に教えてください。
飯田:簡単に分けると選考の種類は3つあります。(1)ビヘイビア面接、(2)モデリングテスト、(3)投資ケース面接です。1つずつ簡単に説明します。
ビヘイビア面接は一般的な転職の面接の形で、今までの人生の歩み・業務経験・転職理由など、一般的な採用面接における質問がメインとなります。大体のPEファンドは対面で行うところがすごく特徴的な部分です。一般的な事業会社は大体2〜3回の面接ですが、PEファンドの場合は4〜6回と多くなります。
なぜビヘイビア面接が重視されるのか
――戦略コンサルティングファームのように9割5分はケース面接で合否が決まっているプロフェッショナル業界もある中で、ビヘイビアという、その方の志望動機であったりパーソナリティに注目されるのは意外ですが、なぜそこまでビヘイビアが気になるのでしょうか。
飯田:一番大きな理由は、PEファンドという組織自体がそこまで大人数の組織ではないケースが多くて、数十人単位の規模感のPEファンドがほとんどかと思います。ファミリーという表現をPEファンドの方はよく使われますが、一度PEファンドに入ったら5〜10年は在籍するのが基本です。
長い間少人数で業務を行っていくとなると、「自分達のカルチャーにマッチしているのか」をすごく気にされていますし、それを1人・2人の面接官ではなくて、複数の面接官で見極めているのが特徴です。
――他にも理由があるのでしょうか。
飯田:先ほどお話しさせていただいたような業務の一連の流れにおいてのM&A・バリューアップのスキルを持っている方は数多くいると聞きますが、一方でPEファンドのビジネスの肝になってくるところは、投資した企業のオーナー・従業員の方と信頼関係を築けるか、適切なコミュニケーションを取ってバリューアップをするフェーズにおいて最も重要なポイントです。
そのような意味では、投資先の経営層・従業員と対等にコミュニケーションをしっかり取れる人間性があるかも気にされています。
――昔、ハゲタカという映画・ドラマ・小説が流行りましたし、日本人はあまりポジティブなイメージを持っていない方も多いのではないかと。一緒に仕事をしていかないといけないというところで、優れたパーソナリティがないとうまくいかない感じがしますね。
モデリングテストの内容と背景
――次はモデリングテストですが、どのようなテストで何を確認しているのか教えてもらえますか。
飯田:実際の会社を題材にしながら、スクラッチでLBO(レバレッジド・バイアウト)のモデルをゼロから作っていくケースもあります。もしくは一定の数字が埋まっていて、「ここの数字に当てはまるのはどういう数字になるか」のような穴埋め形式のモデリングテストを行うケースもあり、大きく分けて2つあります。
それを行う背景としては、財務の分析力やExcelのスキルを確認する目的があります。実際に入社後、投資検討を行うにあたって一番最初に行っていただくことが、財務モデルを組んで投資検討を行う資料を作ることです。そこの分析が一番最初の業務になりますので、その素養を見るためにモデリングテストをやっています。
――たしかにPEファンドのビジネスモデルが会社を安く買って高く売ることを考えると、いくらで購入していくらで売却するとどの程度の利益が出るのか。基礎中の基礎だと思ったので、しっかりとできているかどうかは入社前にPEファンドとしては確認しておきたいところなんでしょうね。
投資ケース面接の3つのパターン
――最後に投資ケースの話がありましたが、こちらについても簡単に教えていただけますか。
飯田:投資ケースについても3つくらいのパターンがあります。
1つ目は、選考の3日前〜1週間前に時間を与えられて、1つの企業を題材として取りながら、その企業に投資をするか・しないかを判断する上での「投資検討の資料を作ってください」と言われ、その資料を準備した上で実際に面接に臨み、30分〜1時間のプレゼンテーションを行った上で面接官とディスカッションを行うケースです。
2つ目は、面接に行くまでどの企業に投資をするのか詳細が分からないパターンです。この企業に対して投資をすると仮定した場合に1時間ほど時間をあげるので、紙でもパワーポイントでもいいから投資の論点をまとめて、「その場でディスカッションをしましょう」という面接の仕方もあります。
3つ目は、例えばアドバイザーの会社で働いている方であれば、M&Aアドバイザリー系の会社で担当しているクライアントをベースにした時に「どのようにしてバリューアップができるか」など現場でディスカッションをする形式です。
投資ケース面接で見られているポイント
――どんなやり方でも基本的に確認している内容は同じで、テーマを事前に教えてもらっていないケースの場合だと、瞬発力も必要になってくるようなイメージですかね。
飯田:もちろんPEファンドが投資をする上で「どういう考え方で投資をしているのか」「どこに着目をしているのか」を資料作成を通して把握しています。実際に一緒に働くとなった時に、どういうコミュニケーションがとれる人かをすごく大事にしています。
瞬発力や瞬時に大まかな数字が計算できる頭の回転の早さ、バリューアップをする時にどこにレバーがあるのかなんとなく分かっている、そういうところを見ていると感じています。
――面接官の雰囲気としては穏やかな方も多いと思うので、和やかな雰囲気でありつつも投資を検討するにあたって冷静に見られていそうでちょっと怖いですね。
飯田:たしかに表の顔と裏の顔は違う場合もあるかもしれません。
――今回のプレゼンテーション試験(投資ケース)において見ているポイントは、頭の使い方や投資をしてリターンを出すにあたり、優先順位が10個高い順にあった時にしっかりと上から3〜5つを押さえられているか。同時に見られているのだと想像すると練習が必要となりそうです。
飯田:一定の慣れが必要かと思いますので、投資ケース面接に臨む上では全力の準備が求められます。
弊社のYouTubeチャンネルでは、PEファンドにおける面接官の本音/選考詳細/選考対策/内定獲得までの道を網羅的に解説動画を投稿しております。PEファンドへの転職をお考えの方はぜひご覧ください。
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PEファンド|落選理由から紐解く内定への道

――数多くのPEファンドを志望される方を支援される中で、どんなフィードバックが来ていて、落ちる原因がどこにあるのかを聞いていきたいと思います。一番多い落選理由は何でしょうか。
落選理由1:PEファンドを本気で目指しているとは思えない
飯田:一言で言ったら「PEファンドを本気で目指しているとは思えない」という理由です。その中身はいろいろあると考えていますが、「本気度が見えない」と話をされた方もいました。
なかなかネットには各PEファンドの特徴を拾いきれない部分があるかと思いますが、FASや投資銀行、戦略コンサルにいる方であれば、周りにPEファンドで働いている方や関わりのある方がいるケースが多いはずです。本当に行きたいのであれば応募先のPEファンドの情報を取ってきて、それくらい情報収集できないんだったら「仮に入社いただいても難しいよね」と。
本気でPEファンドを目指している方であれば最低限やってほしいこと・知ってほしいこと・動いてほしいことなどが不足しているという理由で、落ちる方は非常に多いです。
――私も面接官をやることもあるので、どこの業界でも同じなんだろうなというところと、戦略コンサルやFASでPEファンドとお付き合いすること、同じプロジェクトでアサインされることはたしかにあるのではないかと思いますが、どの仕事をやっている方にとっても部分的にしか関与しないだろうと思いましたので、戦略コンサルの方でもM&Aのディールフローについては多くの方は把握していないと思います。
飯田:例えば私はFA(ファイナンシャル・アドバイザー)の業務を経験していましたが、投資後のバリューアップについては詳しく知らない部分もありました。
――実際の投資後についてPMIをやるかというと、私は経験がないですし、どんなふうにバリューアップをしていてどんな優先順位でやろうとしているのかについては分かっていないので、どんな職種の方でも事前に準備をすることはかなり重要だと分かりました。
落選理由2:PEファンドのビジネスモデルの理解が浅い
飯田:次に多い落選理由は「PEファンドのビジネスモデルの理解が浅い」というものです。特にコンサル出身の方の場合だとその特徴が強いと感じています。PEファンドを志望される理由として「企業経営に関わりたい」という理由を掲げられる方が非常に多いのですが、経験ができるのは事実あるものの、そこを前面に押し出してしまうとPEファンドのビジネス理解がちょっと浅いと思われる傾向にあります。
どういう意味かというと、PEファンドのビジネスモデルの本質は会社を安く買って・高く売る、投資業をやっているということがPEファンドの本質的な部分です。その中で高く売るという手段の1つとしてバリューアップというフェーズがあるのであって、PEファンドのメインビジネスで「企業経営がやりたいんだ」という志望理由をお話しされていたり、そこへの思いが非常に強かったりする方だと、もう少しPEファンドのビジネスモデルを理解しないとギャップが生まれてしまいます。2つ目の落選理由としてよく聞かれる話です。
面接官に「分かっている」と思わせる志望動機の作り方
――落選理由に「ビジネスモデルが理解できていない」とありましたが、どのような内容を述べ、どの点を回答に含めれば面接官は一定以上の理解と判断しますか。
飯田:大前提としてPEファンドが投資業であるという「ここに興味を持ちました」というところから話はスタートしていきながらも、PEファンドの利益の源泉は(1)利益改善、(2)財務レバレッジ、(3)マルチプルの向上、この3つの観点があります。
この3つの観点のうち自分という人間が、例えばコンサル出身の方であれば利益改善という観点で貢献ができるという軸がいいですし、M&Aを多く経験されている方であれば財務レバレッジを軸に話を作っていただくのがよいと考えています。そうすると、PEファンドの採用側としては「ちゃんと分かっているな」と安心してもらえるのではないでしょうか。
財務レバレッジとは何か
――財務レバレッジとはどういうものなんでしょうか。
飯田:財務レバレッジとは、ファンド自身の資金だけではなくて銀行などから借り入れた資金を組み合わせて企業買収を行うことによって、リターンを最大化させるというものです。なかなかこの考え方は候補者にとって理解しづらい部分があると思っていて、ファイナンスのプロとしてご活躍をされていた大野さんから、もっと伝わりやすい表現はありますか。
――モデリングテストをしっかりと実際にやってみて、どのくらい借り入れを使うとどのくらいのリターンになるか、Excel上で計算してみるという方法が一番理解が深まる学び方だと考えています。
非常に簡単にご説明するとすれば、例えば100億円の会社を100億円で買って、それを300億円で売却しますといった時に、その100億円を全部自分で用意するのか、50億円を自分で用意して50億円を借りて、これから買おうとしている会社の将来のキャッシュフローを担保として買うのか。50億円で買って300億円にするのか、100億円で買って300億円にするのか。50億円から300億円にした方が資金効率がいいという観点で、レバレッジが効いていると表現をすることになります。
不動産投資と近い考え方ですね。モデリングテストをやってみるとよく分かりますし、もしそこについてもレビューして欲しいところがあれば、お問い合わせいただけたらアドバイスさせていただきます。
マルチプルの向上とは何か
――もう1つ、マルチプルの向上について詳しく教えてもらえますか。
飯田:マルチプルを簡単に言うと倍数という意味です。簡単に例え話を含めて話しますと、一般的に株価の指標としてPER(株価収益率)があります。同じ利益の会社だったとしても7倍のPERがつく会社もあれば、将来の利益を見越して12倍のPERがつく会社もある。そこを7倍の会社に対してPEファンドが関わることによって、12倍の評価をされる会社に上げていくために相場を読んでいくことが一般的なマルチプル向上の考え方です。
もちろん相場を読むだけではなく、売上構成を変えることによって収益の安定性を上げていったり、ガバナンスを整えることによって企業としてのリスクを減らしていったり、いろいろな形でマルチプルを向上させる要素もあります。
この3つのファンドのリターンの源泉があった時に、一番予測するのが難しいと言われているのがマルチプルの向上という概念です。
エグジット戦略の重要性
――ビジネスモデルとは少し違うかもしれないんですけど、その他の観点で重要なポイントはありますか。
飯田:投資後は必ず売るフェーズが待っています。売るというエグジットの部分を投資する段階で要素として盛り込んでおくのは重要だと考えておりまして、誰も買わない会社に投資をしても仕方がない。投資をする段階で大体何年後に「どの会社に売る」「どのようにして売る」、そういう考え方を持つのはすごく大事だと感じています。
ビジネスモデル理解が浅いと判断される具体例
――ビジネスモデルの理解度が上がってきていないなと面接官に思われてしまうような質疑応答の例であったり、「こういう観点で理解が不足している」ところはどんなものがありますか。
飯田:一番多いのはPLの改善にばかり着目をしてしまい、BS(貸借対照表)・CF(キャッシュフロー)など財務三表の残り2つに言及が少なかったり、そこの観点が抜け落ちているケースです。そういう回答が目立ってしまうと理解が追いついていないと捉えられてしまいます。
あとは実際にそこのストーリーを描いていく上での買収戦略・エグジット戦略まで言及ができていなかったり、実際に財務のシミュレーションを出した時に、一般的にはIRR(内部収益率)で20〜25%くらいのものに投資をされているのがPEファンドですが、それが10%前半のシミュレーションになっているにも関わらず「この案件は投資しましょう」という発言があったりすると、「ちょっと理解ができていないのかな」と判断をされてしまいます。
――あくまでも先ほどのお話の通り、利益改善みたいなところはプライベートエクイティファンドが収益を上げていくための1つの手段でしかなくて、総合的に見ていくことがすごく重要という理解でよろしいでしょうか。
飯田:そうですね。
落選理由3:投資検討における3つの観点の欠如
――ここまでビジネスモデルの理解度に起因するお見送りの理由・落選理由は理解できましたが、他のポイントでよくあるお見送りの理由はありますか。
飯田:実際に投資を検討する際に、収益性・安定性・成長性、この3つの観点で捉えられていないケースが目立つとお見送りになってしまう方が多い印象です。
収益性という観点で話しますと、その会社がどれだけの利益を効率的に生み出せるのか、まさにPLにダイレクトに直結してくる部分です。「これだけ稼ぐ力がある会社だから投資する価値がありますよね」、これは1つの要素ですが、実際に投資をする際にはLBOという形で借り入れを行う時に、借り入れを安定的に返していくことのできる財務の安定性があるのかという観点や、マルチプルを向上させるという観点で今後数年にわたって企業の成長性がしっかりと見込まれるビジネスなのか、そこの成長性という観点であったり。事業の収益性ばかりに着目が行ってしまいがちではあるんですが、この3つの観点で総合的に捉えることが求められます。
――具体的にこういう事例は投資できるはずだけども、収益性が非常に低くても投資ができる、成長性がほとんどないけれども投資ができる、収益性は非常に高くても投資すべきでない場合がある、いろんな案件によってあり得るという理解ですか。
飯田:おっしゃっていただいた通りで、もちろん全てを兼ね備えているケースで投資するのが一番いいとは思いますが、そういう案件ばかりではないですし、PEファンド側も基本的には「投資をしよう」というスタンスで案件の検討に臨まれている場合が多いと思いますので、そういう観点からはできる限り、どの要素をどう捉えていけば投資できるか、投資検討を行う上でのスタンス・判断軸は問われると考えています。
――たしかに言われてみると、収益性が非常に高くて成長性がものすごく高いという会社でも、大体そういう会社は値段が非常に高いと思っているので、高すぎればリターンは出しづらいのかなと。どちらかというと成長していなかったとしても、すごく安くて財務状況が非常に良くてレバレッジがたくさん効くのであれば、全然リターンを出せる可能性はあると思いました。総合的に投資対象を投資担当者として判断していくことが重要だと感じました。
PEファンド選考対策の総括と応募者に求められる資質
――総括してPEファンドの選考を受けていくにあたって、重要なポイントを最後にまとめてもらってもよろしいでしょうか。
飯田:総括させていただきますと、PEファンドがやっている業務の中で発揮できるスキルを持っていること、そしてビジネスモデルをしっかりと深く理解すること。表層的な部分だけではなくて本質のところにも触れながら、ちゃんと理解を深めていく・勉強をする。こういうところは必要になると考えています。
最終的には、こんなことを言ったら「元も子もない」というところもありますが、自分たちの小さなファミリーの中に迎え入れられる、そういう人間性を持たれているかどうか。実際に投資をした後に企業とうまく関係を作ってくれるのかという意味での人間性など、そういう意味で選考の中身でも触れましたけども、複数回にわたって対面での面接を行うPEファンドの特徴を考えると、多くのPEファンドの採用担当の方がおっしゃっているところではありますが、一定のスキルを超えたその先については相性でしかないと多くのファンドの方がおっしゃっている部分です。
そういうところが最終的には最も求められる部分だと感じています。
――改めて飯田さんが本当にいろいろな求職者の方をサポートしながら、PEファンドをよくご存じなのがよく分かりました。選考にあたってのスキルのチェックやモデルがちゃんと作れるのか、プレゼンテーションが準備できるのかというスキル的な部分が重要です。
加えて、採用活動中のファンドは数十社あるんじゃないかな。しかもその中でもカラーが重要で、どんな人たちが働いていてどんなところが自分に合うのか、選考にあたってファンドも重要視しています。5〜10年働いていくところですので、転職を希望される個人の方にとってもカルチャーの理解がすごく重要です。
実際のケースを解いてみて、どんな観点で物事を観ていくのか、その辺りは弊社が得意としているところです。各社の情報・スキルチェック・ビヘイビアの対策まで、ご紹介・ご説明ができると考えております。
PEファンドにご挑戦してみたい方は飯田さんにお問い合わせということでよろしいでしょうか。
――本日はPEファンドの選考で落ちてしまう理由についてお話させていただきました。ぜひともご関心のある方についてはお問い合わせいただければと思います。よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
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